匿名さん 2015-10-02 14:03:20 |
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はぁ……今のが吸血…
(快楽の波が去っていくと足の力が抜けてしまい相手にしがみついたままで。撫でられると恐怖から解放されたのか心地よく感じ瞳を細めて落ち着きを取り戻していき)
…凄いわ。魔法が使えるのね?
(目の前で起こる全ての事が新鮮で純粋に感心したように相手を見つめる。吸血されたからか、それとも安心したのかステーキの匂いに急に腹が空き勧められるがまま席に着きごくりと唾を飲み込むも、毒が入っているかもしれないと思うと食べるのを迷って)
…素直に従っていれば悪いようにはしない
魔法ではないが……まあそういう事にしておこう
(自らも椅子に座り直し、ナイフ、フォークを握る…と、まだニーナが口をつけていないのを見つけ)
……どうした?腹が減っていないのか?
(赤い瞳だけをニーナへ向ける。その間にも手は食べかけであった肉を切り、口へと運ぶ)
…いただきます。
(迷った挙句おずおずと視線を上げて相手が同じものを食べているのを見ればナイフとフォークを手に取り一口サイズに切った肉を口に運び。余りの美味しさに思わず"美味しい"と漏らし瞳を細めるもののふとした疑問をぶつけて)
吸血鬼って、血しか飲まないのかと思っていたわ。……貴女の名前を聞いてもいいかしら。
(視線を手元から相手に向けると、お腹が満たされて恐怖心も和らいできたのか薄く微笑んで)
……そうだろう。最高の物を選んだ
(僅かに口の端を釣り上げる。少しだけ自慢気に)
そんなわけなかろう。それならば年に1度では足りぬ
………ナンシアだ。随分落ち着いてきたな?
(もう一口。ニーナの倍程の肉を切り出し口に運ぶ。すぐにナンシアの分の肉は無くなり、ワインを楽しむ。)
ニーナ、お前も飲むか?
確かにそうね…でも逆に年に一度なんて少なすぎるんじゃない…?
ーーナンシア。自分でも驚いてるわ。貴女が悪い吸血鬼に見えないからよ。
(今までの生贄もこうして生かしておいたのだろうかとぼんやりと考えながら小首を傾げる。相手の名前を聞けば赤い瞳を見つめながら薄く微笑んで、再び肉を口に運び初めて。次ぐ誘いには相手の手元を見やりやや驚いた様に瞳を丸くするもゆるりと左右に首を振って)
だめよ、私そういうの飲んだことないもの…ねえ、ナンシア。貴女はこの大きなお屋敷に一人で住んでるの?
……ニーナ、お前は分かっていないな
私は焦らされるのが好きだ。1年間、今か今かと待ち望めばそれだけ血は美味になる……
それに、あの村で月に一度も年頃の娘が用意できると思うか?
(やれやれ、と首を振る。血のような赤いワインを蝋燭にかざせば白い顔は赤く染まる。)
…悪い吸血鬼…か。吸血鬼としては普通かもしれないな。だが…
………私は、お前を、喰うぞ?足の爪の先から…その瞳まで
(先程肉を切っていたナイフ。それを手に取れば、真っ直ぐニーナへ向ける。薄く笑い、ナイフを皿に戻す)
そうだな。特に不自由はない……
理解のある吸血鬼さんだこと。でもそのおかげで皆平和に過ごせているのよね。
(納得した様に一つ頷くと"生贄の一人を除けば"とぽそりと呟き)
……私を生かすのも"焦らし"なのかしら。それでも今生かされてることに感謝しなくてはね。ーーナンシア、私を食べるときは髪の毛一本残さないって約束して?
(ナイフを向けられると先ほどの吸血の感触を思い出し背筋がひやりとするのを覚え。己は食料なのだと改めて思い知れば、眉を下げながら笑い、最後の一口のステーキを綺麗に完食して。近くにあった紙ナプキンで口元を拭い)
そう。寂しくはないの?
………………
……あの村の連中が心の底から穏やかに過ごせていると言うのなら私は軽蔑するがな。…いや、私が言えた義理ではないか
そうだな……お前程に血が美味い娘は久々だ。特上の物にしなくては。
私は残すのが嫌いだ、言われずともそうしようぞ。立場が分かってきたようだな?
(指を鳴らせばその手の中に紫煙吹く煙管が現れ。喰われる事に前向きな娘は初めてだとにやりと笑いながら煙管をふかす。)
寂しさは…ない。誰かに気を使うのは面倒だ…
…一人にしてくれ。部屋は好きに使うがいい。
(目線はまだ明るい窓の外へ向き。何か思う所があるのか、少しぼうっとしているように見える。)
……使わせてもらうわ。何かあったら呼んで頂戴?お肉、ごちそうさま。
(ちらりと相手の表情を見ると何か考えているように感じ、まだまだ質問したい事は沢山あったが一つ頷き、手元の皿やフォークをまとめ、席を立つ。部屋を出る前に相手を気にした様子で振り返ると一礼して)
この部屋でいいかしら。
……これからのことは今度考えよう…
(余りにも部屋が多すぎるためどうするか迷いつつも目に付いた部屋に手を掛ける。ベッドとドレッサーのみのシンプルな部屋だが貧しい暮らしをしていた彼女にとっては十分なもので。今までの不安から解放され満腹感も手伝って、欠伸を一つ零し。服もそのままベッドに横になればそのうちスヤスヤと眠りに入り)
……こんな所に居たのか……
…探したぞ
(日が落ち数刻。ニーナの眠る部屋の扉を開く。髪をかきあげ深い溜息を吐く。部屋を端から周りようやく見つけた…ニーナの眠るベッドに腰掛ける。)
いつまで眠っているつもりだ。
(その柔らかい頬をつんと突き、起こそうとして。)
……んっ
(頬を突く感触に深い眠りから覚め、ゆっくりと瞳を開けるもまだぼんやりとした様子で目の前の相手を見つめ)
…ごめんなさい、ナンシア。私、寝すぎちゃったみたいね。
(数回瞬きをするとやっと当たりが暗くなっているのを察して。次いでぐぅ、と腹の虫が鳴くと困ったように眉を下げて)
……これを渡しておく
夕食は8時だ。次からは気をつけろ
(胸元から金色に輝く円盤状の物…懐中時計をベッドに置き、立ち上がる。僅かばかり険しい表情をしているものの、今は許したようで。)
昼食と同じ場所だ…先に行っている。服は好きにしていい…
(クローゼットを開け中の服を見せて部屋を出て行く。クローゼットの中の服はナンシアの身体には合わないであろう、古いものが何着か入っている。デザインも古いが、丁度ニーナの身体にまあまあ合ったサイズのもの。気になる点と言えば、目立たないが僅かに血の跡がある事…)
…ごめんなさい、次から気をつけるわ。
(渡された懐中時計で時刻を確認すると、瞳を伏せて改めて素直に謝罪の言葉を述べる。先に出て行く彼女の背中を見送った後、クローゼットの中身を確認しながらドレッサーの鏡の前でいくつか試着して)
待たせてごめんなさい。洋服もありがとう……
(白の生地で胸元と裾にフリルの入ったシンプルなワンピースを着ると髪を一つに括り、しっかりと懐中時計をポケットに仕舞うと彼女の待つ部屋に向かう。所々茶色く血の跡が目立つものの着ている本人は気にならない様で)
…ナンシア。私に出来ることがあればさせてもらえないかしら。掃除も料理も一通り出来るの。
(寝過ぎた挙句タダ飯と言うのは自身にとって申し訳ない気持ちがあるのかおずおずとそう申し出て)
……元々使い途の無い服だ。感謝をする必要はない
…早く座れ
(卓の上に並べられているのは2人分のサラダ、ハンバーグ、白米…それからワイン、1杯の水。置き方を見るに昼間ワインを飲まなかったニーナ向けの水。
待っていたのかその口には煙管、ニーナを確認すればその灰を火のついていない暖炉に捨てる。組んでいた足を崩し、卓に向き直る)
………いい心掛けだ
ならば裏庭の手入れをして貰おうか。 歩くのに支障がないように薔薇の剪定をしろ。くれぐれも夜中には立ち入らぬように……
私にとっては有難いのよ。素敵な服が沢山で毎日楽しみ。
(相手の返事を所謂"どういたしまして"だと受け取るとにっこりと微笑んでみせ。先ほどと同じ席に着いて、卓の上に並ぶ料理を見ると表情を明るくして相手が食べ始めるのを待ってから自身も食べ始めるだろう)
とっても美味しそう…ナンシアはお料理も上手なのね。
…?夜中は出歩かないけれど、何が出る、とか?
("任せて"と意気込んでいたが、次ぐ言葉に小首を傾げながら問い掛け)
……変わった奴だ
(煙管を置き、無愛想にフォークをてにとる…僅かに口角が緩んでいて。…見ていれば分かるが、嫌いなのかプチトマトだけを最初に食べてしまって。それからゆっくりハンバーグに手をつける。)
…庭は入り組んでいるからな。暗く、月明かりだけでここに戻るのは難しいだろう
あくまでお前の身体はお前の物ではないという事を覚えておけ…血を無駄に流すな
……ふふ、
(真っ先にトマトを口にする相手の表情は曇っている様に見え、苦手なのだろうかと推測しては相手が気付くか気付かないか、小さく笑って。ハンバーグを一口サイズに切り口に運びながら)
確かに広くてやり甲斐がありそうだったわ…分かったわ。早速明日から始めようかしら。
ねえ、ナンシアが血を吸いたい時ってどういう時なの?
………?
(ニーナが笑みを溢したのを見逃しはしなかった…少し眉をひそめ…たものの、些事ならばわざわざ聞く事もなかろうと、特に何も言わず食事を続けた。)
…一つ。何か「羽虫」がいたならば私に伝えろ。
そんなもの……「いつでも」だ。砂漠の旅人が水を渇望するように、血はあればあるだけいい…
…昼から、身体の調子に異常はあるか?
"羽虫"?薔薇を食べちゃう虫のこと?
(わざわざ伝える必要があるのか疑問だったのか頭の上にクエスチョンマークを浮かべつつも食事を続け)
そう…。
異常はないみたい。むしろ少し調子がいいような…
…概ねそうだ…いるとすれば除虫剤が効いていない、それだけの事
上から眺める事はあっても近くまで行く事は少ないのでな
(サラダを食べ終え、ハンバーグに手をつける…既に白米が半分無い事からサラダで白米を食べた事が分かる…)
…ならば11時過ぎに私の部屋へ来なさい…ここを出てすぐ左だ
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