匿名さん 2015-10-02 14:03:20 |
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だって普通は二階から外に出たりしないもの…!
(撫でられてもなお心拍数はまだ下がらずふぅ、と短くため息を吐き相手から降ろしてもらうと先程までいた二階の窓を見遣りこれも吸血鬼の力かと思いながら相手の見る薔薇園に視線を移し少し得意げに「また伸びてきたらノワールと剪定しないとね。」の胸を張って。次ぐ言葉には夜であるというのによく見えるのは満月のせいだけじゃないと分かると辺りを見回して)
すごい…!ナンシアのお顔もよーくみえるわ!
(楽しそうにくるりと一周すると月明かりに照らされる相手の顔をしっかり見据えて「吸血鬼になったら私、ナンシアのことがますます好きになっちゃったみたい」とこれが恋なのか何なのか分からないまま頬を緩めて)
仕方ないだろう?早く薔薇園を見たかったのだ
…しかし格好は少しまずかったかもしれないな。
(見れば先程から着替えていないので当然といえば当然、肌の出る…半袖の病院着のような格好。引き締まった二の腕、太ももまでが月明かりに晒されていて)
風情も何もあったものではないな
そうか……楽しそうだな。
私は産まれたその時よりこうだ、その感覚は分からん
…好き、か。
(少し思う所あって、憂いたような表情で遠くを眺める。吸血鬼の眼を持ってして尚暗い山、丘、森。虫の声は聞こえても他の何かは存在しない…)
……さあ、ニーナ。着替えてくるか?それともこのまま行くか?
ナンシアったら慌てすぎなんだから。…うーん、ナンシアに昼間の世界を見せてあげられたらいいのに。
(肩を竦めて笑いながら相手の言葉に確かに、と納得して。薄暗い中剪定した薔薇園も足元もしっかりと見えるのは新鮮だが逆に相手は昼間の世界を知らないのかと思うと少し切なくなり、何かいい方法はないかと考えつつも先程の契約時の肌が焦げる様が頭をよぎると難しい顔をして)
……そうね、少し肌寒いし着替えてまた来ましょう?
(憂いを帯びた相手の表情を一瞬気に留めたものの、夜の冷え込みを感じ相手の格好も寒そうだと思うと小首を傾げながらそう告げて。暖をとるように相手に寄り添いつつ屋敷に戻ろうかと)
……私だって昼間に外出する時はするさ
その時は日傘をさす必要があるのがまぁ面倒と言えば面倒、か。ああそうだ、ニーナお前の分の日傘も近く買わなければな…
(難しそうな顔をするニーナに対してこちらはあまり気にしておらず。腕を組み顎に手を当て少し考えて)
そうだな。…着替え終わったら玄関に来い
(ニーナの言う通り少し肌寒く、ぶるっとして。ニーナの肩を抱き、特に何もなければ館へ戻る。)
えっ、そうなの…?それなら、今度一緒に買いに行きたいわ。
(予想と大きく違っていたためきょとんと瞳を丸くしたが安心したように表情を明るくして約束を取り付けようと相手を見上げて)
はあい、ナンシアもちゃんとあったかい格好でくるのよ。
(自分よりも寒そうな格好の相手に寄り添いながら館に戻るとにこりと微笑みながら自室へと戻って、袖のあるワンピースに薄手のカーディガンを羽織り)
そうだな。…仕事着もその時に買おう…ニーナはまだ日が浅い、日の光を浴びてもまだある程度は大丈夫な筈だ。だが気をつけるに越した事はない。
……私はもう子供じゃない…
(先程から時々子供扱いされているのが不満で。そんな事をボソッと呟いて自分の部屋へ…
着易く柔らかい素材の黒のローブドレスの上に黒のケープに着替え、玄関に。先に玄関で待っていて)
お待たせ…、ごめんなさい迷ってたら時間が掛かっちゃって。
(先に玄関で待つ相手を見つけると小走りで駆け寄り眉を下げて遅れた理由を話しつつ先程とはだいぶ印象の違う相手の服装に「素敵ね」とにっこり微笑み、外へ出ると月明かりの下で大きく伸びをして)
いや、構わない……
ニーナ、お前の服も似合っているぞ。…ここに来て随分変わった物だな。最初は怯えていたのに
(くすくす笑いながらニーナの隣へ。猫をじゃらすように喉元を擽って。)
さ、行こうか。
ふふ、ありがとう。…ーー最初は、こんなことになるなんて思ってもいなかったから…
(嬉しそうに瞳を細めた後、一瞬自分を生贄に出した村のことが頭をよぎり少し思うところがあるのか眉を下げるもすぐに表情を緩めて「ナンシアに食べられちゃう予定だったんだもの」と肩を竦め)
夜のお散歩なんて素敵。これで薔薇も咲いたらもっと素敵になるわね。……ナンシアは夜に屋敷から出ることはあるの?
ああ、偶に出る…町に行き店の物色をしたり、単に散歩であったりな。
またこれは別か…早朝用事がある時は夜に出るな
そうだな…私だって思っていなかったさ、まさかここまで私が心変わりするなんてな
……あー…事のついでだ、聞いておきたい事がある…
(思い出すと可笑しくなってくくくと笑う。今となっては「食べなくて良かった」という自分の変わり様に自分自身驚く…
…少し難しい…と言うより苦い顔をして。言い渋るような…)
ほんとね、最初はこーんな感じだったもの。
(相手こそ随分変わったものだと最初の頃を思い出しながら、自分の目尻を両手で吊り上げてぎろりと睨むような仕草をすればすぐにくすくす笑い出して。次ぐ言葉、相手の顔を見ると何だか難しそうな表情に相手の考えを予想するも思い付かないと「…なにかしら、」と不思議そうに小首を傾げてみせ)
……私はそんな顔をしていたか……ううむ…
(また少し違った難しい顔。気づかぬうちにそんな風な顔をしていたのかと少し落ち込んで。)
…言いにくい事で、な……「私はニーナを食べなかった」ここから察してくれると助かるのだが…
(腕を組んだり額に手をあてたり、珍しく落ち着かない様子で。言ってしまえば「人間が食べたいのだがニーナはどう思う」という質問がしたい。しかしもちろん元とはいえ人間のニーナに面と向かって相談できる内容ではなく…)
あら、冗談よ。…でも今の方が素敵だと思うわ。
(落ち込む様子の相手にこんな顔もするんだなどと呑気に考えつつ一応否定しながら相手の顔を覗き込みながらにっこり微笑み)
………、そういうことね。
(きょとんと瞳を丸くして暫く黙り込んだものの、相手の言葉を噛み砕いて行くとなるほどとやっと頷いて。今は吸血鬼と言えど数日前までは人間として暮らしていた身としては内心複雑であり眉をひそめながら色々な考えを巡らせるが結果としては"ナンシアが危険じゃ無ければ良い"という風に落ち着き)
ナンシア、…私にはもうナンシアしかいないの。危ないことはしないと約束出来るなら私は目を瞑るわ。
(諭すようなしっかりとした口調で告げると「…むずかしい問題ね」と困ったように笑みを浮かべ)
……それならいいが…
(それでもまだ苦い顔……は、ニーナの笑みにつられて霧散した)
(察してもらえたようで、それはそれでやはり心苦しい。内心ハラハラとしてニーナが口を開くのを待つーー)
…分かった。危険な事はしないと約束しよう…決して1人にはしない
(抱き寄せて指で髪を梳く。グルーミングは生物に共通して安心する事……暫くの間、そうしていて)
…重い話をしてすまなかったな。薔薇園へ行こう…
その、…豚肉や鶏肉を食べるようなものなんでしょう?…ーーでもナンシアに食べられる人間に嫉妬しちゃうかもしれないわ。
(未だ自分には人間を食べたいという衝動は無いが、家畜を食べるのと一緒なのではと解釈しながら心地好さそうに抱き締められていて。自分にとって大切な人の血肉なることを考えると少しだけどろどろとした感情が芽生え眉をひそめるときゅっと唇を噛んで、自嘲気味に吐き出すようにぼそりと呟き)
これからも一緒なんだから、大切なことよ。話してくれてありがとう。
(そっと離れると代わりに相手の腕を組むようにし、再び薔薇園へと向かい出し)
……なんと言えば良いのだろうな。
…しなくても生きていくのに直接問題は無いが定期的にしなくては満足できないような事………だ。上手く表現できない
(力なく首を振る。自分に対する諦めというか失望というか…そんな感情が感じ取れる。)
…蟷螂の番も雌が孕んだ後は雄が食われる。………例としてはおかしいか
まあ…血肉とならずともお前は共にいるのだろう?
ならば問題ないだろう…何れ身体の構成成分でなくなるその時より私達はずっと長く生きられるのだから…
…別の形で発散できれば良いのだがな。
……どういたしましてと言うのも変なものだな
(くすくすと肩を揺らして笑って。薔薇園の外壁近くまで来れば、また笑みを浮かべて)
内に入ろうか…
そうね。変なことを言ってごめんなさい
(相手の慰めの言葉に表情を変えると、声のトーンも明るくして此れから長い時間共に過ごすのだからと納得し)
そんな顔しないで?ずっとそうしてきたのだから、急に変えられるものでもないのよ。
(煙草の様な物かと納得すると、相手を安心させようと困ったように笑いながらぽんぽんと背中を優しく撫でて)
ここの薔薇園でとっても広いわよね…
(頷きながら薔薇園の中へ。辺りを見ながら感心するようにため息を漏らし)
……うむ、そうだな…そういう物か
私は幼い頃から「そう」してきていたからな………習慣だとすれば、ニーナは人間を食べようなどとは思わないのだろうな
(吸血鬼が人間を食べるのは習性なのか習慣なのか…ふとそんな事を考えて。ニーナの撫でも今は素直に受けて。)
ああ、苦心して作ったからな…自慢の庭だ
…くく、よく剪定されている…
(中をゆっくり歩けば、薔薇は真っ直ぐに整えられており手入れのされ方がよく分かる。)
ずっと昔から村の生贄はあるものね。…その、他に宛てはあるの?
(頷きながらふと他に食べる人間はあるのかと疑問に思うとおずおずと問い掛けて。村に被害が出るのは少しだけ心苦しいようで)
ナンシアには薔薇が似合うわ。…ふふ、剪定はノワールが上手に教えてくれたの。これからはずっとお世話出来るわ。
(相手と薔薇を惚れ惚れと見ながら、褒められるとくすぐったそうに笑い)
ああ…ここから少し離れた都市があるだろう?そこに知り合いがいる…
(人間では「少し」と言うには遠すぎる距離。まず日帰りはできない位。 そこにいる知り合いにまずは聞いてみる。大きな都市なのだから何かはあるはず。)
…いつの間にやら私より上手くなっていたからな、ノワールは…
あまりノワールから仕事を取らないでやってくれよ?
(薔薇に伸ばしていた手はニーナに向かって、抱き寄せる。こう、豊満な物でぎゅーっと。)
【/そういえば、時折子供っぽい所が出るのってどう思います?このままの方がいいとか、やめてほしいとか。】
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