霧嶋絢都 2015-10-01 18:42:36 |
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…そんな事言ったって、自力で歩いて行ける?
(やはり、目の前の彼は優しいのだと再確認して。自分が聞いた話_それは人間が言っているものである為、信憑性は微妙だが。その話では喰種とは人間を玩具の様に扱う、といった残虐性を示すもの。然し、相手からはそんな気は感じられず、寧ろコートの男性に見つからない様にしたり、気遣ってくれている様で。自惚れかもしれないが、不器用な優しさに助けられたのだろうと一人笑み浮かべれば、)
わたし、貴方に助けられたんだね。だって…あの男の人の前で手にかけるなり人質にするなり出来た筈だった。もっと簡単に逃げる方法もあった。なのに、隠れるように言った…。それって、わたしが喰種と関わっているって思われたくなかった、とか?……まあ、貴方がどう思ってるかわからないけど…。
でもね、その貴方の優しさに助けられたよ。……有難う、喰種くん。
(相手の腕をそっと掴み、目を細めて御礼を述べれば「立てる…?」と。彼なら気付いたらあの世でした、なんてことにはならないだろうと何処か確信に似た気持ちを持っていて。「御礼…かどうかわかんないけど…御礼、になるのかな。わたしが死なない程度なら、いいよ。」と。)
いらない、なんか…喰う気失せた。コーヒーで少しはましになるから…それに、行きたくないけど…あそこ行けばもらえるから…あと、お前助けたわけじゃねぇし、調子に乗んなよ(ふいと顔を逸らし、先ほどよりも柔らかい口調でそう言って。立ち上がり「ここから近いし、大丈夫だろ」と呟いて)
ふふ、って…喰種って人以外口に出来るの?
(あそこ、とは何処の事か気になったが、それよりも普通に食事出来るのかと驚いた表情浮かべ。味覚は変わらないのかなぁ、と思いつつトゲが少しばかり無くなった相手に笑み浮かべ。「はいはい、」なんて軽く返し。「でも、怪我してるし…血まみれだけど、大丈夫なの?」と)
少しずつだけど傷治ってきてるし…コーヒーと水なら平気だ。あとは受け付けない、すぐに吐いちまう。(そう言って「舌が違うって聞いたことがあるな…だから無理に喰おうとしたら体調を崩すらしい」と付け足して)
…そう、なんだ……。
(告げられた内容は人間である己にとって考えられないもので。人間は好き嫌いはあるが、アレルギーでなければ食べられないということは無く。そう考えると、人間って我が儘なのかな…なんて。「人間で言う風邪とか食中毒とか、そんな感じ?」見た目は変わらずとも異なる性質を持った喰種の生態に興味深そうに頷いて)
あ、名前聞いてなかった。わたしはナツメ、張間棗。喰種くんは?
そう…だな、そんな感じだ。でも一度肉食うと、数週間は生きていける。(そう言い「人間を殺せないような弱い喰種はそれだと困るからある場所で頼んで肉もらったりしてる」と言い)
ナツメ…俺は黒ラb…じゃなくて、絢都だ。(彼女の名前を復唱した後に自身の名前を言おうとしたが間違えとっさに口籠り、本名を名乗って)
じゃあ、一度の食事が終わったら暫く何も食べない…ってこと?
(ぱちくりと目を瞬かせ、相手を見遣ると上記をぽつり。「…それが、さっき言ってたあまり行きたくない場所?」と。思った以上に喰種は人間社会に溶け込んでいるのだと目を伏せて。)
アヤトくん、ね…宜しく!…はおかしいかな。
(くすくすと口元に手を当て、さもおかしそうに笑みを零し。「ね、わたしもそのある場所…って行ってもいい?てか人間でも入れる?」と。)
え、カフェなの…!?わたし、カフェとか行ったことないから楽しみ…!
(相手の後ろを着いて行きながら緩む口元を手で覆い。喰種が人肉を得る為に向かう場所と言われればもっと怖い所だと思っていたのだけれど。わくわくと踊る心に促されるまま足を動かして。)
…え。
(全く考えていなかったという訳ではないが、改めて言われると体が強ばるのを感じ。然し、先程の会話を思い出して相手の方を見遣り、「でも…、わたしが入れるカフェってことは、表向きは普通のカフェとかそんな感じじゃないの…?喰種しか居なかったらさっきの男の人みたいなのに見付かったら大変だから、もっとコソコソしたところに作るんじゃないかな…。それに、アヤトくんが居るからね、怖くはないなぁ…。」ニッと人懐っこい笑みを浮かべ。)
…お姉さんが居るの?
そうだな、まぁ…うまそうとは思われると思うけどな。それに俺を頼りにすんじゃねーよ、俺よりも強い奴らはたくさんいるんだぜ?うざいけど。(そう言い「クソ姉貴はいるぜ、そこのバイトしてるってのが気に食わねぇ」と付け足し)
流石にこんなちんちくりんは相手にしないんじゃ…。
(喰種にだって味や容姿の好みはあると思い。こんな平々凡々なちんちくりんよりもイケメンや美女の方が数倍美味しいのでは、などと考えては。相手の言葉を軽く笑い飛ばし其方をチラリ。「とか言っておきながらさ、さっきも助けてくれたじゃん。期待はしないけど頼りにはしてるよー?」と告げ。先程の戦いもアクションアニメの様に凄まじいものであったが、更に強い喰種が居るとは。ふるり、と身体を震わせつつも「お姉さんかぁ…苦手、なの…?」。)
そう味は変わんねーと思うぜ、俺が喰ってたのはそんなもんだったし。頼りにしても助けねぇからな、あれは気まぐれってやつ(そう答えて「苦手とかじゃねぇよ、弱いから嫌い。それだけだ、あいつと俺じゃ考えが違う」と言い)
そうなの?その…ふとましい方はジューシーとかじゃないんだ…。
(筋肉質な人は筋張っているとか、そんな事があると思えば返ってきたのは意外な言葉で。どれも変わらない、ということは飽きることはないのだろうか。人間との相違を感じふむ、と頷いて見せ。「はいはい、」ツンとした態度で言われても大して怖さはなく、ニッコリと笑み。「でも、考え方の違いは誰にでもあるでしょ。わたしだって両親と異なる考え方を持ってるし…。弱いか強いかはわたしにはわからないけど…でも、全部含めてお姉さん、っていう人なんでしょ?」無関心という訳でも全てを嫌悪している風でもない様に見え。やはり不器用な人なんだろうと一人結論付け)
あとどのくらい?そのカフェ。
…そ。案外近かった…。あ、ねぇ…怪我は??
(普通に会話をしていて忘れていた()が、怪我の具合が気になり上記。見た目程酷くはないのか我慢をしているのか。此処に来るまで人と会わなかったな、と思いつつドアを見遣り。つーっと手を伸ばしドアを開けようとするも途中で止め、相手をチラリと一瞥し。「ごめん、やっぱりアヤトくんがあけて??」怖いという訳ではないが、相手以外の喰種と会ったことがない為、緊張のあまりそう告げて。)
ここで肉もらうからいい…仕方ねぇな…(そういい躊躇しつつもドアを開けて。そこにはやはり顔見知りが数名いて、そこには姉の姿もあり。なんでお前が?と言われんばかりの空気になるのにも気にせず入っていって)
そう…?
(案外元気そうだと相手の様子を見て思い。少し戸惑う様な躊躇を見せた相手に、悪かったと思いつつ目の前の人物に突き刺さる視線につい目を逸らし。自分に対してじゃないとわかっているが、人の眼差しというものはなかなか威圧感が。「わたし、待ってた方がいいかな…?」慌てて中に入ってしまったが、警戒する様な目にすっかりしおらしくなっていて。)
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