気弱な少年と気強い少女

………
（あんていくの扉を開けると接客中の相手が目に入り。接客中の相手は自分に見せる普段とは違い、よく客に笑顔を向けたりしているためある意味感心してしまい。「トーカちゃんお疲れ様」と奥のスタッフルームに行く途中に相手に軽く声をかけるとスタッフルームに入っていき、制服に着替えればカウンターに立ち

遅いっての…なに道草食ってきてんの？(そう言っているが金木は遅刻しているわけでもなく。｢暇ならコップとか洗ってろよ｣と言い）

ご、ごめん…
（相手に怒られると急いで相手の言う通り食器を洗い始めて。「あ、はい。…では、お待ちください」ある程度洗い終われば注文があると客に呼ばれ、注文を取りに行けば注文を受けてコーヒーを淹れにいき

…(機敏に動く金木を見て内心感心していて。自身はコーヒーを淹れ客に出しており）

えっ!?す、すみません！
（コーヒーを出しにいくと客にコーヒー豆が違うと言われ、焦りながら頭を下げて謝ると直ぐに淹れ変えにに行き。「またトーカちゃんに怒られちゃうなぁ…」と軽くため息をつきながらコーヒーを淹れ

…なにやってんの、ちゃんとしろよ(そうため息交じりに言い。｢豆の種類と客の顔を一緒に覚えたら間違えなくてすむよ。ここに来る人、基本的に豆変えないし｣と言い）

あ、ありがとう
（今日はメズラシク相手に蹴られなかったと思えば相手にお礼を言って、コーヒーを淹れ終われば再び先程の客の下に持っていけば頭を下げてもう一度頭を下げて

礼なんていらねーっての…(そう呟いてボーっとしていると店長から話しかけられて話し出して）

………
（相手が店長と話しているのを見ると自分はコーヒーを淹れる練習をするがなかなかうまくいかず。試しにカフェアートでウサギを描いてみるとカフェアートはうまく出来て

…わかりました、気を付けるようにします(話し終え、いつの間にか隣にいて、なにをしているのかと覗き見てみればカフェアートのウサギで。｢…可愛い｣とついうっかり言ってしまい）

あ、トーカちゃん。そうかな？
（相手がいつのまにか自分の横に居ることに気がつかず、相手の声でそちらを向けば相手が居ることに気がつかいて。相手の可愛いが誉め言葉のように聞こえるとありがとうと言い

あっ、はぁ？そんなこと言ってねーよ！ばっかじゃない(そう焦りながら言い、いかにも言ってないアピールをして）

え、でもさっき…
（相手が必死に言っていないと言っているのを聞けばキョトンとしながら相手が可愛いと言ったことを確認しようとして

うっせーな！早く仕事しろよ！(そう言い金木の足を踏んで黙らせようとして）

いっ!?
（相手にいきなり足を踏まれると声にもならない声をあげて。ジンジンする痛みを我慢しながら客の接客に向かい

ったく…(そう呟きため息をつくと食器を洗いだし）

………
（ピークも過ぎて、そろそろバイトが終わりに近づき、仕事もあらかた片付くと相手をチラッと見て相手に近づいて「トーカちゃん、今日ヘタレの当番トーカちゃんだよ？」とまだ餌をやっていないだろうと思えば相手に教えて

へ？…まじかよ、あの鳥偉そうなんだよな(そう呟きながらも餌をやりに行き）

あははは…
（相手の言葉を聞けば苦笑いしながら相手を見送り。相手がヘタレに餌をあげに行っている間に客は皆帰り、コーヒーカップなどを洗っていると店を閉める時間になったのに気がついて。

あぁ！もう！暴れんなよ！から揚げにすんぞ！（やはりいつものようにヘタレとのやりあいが始まり。なんとかして餌をやろうとするがその度につつかれていて）