気弱な少年と気強い少女

今日は加減するつもりないから…（いつも加減していないのにそう言うと赤い瞳を揺らし赫子を出して）

わ、わかった…！
（相手が手加減しないと言えば息をのみ、構えると相手がどう動くか様子を見て。相手は長期戦が苦手なためになんとか長引かそうと思い

なにボーっとしてんの？（そう言うと腹に一撃かまして）

うっ…
（いろいろ考えていると相手に殴られ、殴られたところを押さえれば片目を瞑りながら相手を見ればなんとか瞳を赤くしようとし。瞳が赤くなれば相手に向かって拳を振り抜いて

まだはやくできねーの？（そう言うと腕を掴んで。「さぁ…どうしよっか？」とにやりとして）

えっ…む、無理だよ…
（相手にもっと早くを要求されるが今の自分にはこれよりも早くすることができず。「どうするって…」嫌な予感がしたのか相手の手から逃れようと腕を引っ張り

死ぬよ、そんなんじゃ（そう呟くと赫子を撃って）

ぐっ！
（赫子をまともに食らってしまえば痛みのせいで声にもならない声をあげて。自分では赫子を出そうとしても出ず、対抗できないため物理攻撃しか出来ず。「トーカちゃん強いね…」と相手の攻撃でボロボロになりながらそう言って

ったく…ほんと大丈夫かよ？（そうため息交じりに言うと「相手に感心してる暇あるんだったら何とかしろよ」と額にでこピンして）

いたっ…ご、ごめん…
（相手にデコピンされれば相手の言葉になんとも言えず、額に手をあてながら謝り。「トーカちゃんにはまだまだ勝てないね…」とどこか悔しそうな顔をしながら言って

そりゃあんたより喰種として長く生きてんだし。（そう言い「あんたの赫子はなんだっけ…リゼは強かったんだし、それを引き継いでんだから有効に使いな」と言い）

うっ……使えないんだ…
（自分では使ったことがなく、自分に本当に使えれるのか心配になれば軽く溜め息をついて。「えっと…奢るんだっけ…？」と喰種にとっての食べ物を奢る約束をしていたことを相手に聞いて

ん？あぁ…そうだな、そのついでにあんたも食べな（そう言い「腹減ったら辛いの、分かってんだろ」と言い）

ぼ、僕は大丈夫だよ
（相手の言葉を聞けば急いで手を降り苦笑いしながら断り、奢れと言われても人を殺すわけにはいかないためどうしようかと思い、とりあえずビルから出て

ほんと、それでも喰種っていうんだからすごいよな（そう言いながらあとを追い、ビルから出て）

そ、そうかな…？
（乾いた笑いをすれば内心どうしようかと考えていて。「ト、トーカちゃん…死体でもいいかな…？」と相手に一応確認して

んー…どうしよっかな（そうわざと言い「死体は鮮度落ちてるしなぁ」と言って）

うっ…ぼ、僕持ってないし…店長からもらった茶色い四角いものならあるけど…
（相手が悩んでいるのを見るとなんとか相手に納得してもらおうとして

…あんたが奢ってくれるんなら何でもいいや(そう言い｢勘違いすんなよ、何でもいい気分なだけなんだから｣と付け足して）

ありがとう
（相手のなんでもいいという言葉を聞けばよかったと思い。「じゃ…あそこに…」と過去に食料調達の為に連れていかれた事を思い出して、そこに行き