押せ押せ男子 2015-09-26 21:24:15 |
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(何もしない、という相手の言葉と不自然な笑みに疑いの目を向ける。相手は気付かれていないと思っているみたいだが意外と分かりやすい反応をしているという事にどうやら気付いていないようで、そんな所が少し抜けていて可愛いなとも思う。とりあえず仕事から帰って来ていきなりソファーに連れ込まれたため今日の疲れを早く流してさっぱりしたいというのもあって早々に相手の手を掴んで立ち上がった。その際もどこか怪しい笑みを浮かべているのに気付いたがあえてそこには触れずに浴室へと向かう。女性でもあるまいし特に服を脱ぐ事に抵抗は無く、それどころか腹減った、なんて考えながら黙々と服を脱ぎ一足先に風呂場に足を踏み入れる。「偲も早くおいで」ちらりと相手の方を振り向き軽く手招きなんかして。)
(彼が手を取ってくれるとそっと握り浴室へと手を引いて行く。男同士という事もあり恥じらう事も無く服を脱いでは選択籠へと入れていく。自分が全て脱ぎ終えると彼は既に風呂場へと移動していて自分を手招きして呼んでくれるのが嬉しくて頬を緩めると足早に彼の元へ寄る。「二人で入るのなんて何時ぶりだろうね。それー!密着〜!」お風呂の準備をしておいてよかったと心底思いながらこれくらいなら変な事に入らないよね、と軽率に考えてはぎゅっと彼に抱き着く。)
(相手に抱き着かれるとうわ、と小さく声を漏らした。やはり服を着ているのと着ていないのでは抱き着かれた時の気分や感触も全く違う。変な事はするなと自分から言っておきながらいざこういう状況になって相手が仕掛けてくると此方も正気を保っていられるのなんて時間の問題だ。必死に邪念を払おうと頭を横に振れば相手を軽く引き離し「確かに久々だけど...俺メシ抜きって言ったよな?もう頼むから...あんまり可愛い事しないでよ、」相手の額に自分の額をコツンと合わせて消え入るような声で小さく呟いた。)
(素肌が触れ合う感触に自分から仕掛けておきながらも少し鼓動が速くなるのは内緒。首筋に先程自分が付けた痕が彼の肌に鮮やかに映え色っぽさを引き立てている。してやったりと視線より高い位置にある彼の顔を見上げると引き離され、きょとんと思わず見詰める。自分が変な事をした時の罰として挙げられていた事を再度忠告されては、くっつく事さえも禁止範囲で自分としては変な事をしたつもりではなく、嬉しさの表現の一つだっったのにと不貞腐れた表情で視線を逸らす。すると、額に小さな衝突を感じ視線を上に移せば至近距離に彼の顔があり、低い声で小さく呟かれた一言に不意打ちをつかれほんのり頬を染めると同時に嫌がられたと一瞬不安になっていた気持ちが一気に無くなる。可愛いなんて彼から言われる事なんてそうそう無く、慣れていないものだからなんて返せばいいのか分からず取り敢えず謝罪を述べる。「…ごめん。…ご飯、無し?」悪気がなかったとはいえ禁止事項を破った事になるだろうと考えては控えめに問う。)
(浴室という事もあってなのか、相手と触れ合っているからなのか、理由はともあれどんどん自分の体温が上がっていくのが分かる。同時に若干火照っている相手の顔を眺めたら余計にぐらりと頭が揺れる感覚に陥った。このままだと、まずい。「...いや、今日だけは許してあげる。早く出よ、逆上せるよ」いつまで冷静でいられるか分からない、ひとまず早めに此処から出る事が先決だと手早くシャワーのレバーを捻る。余計な事は考えないようにする為にも頭からシャワーを浴びて目を覚ます事にした。濡れたせいで顔にぴったり張り付いた髪をかき上げるとこの変な空気をどうにかしようと子供みたいに笑いながら相手にお湯をかける。「ほれ、背中流してくれるんでしょ」自分の背中を指差しながら催促するように相手を見詰めた。)
(/遅くなって申し訳ございません!)
(彼の心情を察する事も無く今頭の中を占めているのは夕飯の事で、眉を下げては上目遣いを意識してみる。こんな時でさえ、あざとい行動をとる自分に呆れるももう半分癖の様になっていて自然とやってしまう。彼の返答を待っていると今回は許してくれるらしく、わかりやすく表情が和らぐ。「ありがとう!蒼祐大好き!」思わず抱き着きそうになるのを寸前でやめ、にっと笑顔を向ける。これ以上夕飯が無くなる様な言動には気を付けるよう自分に言い聞かせる。シャワーから出るお湯で湯気が出る中、彼の背中を流すという自分の出番を待っていると、濡れた髪を描き上げこちらに笑みを向ける彼にドキッとしてお湯を掛けられた事に反応が遅れた。「わっ、いきなり掛けないでよ!…任せて!ツルツルピカピカにしてあげる!」張り切った様子でボディタオルを手に取ればボディソープを付け、泡立てていく。充分泡立てば彼の背中へと押し当て上下に動かす。「どう?気持ちいい?」)
(夕飯を理由に軽く脅迫したのが大分効いたのか、また相手が抱き着いて来るのかと思いきやそうではなくただ笑顔を向けられただけで。こっちが拍子抜けしてしまうぐらい分かりやすい相手の心情と行動が面白くて可愛くてクスリと小さく笑いを零した。タオルが背中に当てられると程良い力加減に目を細め相手の問い掛けにうんうんと満足そうに頷く。一日の疲れが全て抜けていくような感覚に息を漏らした。「偲ちゃん上手になったね〜いい子いい子」もしかしたら相手が拗ねてしまうかも、なんて思いつつもまるで子供を褒めるかのような声色で投げかけた。)
(/ いえいえ!お気になさらず!)
(笑顔を向ければ彼も笑ってくれ機嫌を損ねた訳ではなかったと安堵する。力加減に気を配りながら丁寧に背中を擦っていると気の抜ける様な声を漏らす彼に、自分が彼の癒しを与えられたとつい嬉しくなる。緩く口角を上げて機嫌良くしていた所に彼の一言で途端に不満気な顔へと変え、確かに歳は離れているし彼からすれば子供の類に入れられてしまうのだろうけど、流石に子供扱いし過ぎではと口をへの字に歪める。対等で居たいという思いから悔しさを感じるも褒められた事は純粋に嬉しくて複雑な心境になる。「僕もう19なんだけど。いい子ってのはおかしいんじゃない?」背中を擦りながら不機嫌そうな声色を発する。)
(自分が何気なく言った一言でこうもコロコロと表情が変わる相手はどれだけ見ていても飽きない。ただ少し機嫌を損ねてしまったようでいつものようにシュンと眉を垂らして後ろにいる相手に向き直った。「ごめんごめん、偲怒った?特別美味しいご飯作ってあげるから、機嫌直して?」拗ねている表情も可愛くてわしゃわしゃと髪を撫でてやれば相手の機嫌を伺うように夕飯の話題を持ち出してみる。自分の作る食事には目がない相手からすればすぐにでも目を輝かせて許してくれるだろう、なんて思いつつシャワーで泡のついた背中を流した。「さ、そろそろ出ようか」)
(彼の事となると単純というか何というか…彼の一言で一喜一憂している自分がいて、今だって子供扱いを受けて機嫌を損ねていたのに"特別美味しいご飯を作ってくれる"の一言でコロッと機嫌が直ってしまった。そんな所が子供っぽいんだとは自覚しているが、大好きな人が自分の為に特別に何かしてくれるのに喜ばないはずは無い。しかし毎回こんな感じでは彼に上手く扱われてしまうだけだと反抗心を抱いては、浴室から出ようとする彼に詰め寄り壁へ追いやる。逃げられない様にと両腕を壁に付き、ニッと口角を上げて上目遣いで視線を合わせ「そんな簡単に僕の機嫌は直らないよ。直して欲しかったら…ここにキス、して?」態とらしく首を傾けながら自らの唇に人差し指を当て、口にキスしろと要求する。)
(早く料理を相手に食べさせて完璧に機嫌を取ろうと手早く扉に手をかけようとした瞬間相手にそれを阻まれてしまい、ギクリとして口元をピクリと震わせた。やばい、確実にやばい。そう分かってはいるもののこういう時こそ余裕そうに振る舞えないのが悔しい。自分より背が低いため優位に立っている相手を見下ろす形にはなっているものの位置的には完全に自分の方が不利な状況にある訳で、しかも相手の要求がこれまた自分にはかなりハードルが高いものだった為尚更口角を震わせながらさりげなく視線を逸らした。「...い、いや....ほら、逆上せちゃうしさ、早く出よ、ね?」キス一つするだけでもかなり勇気のいることで明らかに適当な言い訳を見つけては相手を風呂場の外へと促そうとして)
(彼のぎこちない表情等気にする事なく早くキスしろとばかりに顔を上げ目を瞑り、受け入れる準備万端で待つ。身長差12cmでは自分が背伸びしたって彼にキス出来る事が出来ない。腕でも引っ張って前屈みにさせるか、座らせるか押し倒すしか方法はない。しかし、今自分が欲しているのは彼からのキスであり自分からしてしまっては意味が無い。先程はかわされてしまったから今度こそと待ち侘びるも彼からのキスは来ず、またもや逆上せると言って誤魔化されかけては「ダメ!…キスしてくれないと出ない!」と真剣な瞳で見詰める。彼とは感覚が違い、両想いならキスくらいさらりと出来るだろうと思っているので彼が躊躇う気持ちをイマイチ理解出来ていない。)
(いつもならわざとらしく可愛い表情を作ってみせる相手が何故かいつになく真剣な眼差しで此方を見つめている。これ以上はぐらかすのは無理か...と半ば諦めたように小さく息をついた。というのも束の間で、先程とは打って変わって今度は相手を壁に押し付けると優しく頬を撫でながら「お兄さんこういうの慣れてないんだから、これで勘弁してね」軽く触れる程度の口付けを二度繰り返せば恥ずかしさが相手に伝わらないうちにサッと素早く距離を空ける。「今度こそこれでおしまい。偲も腹減ったでしょ」相手に背中を向けて風呂場から出ようとするも先程の余韻が抜けないのか耳は赤く染めたままで。)
(/:風邪こじらせてぶっ倒れておりました....遅くなって申し訳ないです....!)
(ため息なんてついて、何だよ…と一層不満を抱いたのも束の間、今度は自分が壁に貼り付けられた。ヒヤリとした背中に伝わる冷たさに肩を跳ねさせ、驚いた様に彼を見上げる。頬を優しく撫でこちらを見下ろす彼が水に濡れた色気を放っていて、ドキッとしては頬を染める。思わず見蕩れているうちに唇を掠め取る様なキスを受け、状況を理解している間にさっさと彼が離れてしまった。不意な行動に硬直し照れてしまったが嬉しい事には変わりなく直ぐに口元を緩めて彼の後ろ姿を見ると、髪の隙間から赤い耳が見えては照れている彼が堪らなく愛しくて背後から抱きつく。「蒼祐大好き!それと、お腹減った!」都合良く機嫌を直し何時もの明るい声色でそう告げると彼を解放してタオルで濡れた体を拭い始めて。)
(/こちらこそ、遅くなってしまって申し訳ないです。体調の方はもう大丈夫でしょうか?気温の差もある時期なので風邪を引きやすいですからね。レスの事はお気になさらず。リアルの方を最優先してもらいたいと考えていますので^^ )
(相手に抱き着かれるとちょうど見えないのをいい事に小さく微笑んだ。自分より大人なんじゃないかと思うくらい余裕だったり、かと思えば自分がした些細な行動で照れ臭そうにしたり、急に子供みたいに表情をキラキラ輝かせて甘えてきたり本当に隙がなくて可愛らしいなと思う。相手からタオルを奪い取ればそのまま濡れている髪を拭いてやり「大好きなのは十分わかった、何食べたい?」とクスクス笑いながら問いかけると同時に自分も髪の水分を拭き取り部屋着に着替えて首元にタオルをかけた。)
(/:体調は大分良くなりました...!ご心配ありがとうございます!引き続き遅レスではありますがよろしくお願いします...!)
(彼からキスをして貰えて満足満足と口元を緩めたまま濡れた体を拭っていると、不意に手からタオルが抜き取られ次の瞬間には髪を拭かれていた。驚いたものの直ぐにまた微笑めば「じゃあ〜…ハンバーグかな!僕、結構好きなんだよね!」と明るい声色でリクエストをする。十分に全身を拭き終えれば寝巻きを着て、同じ様に首にタオルを巻いてリビングへと向かいながら「蒼祐、僕も手伝うよ、ご飯の用意!」と顔だけを振り向かせる。)
(/そうですか、それなら良かったです!こちらこそ、これからも宜しくお願い致します!)
(相手のリクエストを聞くとよし、と快く引き受け頷いて。珍しく、とまではいかないが手伝うと言う相手の言葉をキッチンに向かいながら聞いては「んー、じゃあタマネギ。みじん切り出来る?」と問い掛けつつ冷蔵庫から必要な食材を取り出しまな板の上に玉葱を置いて相手に視線を移した。普段相手が包丁を使っている姿なんて見た事が無い為多少、いやかなり心配ではあったが何かあった時にすぐサポート出来るようになるべく相手に手の届く距離で見守る事にした。)
(今日は気分がいいから夕食の手伝いでもしようと思い立ち相手に何が出来るかと尋ねれば、玉葱の微塵切りを頼まれた。やった事はないけど出来るだろうという謎の自信が芽生え「任せて!それくらいぱぱっとやって見せるよ!」と意気込み相手が用意してくれた玉葱とまな板の前へ立てば、包丁を握り少し思案してから玉葱へと包丁を近づける。取り敢えず粉々になればいいと思っては震える手付きで玉葱を切り始めるも乱切りの様な大きさで、これを後に小さくしていこうという事らしい。玉葱に切り込みを入れてから鼻にツンとくる臭いが漂い鼻を啜るも目がしょぼしょぼしてきて「蒼祐…なんか涙出る…悲しくないのに、何で?」と困惑しながら目を擦ろうと手を持ち上げる。)
(兎にも角にも相手の包丁の持ち方すら危うくて到底見ていられるものではなかったが、折角の厚意を無駄にしない為にも渋い表情を浮かべながら相手の様子を伺う。あまりに料理に不慣れとは言え玉葱を切れば涙が出る事ぐらい誰でも知っている事だとは思っていたが目の前にいる相手はそうではなかったらしく、その上目まで擦ろうとしているものだから慌てて相手の腕を掴み行動を中断させ「偲!その手で擦っちゃ駄目だって!後は俺がやるから一回手洗いな?」行為の寸前で阻止出来たため安心して肩を撫で下ろすとここまでしてくれた相手の誠意を褒めるかのように優しく頭を撫でてやり)
(彼の動きが止まったと見遣れば渋い表情で自分を心配そうに伺っていて「ちょっと、大丈夫だから蒼祐は他の事しててよ。」なんて一丁前に言ってのけるも、玉葱を切る機会もそれ程無く切れば大体どうなるかなんて深く考えておらず案の定な事態になってから玉葱の作用を思い出し。視界を遮る涙を拭おうとした手を掴まれ手を洗う様促されるも従わず、交代を告げられると首を左右に振り折角彼に頼まれた事だからとやり遂げる意思を示せば顔を上げ頭を撫でる彼に「ん、…蒼祐、涙拭いて?」と態とらしく上目遣いを意識して見詰めて。)
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