[bl·非募]くらいまーずらぶ

つか今なにやってるか分かんねェからなァ…(映画に行く機会が無ければ当然今なにを上映しているか分からず頬を掻き)おめーはなんか気になる映画とかねえの？一応聞いてやるっショ。

えーと、今からちょうどいい時間帯のはーこれだな!最近話題の恋愛映画!(携帯をひらく映画を検索して。良い時間帯のものを述べると「この山神であり、自転車部１の女子人気の俺に恋愛の映画か、巻ちゃんはどうだ、これ?」とひとりで語った後携帯の画面見せて。

ショオォ…！？(恋愛映画と聞いた瞬間に表情が一気に強張り、男２人で恋愛映画…何の試練だと肩ぷるぷる小刻みに震わせてはコイツ本気か？と相手を見るがどう見ても冗談を言っているようには見えず)ほ、他には何かねえのかァ？恋愛もの以外で…！

えー、だめか?他のはーこれくらいだな!(相手の様子にやっぱりかと内心思い他のを探し。「動物ものだな!少年と犬の物語てきなものらしい!」説明文を簡単に読み、再度相手に画面見せて。

…それにするっショ！東堂、それ見ようぜ！(今度提示された少年と犬の物語、無難とも言える動物ものという提案に恋愛ものと聞いた時とは全然違い乗り気の反応見せては頷き)

おお、そうしよう!巻ちゃんはこういう系の映画が好きなのだな!(乗り気な相手に満足な笑みを浮かべつつ頷いて。映画館へ到着すると「この映画のチケット２枚お願いします」と店員さんに言っては支払い受け取って。「ポップコーンとかはいるか?」と相手の方を振り向き尋ね。

あ、ああ…まァな(好きというか恋愛ものより良いといった思惑からなのだが、そう言う事にしておこう頷き)いや、腹減ってねえからイイ…って、東堂、チケット代払うっショ(手際良くチケット購入しポップコーンはいるかと問われると返事をしたのち財布を取り出して)

いや!俺が遊びに誘ったのだから奢らせてくれ(財布を取り出す相手にストップをかけては。にっと笑みを浮かべ「それなら飲み物を買ってくれ、2人分」と頼んで。

ショ…わかった。なら今回は頼む。東堂おめー飲み物は何にするよ？(なら次回何かで返せば良いかと素直に頷き、今回は飲み物を任せられたと飲みたいものを問い掛け)

うむ!烏龍茶がいいな!(素直に了承してくれた相手ににこにこと満足そうに笑っていて。飲み物を聞かれ、思い浮かんだものを答えては相手が買うのを待っていて。

烏龍茶な(リクエスト聞けば早速店員の前に立ち自分のドリンクも一緒に注文すると相手の所へ戻り飲み物手渡して)ほらよ、買ってきたショ。

ありがとう!では入ろうではないか!(買ってきてもらった飲み物を受け取っては入場を促し。チケットを係の人へ二枚渡し、相手と一緒に入り。番号を探しては中に入り。「暗いから気をつけるのだぞ!」とさりげなく注意して。

おう(相手に促されるまま後ろから付いて行けば“暗いから気をつけろ”の気遣いに相手らしいと思いはするがつい笑ってしまい)クハッ、女じゃねェんだ。ンな気遣いすんなっショ。

それはならんよ!ライバルが階段につまずいて怪我などしたら大変ではないか!(笑う相手にこちらはごく真面目だと言わんばかりに言い張り。階段を登ると椅子に座り、始まるのを待っていて。

…いちいち大袈裟っショ(流石に階段で躓き怪我という事にはならない、と言うか間抜けではないと不服な表情ではあるが反論しても無駄と分かっていて大人しく椅子に座り同じく始まるのを待って)

(周りが暗くなり、いよいよ始まるのかと心踊らせ。案の定感動もので時折目を潤ませながらじっと釘付けで見ていて。

(動物映画お約束感動シーン随所に入れてくる物語に涙腺が持っていかれそうになるも流石に泣くのは…と懸命に堪えながら見ており)

(横目で相手の様子をちらりと見ると泣くのを耐えているように見え。すっと上体を動かし周りに迷惑にならないようにと「巻ちゃん、別に泣くことは恥ずかしくはないぞ。こういった映画は泣かせられてこそ名作になるのだからな」と相手の耳元で囁き。

…っ(泣くのを我慢していれば突然耳元で泣いても良いと言われてしまい、何故バレたと焦るが今は上映中。大声で反論する事も出来ずヒソヒソと「オメーこそ泣きたきゃ泣けショ。俺はヘーキだけどナ」と相手同様耳元に囁き返して)

(あくまでも泣きそうなことを認めない相手に内心呆れつつも。「俺は泣けるぞ」と囁きつつ片目から涙が伝い。ハンカチ取りだすと目元を軽く拭き。「巻ちゃんが泣いたら俺が拭いてやるから安心していいぞ」と再度囁きつつハンカチを手に持ちスタンバイしていて。