勇者対魔王の戦いは勇者が勝利を収めた事で終わりを告げた。
勇者は人々に暖かく迎えられ、幸せな生涯を送るかと思われた。
しかしたった一人で数々の魔物を倒し、強大な力を持つ魔王でさえも倒したその力を人々は恐れ、やがて勇者へ向けられる好意は悪意へと変わっていった。
時には「化け物」と罵られ、時には石を投げ付けられ、勇者は悲しみ、それでも人々を憎む事はしなかった。
孤独になった勇者は居場所を求めてさまよい、気付けば魔王の城に居た。
再びまみえる勇者と魔王。
全てを察した魔王は勇者にそっと手を差し伸べた。
「私と一緒に来ないか?」
これは再び巡り逢った勇者と魔王が新たな世界へと旅立つお話です。
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