藍の間

もうすぐ､文化祭。

着ぐるみ役にされちゃいました､

理由は僕が小さいから､だそうです。

もういいや､

やっぱり､僕は楽しんじゃﾀﾞﾒなんだ。

私に戻ろう､まだ戻れる､隠せる。
私は､女で､女であることを望まれてるんだ。
私一人が､我慢すれば気持ちを殺せば､全て丸く収まるんだ。

僕が死んだところで､悲しむ人なんか居ない､今のうちに､

私は私で生きる。
これは､私の決意､誓い。

さようなら､僕。
さようなら､藍麻。

藍麻さん…

お久しぶりです。元気ですか?

私が、僕が、一体何をしたというのだろう
ただ、自分に正直になりたくて ありのままを望んだだけなのに

なんで、なんで
もう嫌だ もうやめたい
もう---しまいたい
もうここには戻らない、そう決めたのに
自分が自分でいれるのはここだけで
逃げてしまった

彩葉さん ごめんね

結局、自分がした行動で周りの人に迷惑をかけただけで、
何も変わらなくて、僕が色んなものを、失っただけで