君と少しでも近づきたくて【非募】

あー…うん、そりゃそうだよなぁ
（そこまで言われてようやく自分がメンバーとして求められている訳ではないことに気がつき、そもそも女装男子がメンバーにいるスクールアイドルグループなんて嫌に決まってると今更ながらに常識的に考えては、またもや大失態を晒してしまったと内心深く反省をしつつ、自分の気持ちの悪い申し出のせいで再び彼女に拒絶されてしまったことにへこんでしまいながらも、せめてもの償いのために自分の知り合いの女子に声をかけてみようかと考えを巡らし始めていて

せめて…３人欲しいところですね
(ポスターを貼りに行くために生徒会の許可や先生の許可もいるので、まずは担任にかなと思い職員室へと行くために席を立とうとすると、相手の方は見向きさえせずとにかく教室にいる女子に話し掛けてみようかと言う事で、一人一人話しかけ始めると人数的な事は頭の中で自分を含めて4人欲しいと思ってるようで)

よし、そうと決まったら…
（自分が直接手助けをしようとしても今のままでは相手は喜ばないだろうと判断をしてはまずは校内の知り合いの女子全員へとスクールアイドルへの参加をメールにて密かに打診していくことにして、そうと決まれば携帯を取り出してメールを打ち一斉に送信をして

そうですか、わざわざすみません。興味が出てきたらでいいのできてくださいね
(相手が手伝っているとも知らずに、こちらは周りの女子に話しかけていくと断られたり受けてくれたりと色々あるので、笑顔で対応しながら席に座ると結果的には二人くらいで、その内の一人は悩んでいるが自分が厳しくなければという何とも言えないような感じで、正直言って認められない部分もある為一応一人だけは集まった所かと、隣の席に座ると悩み込んでしまい)

とりあえず放課後にでも興味を持ってくれた人たちと話してみるか
（早くもメールへの返信がちらほら返ってきはじめて、中にはメールを送った知人のそのまた知人が興味があるらしく話しを聞いてみたいといった内容のものもあり、実際に活動に参加するかはハッキリしないものの、話しだけ聞いてみたいという人だけでも10人以上が集まり、そうと決まれば早い方がいいだろうと早速今日の放課後に講堂に集まるように再びメール送信をして

今日は話だけをして興味を持った人の人数で決めましょう…はぁ、μ'sのようにできるでしょうか
(午後の授業前に相手が携帯を取り出して何かしている姿を見るが、友達と何か遊ぶ約束なのかなと思ってしまいながらもポスターはなんとか貼れたことだし、後は講堂で待つだけと部室に関しては誰も使っていないという教室があるとか聞いたことがあるので、そこを使わせてもらうという事で話は済んだので、興味以上な印象を持たせるために話をまとめなくてはと考え始め)

…園田さん、ちょっといい？さっき先生が今日の放課後に講堂へ来るようにだってさ
（それから１日の授業が終わり、帰り際になって自分の頼みでは多分相手も言うことを聞いてくれないだろうと判断をして、とりあえずスクールアイドルの参加希望候補者が集まることになっている講堂へ連れて行くためにもっともらしい嘘をついて

はい…わかりました。さようなら、また明日会いましょう？
(先生の申し出なら仕方ないと思い相手の嘘を信じて頷きながら相手に挨拶をすると、講堂へ向かおうと足を進めると先生は自分に何か用事なのかなと今日の昼休みにどのくらいか手続きも話もしたし、放課後自分に用事があるだなんて言っていないし急用なのかと考えていると、小さく首をかしげて考え込み始め)

うん、またね
（とりあえず此方の言葉を全く疑うことなく講堂へと向かう相手の背中を笑顔で手を振って見送り、相手の後ろ姿が完全に見えなくなれば自分も様子を見に行くべく少し遅れて講堂へと向かい｢きっと園田さん驚くだろうなぁ｣スクールアイドルに興味をもってくれた生徒たちが十数人集まっている講堂を見ればきっと彼女も驚くだろうとほくそ笑み

失礼します、先生お呼び…？何故貴女方が此処に？
(相手がついてきていることなど知りもせず講堂へ辿り着くとゆっくりと講堂へ入り、先生が呼んでいたということで一言言おうとしたが、何故か数十人の生徒がいるので何故此処にいるのか不思議に思いながら問いかけるようにして首を傾げると、その場で立ち尽くしたままどうしたらいいのか悩んでしまい)

ようやく主役のお出ましだね。ここにいるみんな園田さんのために集まったんだよ
（講堂へと入っていった相手の後からドアを開けて中へと入っては、やはりというべきか集まった人々を見て驚いたような表情を浮かべている相手へと後ろから声をかけてはどこか自慢げにそう話しをして

私の為に…？どういうことですか？
(未だに状況がわからず、こんなに人数がいるとしても何をするのかわからないらしく、相手の方に振り向きながら相手に問いかけてみるとスクールアイドルをする人数としても絞らないといけないため、どうしたらいいのかもわからず戸惑った様子を相手に見せてしまうと小さく首をかしげ)

余計なことだとは思ったんだけどさ、スクールアイドルに興味を持ってくれた人たちに声をかけて集まって貰ったんだよ。まあ、全員参加という訳にはいかないし、とりあえず話しだけでも聞いてみたいって人も中にはいる
（やはり急なことに混乱している様子の相手に事の成り行きを説明していき、ここに集まった全員もすぐにスクールアイドルをやりたいという人ばかりではなく話しを聞いてから判断したい人などもいることを説明し｢だから説明会も兼ねてさ、希望者でオーディションをしたらどうかな？｣とりあえずこれからの流れについて相手へと提案をしてみて

…ホントに貴方は余計なことばかりしかしませんね
(相手の話を聞くなり相手が自分のために人を集めてくれたのだとわかると、嬉しいが素直にはなれず頷きながら来てくれた生徒に向けて歩いていくと一息深呼吸をすると内容が吹き飛んでしまったが、今は自分の思ったことや経験したことを語ってやろうと意気込み「今から…スクールアイドルのオーディションを開始します」とみんなに聞こえるように声を発すると、相手には常々感謝する一方になり)

ははは…それはまあ否定しないけどね
（相手の口から既に何度となく聞かされたような皮肉混じりな言葉が発せられれば苦笑を浮かべて軽く肩を竦めながらも素直に受け止め、今から早速オーディションを始めると口にした相手の言葉に応じて｢そういう訳だから皆一列に並んで貰えるかな？｣その場に集まった人たちを整列させて

い、一列…そこまで考えてなかったのですが
(一列と聞いては自分は皆にスクールアイドルの事について話してみたかったし、一応持ってきていたにこのスクールアイドルの心得的なDVDを見せたかったが、こうも一列で行動されたら困ってしまうのか眉を下げながら相手をチラ見すると「すみません、とにかく…並ばなくていいです。一人ずつ見ると言うよりは私の話とこれを見て本気でやりたい人を判断させてもらいたいのです、先に言っておきます…私の話やDVDで嫌になったら講堂を出ていってくださいね」と相手のやり方には申し訳ないが自分が見極めるなら全体がいいと思い、主な採用形式を語りながら辺りを見回し)

なるほどね…確かにそっちのほうが効率もいいのかな
（相手の考えを知れば、どうやら自分のしたことは余計なことだったようだとわかり、変に手出しせずに事の成り行きを見守ることにしようと講堂の隅で他の希望者と共にいつのまに用意したのだろうDVDを見て彼女の話しに耳を傾けていて

以上です…見ながらの私のお話となりましたが…残ったのは三人ですか…
(DVDと自分の話をしている間、講堂から出ていく生徒を眺めたりと自分の想いを頑張って伝えながら時間が経つと、今残ってる相手以外のメンバーを見ると三人が残ったので、笑みを浮かべながら「此処に残った貴女達は今日から私と一緒にスクールアイドルをする仲間です。厳しい練習もあるかと思いますが…頑張りましょう」と合格のサインを出せば満足したようで、幸せそうな笑顔で辺りを見回し頭を下げて)

いやー、良かった良かった。これで活動開始出来る訳だね
（一生懸命にスクールアイドルについて語る彼女の話しに聞き入っているうちにあっという間に時間は過ぎ、講堂に残った新しいスクールアイドルのメンバーたちを見回し、自分のことのように喜び拍手をして

ありがとうございます…えっと、先生は…何処でしょう？呼ばれていた筈なのですが…
(相手の協力もあってメンバーは揃ったのだが、今更ながら先生は一体どこにいるのか相手に問いかけ始めると、未だに相手に騙されたままで自分は一体何のために、ここに来たのかも分からなくなってしまっているようで、拍手している相手に問いかけると首を傾げ)