君と少しでも近づきたくて【非募】

…いてて…
（彼女を逃がし終えて安心したのもつかの間、結局自身は追いつかれてしまい、挑発的な態度を敢えてとってしまったこともあり当然ながら一部のクラスメートから粛清を受ける結果となり、腫れ上がった頬をさすりながら既に授業の始まっている教室へと遅れて入ってきて、教師に注意を受けながらも自身の席へと黙って腰を下ろし、隣の相手をチラリと見やってから視線外し黒板へと顔を向けて

…あの、大丈夫ですか？
(授業が始まっても相手が来ないということは何かあったのか、まだ逃げているのかなと何故か相手を心配していたが、相手が帰ってした頃には膨れてしまった相手の頬に気づいて自分のせいで相手がこんな怪我をと思い隣に座った瞬間相手を心配するかのように話しかけると、申し訳ないように相手の様子を伺うように相手を見つめ)

…ん？ああ、へーきへーき、これはほら、転校生の女の子を守った名誉の負傷ってやつ？おっ、何か今のカッコ良くない？
（出会ってたった少しの間によくもまあこれだけ嫌われたものだと自分でも感心するぐらいの悪い印象をもたれていると思いこんでいたため、まさか声をかけられるなんて夢にも思わず驚いたような表情で彼女へと視線やり、それからすぐさま軽い調子でそんなことを言い出しては自身の顎の辺りに手をやって思い切りキメ顔をしていて

すみません…心配するほどでもなかったようですね、それは良かったです
(何故心配したのだろうと思ってしまう程な言動を見せる相手を見るなり、ため息をつきながら相手から視線をそらして呆れるかのように呟いていると、相手の頬を見たら見たで痛そうにも思えたのに名誉の負傷っていうのは流石に言えないはずと思い、心配した自分が馬鹿らしく思えてしまったからか、先程の態度へと逆戻りしていき)

心配してくれてありがとう。園田さんってさ結構優しいんだね
（何だかんだ言いながらもこちらの怪我を心配してくれたようで、第一印象のせいで己に対しては冷たい態度をとっているものの、先ほどの様子を見るに本来の彼女は他人に気遣いの出来る優しい女の子なんだろうなという確信を抱けばなんだか嬉しくなってきてしまい、表情を綻ばせてそう思ったままに口にしては私語で教師から巻き添えで彼女まで叱られないうちに前へと向き直り

何を…言ってるのかわかりませんが、授業に集中してください
(優しいなどと言われても今は相手からの口説き文句か何かにしか聞こえないが、もしも相手に心が許せたのなら照れてしまうのだろうかなんて想像しながら褒め言葉に対して素直に言えず、授業に集中するように相手に声をかけるとチラリと相手の様子を気にするかのように見たりもして、授業に打ち込んでいこうと試みていて)

…もうお昼休みか、早いな
（あれからは特に大きな騒ぎも彼女との会話も何もなく、気がつけばもうお昼休みとなってしまっていて、とりあえずお昼でも買ってこようかと考えたところでふと隣の彼女へと目をやり｢園田さんはお昼どうするの？｣何となく相手のことだからお弁当とか持参してそうだなと考えながら問いかけて

…はい、ちょっと先生に呼ばれているので今から行かないといけないので…申し訳ないとは思いませんが一緒には食べませんので
(持参はしているという事は言葉からして判断できるとして自分は転校してきたこともあって、色々としなければならないし、目的であるスクールアイドルとしての仕事をするために今からいかないといけないと告げれば予めか、相手と食べることをお断りしておき)

うぐっ…まだ何も言ってないじゃないか…
（ダメ元で誘ってみようかなとは心の片隅ぐらいには思っていたが、結局それは叶わず前もって己の考えを見抜いていたかのように本人の口から可能性を潰されてしまうと言葉に詰まってしまい、とりあえず相手へと苦し紛れにそう言い返してみて

でも…今日は助けてくれたお礼として明日は一緒に食べましょう。貴方が助けてくれて嬉しかったわけではないので…安心してください
(何も言ってないのに決めつけては酷いなとは思うが、せめての為に素直に行ってるのか不明だが明日は相手と食べたいと、困っていたところを助けてくれた相手の優しさに救われ、そして相手を少しくらいは見直したようで、視線をそらしながら相手の様子を伺い「では、私は職員室に…その、ありがとうございました」と軽く頭を下げて職員室に向かっていき、廊下を出たとき相手に対しての気持ちはほんの少し仲良くできそうと考えていて)

お礼か…それでも今はいいか。明日が楽しみだ
（決して自分から相手と一緒に食べたいと言いだした訳ではないのだが、それでも本音としては当然彼女と一緒に昼食を共に出来るなんて楽しみで仕方なく、第一印象最悪なさっきまでを思えば相当な進歩だなと前向きな気持ちになって純粋に明日へと想いを馳せて期待に胸を膨らませていて

…スクールアイドルのメンバーを？はい、わかりました
(相手と別れたあと職員室の前で先生と話しているようで、自分が此処に来た理由については元々此処でスクールアイドルとして、この学校の活性化するという目的でまずはメンバーを集めないといけないそれだけで頷きながらどうするべきか、一人で悩み相手のいる教室へと戻っていき「…メンバーですか」と自分の席に座ると悩み込むようにため息をつき始め)

…どうかした？
（昼食を済ませ、特に何をするわけでもなくただ窓の外を眺めてボーっとしていれば隣の相手が戻ってきたかと思えば何やら悩んでいるかのようなため息を零していて、どうしたのだろうと頭上に疑問符浮かべながら隣の彼女を見やり声をかけてもまた適当にあしらわれるだけだろうと考えながらも放っておくなんて出来るはずもなく、とりあえず質問を投げかけて

いえ…この学校の為にスクールアイドルをと…っとなんでもありません
(相手が隣の席だとは気づかなかったらしく、自分が今困っていることを相手にオブラートに包んだ状態で目的に近いことを呟いてしまうとちらりと相手を見た瞬間我に帰り、何も言っていないと言いたげに慌てて視線を逸らし始めると、よりによってひとりで考えていたことを相手に言ってしまったと思っているようで、何と誤魔化せばいいのか考え始め)

スクールアイドル…あっ、もしかしてこの学校を盛り上げるために？
（相手はなんでもないと否定こそしたが、スクールアイドルという単語は聞き逃すことなくバッチリ聞こえていて、相手がこの学校に来た本来の目的がそもそも生徒不足によって廃校の危機に立たされたこの学校を盛り上げて救うためで、スクールアイドルというのは恐らくその為の手段なんだろうと推測をし、相手へとそう質問を投げかけて

っ…はい、私はその為に音ノ木坂学院からやってきました
(もう手遅れと判断したのは自分がスクールアイドルと発してしまったことで、頭を抱えるよりも自分自身に呆れてしまい素直に話さないと相手もきっと心の底から満足も行かないだろうと判断して、此処でスクールアイドルとして盛り上げる為だけに音ノ木坂学院から、現在の学校まで来たのだと語れば「その為にはメンバーが欲しいのです…聞いてしまったのですから、手伝ってくれますよね？メンバー収集」と此処まで話したのに手伝いたくないとか言わせたくないのか、笑みを浮かべながらメンバー収集を手伝ってくれるよねとお願いすれば、相手の反応を待ち)

っ！それは勿論。その、僕で良かったら…僕にもスカートとか似合うかな…？
（一緒に活動をするメンバーが欲しいという言葉と共に更にそのことについて協力要請を受ければハッとした表情浮かべて、何を思ったのか少しばかりモジモジとしながらも協力をするという意志を言葉で示し、自身の足元へと目をやっては気色悪い発言をしていて

…すみません、この話は無しにしましょう。私が一人で探します
(何をどうしたらそんな気色悪い受け取られ方をするのだと思い、第一印象が糧となっているせいで余計相手に対しての印象が悪くなり、大きな溜息をつくと冷たい視線を相手に向けて相手は手伝わなくてもいいから一人でメンバーを探させてくれと言い放つと、一枚の白紙を取り出してメンバー募集とグループ名を募集するという内容を書き込み始め)

えっ、メンバーが欲しいから僕にスクールアイドルをやって欲しいとかそういうことじゃないの！？
（明らかに呆れた様子で、この話しは無かったことにしようとまで言われてしまうと自分の発言に何か問題があったのだろうかと割と真剣に考えてしまい、そもそも解釈からして間違っているのかと一人メンバー募集のポスターらしきものを書き始める彼女へと問いかけていて

…では、聞きますが…女装して何の意味があるのですか？スクールアイドルを馬鹿にしてるとしか思えません
(相手に問い返す事になるが、相手は女装して自分の好きな場所の原点を壊したいのかと相手に問いかけてみると、軽く睨むように見つめつつ大体はかけたようで見返すようにポスターを見返しながら、脱字がないかどうか細かく確認しはじめていて「お願いです、邪魔をしないでくださいね」ともう相手には頼りたくないらしく、笑みを浮かべながら自分の邪魔をしないようにお願いし)