募集中! 2015-09-04 01:56:01 |
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どうだろうね、これでも意外と無理していたりして
(相手の言葉を聞けば少し顔をそらすがすぐに相手を見てはクスクス笑いながらそう言って。「そういう碧も変わったよ?」と自分だけでなく相手のことを指摘し
別に構わねーよ。無理することをお前が選択してんなら、それがお前だ。
(「無理をする」ということを選択して今の性格があるなら、それがありのままの自分だと哲学的な事を言うも、恐らく他人には伝わらないだろうなと苦笑し)
あったり前だっつーの。こんなに衣食住共にする依頼は初めてだし、んなにて手のかかる護衛対象者も初めてだしな?
手のかかるようにしてるからねぇ…
(軽く笑えばいつもの自分の席に座り、ご飯を食べ始め。「まぁ…俺が依頼した訳じゃないけど…」とボソッと呟けば再び食べ始め
もしかしてわざと……?
お前ってもしかしてSってやつ?
(今まで相手の脱走など手がかかった事象を思い起こし、それが自分を困らせる為だとしたらかなりのいじめっ子なのではないかと冗談っぽく笑いながら言い、自身も食べ始め)
そういや、お前の両親って今どうしてんの?全然姿見えないけど。
一人になりたいから碧から逃げてるだけだよ
(クスクス笑いながら相手の言葉に違う違うと言いながら答えて。「さぁ…何してるんだろね。一緒に住んでないから知らない」と両親の話になれば顔を多少曇らせながらそう答えて
だよな。
(相手の答えに「そりゃそうだよな」と苦笑しながら納得し。相手の表情が曇ったのを察すると言葉を選ぶように少し考え)
まあ、金持ちって色々あるよな。でもまあ、俺に依頼してきたのはお前の親父さんだし、愛されてはいるんじゃねぇの?
監視のためだったり
(相手の顔をチラッと見たら小さくクスッと笑い、相手から目線をそらせばまた目線を戻して。「ごちそうさま」と食事を終えれば食卓を出てリビングへと向かい、ソファーに座ればぼーっとし始め
監視?なんのために……?
(一体何のために父親が子供を監視するのかと首をかしげながらも、万が一監視だとしてもじいやがいるため自分は要らないのではないかとも思ったが、これ以上話を続けない方がいいと感じると会話をやめて、自身も食べ終えるといつもなら相手の傍らに立つのだが、徐に相手の隣に座り、ボーッとしている相手の頭をポンポンと撫で)
ん…何?
(ぼーっとしているといきなり頭を撫でられたのではっとなって相手の方をチラッと見て相手に問い。「碧ってそんなことしたっけ?」とクスクス笑いながら相手に聞いてみて
別に……
(相手に笑われるとムスッとして手を離し、頭の中では「だってどう接したら良いか分からなかったし…」と言い訳をするも、口に出すと更にからかわれそうと敢えて口には出さず目線を外し)
碧が一番変わったねぇ
(クスクス笑いながら相手の先程の行動の事を言えば相手の姿を見て。「明日のプールどうするの?」とプールに入りたがらない相手の様子を見てどうするのだろうと思い
変わったのはお互い様だ。
(自分だけ変化しているというのはなぜだか嫌な気がして相手まで巻き込むと、プールという単語に眉を潜め)
そうなんだよ、プール。どうすっかなー…、まさかプール行っといて着替えない訳にもいかないしなー
なんで入りたくないの?
(普段何事にも動じない相手がここまで悩んでいるのは珍しく、相手が何故入りたがらないのか少し気になった為に相手に聞いてみて、
あー、いや、な、………ほら、この間の着替えのときもそうだけど、他人に裸見られるのって嫌じゃん?
(思わぬ質問に視線を泳がせ答えを考えれば、ふと朝の着替えの件を思い出しそのときと同じ理由を述べて)
ふーん…
(今朝の事を思い出せばそうなんだろうと深く考えずに納得するように返事をして。「そーいえば…碧って常に武器とか持ってるの?ナイフとか銃とか?あ、でも碧射撃へただから…」と言えばぷっと笑えば相手の顔を見て
まあ、な。拳銃は日本ではあまり使わないようにしているが…
(ナイフや警棒、拳銃など、現在身に付けている武器を思い浮かべれば正直に伝え、拳銃の腕をバカにする相手に少しムッとしながらも、日本ではあまり使う機会はないと釈明し)
でも、いざ使うときになったら?
(あまり使うことがないと言う相手の言葉にニヤニヤしながら指摘して。「射撃なら俺の方が上だしね」と指で銃の形を作れば相手の顔にバーンと言って銃を撃つ真似をして
一応訓練は受けている。そこら辺のボディーガードよりは上手いから安心しろ。
(本物を使ったことないクセになんでそんなに自信があるんだと苦笑しながらも、一応プロとして基準値以上は満たしていると当たり前のように告げ)
ほら、明日も早いんだし、そろそろ風呂入って寝るぞ。
えー…碧とは入れないかな
(ニヤニヤしながら相手に冗談を言えば風呂に入る準備をして、し終えれば風呂へと向かい風呂に入り。「碧、入っていいよ」数分後に風呂から上がってくると相手に言って
誰が一緒に入ると言った。
ていうか、いい加減そのニヤニヤ顔ムカつく……
(また自身をからかうような事を言ってきたと溜め息を吐きながら冷静に返事をするものの、それでも一瞬動揺したことが悔しいと、ニヤニヤする相手の頬を片手でぎゅむっと掴むと文句を言い、相手が風呂から上がってくれば、じいやに「入っている間何かあったらお願いします」と伝え、風呂へと向かい)
ボディーガードが護衛対象者に手をだすのはどうかと思うんだよねぇ…
(相手に掴まれた頬を触りながらじぃにそう言えばやれやれと首を振って。「暇だなぁ、ゲームでもしようかなぁ」と自室に行けばテレビゲームを一人で始めて
(風呂から上がれば再び身支度を整えクリーニング後のスーツに身を包み、相手の居場所をじいやから聞き出すとゲームをやっている相手を見つけ)
楽しいのか?それ。
ん…まぁまぁかな
(相手が部屋に入ってきたのを相手の質問で理解すれば相手の方を見ずに画面を見たまま答えるとゲームをしたままで。「オンラインっていろんな人と対戦できるからいいよね」シューティングゲームの今やっている一戦が終わるとコントローラーを置いて相手の方を見ながら言い
確かにそうかもな。
しかし、知らない誰かと接触するということはそれだけで危険を伴うから注意が必要だ。
(ボディーガードになってからはもちろん、普通の娘であったときもゲームをあまりやらなかったため、オンラインゲームなどやったことがなく曖昧に答えたあと、ボディーガードとしての忠告を付け加え)
ふーん…あ、スーツ届いたんだ?シワだらけだったのに
(相手の姿を見ればスーツに変わっていることに気がついてニヤニヤした顔で相手意地悪のように聞いてみて。「そろそろ寝ようかな…」軽く欠伸をすればチラッと時計を見て、ベッドに倒れるように倒れこめばベッドに顔を軽く擦り付けるように顔を左右に動かし
ああ、お陰さまで。
(相手の憎まれ口にも段々慣れてきて軽く受け流すと、寝る体勢の相手にクスッと微笑み、ドアの横にあるライトのボタンを押してほの暗くすると「おやすみ」と言って部屋から出ていこうとし)
ん…あ、今日は一緒に寝ないんだ?
(部屋が暗くなるのが分かると相手の方に顔を向けて昨日のように一緒に寝ないのかとクスクス笑いながら言えば相手が出ていくのを見送ろうとし
当たり前だ。二人でベット1台は狭い。
(相手の言うことが大体分かってきたため、予測していた冗談に余裕綽々で返事を返すと部屋の扉をゆっくり閉め、自身は隣の自室に入り黒のスウェットに着替えれば布団に入り)
………
(次の日になるまで起きることはなく、次の日になっても起きる様子がなく、スースーと小さな呼吸音を繰り返しながらいまだベッドの上で寝ており
おい、そろそろ起きろ。
(いつものごとく朝早くおき、しっかりといつもの黒スーツに着替えれば相手の部屋に入り、肩口を揺さぶって相手を起こそうとし)
ん…後3日寝かせて
(寝ていると聞きなれた声で自分の体を揺すっているのがなんとなく分かるともう少し寝たいためにそう言って、自分の顔が布団の中まで入ると再び眠って
3日って……、長すぎだろ
(あと10分とかであればよく聞くが、さすがに3日は長すぎだろうと思わず吹き出し笑ってしまい、笑いが落ち着いたところで相手の布団を剥がし)
ほら、遅刻するぞ。
碧だけ行けばいいのに…
(ぼぉっとした顔で仕方なく起き上がれば相手の顔を見ながら答えて。「俺、行かなくていいかな…?」とふと思ったことを相手にダメ元で聞いてみて。
ダメに決まってるだろ。約束は守れ。
(不本意だろうがなんだろうが、他のメンツは相手も来ると思い込んでいる為、裏切ってしまっては相手が余計孤立してしまうとピシャリと拒否しては出発しようと玄関に向かい)
じいや
どうぞ、これをお持ちになってください。
(玄関に向かう神咲に何やら大きめの紙袋を渡すと、有無を言わさぬ表情でにこにこと二人を見送り)
碧が真面目だ…
(いつもの相手らしい言葉を聞けば嫌みの意味でぼそっと呟けば相手の後ろを着いて歩いて。「なんで休みの日にプールなんか…」と軽く溜め息をつきながら暫く歩いていると目的のプールが見えてきて
おはよう。
ん?ああこれは……
(プールに到着するとクラスメイトが数人待っており、「おー来た来た」という声に挨拶をして返せば、水着忘れたと昨日考えた着替えなくて済む手段伝えるも、「持っている紙袋はなんだ」と聞かれ中を確認すると、相手と自分用の水着がしっかり入っており)
あー……、忘れてなかったみたい?
………じぃめ
(ひょこっと相手の後ろから相手が持っている紙袋の中を覗くと自分と相手の水着が見えて、うげっと言う顔をすれば小さく恨み言を言って。「俺、泳げないんだった」と急遽プールに入らないですむ嘘を考えてはそう言って
(相手が「泳げない」と言った途端に、方々から「えー大丈夫だよ、浮き輪あるし」とか「泳げないの!?私と一緒だね♪一緒に泳ごー!!」などという声が飛び交い、泳げない如何にも可愛い系女子が相手の傍らにとてとてと寄ってきて首をかしげ、それを見て苦笑し)
逃げられないみたいだよ、菊池。
うっ……お、俺なんかより碧に教えてもらうとかどう…?
(クラスメイトが近づいてきて一緒に泳ごうと言ってきたのでビクッと反応すれば目線を泳がせながら碧の腕を掴んで引き寄せて、自分の前に立たせるとそう言って
ちょっ、……ごめんね?
(明らかにクラスメイトに対して拒否反応を示している相手の代わりに目の前の可愛らしいクラスメイトに謝ると、クラスメイトは「いえ……」と言いながら少し頬を赤く染めて離れていき。その後、後ろにいる相手に声をかけ)
自分で溶け込む努力をしなさい。
溶け込んでもねぇ…
(相手の言葉を聞けば軽く溜め息をつきながらやれやれと何故かこちらが偉そうに首を振り、そうこう話している間に数人のクラスメイトが入場して「おーい、早く来いよ」と呼ぶ声が聞こえると仕方なしに自分達も入場して
はぁ……
(あまりにもコミュニケーション力のない相手に思わず親のようなことを言ってしまったが、相手には通用しなかったかとため息を吐き苦笑すると、自身も相手の後ろについてプールへと入っていき、更衣室へ向かい)
着替えないといけないのか…
(更衣室まで来ると溜め息をつきながら憂鬱な顔をしながら呟き。「碧、水着貸して」と自分達の水着を持っている相手に手を出すと水着を頂戴と言い
折角来たんだし、楽しめばいいんじゃねーの?
(未だ憂鬱そうな相手にそう言いながら水着を渡せば、更衣室の端にあるカーテンで仕切られた個室へ入り、自分の水着が入っている紙袋を見下ろすと、さて、自分はどうしたものか頭を悩ませ)
さーてと、どうすっかなー…。さすがに上半身裸ってわけにはいかないしな……
ん~……
(相手から水着を渡されると軽く溜め息を吐いて。一応水着を履けば上にはTシャツを着て。「碧、行くよ」着替え終わって出てくるが相手がまだ出てきて居らず、声をかけて
おう!
………これは。
(とりあえず返事はしたものの未だ着替えておらず、スーツしか持ってきていないためまさか上にYシャツを着るわけにもいかず悩んでいたが、じいやの紙袋の中に水着の他に水に濡れても透けないくらい厚めの黒の半袖Tシャツが入っており、すぐにそれを上に来て下には水着を来て出ていき)
………
(軽く溜め息をつけば皆の下に行き。クラスメイトの皆はさっそくプールに行こうとしているが、自分はビーチパラソルへ行こうとビーチパラソルを探し、見つけるとそこに行こうとして
泳がないのか?
(相手もシャツを着ていたことにほっとしながらも、依然として他のクラスメイトと一緒に行動しようとしない相手に着いていき、傍らに立って首をかしげ)
折角普通の学生生活を送れているのに、勿体ないぞ?
女子クラスメイトたち
(普段あまり交流出来ない二人と遊ぶことを楽しみにしていたのに、パラソルの下で二人っきりの世界を作り上げているのを遠巻きに眺めながら「二人とも泳がないのかなー?」「ねーねー、誘ってみようよ!」などとキャッキャと話しており、そのうち先程の可愛い系の女の子と取り巻きの女の子数人がパラソルに向かっていき
碧は泳いできてもいいよ?
(相手はやはりいつも通りじぶんに付いてくるのかとチラッと横目で見て思えば、せっかく遊びに来ているのだから遊んで来たら良いのにと思い、相手に無駄と思いながらも言って。「なんか…こっちに来てない…?」相手と話しているとクラスメイトの女子がこちらに歩いてくるのが見えると顔を少しひきつり、笑いながら相手に聞いてみて
お前を残して行くわけないだろ。
(当たり前のようにそう答え、最早お決まりと化した会話を繰り広げていたが、ひきつる相手の笑顔に思わず吹き出し笑いを必死にながら)
さっきからこっち見てたもんな。気配半端なかったし。お前、どんだけ苦手なんだよ。
櫻井 彩
ねーねー、菊池くん!
アヤと一緒に遊ぼうよー。
(にこにこしながら椅子に座る相手の目の前にしゃがみこむと、徐に相手の手に自分の手を絡ませながら、上目遣いで遊びたいと懇願しだめ押しとばかりに「だめ?」と潤んだ瞳で小首を傾げ)
碧にも苦手なことあるでしょ
(軽く溜め息をつけばハハハと乾いた笑い声と死んだ魚の目のような目でこちらに向かってくるクラスメイトを見ながら笑い続け。「う…ん~…別にいいけど…」先程の顔をすぐにやめるとクラスメイトの問いかけに渋々答えるとビーチパラソルから立ち上がってプールへと向かい
櫻井彩
わーい、やった♪
(嬉しそうにニコッと笑うとそのまま相手と手を繋ぎプールへと引っ張っていき、流れるプールに向かって)
や、俺は仕事中だから。
(彩の取り巻きの女子に泳ごうと誘われるも、わざと飛びっきりの笑顔で断ることでかわすと、相手が少しでもクラスに溶け込めればいいなと思いつつ相手の様子をパラソルの下で眺めており)
えっと…碧じゃなくてよかったの…?
(遊ぶことに喜んでいるくに引っ張られながらプールに向かっていると後ろから声をかけて。碧の方をチラッと振り替えると助けてと目線を送って相手に助けを求めて
櫻井彩
ん?なんで神咲くん?
神咲くんカッコいいけどー、私は菊池くん押しだよ?なんか可愛いもん!!
(相手の質問を「嫉妬してくれてる!」と良い方向に勘違いして上機嫌に答えると、泳げないと言った相手の発言は冗談だと判断しそのまま流れるプールに入ると相手の首に後ろから手を回して流れようとし)
いーじゃねーか、可愛い子にモテてさー。羨ましい。
(相手が困ったように目線をこちらに向けると、まだクラスメイトと仲良くすることに戸惑ってんのかと、いつものお返しとばかりにニヤニヤしながら相手を眺め)
……!?
(後ろから首に手が伸びてくるのを感じるとバッと手で首を押さえながら驚いた顔でクラスメイトの方を見て。「あいつ…」クラスメイトをみた方向に丁度碧が目に入りぐぬぬとした顔で碧を訝しげな目で見て
彩
わっ、菊池くん驚いちゃった?
かわいーっ
(手を回そうとした瞬間首を防御する相手に驚き、伸ばしていた手を引っ込めるも、「恥ずかしがりやさんなんだね~」とお門違いな検討を付けて、ふふっと嬉しそうに笑いかれこれしているうちにほ他のクラスメイトも相手がプールに入っていることに気づき、ぞくぞくと集まってきて)
あらら、すっかりクラスの一員だねー。
(相手が意に反してクラスメイトに囲まれていく様を見てほのぼのとそう言うも、胸の辺りがチクリと痛み、「あー、とっくに諦めたでしょう、普通の学生生活」と呟いては、人に囲まれた相手の姿きちんと捉えるためにゆっくりと近づいていき
いや…別に…
(相手が勘違いしているみたいなので違うとは言わず、そのままにすれば軽く苦笑いをしながら相手に言って。気づけば他のクラスメイト達も集まってきているのに気がつけば自分が居なくても大丈夫なのではないかと思い、お得意の気配をすーっと消せば少しずつ離れようとして
こら、お前が逃げてどーする。
(相手がプールから出ようとするのが分かればプールサイドにしゃがみこみ相手の頭に手をのせて押すとプールから出られないようにし、その様子にクラスメイト達が気づき。「あ、菊池も今日のメインパーソナルなんだから逃げんなよなー」とクラス一ヤンチャな男子がニッと笑いながら相手の後ろからガシッと肩を押さえ、上がれないようにして)
なら…碧もだよね?
(クラスメイトの言葉から察するに碧もだろうと悟ると碧の顔を見てニヤッとすれば自分の頭にのせている碧の手を掴めばぐいっとプールに引っ張りこんで
わっ!?ちょっ……
(引っ張られるとバランスを崩しそのままバチャンッと盛大な水飛沫を上げてプールに落ちると、ぷはっと顔を出し髪を掻き上げて相手を睨み)
なにすんだ、こんにゃろー。
クラス一のお調子者=新藤 享(すすむ)
お、やっと入ってきたか神咲!
(メインのうちの片割れであるにも関わらずまだプールに入ってなかったのかと待ちわびたように神咲に近付いていくと、髪の毛をわしゃわしゃと撫でて)
あの時俺を助けなかったから
(相手の顔を見ればニヤニヤした顔がいまだ止まらず。「碧もメインの一人らしいからさぁ」とそう言えばクラスメイトにこれから何をするのかを聞いて
あれはお前のためを思って……って、ちょ、やめろって
(ニヤニヤする相手に不満げに訴えるも後ろから髪の毛をわしゃわしゃとされ、髪の毛を整えながらため息を吐き)
新藤
なにするかなー。とりあえず、あれでもやる?
(施設内で一番人気を誇るウォータースライダーを指差し)
碧かま手をこ招いてる…
(相手がクラスメイトに髪の毛をくしゃくしゃにされているのを見ればクスクス笑いながらボソッと呟いて。「じゃ…あやりやしようかな」とクラスメイトの提案にのればウォータースライダーに向かい
(ウォータースライダーなど乗ったことはないが乗ってみるかと思い途中まではクラスメイト達に着いていくも、ふと、もし勢いで上に着ているシャツの裾が捲れたら中のサラシが見えてしまうのではと不安になると、一人降り口のプールに立ち)
俺はココで待ってるわ。みんなの怖がる顔見たいしな。
常に傍を離れないんじゃないの?
(相手が残ったのはウォータースライダーが怖いからだと勘違いすればニヤニヤしながら相手の方を見て言えば相手に近づいて相手の腕を握り引っ張り出して
ここからでもお前は見えるから大丈夫、だっつーのー……
(傍にいなくても守れると言い張り「大丈夫」と言い終わるか終わらないかのところで腕を引かれれば、振り払うこともできたが、相手の言うことも最もで、自分の素性を隠すために相手を危険にさらしては本末転倒だと思い直し、しかも折角相手がクラスメイトと遊ぶことに乗り気になっているため水を差すのもよくないだろうと思い、そのまま引っ張られ)
はぁ……後は碧に任せて帰りたい
(相手を引っ張りながらウォータースライダーの階段を登っていると溜め息をつきながらボソッと呟いて。「そう言えば…碧の腕って細いよね。女みたい」と相手の腕を握っているとふと思ったことを言ってみて
まーた、そんなこと言って。なんだかんだ言ってつまらなくはないだろ?
(帰りたいと言う相手に、まためんどくさがりが発動したと苦笑すれば、少しは楽しめているだろうという願いを込めて尋ね。相手の口から「女」という単語が出たことに目を見開くもすぐにムスッとした表情作り)
なに?喧嘩売ってるの?俺はわざと筋肉付け過ぎないようにしてんのー。その方がすぐに護衛対象者を助けに行けるだろ?
どうだろね…
(先に居るクラスメイト達の楽しそうな顔を見ながら相手の質問に曖昧な回答で答えると相手の手を離して。「俺には撒かれてるけどね」とすぐに助けに行けるという言葉を聞けば相手から逃げるのが得意な自分からしたらあまり関係がないと思い、ニヤニヤしながら言って
撒かれたって追い付いていつも助けてやってるだろ。というか、俺を撒こうとする護衛対象者なんてお前が初めてだ。
(相手の発言に呆れたようにため息をつくとニヤニヤしている顔を小突き、いつの間にか列が進み自分達のがウォータースライダーに乗る番になって、「やば、まだなにも対策ができてない」と内心焦ると「相手を先に行かせて、そのあと棄権しよう」と思い付き)
ほら、お前の番だぞ。先に行けよ。
これ、二人乗りだよ
(ウォータースライダーは一人一人が滑るものではなく、乗り物に乗って滑るタイプの物で、前に一人、後ろに一人で。「碧、前に乗っていいよ?」と相手を前に座らせて自分は後ろに座り
あ、マジか……
(乗り物に乗るタイプのものなんてあるのかと残念がるも、二人乗りなら自分が後ろの方が何かと隠れるし守りやすいと判断すると後ろがいいと訴えるも時すでに遅しで、前に座らされ相手が後ろに乗った瞬間に従業員に背中を押されスタートし)
や、だったら俺が後っ…、うわっ!
うわっ!?
(いきなり押されたので驚くとついつい反射で相手のお腹に両腕でギュット抱きつくと落ちないように固定して。数秒間滑り続け、やっと外に飛び出すとその拍子に相手から手を離してしまいプールに落ちて
っ!?
(腹部に相手の手が回ると驚きビクッとするも、そのお陰でシャツがめくれる事なくプールへと着水し、離れていった相手が本当に泳げなかったら困ると相手の姿を探すと腕を引っ張り相手を立たせ)
大丈夫か?
ゲホッ…あ、うん
(誰かに引っ張られるとプールの水面に浮き上がり、相手の顔を見れば少しむせながらも相手にお礼を言って。「碧に抱きついちゃった。男に抱きつくなんて…」とわざとらしくそう言えばうわ~といった顔をして
失礼な。お前から抱き付いてきたんだろ?
(相手の発言にムッとしたような顔をして文句を言えば、相手の腕から手を離して、「俺に抱き付くほど怖かったわけ?」とニヤニヤしながら尋ね)
ち、違うしっ…スタッフがいきなり押すから…
(相手のニヤニヤした顔にムッとなれば相手の頬に手を伸ばして両手でぐいぐいと軽く頬を引っ張って。「碧の頬はよく伸びる。こっちはどうかな?」と面白くなってきたのか引っ張る手をやめず相手の頬から手を離すと今度は相手のお腹に手を伸ばして
だーひゃーらー、やめろっつーの。
(ばつが悪くなると直ぐに頬を引っ張るんだからまったく、と思いながら相手の手を振りほどくも、手が腹部に伸びてくると思わず両手でお腹を抱えてガードして)
それ以上やったらセクハラだかんな。菊池家のお坊っちゃまが男にセクハラ……
別に家柄とかどうでもいいから大丈夫
(相手が脅しのような言葉を言ってきたのを聞けば別に平気だという顔でたんたんとそう言えば相手のガードをすり抜けて掴むにはどうしようと悩み、ジリジリと手を相手に近づけていき
……お前家の話になると表情暗くなるよな。
(冗談のつもりで言ったのだが、返ってきたのはあまりにも真面目なもので、相手の表情に何か影を感じ、詰め寄ってくる相手に合わせ後ろへ下がっていきながら、指摘してもいいものか少し悩んだ後言葉を発し)
別に。そんなことないけど
(相手の言葉を聞けば両手を下げて相手に手を伸ばすのをやめれば相手から目をそらしてそう言って。「碧が気にすることないよ」と目をそらしたままそう言えば相手から離れてクラスメイト達の方へと歩いていき
………わっかりやすいんだもんなー、もー…
(クラスメイトの方へいく相手の後ろ姿見送りながらそう呟けば、自身も相手の後を着いていき、クラスメイト達の話はこの後どうするかという内容になっていて)
………
(クラスメイト達より少し離れた所に立ってどうするのか話し合っているのを見ていて。はなしがなかなか決まらないため、自分は代えるという提案をしてみようと思い、少し手をあげて「俺は家に帰……」と真顔で家に帰ると言おうとして
櫻井彩
はーい、スト~ップ♪
(相手が手をあげているのに気づけば首をかしげ、帰ると宣言しようとしていると分かれば折角滅多に遊ばない相手が遊びに来ているチャンスを逃してなるものかといきなり後ろから手を伸ばすと背伸びをして両手で相手の口を塞ぎ)
……っ……?
(相手の背後から近付く気配を感じとり、アイツらが再び誘拐しに来たかと思わず鋭い目線向けるもそこには組織の人間とは似ても似つかない可愛らしい姿があり、敢えて止める事はせずに見守っており)
んぐっ!?んんっ
(話しているといきなり口を手で覆われて喋れなくなり、離してと言っているが手のせいでなんと言っているか分からず、暫くすれば諦めたかのように静かになって。相手が何を言おうとしているのか待ち
(提案なんですが、学校の名かにも生徒として敵が一人か数人居るのはどうでしょう?)
(相手が発言しないうちにクラスの話がまとまり、次はみんなでカラオケに行こうという話になると移動する流れとなり、未だ相手の口を塞ぎ続ける櫻井に近付いては)
もうその辺にしておいたらどうだ?望みは叶ったろ?
櫻井
てへっ♪次はカラオケだってー、菊池君一緒に歌おうねー!
(神咲の言葉に素直に従うと手を離し、相手の前に回り込んでは顔を覗き込みニコッと笑って他のみんなと一緒に更衣室へと向かい)
(/いいですね!物心ついた頃からずっと組織に飼われていた手練れって事でどうです?神咲と互角に渡り合うような。お調子者の新藤とかどうでしょうかね?
なんでこうなった…
(話が自分が口を押さえられている間にどんどん進み、ようやく離されると何故か自分も行くはめになっていて。「…よし……帰るかっ」みんなが居ない今なら帰れると思い、決心したかのように言って
(いいですね!男と女の敵にしませんか?)
ここで帰ったらまた一匹狼に逆戻りだぞ?
(護衛対象者の相手の事は終止視界に入れているため相手の発言も危機漏らさずに、いきなり後ろからぬっと顔を出せば耳元で囁き)
(男女ですか!いいですね。二人とも回していただける感じですか?それとも一人ずつ回しましょうか?
うわっ!?
(いきなり耳元で相手の声が聞こえればビクッと反応して自分の耳を押さえれば相手から離れて。「べ、別に…」赤い顔をしながら相手から目線をそらしながら別にいいと言って
(一人ずつにしましょうか)
ははっ、なにその反応、新鮮。
(相手の意外にウブな反応に思わず可愛いな、なんて思い笑いながらそうからかうと、カーテンで仕切られた更衣室へと入り着替え始め)
(/了解しました。男女どちらを回したいとかありますか?それと、二人同時に襲ってくるスタンスにしますか?それとも別々?
碧め…
(相手にからかわれたことが悔しかったのか相手のうーっと唸りながら相手が更衣室へ入っていくのを見れば軽く溜め息を付いて自分も他の更衣室の中へと入り着替え始めて。着替え終われば外へと出て
(では、男でwそうですね…二人同時にしましょうか!)
お、じゃあ行くか。
(相手が着替え終わり出てくれば、いつもの黒いスーツ姿のまま前に立っており声を掛け、クラスメイトたちとカラオケに移動しようと誘い)
(/じゃあこちらは女で!櫻井と新藤スパイにします?それともモブまた出現させたほうがいいですか?
本当に行くの?
(嫌そうな顔をしながら相手に聞くがみんな移動し始めたので渋々移動をして。「歌なんて全然歌わないんだけど…」と呟けば軽く溜め息を付いて、隅で大人しくしておこうと思い
(いえ、櫻井と新藤をスパイにしましょう)
でも、カラオケの食べ物ってなんかお前好きそうだけど。
(みんなでぞろぞろ歩く中最後尾を不服そうな顔で着いていく相手の隣に立つと、なんとなくジャンキーフードとか好きそうだなと思い聞いてみて)
(/そうしましょうか!じゃあ、櫻井と新藤は実は二卵性の双子にしましょうお面白くなってきました(笑)
ん~……じゃぁ、碧を真ん中に置いて俺は部屋の片隅で何か食べていよう
(まぁ、嫌いじゃないと相手に言えば、一人で部屋の片隅で何か食べて皆の姿を見ていようと思えば決心したかのように答えに出して
(兄妹ですか、いいですね。周りには隠している感じですね。それなら息ぴったりそうですし二人で攻撃とかの方がいいかもしれませんね)
いやいや、だったら俺も端にいく。
(何で俺だけ真ん中にいなくちゃいけないんだと苦笑しながら拒否すれば、いつの間にかカラオケの前に到着し、みんなで大部屋へと入っていくと、お調子者の新藤が一番乗りで歌い始め)
(/そうですねいい感じで戦えそうです。櫻井さんが頑張って菊池を誘惑して一人にさせようとして、新藤はみんなの注意を引いて邪魔が入らないようにするという計画でどうでしょう?
え~…碧も来るの?
(相手が端に行くと言うのを聞けばなんで来るのと言った顔で相手に言っているといつの間にかカラオケ店の前に到着していて。「………」早速気配を消して部屋の端に行けばぼーっとし始めて
(そうですね!それで行きましょう)
あ、いや、俺はちょっと……
(自分も相手の元に行こうと部屋のすみに移動していたところで新藤に呼び止められ、そのままなぜか一緒に歌う流れになってしまい、相手の方をチラチラ見ながら仕方なく歌い始め)
櫻井彩
ねーねー菊池くん、二人で抜け出さない?
(部屋のすみにいる相手にニコニコしながら近付き隣に座れば、距離を積めていき、身体を密着させるように相手の腕に自分の腕を絡めると、顔を覗き込み)
え…いや…俺は…
(相手に詰め寄られると少しおどおどしながら相手の誘いを断ろうとするがはっきりと断ることが出来ずおどおどしながらチラッと碧を見るが歌に気をとられてるようで
新藤
~♪
(櫻井が動いたのを目の端で見れば相手に気づかれないように相手の肩に手を回しながら歌いだして
櫻井彩
そんなはずかしがらないでさー、ね?行こ行こ!!
(邪魔が入らないうちにと、他のクラスメイト歌に注目しているうちに連れ出そうと、立ち上がり相手の手を両手で引っ張ると立たせて外に連れ出そうとし)
ちょ、近いっ
(あまり近寄られると周りの気配が感じにくくなると新藤の肩口を押して離れようとしており、気配を消している櫻井の行動には気づくことができず)
えっ!?あっ…ちょっ!?
(抵抗することが出来ず、そのまま相手と一緒に外に出てしまえば、まぁいいかと思い。相手はどこに行くのだろうと思い、相手を見て
新藤
気にするなよ、ほら、次が始まるぜ!
(櫻井達が出ていったのを見ればさらに相手を引き付けるために歌の続きが来たと相手に急かすように言えば再び歌いだして
櫻井
ほら、こっちこっちー♪
(ニコニコしながらも相手の手を引く力は振りほどけないほど強いものになっていき、カラオケの外へ出るとすぐ横にある狭い路地へと入っていき)
悪いっ!俺はあいつを一人にしておくわけには行かないんだ。
(肩を抱く相手の手を振りほどけば、組織に狙われている相手をいくらクラスメイトと一緒だからって放ってはおけないと周りの空気も読まずに凄い勢いで部屋の外へ飛び出し)
このままじゃ櫻井さんも巻き込まれるぞ……
えっ…どこ行くの?
(少し腕を引っ張ろうとしたが振りほどくことが出来ず、抵抗できないまま裏路地へと入っていく相手に付いていくしかなく、人気のない居場所まで来れば周りをキョロキョロして見渡して
櫻井
これからねー、私とドライブ!
(裏路地の先には車が止まっており、ドライブだと言えば車の中から黒ずくめの男3人がバットを片手に出てきて、櫻井の両側に付き)
さ、一緒に行きましょう?菊池くん。
くそっ、どこ行った!!
(部屋の外に出るとまずはカラオケの中を探し回るもどの部屋にも相手の姿はなく、まさか二人で外に出たのかと勢いよく外に飛び出すと辺りを見回し)
(/ちょっと思ったんですが、この双子は物心ついた頃から組織にいるために組織側についているだけで、実は孤独で、菊池と神咲と触れ合ったことでこちらに寝返り心強い仲間になるとかどうでしょう?
あ、俺用事思い出したから帰らなきゃ…じゃ、そういうことで…
(相手の後ろの車から男が二人出てくると苦笑いしながら相手に言って、相手に背を向けてカクカク歩いてその場から離れようとして
新藤
落ち着けって、きっと二人で何処かに行ったんだよ。心配すんなって
(相手の行動にヤバイと思ったのか相手を追いかけて相手の肩を掴んで心配するなと言い、相手を連れ戻そうとして
(そうですね…味方ではなく中立の立場にしませんか?正体がバレてもクラスメイトのままたびたび接触してくるみたいな)
櫻井
無理に決まってるでしょ?
やっちゃって。
(逃げようとする相手に薄ら笑いを浮かべると、後ろの男たちに目配せして指示を出すと、男たちが相手めがけて飛び掛かり取り押さえようとし)
それが心配だってんだよ!
(「無力な」二人がどこかへ消えたということが心配なんだと力強く言うと、肩にある手を振りほどき、近くで組織が襲うとすればあの路地か、と考え近くの路地に入っていき)
(/そうですね。ではそうしましょう!
うわっ!?
(男達が飛びかかってきたのを見れば自分なりに男達から逃げるがすぐに捕まってしまい、取り押さえられると大人しくなって。「俺なんか狙ってどうすんだか…」と男たちに後ろ手に縛られると担がれて。担がれた状態で櫻井に言えば軽く溜め息を付いて
櫻井彩
しらなーい。私たちは上に言われたからやってるだけ。
(相手の質問につまらなそうにそう答えると、上層部に作業終了の報告をしようと携帯を取り出すと、そこには仲間である新藤からの着信がいくつも残っており、まさかと後ろを振り返り)
柳っ、無事か!?
この、やろっ……!!
(路地裏を駆けずり回り、やっとの事で組織の車とその前にいる数人の人物を見付ければ、物凄い勢いで駆け寄り、櫻井が振り向くのとほぼ同時に思わず相手の名前を呼び捨てにすると、そのまま勢いを落とすことなく、相手を抱える男に飛び蹴りを食らわせ、地面に落ちた相手を守るように前に立ち塞がり)
いつつ……あ、碧来たんだ?
(男が碧の蹴りによって吹っ飛ばされると地面に落ちて。落ちた衝撃で片目を瞑って痛みを我慢すれば目を開けて。すると目の前の碧の脚に気がつけば上を見上げて呑気な声で碧に言って
ああ。手荒な救出で悪いな。ちょっと焦っちまった。
(いつも通りの呑気な言葉に苦笑しながら、地面に落としてしまった事が気になり謝り、視線を前に戻せば目の前の男たちを鋭く睨み付け、後ろに立つ櫻井が「チッ、アイツ何やってんのよ。」と呟き首をくいっと動かすと男たちがバットを持って襲ってきて、最初の一人のバットを手で掴みもう一人のバットに当て制止すると、そのままバットを1本取り上げガンを飛ばし)
今日は俺虫の居所が悪いんだよね。さっさと立ち去ってくんない?
……チッ
(男達が相手にガン飛ばされると軽く舌打ちをするが逃げ帰る気はないらしく、男の一人が再びバットを振り上げて相手に殴りかかってくればもう一人はナイフを取り出せば相手の隙をついて相手の身体めがけて斬りかかり。
っ……
(後ろには相手がいるため、避けることはせずに、同時に繰り出される攻撃に両方防ぐことは無理だと即座に判断すれば、下ろされるバットを両手をクロスにして受け止め、ナイフの方は少し屈んで蹴りを腹目掛けて蹴りだし)
…ふっ!
(バットを持っている男の攻撃を塞がれがナイフを持っている男は相手の蹴りが目の端で捉えるとさっとよけて相手に切斬りかかるが相手の服を斬ることしか出来ず、そのままの流れで相手に蹴りをいれようとして
くっ……
(蹴りを避けられると自分に向かってくるナイフをなんとか避けるも腹部の服を切られてしまい、更に間髪入れずに繰り出された蹴りを避けきれないと判断すれば敵の足を両手で掴み全体重をかけて押し返し)
………
(押しかえされるといったん二人は相手から離れて相手を見て「どけ。邪魔だ」と低い声で言えば相手に向かってナイフとバットを向けて脅して
どけと言われて、はいそーですかって引き下がるわけないだろ。あんた達バカ?
(脅してくる二人に、ふっとバカにしたような笑みをこぼし、全く恐れる様子もなくそう言えば、懐から警棒を取り出し、二人の中央目掛けて一気に間合いを積めれば、直前でサイドステップを踏んで敵を撹乱させ、取り合えずナイフを弾こうとナイフを持つ敵の手目掛けて警棒を振り上げ)
俺たちも引き下がれと言われても引き下がれねぇんでね(相手が挑発するような言葉を発しているのを聞けばこちらにも事情があると言い。「こっちを忘れてねぇか?」相手がナイフを持っている男に気を持っていかれていることに気がつけばバットを持っているもう一人が相手の横から相手の頭めがけてバットを降り下ろして
忘れてねーよ、優先順位だ優先順位。
(ナイフを弾く一瞬の動きの止まりを目掛けてバットが降り降りて来るだろうことは既に想定済みで、通常であれば立ち止まり腕の動きだけでナイフを弾くところを、身体の全体重をナイフを持っている敵に預け半ば乗し掛かるように身体を移動させながら、警棒ではキチンとナイフを捉え弾き飛ばし)
っ……
(ナイフを弾かれると相手の顔を睨んで手を押さえて。相手がナイフの男に詰め寄るように移動するのを見ればバットを持っている男が地面に転がっている柳を盾にして相手の方を向いて。「優先順位ならコイツが先立ったな」と相手に言って。「ア、アイラブ・ピース」と苦笑いしながら場違いな事を言えば碧を見て
なっ!?チッ……
(相手を人質に取られ、やはり多数相手だと戦いにくいなと悔しそうに舌打ちすると、大人しく警棒を地面に投げ捨て、それでも敵を睨む目は鋭さを増しており、しかし相手の場違いな発言に思わず苦笑し)
え?どういう意味?意味わからないんですけど。
あ、あはは…捕まっちゃった
(再び捕まれば苦笑いしながら碧の顔を見て、呑気な声で言って。「ボディーガードとしてまだまだだな」と男が柳を盾にしながら少しずつ車の方へと歩いていき。もう一人の男の様子を伺うために相手から顔をそらしてもう一人の男を見て
(すみません「アイラブ・ピース」は柳の発言です)
(敵がこちらから目を離した隙に一気に間合いを積めれば下から敵の顎目掛けて全力で蹴りあげ、敵の男が盛大にぶっ飛んだ隙に相手を取り戻し腕を引いて、組織の車とは反対方向に逃げようとしたところ、反対側で待ち構えていた櫻井と睨み合う形となり)
櫻井
あーあ、もうアイツら使えない。私が行くしかないかー。
(睨んでくる神咲と目が合うとにっこりと笑って、自分が連れてきた組織のしたっぱの男たちを使えない呼ばわりすれば、一歩また一歩と神咲と菊池に近付いていき)
(/すみません、把握してました。えっと、こんな緊迫な状態に何をいってるんだ的なことを伝えたかったんだと思います!分かりにくくてすみません。
えっと……もういいんじゃないかな?
(相手に腕を引かれて男達とは逆方向に走り出した相手に着いていくが、腕を縛られているため櫻井には背中を向ける形で顔だけ櫻井の方に向けて引いてくれないかなと苦笑いしながら言って。
(いえいえ、大丈夫です!)
櫻井
なにが、もういいの?
私、こう見えて仕事はきちんとこなす主義なの。
(相手の悠長な問い掛けに少し苛立ちながら答えるも、仕事は投げ出さないと言った後の表情は嫌みのごとく晴れやかな笑みで)
上から色々聞かされてたけれど、神咲さん、あなたやっぱり目障りだわ。
それはどうも。こっちも仕事なんでね。
(相手の体制を見て腕が縛られていたんだと思い出すと、目線は櫻井のまま、袖口に仕込んである細いナイフを使いサッと相手の腕の拘束を解くと、相手を守るように前に立ち宣戦布告とも言える言葉を発し)
(/一応「相手=菊池」「敵=迫り来る敵」でロルを回しています。間違えなければですが…w
あ、碧ボディーガードだったね
(腕を解かれるといつつと言いながら今まで縛られていた腕を撫でるように触り、碧の発言を聞けばまたもや呑気な声で相手がボディーガードであることを忘れていたかのような言葉を発して。「ほら、もう味方も碧が倒しちゃったみたいだしさ…」と相手が引いてくれないかなと思いながら男たちの方を指差しながら言って
(了解です!)
櫻井
ん、そうねー、どうしようかなー……、なーんて!!
(相手の提案に手を頬に当てて少し悩むような素振りをしながら、相手の後ろでのされている男たちに目を向けるも、ニヤリと笑った次の瞬間神咲の方に一気に駆け寄りその手にはいつの間にか短刀が握られており)
忘れるなよ
(どこまで呑気なんだと呆れながら思わずツッコムみ。相手の提案で悩んでいる様子の櫻井に白々しいと思いながら相手の拘束を解くのに使ったナイフをいつでも構えられるように準備しておき、一気に間合いがつまってくればそれ来たとナイフで応戦し)
おわっ!?
(相手がいきなり間合いを詰めてきた櫻井といきなり戦い始めたのを見れば、驚いて後ずさり自分は傍観していようと思い。「ははは…次元が違いすぎる気がする…」苦笑いしながら二人の戦いを見ていると明らか人間の動きをしているように見えて
くっ……、やっぱ結構つえーな。
(クラスメイトとして近い距離で接していたにも関わらず一切気配を感じ取れなかったことから察するに、今までの組織の遣いとは違い腕のたつ人物だとは予測していたが、ここまでだとはと頭の中では相手をどう逃がすか考えながらも、次々と襲い来る櫻井の攻撃にほぼ互角に死闘を繰り広げており)
櫻井
っ……、やっぱり厄介だわ。二人で来るべきだったかしら。
(暫く神咲と互角の戦いを繰り広げていたが、体力が尽きたのか後ろに飛び退いて神咲と距離をおけば、肩で息をしながらそう言って、もう一人仲間がいることを匂わせ)
………
(二人が闘っている間に組織の車に何かないか探り始めて。ダッシュボードを開けると一丁の拳銃が出てきて。「もう、そろそろ終わりにしない…?」拳銃を車から取り出せば空に向けて一発撃って。瞳に光が灯ってない目で二人を見れば無表情のまま櫻井に拳銃を向けて
なっ……!?
柳、やめろっ!!
(背後でいきなり銃声がすれば、背後に敵はいなかったはずと驚き振り向き、そこには今まで見たこともないよな表情の相手がいて、一瞬何が起こっているか判断出来ずに相手を見詰めたまま動きを止めてしまうも、櫻井に銃口が向けられた瞬間相手に手を汚させてはならないと弾かれたように相手に向かって駆け出し拳銃を取り上げようと手を伸ばし)
………
(相手が銃に向かって手を伸ばしてきているのに気づくがお構い無く、無表情のまま櫻井に向かって銃の引き金を引くが、引き金を引く直前に相手の手が銃に触れたために銃口が櫻井からそれ、弾丸も櫻井から逸れると無表情のまま二人を見て
櫻井
くっ……
(まさか御曹司である相手が拳銃を探しだして、しかも躊躇いもなく撃つなんて考えもせず、自分の頬スレスレをかすって行った弾丸に思わず数歩後ずさりすると、ここは一旦引いて体制を立て直そうと踵を返して街中へと走り去ろうとし)
柳っ……
(拳銃を相手から取り上げると地面に投げ捨て、未だ瞳に光が戻らない相手に思わずそのまま前から抱き締めると、相手に一体何が起こっているのか、いつもの相手に戻って欲しいという一心でただただ強く抱き締め)
ん…あれ、碧どうしたの?
(強く抱き締められていることに気づけば自分を抱き締めている相手を見て。何でこうなっているのかよくわからず、櫻井もいつの間にか居ないことに気づけば終わったのかと思い、ふぅっと軽く息を吐いて。
大丈夫か?
(抱き締めるのをやめ、肩口に両手を置いて相手の顔を覗き込むとそこにはいつもの目をした相手がいて、光がなかったゾッとするような瞳の影はなくホッとしながらそう尋ね)
碧…そんな趣味が!?
(相手がいきなり自分に抱きついていたことしか知らず、自分がどうなっていたのか分からないため、相手が男に抱きつくのが好きなのかと思い相手からズザザと離れて
…っ、……元気になったようで何より。
(相手の発言にバッと手を離し後ろに手を隠すようにすると、離れていく相手を見て色々事情を説明するのが面倒になったのか、とにかく相手がもとに戻ったのならいいとため息を吐き)
ほら、さっさと帰るぞ。今日は疲れた。
カラオケで?
(相手が疲れたというとカラオケで歌ったから疲れたんじゃ?と違うと分かりながらクスクス笑いながら相手に聞いてみて。「そういや、碧って歌うまいよね~。カラオケに行って特訓したな?」となぜかニヤニヤしながら相手に聞いて
(/はわわわっ、ごめんなさい!つまらなくないです!!ただ、仕事が忙しすぎて、帰ったらいつの間にか寝ているという始末でして……
カラオケの疲れならまだマシだっつーの。
(確かに疲れたが、それはクラスメイトと仲良く遊んだ結果ではないと苦笑し否定すると、「練習なんかしてる暇ないだろ。ずっとお前と一緒なのに」と至極当たり前の事を答え、携帯でじいやに送迎の車を頼み、取り合えず安全そうな大通りへと歩いて向かい)
(お疲れさまです!すみません、変なこと聞いて)
俺が寝た後とか?
(一緒に居るため行く暇がないと言う相手の言葉を聞けば、ん~っと考えて、指を立てながら相手に言って。「そう言えば…明日はハロウィンだね。碧はどんな仮装をするの?」と大通りに出れば街中の飾りなどでハロウィンだということが分かり
あー、そんな行事もあったなー。
仮装なんてしねーだろ普通。
(ハロウィンという単語にそういえばそうだったと自分とは全く無縁のイベントらしくついさっきまで忘れていた様子で辺りを見回すと、早くも魔女やドラキュラなどの仮装をしている人がちらほら見え、苦笑しながら答え)
柳は毎年やんの?ハロウィン。
(/いえいえ、こちらが誤解させてしまったので。ただいま帰りました。今日も仕事終わりで即寝です(笑)
いや…しない
(しれっと真顔でしないと相手に言って。その前に今まで一人だったし、と内心で思えば周りの人を見て。「碧はなんか侍の格好とか似合いそうだよね」相手の雰囲気からしてそういう方が似合うと相手に言って
そーだな……って、侍怪物じゃないだろ。
(日本刀を使って戦闘したことがなく少し興味があるようで思わず肯定するも、確かハロウィンは怪物などの怖いものに仮想するんじゃなかったかと思い当たると、つっこみを入れ)
柳はそうだなー…、魔女っ子とか?
(/ありがとうございます!
え~…俺、男なんだけど…
(相手の言葉を聞けば自分は男だと言い、魔女なんて似合わないと思えば軽く溜め息をついて。「いいじゃん、侍。カッコいいよ」と相手に侍を強く進めて
魔女っ子だっていいじゃないか、可愛いぞ?
(不服そうな相手に説得するように真顔で言うも、男に可愛いというのは余りよろしくないようで、相手の更に不服そうな表情を見れば話をそらそうと辺りを見回したころに、丁度じいやが黒塗りの車で到着し)
男なのに何で魔女なんだよ…
(相手の顔を見れば自分は男だと言うも相手は魔女を何故か進めてきて。じぃの車が丁度来ると車に乗り込み「じぃ、碧が魔女の仮装したいんだって」と自分ではなく相手がしたいと勝手にじぃに言い
ちょ、勝手に話すり替えんじゃねー。
(相手の問い掛けに、「それはいい!きっとお似合いですよ」なんて若干食い付き気味に答えるじいやに慌てて訂正を加えると、水着の紙袋に入っていた黒いTシャツの件といい今回の食い付き気味な返答といい、実は女だと気付かれているんじゃないかと不安になり、探るような視線で運転しているじいやをジーっと見つめ)
(/昨日来れなくてごめんなさい…(しゅん
お似合いだって、よかったじゃん
(じぃの言葉を聞けばクスクス笑いながら相手に言って。これで相手は魔女の仮装決定だと思えばクスクスと笑いが止まらず。(じぃ)「………」二人の会話を聞いていると碧からの視線に気がついてバックミラー越しにニコッと笑い。
(いえいえ、大丈夫ですよ!)
ぜってー嫌だかんな!気色悪い!!
(叔父と叔母がまだ生きている頃は、ワンピースやドレスなど色々着せてもらっていたが、ボディーガードを目指すようになってから女の格好など一度もしておらず、最早こうして大きくなった自分が女の格好など気色悪くて見れたもんじゃないと心の底から抵抗し。じいやと目が合うと何の躊躇いもなく笑顔を向ける反応に「喰えない反応だな」と心情読み取れずに軽く舌打ちをし)
(/ありがとうございます!
まぁ、そう言わずにさ?
(ニヤニヤした顔で相手にそう言えばもうやることは決まってるんだしと相手の肩をポンと手を置けば諦めろと言った顔をして。「ふぅ…」屋敷に着けば車から降りて自室に向かい。ベッドに倒れこめば疲れたぁと軽く溜め息をもらし
そんなことしたら、お前はミニデビルな。すっげー色っぽいやつ。
(ニヤニヤしている相手に恨めしげにそう切り返し、相手と共に車から降りると、相手の自室の前までついていき、横になる相手を眺めながら自分はドア付近に立ち神妙な顔つきで)
……悪かったな。俺がクラスメイトと遊べなんて言ったから。
俺の色っぽい姿見て誰が喜ぶの
(相手の言葉を聞けば軽く苦笑いしながら言って。「別にいいよ。これで一人の方がいいってことが分かったし?」と意地悪な顔をして意地悪な事を言えばベッドに仰向けになり。「あ~…お腹減った…」とベッドから起き上がれば食堂へと向かい
俺が喜ぶ。爆笑的な意味で。
(相手が仮装しているのを想像しながら笑うのを堪えてそれでもニヤニヤしながらそう言い。友達と遊ぶことの楽しさを教える筈が大失敗してしまった手前、何かを言おうと口を開くも言葉が見つからず、残念そうな表情をし「…そうか。」とだけ答えれば、相手に続いて食堂へ移動し)
あ、青森が友達と遊べって言うからあんな事になったんだよね?これは碧にミニデビルやってもらわないと…ねぇ?
(こういう言い方をすれば断れないだろうと思い、ニヤニヤしながらわざとらしく言えばイスに座り。「ねぇ、碧、してくれる?」とニコニコしながら拒否権んかないと言った顔で相手に聞いて
そ、…れは……
(相手に続いて座ろうと椅子の背に手を掛けた状態で動きが止まり固まってしまい、今回の件に関しては自分に責任があるのは重々承知しているし、反省の意味も込めて何でも言うことを聞くべきだとはわかってはいるものの、露出が高い服はさすがに不味いと視線を泳がせて)
(/変換ミスって結構ありますよね。え?なんで?みたいな(笑)
え~?まさか断るの?今回の件で俺、人間不振になっちゃったよ
(わざとらしくそう言えば怖い怖いとニヤニヤした顔で言って。「碧も怪しいなぁ」と今度は相手を疑うような目で見るがそんな疑いなど全く持ってなく
っ!?……わ、わかったよ、着ればいいんだろ、着れば!!
(「人間不振」という単語に更に胸が痛み眉を潜めるも、その矛先が自分にまで向いていると言われれば驚き、護衛対象者に信頼されていないなんてボディーガード失格だとしばらくもんもんと考えた挙げ句、結局他に解決策が見つからず、相手に信頼してもらうために着ると半ば勢いだけで答え)
あ、着るんだ?碧、着るんだ?
(ニヤニヤしながら何度も相手に着るんだ?と聞いて、後々相手が言い逃れできないようにして。丁度相手が着ると言った時に料理が運ばれてきて。「ふぅ…ごちそう様。あ、じぃ、碧が魔女をやめてミニデビルにするんだって。だから、色っぽい衣装よろしくね」と晩ごはんを食べ終われば、じぃにニコニコしながらそう言い
……パンツスタイルでお願いします。もう真っ黒で、ミニっていうか、もう完全なデビルの衣装で。
(相手がじいやに出した指示を聞けば思わず自分が着た状態を思い浮かべ青ざめて、じいやに耳打ちで懇願すると、じいやはニコッと笑うだけで特に返事はなく、伝わったのか伝わってないのか不安になりながら溜め息を吐き)
明日が楽しみだね?碧のミニデビル姿
(クスクス笑うように相手の明日の姿が楽しみだと言えばルンルンと気分が高くなり、笑顔が止まらず。「ふぅ…」軽く息を吐けばイスから立ち上がり自室に行けば何かやることがないだろうかと思い、ん~っと考えるが特になく。ゲームでもしようかと準備を始め
絶対笑うなよ。いいか、笑うなよ?
(今からニヤニヤ笑いが止まらない様子の相手に、爆笑されたときの心の痛みを考えると堪らずに今から注意をしておくと、相手が自室に入るのを見送り、自分の部屋に戻ると本格的にどうしようかと考え始め)
…………
(自室でゲームをし始めてから数時間が経つと軽く欠伸して。周りを見回すと自室なため当然ながら自分は一人だと思えば、相手の「友達を作れ」と言う言葉を思い出して軽く溜め息をつき。ベッドに横になればそのまま目を閉じて眠りにつき
………
(自室で椅子に座ってひたすら考えていたが解決策は見付からずに溜め息を吐くと、ふと隣の部屋の気配から相手が眠ったことに気づけば自分も寝ようと、スーツから上下黒のスウェット姿に着替えてベットに入り)
…………
(次の日になるが休日の為か、10時を過ぎても眠り続けて。「ん~……」数十分後、ようやく自ら起きると目を擦り軽く欠伸をして。周りを見ればどうしようかと思い、取り合えずお腹が減った為に食堂に向かって歩き出して
(いつもの如く朝6時には起床し、しっかりといつもの黒スーツを身に纏うと相手がまだ寝ていること気配で感じ取り、起こさないように食堂へ行っては、やはりそこにはじいやの姿があり、いつ寝ているんだろうこの人はと思いながらも挨拶をして椅子に座るとコーヒーが出てきてじいやから受け取り、今日の仮装について探りをいれながら時間を潰し
おはよ……
(眠い目を擦りながら食堂に入ってくればぼぉっとした顔で相手とじぃに声をかけて。イスに座るとコーヒーが出てきて、コーヒー飲んでいると朝食が出てきて食べ始め。「そう言えば…まだ着替えてなかったんだ?」と相手を見ればいつもの黒スーツを着ており、いつ着替えるのだろうかと楽しみな声で相手に聞いて
おはよう。
(未だに眠そうな相手に苦笑しながら挨拶を返し、運ばれてきた朝食に口をつけ始めるも相手の言葉に一気に表情を強ばらせると、じいやをチラと横目に見て)
いやー…、ほら、準備に時間かかってるんだってさ。昨日の今日だからさ。
え~?そうなの?じぃ?
(相手の言葉を聞けばそうなのだろうかと思い、じぃの顔をちらっと見ればそう聞いて。「そんな事ありませんよ?坊っちゃんが起きてくるのをお待ちしておりました」とニコニコしながら準備してあると言えば、碧の方に顔を向けてニコッと笑い
うっわ……
(じいやはやっぱり相手の味方かと一気に顔を青ざめるといきなり椅子から立ち上がり、洋服が準備される前に逃げようと、食堂のドアへと一直線に早歩きで移動し)
碧、どこ行くの…?約束したのに碧は破るんだ?ふ~ん
(相手が食堂から出ていこうとするのを見るとコーヒーを飲みながら相手に聞いて。「まぁ、別にいいけど…」と相手から顔を背けるとコーヒーをテーブルに置いて窓の外をぼーっと見始め
う……
(昨日自分を信用できないというような発言をした相手から試されるような冷たい言葉を投げられては、ドア付近で立ち止まり歩みを止めて葛藤していると、じいやが音もなく近付いてきてスッと畳まれた黒い衣装を差し出してきて、じいやの顔を見ればニコニコと微笑んでおり)
………、わかった、着てくるから、柳も何か仮装しろよ?
一人だと恥ずかし過ぎる。
え~…まぁ…仕方ないか…
(相手の言葉を聞けばやれやれと思いながら渋々了承して。自分も着替えるために自室に向かい。「あ、着替え終わったらリビングにね」相手が着替えに自室に入る前にそう言って。相手にそう言えば自分は自室に入り
まった……露出の多いものを…
(リビングに集合という声に「ああ」と答えると自室へ入り、じいやから受け取った衣装を広げてみれば、黒のフリフリミニスカートに、ショートタンクトップベースのヘソ出しタイプに装飾が施されているタイプで、深い溜め息をつくとじいやへの恨み言をブツブツ言いながら、さらしを巻いた状態でじいやが用意していた胸パットを使用して上から衣装を着るもどうしてもさらしが見えてしまい、仕方なく胸パットを使わずにさらしも取り払って普通に衣装を身に纏い)
うわ、スースーする……、キモチワルイ…
ん~……なんの仮装をしよう…
(相手と別れると自室でどんな仮装をしようか悩みだし、相手は今頃リビングに行っているだろうと思い。「仮装を用意してないんだよなぁ…」と思えば自室を出て相手が居るかどうかを確かめる為に相手の部屋をノックして
わっ!?
(このまま人前に出るなんて絶対無理だと思いながら自分の格好を見下ろしていたところ、ドアのノック音に驚き声を上げれば、相手は着替えている筈だし、じいやかな、もしかして助け船かなと扉を細く開いて目だけ覗かせれば外を確認し)
あ、碧まだ居たんだ?
(扉が少し開いて、相手の目が見えればまだ部屋に居たことに少し驚いて。「着替え終わった?終わったら先にリビングに行っててね」着替え終わっているかどうか気になり相手に終わったかどうか聞いて、終わったならリビングに行くように言い
ああ、わかった。
(ドアの向こうに相手の顔が出てくれば、姿は見えていないと分かっていても「ヤバイ」と鼓動が早くなり、こんなんでリビングに出ていけるのかと思いながら再び部屋に閉じ籠れば、暫くして再びドアがノックされ、今度はじいやがウィッグやメイクボックスを持ってやって来て)
さてさて、何を着ようか…
(ぼぉっと迷っていると周りをキョロキョロ見て、するとあることを思いつき、じぃを呼べばそれを頼んで自室に戻り。数分後、部屋にじぃがやって来るとじぃが持ってきた物を受け取り、それを着て。「お~…なんかピッタリ…」とポツリと呟けば自分の姿を見て
はぁ……、もう絶対鏡見れねー。
(じいやにされるがままメイクやウィッグを施されれば、満足げな笑みで頷き部屋を出ていく後ろ姿眺めながらも、自分の姿は変に決まっていると怖くて鏡も見れず、とりあえずさっさと終わらせるかと覚悟を決めてリビングへ向かい)
(/じいや大活躍(笑)
お待たせ
(自室からリビングへ向かい、リビングを見ればすでに誰か一人居たので相手だと思い、声をかけて。「あれ…碧じゃない?」と相手の後ろ姿を見れば髪が長く、女性に見えたので相手じゃないと思えば周りをキョロキョロして。見ず知らずの人が居るため少しおどおどし
(有能ですからw)
言っておくが、俺はここまでやるつもりはなかったんだからな。
(相手に声をかけられればビクンと身体を強ばらせながらユックリと恐る恐る振り返り相手の顔を見上げれば必然的に上目遣いとなり、ここまでしっかりと女装するつもりはなかったと釈明しながらも、耳まで真っ赤になっており)
(/柳くんの仮装はなんですかー?
あ、碧だったんだ…へぇ…
(目の前にいる見ず知らずの女性がまさか相手だったことには気づかず、その女性から声をかけられると必然的に顔を見ると相手だという事に気づいて驚き。相手の姿をじーっと見つめてしまい。「俺は碧のスーツを着て、碧の真似〜」とじぃに頼んで持ってきてもらった相手の服を両腕を広げて相手に見せて
うるさい!笑うならさっさと笑え!!
(じーっと見られるといたたまれずに近くにあった食器を運ぶためのトレーで顔を隠すと悪態をつき、「どおりで似てると思ったら、俺のスーツそのままだったんだな」と溜め息を吐くも、意外と着こなしていて感心しながら「たまにはそんなしっかりした格好もいいんじゃないか?」と首をかしげ)
意外と似合うと思っただけだよ?
(恥ずかしそうに顔を隠している相手を見ればニコニコしながらそう答えて、顔が見れないため仕方なく相手のヘソ等を見て。「俺は、柳を守る!」と拳をぐっと握ってそう言えば相手の真似をして。
ふはっ!!
俺そんなんじゃねーし。
(似合うと言われれば「んなわけあるか」と思いながらも顔を隠すのをやめ、疑いの目線で相手を見るも、相手がいきなり自分の真似をすれば吹き出してしまい、笑いながらもつっこみを入れ)
違う?ん~…
(相手にそんなのじゃないと言われるとそうかなと思いながら少し悩んで。「なんか…碧のスーツからいい匂いが…」と相手のスーツの袖を鼻に近づけてクンクンと嗅ぎ始め
は?
ちょ、やめて。そんな匂いしないから!
(自分が先程まで着ていたスーツの匂いを嗅がれると、香水をつけているわけでもないのにいい香りなどするはずないと、相手の腕を掴み袖を鼻から離そうとし)
あ、碧が化粧してる…碧、女みたい
(自分の顔と相手の顔が近くなったことで相手が化粧していることに気がついて。じーっと見ればまぁ、そんな分けないかと思い。「そう言えば、碧っていつの間にか俺のこと名前で呼ぶようになったよね」ん~っと昔の相手の呼び方を思い出せば最近は名前で呼んでいると思い
はぁ!?
俺はれっきとした男だ。男!
(「女」という言葉にバレるのではヒヤッとし思わず声を荒げ、強めに男だと主張すると、「女なわけないか」と思い直す相手にホッと胸を撫で下ろし、名前で呼ぶと指摘されれば確かにいつのまにか呼んでいたことに気づけば)
悪い、思わず素が出ちまって……、嫌なら戻すから遠慮なく言ってくれ。
いや、別にいいよ
(相手の言葉に別にいいと答えれば相手の服装を再び見て。「それよりも…やっぱり色っぽいよね~」と相手の服装をじーっと見ながら言えば、クスクス笑って相手の露になっているヘソを指でつーとなぞり始め
ぅあっ!?
くすぐったいっつーの、変な触り方すんなよなー。
(色っぽいと言われれば、女としては嬉しいような、今の自分としてはダメなことのような曖昧な反応で視線を反らすが、ヘソの辺りのくすぐったさにゾクッと背筋を伸ばし変な声を出せば、「ヤバイ」も腹部を両腕で隠し相手を恨めしげに見上げ)
碧、変な声だすね
(相手の言葉を聞けば変な声を出す相手をクスクス笑いながら相手の声を弄り。「碧が俺に着せようとしていた服だよね」と言いつつ相手にニヤニヤした顔で聞けばヘソを触ろうと指を出して
うるさい!
次触ったら金取るからなっ
(触られてなるものかと、腕による腹部のガード硬くしてキッと睨み付けると、思わず罰金と言ってしまうも、お金持ちである相手にはあまり効果のないものかなとふと思って付け加え)
罰金1億円!!
……罰金1億って…碧、子供みたい
(相手の発言を聞けば思わず吹き出してしまい笑いが止まらず、お腹を押さえながら一通り笑えば息を整えて。「さぁ、もうお遊びは終わりですよ、お坊っちゃん?」と相手に近づき、相手の両手を掴んでヘソを見えるように両手を退けさせれば、いつぞやに相手に言われた言葉を相手の真似をしながら相手に返して
っ……
(子供みたいと言われれば確かにと思ってしまい、ぐうの音も出ず、完全に冷静さを失っていると深呼吸をし。両手を外されれば、それでも避けてやると相手の動きをじっと観察し、一歩また一歩と後ろに下がり)
俺はそんな意地悪な笑みをした覚えはない!!
あるよ?
(クスッと笑えば過去にしてたと相手に言って。相手が一歩、また一歩と後ろに下がっていくのを見れば相手を追い詰めていくように一歩、また一歩と相手との距離を詰めて、ついに相手を壁際まで追い詰めると逃げられないように相手の両足の間に自分の方膝を入れて
ちょ、近い近い!!
(手を伸ばしてくればその隙に一気に逃げようと企んでいたところ、なかなか手を伸ばして来ないため結局背中に壁がつく形になってしまい、片膝が足の間に入れば身動きがとれず、お坊っちゃまのくせにどこでそんなことを覚えたと、油断していたことを後悔しながらも、最早両腕で腹部を隠す以外の防御策はなく)
好きあり。バーン
(相手の額に指で銃の形を作れば向けて、バーンと声を出したと同時に撃つ真似をすればクスッと笑い。「碧もまだまだだよね~。ドキドキした?ドキドキした?」と相手をからかうように言えば相手から離れてクスクス笑いながら相手に聞いて
………、~~っ!!
(「バーン」という声に一瞬ポカンとするも、次の瞬間には状況を把握すると同時にえも言われぬ悔しさが込み上げてきて、大人げないとはわかっていながらも「もう着替える!!」と部屋の出入り口に早歩きで向かっていき
着替えるって…着替えはここだよ?
(相手が怒って歩いていっている相手を見れば着替えると言うが着替えは自分が着ていると自分が着ているスーツを触りながら言って。「何に着替えるの?」とニヤニヤしながら意地悪そうな笑みを浮かべて
っ!?
(相手の発言に、そういえばそうだったと気付けば、小さく舌打ちをして踵を返し相手に歩みよって目の前に立てば、相手の着ているジャケットのボタンを外していき)
これしか着替えないんだから、さっさと返してくれ。もう仮装は気が済んだろ?
うわっ、碧大胆だね?男の服脱がして行くなんて
(相手がボタンを外していくのを見ればわざとらしくそう言って、相手が両手でボタンを外しているということはと思いつき「碧、ボタンに気がいきすぎ」と相手のヘソを指でなぞり
ひぁっ!?
(背に腹は代えられない、さっさと脱がしてしまおうと、急いでボタンを外していれば、腹部を再び擽ったさが襲い、背中までぞぞっとむず痒さがめぐれば、両腕で腹部を抱え込む形でその場にしゃがみこめば、そのままの体勢で相手を見上げ、困ったように眉を八の字にさせれば)
柳、俺の負けだ。もう勘弁してくれ。
しょうがない。お坊っちゃんがそう言うなら
(相手と同じ目線になるようにしゃがみこめば相手の頬に手をあてながら相手の耳許で囁くように言えばクスッと笑い。「じゃ、着替えてくる」と相手から離れ自室に向かい、数分後、着替えれば相手の元に戻ってきて相手に先程まで自分が着ていたスーツとシャツを渡し
っ……、おう。
(耳許で囁かれれば、なぜかそれでさえもビクッと肩を跳ねさせ。着替えてくると言う相手に返事をすれば、今か今かと相手を待ち、スーツを受け取った瞬間に急いで自室へ入ると早業で着替えていつもの黒スーツ姿でリビングへ戻り)
はぁー……、落ち着く!
碧、可愛いかったよ?
(相手が着替えて戻ってきたのを見ればクスクス笑いながら相手が驚きの声などを思い出して。「俺の匂いもついちゃったかも」ニヤニヤしながら相手の顔を見てわざとらしく相手に言って
その話禁止な!
(もう聞くに耐えないと耳を塞ぎ勝手に話を終了させるも、確かに着替えたときにスーツに相手の温もりが残っていたと思い出せば掻き消すように頭を左右に振り)
今日の夜にはクリーニング後のスーツが届くから、もう少しの我慢だ。
え、なんか碧に嫌われてるみたいな言い方…
(相手の言葉を聞けば苦笑いしながら言えば、まぁ、仕方ないかと思いながら忘れようとし。「あー、お腹減った…もう夜だ…」お腹がなれば時計を見て、いつのまにか夜になっていることに気づけば、食堂へと向かい。食堂に着けばイスに座り
嫌いだ!
散々からかいやがってコノヤロー
(相手の言葉にまさかの同意をするとフイッと相手から顔を背け完全に拗ねている様子で。「あー、今日は疲れた」と力なく呟きながらも相手の後ろをついていき食堂へ向かい)
あー、嫌われちゃった。じゃぁ、俺も碧を嫌お~
(ニコッと笑えば自分の真向かい座った相手を見れば見てそう言って。料理が来れば食べはじめて。「………」食べている間は無言を貫き、食事中は相手と一度も顔を合わせることなく食べつづけ
おー、いいぜ。
ただし、守らせては貰うからな!
(相手も嫌うと言えば一瞬ギクッとするも、売り言葉に買い言葉で引くことが出来ずにそう言えば、無言の食卓に気まずそうにするも食べ進め)
ごちそうさまでした。
ご馳走さま
(手を合わせてご馳走さまと言えば食堂を出て、部屋へと向かい。自室に着けば中に入り、相手が来るまえに部屋のドアの鍵をかけて。「さぁて…なにしようかな…」と部屋の菜かをキョロキョロ見回して何か面白いことはないかと探し始め
(じいやに食べ終えた食器を渡している間にさっさと一人で自室に戻る相手に、やはり機嫌を損ねたかと気にはなれば、相手の後ろをついていきドアをノックして開けようとしたところ鍵が掛かっており開かず、ノックを繰り返して)
おい、柳?
いるんだろ?開けてくれ。
柳と言う人は居ません
(暇潰しを探していたところに自室の扉をノックする音が聞こえ、そちらに振り替えると相手から開けるように指示されるが自分はいないとわざとらしい声で相手に言って。「あ、あと、知らない人来ても開けるなって」と子供みたいなことを言い
ほう……、俺のことは知らないと?
(相手の子供のような言動に「はぁ…」と溜め息を吐けばそう言って、「菊池家のお坊っちゃまは随分忘れっぽいんですねー。一緒にプリクラまで撮った仲なのに」と以前ゲームセンターで撮ったプリクラをドアの下の隙間からスッと滑り込ませ)
誰かよくわからないなぁ…
(プリクラを見れば持ってたんだと思いながらまた相手にプリクラをドアの下の隙間から返して。「あー、忙しい忙しい。」と言うが特にやることがなく、暇だなぁと思いながら言って、ベッドに横になればゴロゴロし始めて
………っ
(相手の頑なな対応に遂に堪忍袋の緒が切れると舌打ちをして、戻ってきたプリクラをくしゃっと握り潰せば、相手の自室のドアに向かって回し蹴りをして強引にドアを開ければ、相手の胸ぐらを掴んでそのままベットに押し倒し、鼻先がつくのではというほど顔を近付け
ほらよく見やがれ。この顔に見覚えがないって?
っ!?………
(相手の行為に驚き、目を見開いて体が固まってしまうとそのままベッドに押し倒されて。相手の言葉を聞けば顔をそらして「だ、誰でしょう…」と未だに相手を知らないと言えば相手から逃げようとするが押し倒されて身動くができず
あぁ?
まだ言うかコノヤロー
(目線を合わせないまましらばっくれる相手に更にカチンとくると、顔を背けられないように相手の額に自分の額をコツンとくっつけ、手は胸ぐらを掴んだまま、片膝は相手の膝の間についており、完全に逃げ道を封じ)
ほら、もっと近くでよーく見てみろっつーの。思い出すまでこのまんまだかんな!
うっ……
(逃げ道を完全に塞がられ、目線も背けることが出来なくなると相手の顔がすぐそこにあり、相手の顔か近いためか顔を真っ赤にして。「わ、分かった!思い出したから!碧、やめて…」と顔を赤くしたまま相手に言えば顔を背けることが出来ないため赤い顔で相手を見つめ
ぷはっ、なに真っ赤になってんだよ。
(珍しく相手が余裕なさげにもがいているのを見ると思わず吹き出してしまい、笑いながら相手の上から退いて隣に座れば相手の頭をわしゃわしゃ撫でて)
っ……
(相手に頭を撫でられると驚くが何もせずに大人しく受けて。「うるさいなぁ…」相手に顔が赤いことを指摘されるとまだ赤い顔で顔で文句を言い、ふいっと顔を背けて相手を見ないようにし
あはは、照れてる。
(先ほど仮装したときは目一杯からかわれたため、やり返してやると、顔を背けている相手の反対側にわざと回り込めば相手の顔がまだ赤いことに気付きからかいながら頬をツンツンとつつき)
照れてないし
(赤くなった頬をつつかれると相手からまたふいっと顔をそらしてそう言って。「そう言えば…碧のせいでドアが壊れたんだけど」とベッドに横になったまま壊れた部屋のドアを指させばそう言って
あ、やべ、そう言えばそうだった…
(あのときは頭に血が上っていたためすっかり記憶から抜け落ちており、指摘をされればあわててベットから立ち上がりドアへと向かえば、すっかり壊れて床に落ちている鍵の破片をひとつ拾い上げては渇いた笑いをこぼし)
あはははー…、さすが俺。完全に壊れてる。
じゃ、しばらくは碧の部屋で寝ることになるかな
(やれやれと首を振れば壊れた扉を見つめて、これじゃこの部屋で寝られないと思えばしれっとした顔でそう言って。「じゃ、早速碧の部屋に行こうか」とベッドから立ち上がれば相手の部屋へと向かい、相手の部屋の扉を開ければ中に入り
え、ちょ、なんでそうなるっ
(相手と同室になれば女だとバレるリスクが高まるし、さらしを外して部屋着になることも出来ないと慌てて相手を止めようとするも部屋はすぐ隣のためすぐにドアを開けられてしまい、そこにはキャリーケースひとつ以外の自分の私物はない状態で)
うわ~…碧の部屋、殺風景だね
(部屋の中に入れば第一声がそれで。ベッドに目をやれば近づいていきボーンと飛び付けばベッドの上をゴロゴロ転がり始めて。「碧の部屋、少しは物を置いたら?」と部屋の中を見渡せば相手に提案してみて
いつどこで急遽立ち去らなきゃいけない状況になるか分からないからな。
ボディーガードの部屋なんて大体こんなもんだ。
(殺風景だと言われれば、自分はもう慣れてしまったが、確かにそう見えるかもしれないと苦笑すればそう説明し、いきなりベットに横になる相手に唖然としながら思わず突っ込みを入れ)
他人の部屋に入っていきなりベットに寝るか普通。なに?寝るの大好き?
碧はいつか俺の目の前から居なくなるんだ
(相手の言葉を聞けばその用ように聞こえ、確かに相手を雇っているのは自分ではないため引き留める権限などなく、顔を少し曇らせるが直ぐに明るく笑いながら言い。「ん?何?一緒に寝たいの?ほら、おいで」寝転びながら相手の方を見ればクスクス笑いながら自分の脇をポンポンと叩き
ボディーガードなんて、いなくていいに越したことないだろ。
(相手にとって危険があるからボディーガードがそばにあるわけで、相手が平穏な生活を送れるようになればそれが一番だと当たり前のように答え、一緒に寝るかと尋ねられれば凄い勢いで全力で首を左右に振り、部屋の隅にある小さめの2人掛けソファに歩いていきながら、この間の手錠を繋いで一緒に寝たときに全く寝付けなかったのを思い出しながら苦笑し
俺はこっちで寝るよ。手錠のときの二の舞はゴメンだ。
まぁ…居ても居なくてもいいけど…
(目線を相手からそらしながらそう言えば軽く笑い。相手がソファーで寝ると聞くと自分はそのままベッドで寝始め。数分後に一定の寝息をたて始めて
……?
って、もう寝てるし。
(なんか相手の様子がおかしいように感じたため、自分はソファに横になりながら様子を伺っていたが、寝息をたてていることに気が付けば苦笑し、スーツではどうしても寝にくく、またシワだらけになってしまうため、寝ている隙にと部屋着に着替え始め)
ん~……
(ゴロッと寝返りをうてば相手の方に顔を向け。しかし起きることなくそのまま寝息をたてて寝続け、そのまま朝の4時まで寝て。4時になれば起きて、ひっそりと部屋を出れば自分の部屋へと行き「碧、起きて。碧」と相手の体を揺すって相手を起こそうとし
……ん、……え、柳?
どうしたんだ、こんなに朝早く。
(相手より早く起きてスーツに着替えておこうと思っていたのだが、まさかこんな朝早く相手が起床するとは思ってもいなかったため、目を開けた先に相手の姿があることに驚き、まだ部屋着のままだと内心焦りながらも尋ね)
行くぞ!サバゲー!
(相手の肩をガシッと掴めばニッと笑いながら相手に言って。暗くてよく分からないが、背中には鞄に入れた銃らしき物を背負っていて。「ほら、早く」と部屋の入り口に歩いていけばいまだにソファーの上で寝転んでいる相手に言い
は!?なんでいきなり?
(なんだかよくわからないが、早起きが苦手そうな相手がとてもイキイキしていると呆気にとられながらも、護衛対象者が外出するのであれば自分も同行しないわけにはいかないと慌てて起き上がり、相手に手のひらを広げて見せて)
5分、5分だけちょうだい?流石にこの格好だと外を歩けない…
車でいくから気にしなくてもいいのに
(そういう問題ではない言いたくなるような事を相手に言えばしぶしぶ相手の部屋から出て、リビングへと向かい。リビングのソファーで相手が来るのを待っていると眠気が襲ってきたのかうつらうつらし始めて頭が前後に揺れ
待たせたな……って、おーい、また寝るか?
(急いでいつものスーツに着替えればきっかり5分後に相手の前に現れ、半分寝ているような姿を見れば、やはり早起きは得意ではないようだと苦笑し近づいていき、顔を覗き込めば尋ね)
ん…寝ない…
(相手が来たことに相手の声を聞けば気がついて。相手の言葉で目が覚めると起き上がって軽く背伸びをすればドアに向かって歩いていき、外に停めてある車に乗れば走り出して。「碧は射撃が下手だからなぁ」とゲーセンでの事を思い出せばそう言って
仕方ないだろ。
日本ではなかなか拳銃の使用許可下りないんだから。
(相手の隣に座り、「下手」だと言われれば否定は出来ないが、それでも言い訳だけはして、サバゲーというのは最近巷でよく聞く銃の実践系ゲームかと気が重たそうに溜め息を吐き)
なんでお前はそう危なっかしいことばかりするんだ。もし実弾が入っていたらどうする。
それから守ってくれるのが碧でしょ?
(相手から呆れているような声で言ってくるのを聞けばクスッと笑いながら相手に守ってくれるんでしょ?と相手に聞いて。「碧ってバンバン撃ちそうなイメージだよね」相手の顔をジーと見れば見境なく撃ちそうだと相手に言って。数十分後にフィールドにつけば車から降りて
それってどういう意味だよ
(まあ確かに守るけど、と相手の性格上仕方ないかと諦めたように再び溜め息を吐き、「バンバン撃ちそう」とは誉めているのか貶しているのか、相手の態度から察するにたぶん貶しているのだろうと予測しながら上記を述べ、自分も相手に続いて車から降りると辺りを見渡し)
意外と広いんだな…
ほら、下手な鉄砲も数撃ちゃあたるって言うじゃん?
(ニコニコしながら人差し指をたてながらそう言って。自分達の荷物置き場の所に行けば「そら、外だからね。走り回れる方が楽しからじゃない?」と鞄からいろんな物を出せば早速準備を始めていき。「碧はその格好でするの?」と相手のスーツ姿を見ればまぁ、カッコいいからいいとは思うが、一応聞いてみて
下手って言ったな、下手って!!
見てろ、さっさと慣れてやる。
(やはり貶していたかと不服そうに言い返せば気合いを入れて、慣れている様子で準備を着々と進める相手を見ながら、自分はサバゲーなど初めてのため全く知識がなく、着替えないのかと尋ねられれば、着替えが必要なのかと思いながら)
このままでいい。着替えるのも面倒だしな。
ふーん。じゃぁ、俺は着替えてこよ
(服を持てば更衣室に入り、服を着替え始め。数分後に出てくれば自分達の荷物置き場へと戻り。「あ、碧は何使う?ハンドガン?アサルトライフル?」次はなんの武器を使うか相手に問うが、拳銃でうまく当てれない相手にアサルトライフルは無理だろうと小バカにしたような目で相手を見
こっちの小さい方で。
(目の前の銃を見比べれば、アサルトライフルの方はゴツくて、スピード勝負を得意とする自分には向かなそうだと判断すればハンドガンを選び手に取り、しかし小バカにしたような相手の視線に気が付けばムッとしながら説明を追加し)
言っておくけど、敢えてこっちを選んだんだからな!動きやすそうだから!
へ~ふ~ん。そっかそっか
(ニヤニヤしながら相手の言葉に相づちを打つように頷けば相手の言葉が言い訳のようにしか聞こえず、小バカにしたような目で相手を見続けて。「あ、俺らは赤チームみたいだよ」と赤色の腕章を渡せば準備を整え、相手に予備のマガジンを渡せばフィールドへと入っていき
………
(相手の様子から、絶対にバカにしてると不振がるような視線送っては、ムッスリとした表情で腕章受け取り左腕につければ、ベルトにつけたホルダーにハンドガンをセットして相手の斜め後ろに立ちフィールドへ入っていき)
(/今日から25日くらいまではあまり来れないかもです。ごめんなさい。
あ、始まった…じゃぁ、どこから行こっか?
(スタッフの掛け声でゲームスタートの声が聞こえれば何処から攻めようかと相手に聞けば、アサルトライフルを発射可能出来るようにし。「まぁ、碧は直ぐにやられないようにね」ニヤニヤしながら相手に言えばとりあえず前線に向かって歩き出して
(了解です!キャラリセせずに待ってますね!)
負けるかよ、素人相手に。っと、その前に、サバゲーっていまいちルールが分からないんだが、どうなったら勝ちでどうなったら負けなんだ?
(迷彩の服を着て銃で打ち合うゲームだということくらいは知っているが、具体的にどう戦っていくものなのか、どうなったら試合終了なのかなにもわからないと後ろから相手に尋ね)
まさか実弾じゃないだろ?空砲か?だとしたら敵はどうやって己が当たったとわかる?
(/よろしくお願いしますっ!
この小さなBB弾が弾なんだけど、これに当たると死亡扱い、つまり負けね。勝ちもその逆ね
(相手にルールの事を言えばそろそろ前線ではないかと思い、バリケードに隠れながら周りを伺って。「あ、撃たれたらフィールドから出てセーフゾーンに戻ってね」と伝えれば近くで足音がし、相手の後ろから敵が出てくれば即座に撃って
……まぁ、打てば良いんだな、打てば。
(ルール説明を受けて何となく流れを把握すれば、説明を理解している途中だったため、後ろから近付く敵の足音に反応するのがほんの少し遅れるもハンドガンを敵に向けたところ、相手の反応の方が少し早く、相手が先に打ち敵に当たり、反応の早さに少し驚きながら)
柳って意外と俊敏だったんだな。
碧が遅いだけじゃない?
(相手の言葉にニヤニヤした顔でそう言えばボディーガードとしてどうなの?と相手を挑発するように言えば近くのバリケードに移動して周りをキョロキョロ見て。「あっちにいそうだよね」と敵がいそうな所を指差して
あの速度でも充分に間に合った。問題ない。
(相手の挑発に、特に気にしていない様子で、相手が例え反応出来ず打ちそびれても特に問題はなかったとそう答えれば、相手と共に移動し、相手が指を指した先に確かに敵の気配を感じれば、一気に飛び出していき弾丸を避けながら潜んでいた敵3人に向け近距離で弾丸を浴びせ)
(/実はサバゲーの知識0なので、なんかおかしかったら教えてくださいm(__)m
おー、さすが。腕がたつね
(相手が早速3人の敵を倒しているのを見ればパチパチと手を軽く叩いて相手を褒めて。自分はどうしようかと周りをキョロキョロ見ればいくらか離れた所に敵を見つけて、そっちに向かって銃を撃ち始め。「あ、逃がした…」敵に気づかれると隠れられて
(大丈夫ですよ!)
おー、随分離れた奴を狙うんだな。
(いつの間にか相手の斜め後ろのいつもの定位置に戻っていれば、隠れてしまった遠い敵の方を見ながらそう声をかけ、近くに転がっている石を拾って大きく振りかぶって敵が隠れている塀の向こう側へ石を投げ入れれば、敵達が驚いて塀から出てきて)
あ、敵
(何をしているんだろうと思いながら相手の行動を見ていると塀の後ろから出てきた敵を見つければ、敵の方へ銃を撃ち始めれば数発が当り、敵を倒して。「碧、一人で倒せるんじゃないの?」相手の顔を見れば、誘拐されかけた時の敵との格闘を見て身体能力が高いと思っていたので相手にそう聞いて
いや、流石にここまでの散らばった人数を一度に相手するのは骨が折れる
(「一人で」と問われれば苦笑しながら難しいことを伝え、相手の銃撃によって倒された敵を眺めながら付け加え)
例えばほら、俺が一人だったらこんなに遠くから射撃するという選択肢がなくなる。選択肢が多い方が戦いは優位に進められるからな。
碧がアサルトライフル使えればねぇ
(やれやれと首を振りながら相手が持っているハンドガンをチラッと見ながら相手に言って。「じゃぁ、そろそろ攻めに行こっか」と前線を上げるために前進し。数分後、敵の全滅を聞けばゲームが終了して、荷物置き場に向かい
そんなゴツい武器持ってたら、敵に攻めいる時に隙ができるだろ。
(相手の持つ武器を眺め、お前は戦いのイロハを全くわかっちゃいないとでも言いたげに鼻で笑い、頑なにハンドガン押しで。前進する相手に攻めてくる敵を、何時もの斜め後ろから射撃にて護衛すれば、勝てたことよりも相手を守りきれたことに安堵の溜め息を吐き)
あー、やっと終わった。疲れた……
碧って実は体力ない?碧、最近鍛えてない?
(疲れたという相手をチラッと見ればボディーガードとしてその言葉はどうなのかと思い、相手に近づけば相手のお腹を服の上からつまみ。「ん~…普通…かな?」とつまんだまま軽く引っ張ったりして
お前がいらん心配を掛けさせるからだろ。気苦労だ、気苦労!
(相手の発言にボディーガードとしてのプライドが傷付いたのか、ムッとしたように言い返すも、腹部に触れられれば思わず後退りしながら相手の手を払い避けると、お腹を抱える形でガードしたまま相手を睨み付け)
だから!そうやって許可もなくいきなり触ってくるの禁止な!!
あ、心配してるんだ?
(今までのボディーガードは自分の事を心配するよりただ単に親父から命令されて自分を守っている人しかいなくて、碧みたいなボディーガードは初めてだったので少し驚き。「あ!碧、スーツ姿止めて、ハロウィンの時のコスプレして戦ったら?」相手のお腹を押さえて此方を睨んでいる姿を見れば以前のハロウィンの時を思い出して聞いてみて
当たり前だろ。お前危なっかしいんだよ……
(心配していることを聞き返されれば当たり前だというような雰囲気で即答すれば、出会ってから今までの相手の行動思い起こして、目が離せないと溜め息を吐き。「あんな格好で戦えるか!」腹部を隠していることでハロウィンの仮装を思い出させてしまったと気づけば、腹部を隠すのをやめ、思い出したくないのか眉を潜めて間髪いれずに拒否し)
でも、その危なっかしさに碧も助かったことあるよね?
(相手の宿敵と思われる人物と廃工場で話しているときの事を思い出し、そこでピンチの相手を助けたことを言って。「えー?可愛かったのに?意外と似合ってたよ?碧、ほんとは女なんじゃないの?」ニヤニヤしながらありもしないことを相手に聞いてみて
結果的にはそうだが、あの行動が正しいとは思ってないからな!
(以前助けられたときの事を思い起こせば、確かに助かったが、護衛対象者が危険を犯してまでボディーガードを助けようなんてしなくていいと上記を述べ。「女」という単語に耳が微かにピクッと反応するも、あくまで冷静を装い「んなわけあるか」と笑ってみせ)
でも、俺のおかげで助かったよね?
(相手にとって正しいと思えない行動でも自分のおかげで助かったことを相手に認めるような聞き方をして。「まぁ、女顔ってだけか…」焦ることもなくしかしどこか嘘をついているような顔をして答える相手を見ればそう言って、そろそろ2試目が始まるためフィールドへ行き
まあ、その点は否定できないな
(助かったかと聞かれれば、確かにあのままだったら確実に命を落としていただろうと肩をすくめ肯定し、再びフィールドへ歩いていく相手に声をかけ)
え、まだ続くのか?
当たり前じゃん?まだ1試合しかしてないし?
(相手がようやく認めたと思えばいい気分なのかニコニコしながらフィールドに向かっていると後ろから質問する相手の声が聞こえ、振り返れば何を言っているんだと言いたげな顔で相手を見て。「次はスパイ戦だよ。相手のチームとこっちのチームには1人ずつ敵のスパイがいるからスパイにやられないようにね?」
敵のスパイ、か……
(まだやるのかと少しウンザリしたような顔をするも、先程とルールが少し違い、スパイがいると聞けば、色々なルールを考えるものだなと一人勝手に感心しながらも、興味がわいたようで、相手の後ろについていき)
それって、どうやって見分けるんだ?
ん~…スパイが自分の味方を倒すところを見るしかないよね。はっきり言ってないよ
(フィールドに入れば数分後、ゲームが始まり皆散り散りに散開するが疑心暗鬼なのか味方内でも疑いの目が飛び交っており。「因みに、スパイはスタッフが事前に決めてる。背後とられて撃たれても知らないよ?」ニヤニヤしながら相手に気を付けるように言い
なるほどな。……ってことは、スパイはバレたら一巻の終わりって事か。
(誰が敵で誰が味方なのか分からないのなら、全員敵だと考えて背後を誰にも取られなければ良いだけだと、慣れたように周りの多数の人物の殺気を探り当てれば、相手の手首を引っ張り背後が安全な場所へと連れていき、出会う味方の表情を注意深く観察しながら、他の仲間とは雰囲気の違う仲間を探し始め)
警戒しすぎじゃ?
(クスクス笑いながら自分を安全な所へ連れていく相手を見ればそう言い。さすが本職と思いながら相手を見。「あ、そう言えば敵も来るから倒さないといけないよ?」と敵がいる方に少しずつ進んでいき。ふとした時に相手の方を見て銃を向け。「実は俺がスパイなんだ」と言えば相手に向かって銃を撃ち
なっ!?
(敵が近くに迫っていることを感じ取ればそこに注意を向け、銃を構えていたが、横にいる相手の気配が瞬時にガラリと変わったことに気が付けば、後ろに飛び退いて間合いを取り、そのお陰で相手が放った銃弾を避けることができ、眉間にシワを寄せて相手を見れば)
お前がスパイ?
この会場に来てからずっと一緒にいた。
大会本部が接触する時間などなかったはずだ。
碧もまだまだあまいね。一度だけ、碧から離れた瞬間があったじゃん?
(銃を相手に向けたまま、相手にここに来た当初、服を着替えるために更衣室に行ったことを言い。すると先程相手が警戒していた方から敵が来て、自分が味方であることを伝えれば数人が相手を囲むように周りに立ち。「碧の負けね」とニヤっとした顔で言えば引き金に指をかけ
あんな始めのうちから接触して来るのかよ…
(周りを敵に囲まれると舌打ちをして苦虫を噛み潰したような表情をするも、ふぅと溜め息を吐くと、敵ひとりひとりの動きに精神を集中させ、各々の引き金を引くタイミングの微かなズレを見極めれば、一番遅い敵に向かって全速力で駆け出して詰め寄ると背後に回り銃弾の盾として弾を避け)
なっ!?
(相手の目にもの止まらぬ早さで自分達の目の前から消えた相手に驚いて。周りを見れば相手を探して、ある人の後ろに隠れているのを見つけると銃を向けるが撃てず。しかし、仲間の数人が撃ってしまい、相手が盾に使っていたプレイヤーが離脱し。「碧、もう盾がなくなったよ」と盾に使っていたプレイヤーが居なくなれば相手に向かって撃ち始め
囲まれなければこっちのもんだ。
(背後に敵がいない状態に持ち込めれば相手が多数でも裕に戦えるとニヤリと笑うと、盾がなくなった自身に向かって一斉に打ち始める敵たちの弾を、一人一人の銃口の向きを分析して交わしていきながら的確に銃で敵を、一人また一人と倒していき)
っ…なんで当たらないんだよっ
(相手に向かって撃っていると弾切れになったため、急いで新しいマガジンに交換しようと思い、相手から目を離して。見ていなくても音だけでも味方がやられていっているのが分かり、やっとマガジンを交換し終えれば銃を向けるが味方も相手も誰もおらず、周りを見渡して
戦闘中に敵から目を離すなんて随分余裕なんだな、柳?
(辺りを見回す相手の背後からいきなり現れれば、他の敵と戦っている最中でも護衛対象者である相手の動きは把握していたようで、そう耳許で囁くと同時に、相手のこめかみにハンドガンの銃口を押しあて)
あ、あははは…アイム・ピースプレイヤー…
(後ろから声が聞こえ、自分の後ろに相手が居ることが分かるとバッと後ろを振り返ろうとするが、自分のこめかみに銃口が押し付けられていることに気がつくと、両手をあげて敵意がないことを相手に示せばそう言って
さぁ、どうしてくれようか、悪い子ちゃん?
(満足げにニヤリと不適な笑みを溢し、耳許に唇を寄せてそう不吉なことを囁けば、ゲーム時間終了の合図が鳴り、パッとこめかみから銃を離せば飄々とした態度で言葉を繋げ)
残念、タイムアップみたいだ。
危なかったぁ…
(セーフゾーンに向かって行く相手を見れば、軽くため息をつきながら先程自分の耳許で囁かれたので自分の耳を軽く押さえて。「なんで耳許で囁くんだよ…」と顔を軽く赤くしながら相手に威嚇するような顔で相手を見て
ん?どうした?可愛い顔して。
(背後から突き刺さるような視線を感じれば立ち止まり振り返り、挑戦的な表情をしている相手を見ればクスクスと笑いながら、からかうように上記を述べ)
してないっ
(相手の顔を見れば即答して、何時も此方が相手をからかうのにと思えば相手に仕返ししてやると思い、ムスッとした顔で相手に近づけば相手の服に手を伸ばし、掴めばバッとヘソが見えるように服を捲り、冷たい手で相手のヘソを触り
なっ、ひゃっ!?
てめ、柳~!
(まさか公衆の面前でシャツの裾を捲られるとは思わず、相手の手首をつかんで静止させようとするが少し反応が遅れたため間に合わず、ヘソを襲うヒンヤリ感に思わず甲高い声を出してしまえば、一気に顔を真っ赤にして、シャツの裾をを下ろしてお腹を守るように両手で抱えれば、キッと睨み付け)
ぷっ、変な声が出たけど?
(相手の変な声を聞けばしてやったりと言った顔でニヤニヤしながら相手にわざとらしく聞いて。それで気分をよくしたのか鼻唄を歌いながらセーフゾーンに戻り、昼食を食べようと思い用意して。「碧、顔赤いけど?」とニヤニヤしながら相手の顔のことを指摘して
お前が変なことするからだろ。外だぞ外。
(普通外でシャツを捲るかと溜め息を吐き文句を言えば、いまだにほんのりと熱い頬を落ち着けようと、冷たくなった手のひらで覆っては落ち着きを取り戻し、昼食の準備をする相手に尋ね)
もしかして、ここで昼食をとるのか?弁当なんてあったか?
持ってきたよ?
(朝に作ってもらったと言えば弁当を取り出して広げて。椅子に座れば、頂きますと言い食べ始めて。「碧って実戦なら強いよね~。ゲームでは弱いのに」ボディーガードなので当たり前かと思いながら相手に言えば昼食を食べていき、食べ終われば午後も試合を続けて。最終ゲームも終われば帰る用意をし
あー、な。俺もそれ不思議だった。
多分だけど、ゲームだと敵の気配とか殺意とか全く感じられないから、戦い方がよく分からないんじゃないかと。
(ゲームでは相手に負けたことは確かであり、自分でもなぜ今回実践で戦えているのか考えており、仮説を答えながら自分の午前中の戦い方思い返しては、きっとそうだと勝手に納得し、午後になればサバゲーにも慣れてきたようで、どんどん勝ち進み、結局全勝で幕を閉じ、帰る相手の斜め後ろの定位を着いて行きながら、ふと思い出したように)
まあ、今までも拳銃を持った相手を敵にしたことは何度もあるしな。と言ってもこっちは体術だけど。
碧、えげつい
(銃持ちの敵に素手で勝ったと聞いた瞬間相手から離れてそう言えば相手をジト目で言って。「いやー、イケメンで運動神経凄くて強い碧さんはさぞかしおモテになるんでしょうね~」とニヤニヤした顔で相手にそう言って、「彼女でも作ればいいのに」実際、学校では相手の机の周りには女子が集まっているためそう言い
は?えげついのは丸腰相手に拳銃振り回すヤツの方だろ。
今回も思わず出そうになる体術を抑えるのに必死だったけどな。
(えげついと言われれば心外そうに不服を申し立て、今日のゲームを振り返りながら冗談を言うかのように軽く体術が出そうになったことを伝えれば笑い飛ばし、「彼女」という単語にふむと手を顎に当てて考えて始め)
まあ確かに、女の子はみんな可愛いが……、特定の「誰か」というのは特にないな。
え、まさか…俺?え~…
(イケメンなのに誰か特定の一人を選ばない相手に冗談混じりでニヤニヤしながらそう言えば、「え~」の言葉で相手から離れればクスクス笑い、帰りの準備を続け。数十分後、車が来れば荷物を入れて車に乗り
んなわけねぇだろ、気色悪い!
(男であるはずの自分が相手に行為を持っていたらおかしいだろと間髪いれずに否定すれば、自分も一緒に車に乗り、ふと思い付いたように言葉を続け)
あ、でも、あながち間違ってないかもな……
……?どういう事?
(だよね、と思い、車から外の景色を眺めていると相手の言葉が耳に入るが、相手の言葉の意味がよくわからなかった為にどういう事か相手に聞いて。「まさか、碧…本当に俺に…!?いや、まぁ、碧みたいな女の子ならいいんだけどさぁ…」と相手に言えば相手の胸に視線をやり、相手は男だしなぁっと思い
っ……、ちっげぇよ、勘違いすんなっ。
俺が言いたかったのは、この仕事をやるにあたり、恋人とか奥さんとか、大切な特定の誰がを作ってしまうと、自分の命が惜しくなって、捨て身で護衛できないだろ?だから、そういう対象を作らないようにはしてる。そういうわけで、今の俺にとっての「特別な誰か」は、ある意味お前なのかな、って意味だ。
(自分の胸に視線が来ている事に気づけば、いくらサラシを巻いてスーツを着込んでいるとはいえやはり気恥ずかしく、思わず胸元を両腕で隠そうとするも男である自分がそんなことをするのはおかしいとグッと我慢し、早口で訂正し)
じゃぁ、俺がある意味恋人なんだ
(相手の言葉を聞けばニヤニヤしながら自分を恋人だと言って、相手の顔を見ればニコニコし。「碧が恋人なのも悪くないね~」と冗談でそう言えば狭い車内で相手に近づき、相手の耳許に口を近づければ「ねぇ、付き合っちゃう?」と相手に囁いて
だっ、から!恋人じゃなくて、特別な誰か!!
(ニヤニヤする相手にたじろぎながらも根気強く否定をするが、相手がジリジリと距離を縮めてくれば、嫌な予感がして頬をひきつらせ、後ろに下がろうとするも、すぐ後ろには車の扉で下がることができず、そのまま相手の顔が近づいてくれば、何かを囁かれることは察しが着いていたものの、それでも心臓の音はうるさくぎゅっと目を瞑り、相手の囁きを聞き終えればバッと目を見開き相手の肩口を押しやって離れさせながら)
ぜっったいに、有り得ねぇ!!
てか、俺は男だっつーの。お前男が趣味な訳!?
冗談だよ?
(相手が必死になって相手から自分を遠ざけて反論する姿を見ればクスクス笑いながら「何ムキになってるの?」といった事を言い。「あ、碧の顔赤いよ?まさか、碧…男が好きなんじゃ?」とニヤニヤした顔で相手の顔が真っ赤になっていることを指摘し、ホントは相手が男好きなんじゃと疑いの言葉を投げ掛けて
んな訳あるか!
俺は女の子が大好きだっての!!
(からかわれていることにイライラしながら声をあらげてそう言えば、大袈裟な表現で「大好き」だと言い、男が好きなんてことは絶対あり得ないと強調して)
ていうか、この話終わり!
ほら、家に着くぞ。
あー、話を強制的に終わらした…
(相手がも終わりだと言えばやれやれと首を振りながらややおおさげにリアクションを取り。数分後、相手のいう通り屋敷に着けば、荷物を持って車から降り屋敷の中に入って行けば、リビングにあるソファーに一目散に駆け出してソファーに寝転び。「やっぱ家が一番いい…も外に出たくない」と引きこも宣言をすればそのまま寝ようとして
お前がサバゲー行こうって言い出したんだろうが。
(帰ってくるなり一目散にソファに駆け出して寝転ぶ相手にやれやれといった表情浮かべそういえば、自分も慣れないことをして些か疲れたため、リビングの椅子に座り、じいやはそんな二人の前にそれぞれお茶を出し)
あ、ありがとうございます。
碧が何処か行きたそうな顔をしてたから
(ソファーに寝転んだまま相手の言葉を聞けば軽く相手のせいにして、ゴロゴロしているとじぃがお茶を淹れてくれたのを見ればむくっと起き上がり、お茶を飲み出して。「でも、案外楽しかったでしょ。碧の変な声も聞けたし」会場での相手の男ぽくない女の子らしい声を出していた事を思い出して、ニヤニヤした顔でそう言って
そーだなー、意外と面白かったな。
柳の頬を染めて恥ずかしがる姿も見れたしな?
(相手の発言にこちらも負けじと、しれっとした表情で肯定し、耳元で囁いたときの相手の反応思い出しては、チラッと相手に視線を向け)
恥ずかしがってないよ
(相手の言葉を聞けば相手の方を見てじぃっと目を相手に向けて否定して。「碧の気のせいじゃない?碧が恥ずかしがってる姿しか覚えてない」と自分に都合の悪いことは覚えてないと言い、再びソファーに寝転がって
自分に都合が悪いことは忘れるって訳ですか。
(相手の発言に苦笑しながらそう言えば、ソファに横になる相手の傍らにしゃがみこみ、徐に相手の鼻をつまんで)
案外お子様なんですね、柳お坊っちゃま?
んっ!?
(ソファーに寝転んでいるといきなり鼻をつままれ、息ができないことに驚けば目を開いて相手を見て「女みたいな碧に言われたくないっ」と相手の手を自分の鼻からどけさせようと相手の手を掴み
柳には負けるさ。
(驚く相手に声を出して笑いながら手を離せば立ち上がり、中性的な見た目の相手の姿を眺めながら「女らしさは相手が勝る」と判断しそう言って)
男臭さとかないもんな、まったく。俺の同僚たちなんて、もう大体ひどい奴らばかりだぜ?
同僚と仲良くしてるとこ見たことないけどね
(相手の言葉を聞けばなんだか同僚と仲の良さそうな感じだが、相手が仲良くしているところなど見たことがなく。「でも、碧も男臭くないじゃん。逆に、いい匂いがした覚えが…」相手のスーツを着た時に嗅いだ匂いがいい匂いだったことを思い出し
まぁ、この仕事は休日なんてあってないようなもんだし、護衛対象者の前で仲良くしてたら、それは職務怠慢ってもんだろ。
(暗殺される人を一人でも減らすこと、叔父夫婦を暗殺した組織を根絶やしにすることが自分の使命だと、ただただボディーガードとしての日々に打ち込んできたため、友人という人はいないが、それでも訓練生の頃から一緒の同僚は数名おり、仲が悪いわけでもないが、などと思い起こしながら答えれば、話が香りに戻ると)
あー、あの臭いは柔軟剤だろきっと。クリーニングしたばかりだったから。
いいよ。俺が休日あげる。明日の休日は碧休みね。ついて来たら碧と口聞かないから。碧のこと忘れるから
(ふと思いつたかのように相手に明日は自分について来るなと指差して言えば、相手の反論を聞く前に寝てしまおうとソファーから立ち上がって自室へと入って行き、ベッドに倒れこんで寝息をたてれば寝たふりをして
え、ちょ、そういう訳にはっ
(いつなんどき組織が再び相手を襲って来るかも分からないのに休日なんて貰える訳がないと、すぐさま休日返上を申し立てようとするも、全く聞く耳を持たずに自室に籠ってしまった相手に、扉の前で軽く溜め息を吐けば、どうしたもんかと頭を悩ませながら、自分も隣の自室へ入っていき)
まったく、いつもいつも何考えてんだか。
………
(寝たふりをしていたのだが、いつの間にか眠りに落ちていて。次の日の朝、目を覚ますとベッドから降りて部屋のドアを開け、ドアから少し顔を覗かせれば部屋のドアの周りをキョロキョロ見回して相手がいないことを確かめれば部屋を出て。「今日は何しようかな…」と特にやることも決まっていなかった為にどうするか悩み、とりあえず朝食を取りに食堂へ行き
竜胆 睦月
おはよう、柳くん。
(食堂には碧の姿はなく、碧と同じ黒スーツを身に纏った20代後半の長身の男性がおり、碧の無表情とは相反し相手をにこやかに迎えては、じいやからティーポットを受けとると、食卓の上のカップに注ぎ)
さ、どうぞ?
…………
(食堂に行くと知らない黒スーツを着た人物が自分の目の前に居り、笑顔でこちらにティーカップを勧める相手を見れば数秒間固まっており。数秒後、そのまま後ずされば食堂を出ていこうとし
竜胆 睦月
はい、待った。
(碧から大体の情報は聞いていたため、相手が逃げるだろうということは予測がつき、食堂から出ていく直前に相手の片腕を掴んで制止させればこちらを向かせ、握手をしようとにこやかに手を出して)
別に怪しいものじゃないよ。僕は碧の代わり。同僚の竜胆睦月。よろしくね?
……人違いです。僕、ここの使用人です。じゃ
(相手がニコニコしながら手を出してきたのを見れば相手から顔をそらしながら早口にそう言って。言い終わればきびすを返して走って食堂から出ていき、部屋に逃げ込めば私服に着替え。「何で碧を休ませたら新たに付くんだよ…せっかく一人でいろいろ出来ると思ったのに」と碧の指示だろうと思い、文句を言いながら着替え終え。窓からロープを垂らして外に逃げ出し
竜胆睦月
うんうん、全て予想どおりだね。さすが碧。
(相手がロープで降りてくれば、足元には先程の黒スーツの男がニコニコしながら立っており、「護衛対象者は自由を制限されるのを嫌い、間違いなく窓から逃げようとするだろう」という碧の分析通りに、目の前に登場した相手に感心したように頷き)
君が碧にお暇を出したんだろう?また戻ってくるまで大人しくしてないと。
っ!?
(目の前に再び相手が現れたことに驚いて、その場から動けず。どうしても自分を一人にしないつもりかと思えば、逆に対抗心を燃やし。「あ、用事を思い出した」と白々しく言えば門に向かって走りだし、門をよじ登れば外に飛び出して
竜胆睦月
あ、……もう、しょうがないな。
(相手が走り出せば、話には聞いていたがそこまで護衛されるのを嫌う対象者は初めてだと溜め息を吐けば苦笑しながら上記を呟き、相手を追いかければ門を軽く越えると相手との距離が縮まり追い付いて肩口を掴み)
はい、追い付いた。なんでそこまで嫌うのかな、ほんと。
はぁ…はぁ…
(普段運動をしないため息が切れて荒い息づかいをすれば肩を上下させて。数分後、荒い息づかいを がなくなれば相手をじっと見て。「なんで着いてくるかな」相手をじと目で見れば自分に着いてくる理由を尋ねて「俺なら大丈夫なのに」と相手に大丈夫だと言えばまた歩き出して
竜胆睦月
そんなに息を切らして…
悪い人に追いかけられても逃げられないよ?
(お金持ちの家の人によくあることだが、やはり体力はあまりないみたいだと判断すればそう言って相手の不安を煽り、一人でスタスタと歩いていってしまう相手の斜め後ろに立ち着いていきながら)
大丈夫じゃないでしょ?
自分一人で勝てる?アイツ等に。
あの碧だって、苦戦したって言うじゃないか。
うっ……
(相手の言葉を聞けば足を止めてしまい。確かに身体能力が高い碧でさえも直ぐには決着をつけれないほど手強い相手なのに自分一人ではその手下にも勝てないことをわかっていて。「君なら勝てるの?」相手の顔をじぃっと見ながら勝てるのかどうか聞いてみて
竜胆睦月
そうだね……、絶対に勝てる。
……と、言いたいところだけれど、碧でさえ苦戦した相手だし、どうだろう。あいつ、ああ見えてうちの組織の中じゃ1、2を争うやり手だし。
(相手の質問に少し考えれば「勝てる」と言い切るも、そのあと苦笑しながら言葉を繋げ、碧は体格は小柄だがかなり強い方だと説明し、正直に答え)
でもね、これだけは断言できるれ俺達ボディガードは、依頼者を必ず守る。勝てたって勝てなかったって、そんなのはどうでも良いことなんだ。勝てなきゃ逃がせばいいんだもん。
じゃぁ、君は碧より弱いんだ?
(組織の中で1、2を争うと聞けば軽く驚くが余りそう見えないと思うも、相手が言うのだからそうなのだろうと納得し。「はあ…まぁ、逃げても逃げても付いてくるんでしょ?」軽く溜め息をつきながらジト目で見て、そう言えば再び歩き出し
竜胆睦月
んー、どうだろうね?
(碧より弱いかと聞かれれば首をかしげて笑ってみてはぐらかし、相手が逃げるのを諦めた様子を見て、よかったと一安心すれば、適度な距離を保って斜め後ろを着いていき)
これからと何処に行くつもり?
まぁ、いろいろと…
(相手の問いかけにはっきりとは答えず、道を歩き、駅にいけば電車に乗って。数分後、繁華街で降りると街中を歩き出して。「あ、トイレ…」あるデパートに入ればトイレに行きたいと言い、相手にトイレの前で待っていてと言えば中に入っていき
竜胆睦月
まーた、こんなところをウロウロと……
(いままで一人で電車に乗ったり繁華街を闊歩する護衛対象者など聞いたことがないと面白そうにクスクス笑えば、大人しく相手の後ろを着いていくも、いつ逃げられるかわからないため相手の上着のポケットに発信器を潜り込ませておき、トイレの前で待っていろと指示をされれば軽く手を振って帰りを待ち)
(/組織に再び襲われる感じにしますか?
………
(相手と上手いこと離れる事ができれば、急いでトイレの窓を開けて外に飛び出して、デパートから離れれば人混みの多い表通りを歩き出し。「まぁ、こんなもんかな…」後ろをちらっと見れば相手が着いてきていないことを確認し。相手を上手いこと離せたと思えばクスクス笑いながらしてやったりといった顔をし
(そうですね、そうしましょう)
竜胆睦月
あ、やられた。
(相手がいつまでも帰ってこないことに痺れを切らしトイレの中に入ればもぬけの殻で、諦めてなかったかと溜め息を吐けば、GPSを頼りに追っていき)
組織の一員
………アレか。
(上層部から、どうやらボディガードをつけてデパートに入っていったらしいと情報が入れば数名で急行し、各階をしらみ潰しに探したところターゲットの姿を発見し人混みに紛れて近づけば布に含ませた薬を嗅がせ相手を眠らせて一気に連れていこうとし)
んっ!?
(ボディーガードが居ってこないのを確かめて気が緩んだのか自分を着けている複数の人に気がつかず、警戒せずに歩いているといきなり睡眠薬を嗅がされ、直ぐに意識が朦朧になるとそのまま意識がなくなり寝てしまい。すると脚に力が入らなくなったのかその場に崩れ落ちて
組織の一員
行くぞ。
(崩れ落ちるのを見越したようになれた手つきで、まるで病人に肩を貸すかのような体制で人気のない通りに移動すれば、清掃員に扮して道具を入れる用のカートに人質を押し込めば、仲間が車をつけている出口を目指し)
竜胆睦月
っ!?手が早いな……。
(相手がいるであろう人通りの多い通りにやって来れば、相手が複数の人間に囲まれ慣れた手つきで連れていかれるのが分かると、いくらなんでも敵組織に情報が漏れるのが早すぎると少し驚きながらも、懸命に距離を縮めようとするも、人だかりが邪魔でなかなか前に進めず)
………
(薬で眠らされているため反抗することもなくただただ寝息をたてて寝ているだけで、そのまま車に押し込まれると、車は発信しようとし
竜胆睦月
車か……
(GPSの移動速度が上がり、徒歩から車に移動したと判断すれば、何処かへ連絡し、届いた黒塗りのバイクに飛び乗れば相手を追い)
…………
(2時間後、車が廃墟ビルに入っていき、停車すれば中から数人の男達が出てきて。その男達が眠っている柳を運び出せば、縄で拘束して身動きが取れないようにして。「ん……」まもなくして柳が目を覚ますと場所が分からず、ボヤけた視界の中で周りを見て
組織の一員
やったな、これで俺達も上に行けるぞ。おい、早く報告しろ!
(縄で縛り上げた相手の周りで男たちが何やら嬉しそうに言葉を交わしており、そのうちの一人が携帯電話を取り出せば、何やら直属の上司に連絡を取っており
あ…俺また捕まったんだ…?
(視界はまだはっきりしないが、自分が捕まってしまったことは拘束されていることで理解し、横になっていたがむくりと起きて座り。「んっと……君達も大変だね…」自分を捕まえにくる下っ端らしき男達に声をかけると軽くアクビをして
組織の一員
お前なぁ…、自分の置かれてる立場わかってんのか?誘拐されてんだぞ!?
(相手の余裕のある態度にイライラしたようにそう言えば、相手の胸ぐらを掴んで持ち上げると遠くに投げ飛ばし)
っ……!?
(軽々しく持ちあげられ、投げ飛ばされるとズザザザと音をたてながら地面を滑っていき。体が止まると土で汚れた顔をムクッと起き上がらせて相手を見て。「みたいだね。まぁ…慣れてたらこんな反応にもなるよ」と軽くため息をつきながら相手に先程と変わらないトーンで話し
組織の一員
その余裕な顔がムカつくんだよっ
(金持ちというものが嫌いらしく、それが悠々自適に暮らしてきた息子だと思えば余計で、眉間にシワを寄せて怒鳴れば、倒れた相手に馬乗りになり、再び胸ぐらを掴み顔を殴ろうと拳を高く振り上げて)
竜胆睦月
っ!!
(廃墟に到着しバイクを乗り捨てるようにそのままの勢いで室内へ走り込めば相手がまさに殴られようとする瞬間で、仕方ないと胸にしまっていた拳銃を取り出せば発砲し、相手の胸ぐらを掴んでいる組織の男の手の甲にちょうどヒットし)
!?
(いきなり銃声が響き渡ると廃墟ビルの入り口の方を見て。すると相手がいることに少し驚き。自分の上から先程まで乗っていた組織の男が手を押さえながら転がり落ちて。「な、なんで君が…?」相手の顔を見ればなぜ居るのかと聞いて
竜胆睦月
ポケットに手をいれてごらん、答えがわかるから……
(銃を構えたまま、一歩また一歩とゆっくりと相手との間合いを積めていきながら、ポケットの中に忍ばせたGPS発信器の存在を教えるようにそう言い)
組織の男たち
てめっ、ボディガードか!
(いつものボディガードとは違うものの、服装は同じ黒のスーツであったためそう察しがつけば、鉄パイプ片手に男たちが次々と竜胆に襲い掛かり)
ん~……俺、縛られてるんだよね
(苦笑いしながら相手の問いに答えると、自分の縛られている姿を相手に見せて。組織の一人が自分の前に立ちはだかるのが見えると自分を見下ろしており、再び逃げようと自分を持ち上げれば車に向かって走りだし
竜胆睦月
あ、そう言えばそうだったね。
(相手の返事にクスクスと笑いながら何処か楽しそうで。「ね、自分一人じゃ自分の身一つ守れないでしょ?ボディガードは必要なんだよ」などと相手を説得するように言う最中も、次々と襲い来る男たちの手首目掛けて銃弾をどんどん打ち込んでおり、相手が再び連れ去られそうになれば、抱える男の足を狙い銃弾を放ち)
いつつ……
(銃弾が男の足を貫けば自分を離して足を押さえながら地面を転がり始めて。「銃ないし。それに…逃げれたし」相手の言葉を聞けば顔をふいっとそらしながら相手に反抗的な態度をとりながらそう答え。「君を撒けたんだから誘拐犯からも簡単に逃げれたよ」
竜胆睦月
逃げ切れてないじゃないか。
(結局こうして追い付かれているんだから逃げられたとは言わないと未だにクスクスと笑みを携えたまま言えば、相手の拘束を解いてやろうと近付いていき)
ここからほら…あーやってこーやって逃げようと…
(相手に言われてうっと何も言えなくなるが、何とか言い返そうとあーだこーだ曖昧なことを言ってはぶらかし。「はぁ…さんざんな1日だった…」結局したかったことも出来ず、疲れたために早く家に帰りたいと思いながら呟き
竜胆睦月
(相手に近寄っていくと、「はーい、ストップー」という声と共に飛んできたのはナイフで、それを竜胆は瞬時に察知して後ろへよければナイフは床に突き刺さり、飛んできた方向を見ればそこには入り口の前に立つ若い女の姿が。年は相手とたいして変わらないようだが、その人物の雰囲気と碧からの話で大体察しをつけて)
君が呼ばれた上司って訳か。……もしかして櫻井さん?
あ…久しぶりだね
(聞き覚えのある声が聞こえれば声がした方を見て。するとそこにはかつてのクラスメイトかいて、彼女が再び自分の目の前に現れたの見るとまたも緊張感のない声で相手に話しかけて。「まだ諦めてなかったんだ…?」と自分を使えることが相手の命令なのか再び自分を襲ってきたのだから諦めてないのだろうと思い
竜胆睦月
君が焦るところが見てみたいよ、俺は。
(強敵が現れても余裕綽々な相手の反応に、一体いつ焦るんだとクスクス笑うも、その後櫻井に向けた視線からは全く笑みがなくなり、むしろ殺気を放っていて。もう一度放たれたナイフを銃弾で打ち落とせば、ナイフを構えこちらへと高速で近付く櫻井に向かって銃弾を打つも、難なくかわされてしまい少し目を見開き)
ナイフ遣いなのは聞いていたけれど、そんなに動きが早いとは聞いてなかったな。
(/すみません!返信、まちまちになりそうです…
碧でも手こずってたからね
(自分が戦うわけではないため相手の戦闘の様子を見ながらいつも通りの声色でそう言うと、逃げた方がいいのでは?と思い。「逃げた方がいいんじゃない?」とまだ櫻井とは距離があるため逃げるなら今のうちだと思い、相手の後ろから声をかけて
(大丈夫です、待っときますから)
竜胆睦月
はは、ここで逃げたら怒られちゃうでしょ!!
(拳銃を打ち続けてながら上記を述べるも寸手のところでかわされ続け、どんどん距離が縮まり、言い終わると同時に懐にもう片方の手を伸ばせばもう一丁拳銃を取りだし左右で間髪なく打ち続け櫻井の動きを止めようとくるぶしの辺りに狙い通りヒットさせるも何故か銃弾は甲高い音と共に弾かれ、動きを止めた櫻井に向かって苦笑しながら)
随分と、固い靴だね、ソレ。
……誰から貰ったの?
神咲 碧
………
(休暇中のため街中を歩いても目立たない黒シャツに黒ジーンズというラフな格好で、組織の手がかりをなんとか掴もうと櫻井を尾行していたところ、相手が囚われている事が分かれば、櫻井が竜胆に気を取られているうちにゆっくりと相手の後ろへ回り込み、タイミングをうかがい、銃声が鳴り響く中、相手の後ろの茂みからゆっくりと近付けば、無言のままナイフを手に相手の拘束を解いていき)
次、走ってきたらもう拳銃じゃ無理じゃない…?
(なぜか足に当たったはずなのに崩れることなく立ち続けてこちらを見ている櫻井の方を見て少し苦笑いを浮かべながら相手に言って。相手はどれだけ体術が強いのか分からないが、銃を主流の武器にしているあたり碧よりは強くないのだろうと思い。「碧…?なんで居るの?」縛られている縄が音をたてながらほどかれていくのに気づけば後ろを振り返り。するとそこによく見知った碧がいることに驚けば休暇を与えたはずの相手に何故ここに居るのか聞いて。「まさか…組織の情報掴むために櫻井さんを尾行してたとか?」
……、まぁな。
(相手の問い掛けに、敵に気付かれないように端的に答えれば、どんどん拘束を解いていき、ついにすべての縄をほどき終れば相手を逃がそうと立たせたところで櫻井が異変に気づきナイフをこちらに向かって放ち、身を亭すように相手に覆い被さりながらも距離を保つように逃げ続け、竜胆も拳銃で櫻井のナイフの軌道を反らすことで応戦し)
うおっと……
(いきなり相手に背中を押されるように走り出すと声を出しながら驚き。逃げていると後ろから銃声と金属同士がぶつかり合う音が聞こえ、きっとナイフだろうと思い、速くもない足で走りながら後ろを見。「……いっ!?」後ろを見るために自分の後ろを走っている相手から少しズレると、その瞬間を見逃さなかったのか櫻井が放ったナイフが右肩に刺さり、声を出して
チッ……、竜胆!!
(相手が自分と櫻井の間の軌道からズレた瞬間、「ヤバイ」と瞬時に自分も身体をずらすも、ナイフは寸手のところで自分の右肩を掠めて行き、相手の短い痛々しい声が聞こえれば、舌打ちをして相手を後ろに隠すように立ち止まり櫻井と相対し、竜胆の名前を呼べば二人で息を合わせ、櫻井が投げ続けた周辺に刺さっているナイフを次から次へと拾い上げれば、竜胆の拳銃と間髪入れずにお互い櫻井の身体の全く別の箇所を狙っていくと、避け切れないと察したのか、一歩また一歩と後退し、ついには腰についていた発煙筒をその場に投げれば、その内に立ち去っていき。
(/ごめんなさいお待たせしました。
つぅ……
(ナイフが刺さるとその場に立ち止まり、ナイフが刺さっている腕を押さえると押さえている手の間から血が流れ出て。表情が苦痛を表しながらも櫻井が居ないことに気づき。「もう、居なくなったんだ…」と安心したように言えば力を抜いて
(いえいえ、大丈夫ですよ!お疲れ様です)
竜胆!車回せ!!
(櫻井が立ち去れば全く追うことはせずに、すぐに踵を返して相手に駆け寄りながら竜胆に叫べば、慣れた手つきでポケットから布を取り出し、出血を抑えるためにナイフを抜くことはせずにその回りを布で押さえれば止血を施し)
(/もう……、クタクタです(笑)
あー……疲れた…
(相手に止血をしてもらえば、いつも通り抜けたような事を言えば軽く苦笑いをし。「せっかく休日をあげたのに…碧、意味ない」と相手とたまたま出くわした事を思い出せばナイフが腕に刺さっているせいか、顔に軽く汗をかきながら相手に言って
(大変ですね、無理しないでください!)
こんな事になるなら休日なんて取るんじゃなかった。
(言葉はいつもの悠長なものだが、痛みに苦しんでいる様子の相手の姿に胸が締め付けられるような思いがして、そう吐き捨てるように呟けば、目の前に車が到着し、竜胆が車から降りてくれば相手をお姫さま抱っこの要領で抱えて自身は車の扉を開ければ後部座席に相手を横たわらせて)
菊池家お抱えの病院しじいやから聞いてある。すぐに連れていってやるからな。
(/ありがとう。お金を稼ぐのって大変(笑)
え…帰って寝たい…
(帰りたいと軽く冗談めかしく言えば軽く微笑み、そのまま意識を失うように気を失えば小さな寝息をたて始めて。「ん…ここは…」一時間後、目を覚ますと見慣れた天井が目に入り、起き上がって周りを見れば自分の部屋に居ることに気づいて。右手を動かそうとすれば包帯で固定されといる事に気づいて
(同感です。つらいですw)
起きたか……、どうだ?具合は?
(病院へと向かう途中、意識を失った様子の相手に一瞬焦ったものの、寝息をたてていると分かればホッと安堵して苦笑し、そのまま病院へと運び終え治療後にはじいやも到着しており一緒に屋敷へ帰れば相手の自室のベットの傍らで、椅子に座り意識が戻るのをずっと待ち続け、目を開けたのに気付けば優しくそう尋ねて)
(/因みに、柳くんの両親って、どんなキャラとか関係性とか考えてます?
別になんともないよ…
(相手が近くに居ることに気がつけばチラッと相手を見て、軽く溜め息を着けば腕を見ながらそう答えて。「碧に休暇を与えても休まないんじゃ意味ないね」相手を見れば軽く皮肉を言うように相手に言って
(父親は財閥のトップで様々な事業に手を広げたせいで息子が狙われるように…母親は幼い頃に病死といった感じにしましょうか)
もう休暇なんて取らないから安心しろ。
(自分が休暇を取った日に相手が傷付いたことを酷く気にしている様子で、俯いて自身の両手を悔しそうにギュッと握れば眉間に皺を寄せ、深刻そうにそう告げ溜め息を吐き)
やっぱり、お前の警護は俺一人には荷が重いのかもしれないな……
(/父親は息子を溺愛している感じですか?
碧にしては弱気だね
(相手の言葉を聞けば相手らしくないと思いながらそう言って。「はぁ…今日は疲れた…眠い…明日は学校だし…」話はもう終わりと言わんばかりに、ベッドに寝転べば天井を眺め、目をつぶれば数分後直ぐに寝息をたてて眠りだし。そのまま朝を迎えて
(いえ、疎遠ですね!)
ああ、すまない。お休み。
(護衛対象者に言うことではなかったとハッとすればそう言って笑顔を作って立ち上がれば、部屋から立ち去りリビングへと戻ればテーブルに座る竜胆の前に座り)
代わりさせて悪かったな。助かった。
(/了解です!だとしたら、日本にいる息子が襲われると何かと面倒だから護衛つけてる感じですかね。
ん……
(朝になればベッドから起き上がり。利き手である右手が使えず、左手で服を着替え始め。やっと着替え終わると食堂に向かい、中に入ると相手が居て。「おはよう…」と挨拶をすれば席に座って朝食が出てくるのが分かり
(そうです!)
おはよう。
(相手が起きてくればそこに竜胆の姿は既になく、キチンと制服を着た状態でコーヒー片手に相手を向かえ、キズがついているであろう右肩に目線を向けると一瞬表情を曇らせるも、すぐ元の表情へ戻り
(/では、息子が襲われたと聞いて、担当を変えようとするとかどうでしょう?それか女性だとバレるとか。新しい展開希望です!
ん……頂きます
(朝食が出てくれば頂きますと言って食べ始め。しかし、利き手ではないために上手く食べられず。「はぁ…疲れた…」溜め息をつくと朝食がのった皿を少し遠ざけてボーッとし始めて
(では、竜胆に変えようとしましょうか)
………、食べさせてやろうか?
(相手が起きてくればフォークを置く音がカチャリと鳴り響けば、自身の食べる手を止め相手に目を向ければ、そこには遠ざけられた朝食があり、少し考えれば、良いことを思い付いたとでも言うようにそう真顔で進言し)
(/ではそうしますか。竜胆のキャラがなかなか定着しないところはご容赦ください。
………なんかやだ
(相手の発言を聞けば少し固まって、数秒間相手の顔を見ては嫌だと答えて。「なんで碧に食べさせてもらわなくちゃいけないの…」自分はもう高校生なんだがと思いながら、恥ずかしいのか多少顔が赤くなりながら文句のようにそう言えば顔を背けて
(了解です!)
だって、食えてねぇじゃん。
(傷を負わせてしまった手前、相手が食事を採れずにいることにむず痒さを感じながら言葉を繋げれば、無理にでも食べさせようと相手のフォークを手に取ったところでポケットの携帯が鳴り、フォークを置いて電話に出ながら退室し)
………はぁ
(相手が出ていったのを見れば軽く溜め息をついて。食べることを断ればまた先程のようにフォークを持って食べさせてくるのだろうと思い、再びフォークを持って食べ始めて
はい……、はい……、分かりました。
(電話の相手は上司で、相手がかかりつけの病院で治療を受けたことにより、自分の息子が怪我を負ったという事を知った雇い主である父親が、もっと有能な護衛への交代と求めていていて、怪我を防げなかったのは事実な為、交代せざるを得ないと伝えられ)
碧、なんの電話?
(朝食を食べ終わると、相手が出ていった食堂のドアに目をやれば相手が出ていってから時間がたっているため遅いと思い。席から立ち上がれば食堂のドアへと向かい歩き出し、ドアを開けると電話中の相手が居たので話しかけて
いや……
(相手に余計な心配を掛けまいと伝えないでおこうと思い言葉を濁そうとしながら目線を反らすも、一応今までの期間一緒にやってきた手前、挨拶はすべきだろうと思い直し、相手をしっかりと見据えて)
護衛要因の変更が決定した。明日からはこの間の竜胆が護衛につく。
………え?
(いきなりの事のため頭が上手いこと理解出来ず、数秒間固まっているとハッと我に返り、相手を見つめて。「碧、クビ…?なんで…?」相手の肩を掴めば、瞳を震わせながら口早く質問して。しかし、やはり先日の出来事が原因なのは明らかで、質問し終わればだんだん顔を俯かせていき
……仕方ない。決定事項だ。
クライアントあっての俺達だからな。クライアントの意向は絶対だ。
(「どうして」という言葉に、理由を伝えようと口を開きかけるも、俯いた相手の姿から理由は大体察しがついているのだろうと分かれば、苦笑しながら頭をポンポンとたたきながら説得し)
…………
(相手に頭を軽く撫でられると相手の肩から力が抜けるように手を離せば、俯いたまま何も言わずに相手に背を向けて玄関へと歩き出し。「…………」何も考えられず、いつも通り学校へ向かい教室に入れば机に突っ伏して。しかし、頭の中は真っ白で、相手が自分の前から消える事が未だに信じられず
………
(自分が担当から外れる事を告げた後からずっと何もしゃべらずに俯き加減の相手をいつものように斜め後ろから護衛しながら眺めて自分も学校へ到着すると席につき、机に顔を突っ伏している姿にどうしたものかと困りながらも話しかけて)
お前も会ったからわかると思うが、竜胆はいい奴だぞ?
腕も確かだし、性格も温厚だ。
うちの組織の中では、お前にあってるタイプだと思うが……
…………
(相手から話しかけらろるが、特に反応を示すことはなく、机に突っ伏したまま微動だにせず。(クラスメイト)「なんだ?お前達喧嘩したのか?」いつも二人一緒に居て楽しく会話している二人が今日は会話をしていないことに気になったのか茶化すように二人に聞いて
うるせー、ほっとけ。
(端からはそう見えるのかと少し淋しく思う反面、クラスメイトの好奇心から来たであろう質問にそう答えてあしらえば、始業のチャイムが鳴り、小さくため息を吐くと席へと戻り)
………
(授業が始まってもどこか上の空で、クラスメイトの声も耳には入っておらず、教室の窓から外をジッと見て。「はぁ……」授業も進み、4時間目になれば昼食を食べようと思い、食堂に行き。しかし、片腕が使えないことを思い出せば軽く溜め息をついて
だから、食べさせてやろうか?
(ずっと上の空の相手を斜め後ろの席から心配そうに眺めているといつの間にか昼食で、ため息を吐く相手の斜め後ろから声をかけると、断られると予測しながらも朝と同じことを言って、相手の前に座り)
やだ。何で碧になんかに…
(イライラしているのか言葉がすこし強くなるが、相手の方は見ることなくブスッとした顔で。食堂の席から立ち上がると食堂を出ていき。「俺、トイレだから」と言えば近くのトイレに向かって歩き出して
なんかとは何だよ。
(断られることは予測していたが、意外と鋭い言葉だったなと、文句を言いながらも、トイレに行く相手の後ろを護衛のためについていき)
今日で最後なんだから、もう少し優しくしてくれたっていいのになー。
………
(興で最後という相手の言葉にピクッと反応すれば足を立ち止まらせてチラッと相手の方に振り返り、相手を見るが何も言わず、数秒後再び歩き出して。「そこで待ってて」と相手に言えばトイレの中へと入っていき
………、まったく。
(言葉に反応しこちらを振り向いた相手に、少しは機嫌が直ったかと若干の期待を抱くも、それも虚しく相変わらずの対応にトイレへと入っていく相手の背中を残念そうに見送り、仕方ない奴だと苦笑して)
…………
(相手がトイレの中に入って来ないことを確認すれば、中でじぃに携帯で校門に車で来るように言い、数分後に携帯が鳴り。それを合図に相手を残したままトイレの窓から外に出れば運動慣れしていない体で校門まで走って車に乗り込み、父親の会社まで行くようにじぃに指示して
………っ、まさか!
(暫くしても戻ってくる気配のない相手に、まさか逃げたのではないかと急いでトイレへと入っていき確認すると、そこには誰もおらず、敵の気配などは感じなかったことから相手が逃げたのだろうと察すれば、トイレの窓から勢いよく飛び出して辺りを見回して相手の気配を探り)
くっそ、ここんとこ逃げようとしてなかったから油断した。こんなときに一人になって、また襲われでもしたらどうするんだあのバカ!
…………
(相手の追跡を避けるために携帯の電源を切れば車の窓から外を眺めて。暫く車が走り続けるとオフィス街へと到着し、その中で1、2を争う高さのビル前に到着すれば車から降りて。「はぁ……」軽く溜息をつけば中に入り社長室へと向かい、中に入り。するといつも海外にいる父親が自分の目の前のイスに座っており、父親を少し睨んだような目で見つめて
チッ……、変な知恵ばかり付けやがって。
(相手がじいやを呼んで車で移動していることなど露知らず、辺りを探しても相手の姿はなく、携帯のGPSを探ろうとするが電源が入っていないため分からずに悔しそうに舌打ちをすれば、再び探すために走りだし)
…なんで、碧をクビにするの(父親を数十秒間ジッと睨んでから今まで思っていた事を口を開いて真っ先に父親に聞き。しかし、父親はこちらを見たまま黙ったままで。「この怪我だって俺が勝手な事をしたからで…それに、まだ初めの頃、勝手に碧から逃げてもちゃんと見つけてくれたし…助けてくれたし…碧のおかげでクラスメイトとも少しは仲良くなれたし…最初、ウザかったけどずっと側に居てくれたし…」幼い頃から側に居なかったそんな父親を見ては今までの事を伝え
一体どこに……
(学校周辺をくまなく探したが相手の姿もなく、仕方なく屋敷に戻ってみればそこにじいやの姿はなく、更に黒塗りの車が一台減っていて、相手がどこにいるのか察しが付けば、踵を返し走り出し)
っ、そういうことか!
碧がいたから俺は少しずつだけど変わってきたのに…碧を俺の下から遠ざけたら…俺、また元に戻るよ
(碧が屋敷に来てから自分が変わってきたことを自分でも分かっており、幼い頃から自分の側に誰も居なかったが、今は碧が居るから変わったのだと自分にとって碧がどれ程必要かを拳を作りながら父親の顔を見て述べて
ここか……
(契約書に書いてある父親の会社の住所まで来てみれば、そこは一等地で立ち並ぶビル群の中でも一際高いビルを見上げては、予想はしていたがやはり圧倒されるな等と思いながら呟き)
(父親)
お前に怪我をさせたのは事実だ。それに、ボディーガードはクビも仕方なしと受け入れたぞ
(やっと口を開くが、出てきた言葉は碧をクビにするというもので。それを聞けばいっそう拳を作る手には力が入り、歯をギリッと音をたてれば父親を睨んで
あれは……
(正面から受付に行っても取り次いでもらえる筈がなく、さてどうしたものかと思いながら辺りを見回せばそこには見知った黒塗りの車があり、運転席にはじいやの姿が。窓をコンコンと叩くとじいやが窓を下ろし)
なんで柳を連れてきたんですか、まったく。
………
(ポケットに入れていた携帯を取りだし、電源を入れると碧の携帯にリダイアルし。数秒後、碧の携帯につながり「…碧…どうせ碧の事だから会社に居るよね。社長室まで来て…」と相手の文句も聞かずに一方的に事を述べれば携帯を閉じて再びポケットへと戻して
え?あ、ちょ、柳……?
(携帯が震えればポケットから取り出して、画面を見れば相手の名前が表示されており急いで出ると、元気そうな相手の声にホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、用件だけ言って切られてしまった電話を戸惑いながら眺め溜め息を吐き)
切りやがった。………まぁ、行くしかないか、社長室。最上階だろうなぁ…
…はぁ……
(携帯をしまった後、父親と暫く目を合わせるが直ぐに父親から目線をそらしてしまい、軽く溜め息をつけば碧が来るのを待ち。「碧のバカ…」碧が車で今日の朝のことや学校の事を思い出せば、少しイラッとしながらボソッと呟いて
……あー、やっぱ無理か。仕方ない。
(フロントで受け付け係に自分の身分や事情を説明するも全く取り合って貰えず、「アポイントのない方は通せない」の一点張りで、めんどくさそうに呟けば、次の瞬間にはヒラリと軽い身のこなしで社員ゲートを飛び越え中へと侵入者、最上階をめざし)
あーあ、こんなことしてタダじゃすまねーよなー……、まあアイツ家族の話するとき表情曇るもんなー…、放ってはおけねぇし……
…………
(碧を待っていること数分、物音のない社長室の電話がいきなり鳴り響けばビクッと身体を震わせて電話を見ればちょうど父親が取るところで。父親が話している内容を耳をたてながら聞けば、どうやら相手が無理矢理進入したらしく、苦笑いをすれば軽く溜め息をついて
はいはい、ごめんねーっと……
(追いかけてくる警備員を撒くように曲がり角を駆使して移動しながらも、通路にいる社員をひらりひらりと軽い身のこなしで避け、着々と社長室のある最上階に近づいており)
…………
(父親と二人という空間に耐えられなかったのか社長室を出れば、こちらに向かってきている碧を迎えに行こうと歩き出して。社内は騒がしく、不審者が入ってきたということで警備員達が厳重に警備をしており、その中をスースーと騒がしい方へと歩いていき
あ、柳!!
(社員たちの後ろに見知った姿を見つければそう声を掛け、自分と相手の間にいる人々を軽々と避けながら相手の前まで辿り着き、立ち止まると後ろから追いかけてきている警備員に捕まってしまうため、相手の手首を掴めばそのまま奥へと走り出して)
お前、また一人でどっか消えやがって。危ねぇだろ。
碧がちゃんと見てないだけだよ
(相手が目の前まで来れば迎えに来たと言おうとしたが、いきなり手首を掴まれて走りだしたため一瞬驚いて言葉を飲み込んでしまい。走っていると相手に文句を言われたため、少しニヤッとした顔でどや顔を含みつつそう言い。「社長室は一番奥だよ」と自分と碧を待っている父親の場所を指をさしながら言って
ったく、いい加減安心させてくれよ……
(初めのうちに逃げ回られるのは仕方ないとは思っていたが、最近は大人しく守られてくれていたため慣れてきたようで良かったと思っていたのに、今回逃げられたことが少しショックだったようでそう文句を溢せば、後ろからの追っ手が迫っている中相手を連れて逃げるのは難しいと判断し、そのまま走り続けて社長室と掲げてある重厚な扉を勢いよく開き)
碧は俺の親か何かなの?
(相手の文句を聞けばムスッとした顔で反論とばかりにそう言って。追っ手から逃げながらもやっと社長室にたどり着けば、碧がドアを開けたのに続き自分も社長室へと入り。「碧…碧は俺の護衛から離れたいの…?」やっと碧に確認ができると思えば相手に今まで思っていたことを問い
は!?
(社長室へ入ると扉を閉め内側から鍵を掛け、ふぅと落ち着いた矢先に相手から耳を疑うような質問を受ければ驚きに比例して大きな声を上げてしまい、暫く驚いた表情のまま相手を見つめた後)
え、なんでそうなるんだよ……
碧、親父からの護衛クビを簡単に受け入れたから
…(相手の顔を見るが直ぐにふいっと顔を相手からそらしながらそう言って。自分は相手から離れたくないことを父親に言ったが、碧はすんなり受け入れてしまった為に相手の気持ちを聞きたくて。「碧は…このまま別の警護人に俺の警護を譲っていいの…?」と顔を背けたまま相手に言い
いいってわけじゃないが……、怪我をさせたのは事実だし、けじめとしては交代は当たり前の流れで……
(ボディーガードが守りきれずに対象者に怪我をさせてしまった時点で交代は当たり前で、自分の中にそれに歯向かうということは全く思い浮かばなかったと少し戸惑いながらそう伝えるも、「自身の気持ちとしては」と言われれば、相手の顔をまじまじと見つめ、仕事中に自身の敵討ちのことを少しでも忘れられたのは相手が初めてだという考えに至れば、戸惑いながらも少しずつ言葉を紡ぎ)
俺は……、出来ればお前と一緒に居たい。
えー……トイレまで一緒って言うのはちょっと…
(相手の気持ちを聞き出せれば顔が少し微笑み、すると何時ものように意地悪を言うようなニヤニヤした顔で冗談を言えば、今度は相手から父親へと向き直って。「碧も怪我をさせた責任って言うけど…あの日は碧は休むように言ったの俺だったし…碧は警護の仕事についてなかった…。たまたま碧と出会って、勝手に俺が怪我をしただけだから…」と顔を背けがちではあるが、父親に上記を述べ
それはどうかな。
(先程学校で逃げられたため、トイレの中まで着いていくかもしれないと冗談めかして曖昧な受け答えをした後、相手が苦手であろう父親に真摯に訴えている姿を見れば、自身も頭を下げて訴え)
今回ご子息様に怪我をさせてしまったことについては、私の力不足が原因です。申し訳ございません。
ですが、今後2度と怪我をさせることのないよう、護衛に誠心誠意勤めますので、どうかもう一度チャンスをいただけないでしょうか。
(父親)
……はぁ…好きにしろ
(暫くの間二人の姿を見れば軽い溜め息をもらし、もうそれ以上興味を無くしたのか二人から顔を背けて椅子へと戻り、仕事を始めればそれ以上の事は口にせず。
「………」父親の姿を見れば軽く頭を下げ、そのまま社長室を出て。すると、社長室の目の前が多数の警備員に取り囲まれており、苦笑いすれば再び社長室へと戻って
えーっと、君のお父様が警備員を撤退してくれる、なんてことはないのかな?
(相手が外に出ようと扉を開けた瞬間に外の様子が見えれば、屈強な男達が立ちはだかっているのが見え、相手同様苦笑いを浮かべれば、冗談っぽく、しかし少しの期待を込めてそう尋ね)
…………
(相手の言葉を聞いてチラッと父親を見るが、こちらを見ることもなく仕事をたんたんとこなしており。再び相手を見れば苦笑いを浮かべて。「…無理みたい…」と言った瞬間に社長室の扉が開き警備員が流れ込んでくれば碧目掛けて突進し、碧の上に幾多の警備員がのし掛かり始めて
ちょっ、まっ……!
(扉が勢い良く開いた瞬間、やはり自分に向かって一目散な警備員たちに焦りの声を上げながらも、屈強な男たちはスピードは遅めのようで、次々とのし掛かってくる男たちを左右前後の最小限の動きで避けながら、相手に近付いていけば、再び相手の手首を握って、室内に出来ている警備員の山を避けながら急いで社長室を後にし)
お邪魔しました!!
(/お待たせしました。ノロウイルスに掛かってしまいまして…
うわっ!?
(警備員と相手のやりとりを見ているとやっぱりこの人数でも碧には勝てないかと思っているといきなり手首を掴まれ再び走り出したことに驚いて声をあげて。「今、他の人から見たら社長の息子が誘拐されているように見えるんだろうなぁ…」と他人事のように言えば軽く笑い。会社の外に出れば車へと駆け込んで。「とりあえず…おかえり、碧」と一段落すれば相手の方を見て軽く笑いながら述べて
(大丈夫ですか!?無理をなさらないようにしてください)
え、誘拐?
………、お前からちゃんと説明してくれる、よな?
(相手の発言に、先程の光景を思い浮かべれば、端から見れば確かにそうかもしれないと困惑したような表情を浮かべ、相手に助けを求めるように引き吊った笑みを携えてそう伝えて。車に逃げ込めば「はぁ」と大きな安堵の溜め息を吐いて、相手の方を向けばフワッと自然な笑みが思わず溢れ)
ただいま、柳。
(/いやー、お腹痛すぎて死ぬかと思いましたf(^^;
さて…じゃぁ、学校に…行かずに帰ろう
(キリッとした顔で途中から学校を抜け出して来たために帰るのが面倒くさく、ちゃっかりサボろうとそう言えば自宅に戻るようにじぃに言い。「はぁ…とりあえず一件落着…」相手が自分から離れることなく近くに居てくれることになったことに嬉しく、笑みが消えず、軽く微笑みながら外を見て
(辛そうですね…トイレにこもってそうですね)
ったく、サボるのは今日だけな!
(今回の一件で相手も相当疲れただろうと、普段なら絶対に認めないが、今回は特別と自宅に帰ることを黙認し、自身も一緒に自宅へと帰ってくれば、リビングのソファに倒れこむように座って背もたれに全力でもたれ掛かれば、ふぅと息を吐き)
にしても、やっぱり天下の菊池グループのトップは迫力あるな。
(/そうですねー。そんな時期もありました(笑)
もしかして碧、漏らしたんじゃ…
(相手の前のソファーに自分も疲れたように座れば軽く溜め息をついて。相手の言葉を聞けば、社長室ではそんな風には見えなかったがやはり緊張したのかと思えばニヤッと笑い、いつも通りの意地悪な口調で冗談をいい。「あー、右腕が痛くてなにも出来ない~…」といいながらソファーの上でだらーっと寝転べば顔だけは碧の方を向けて
(気をつけてくださいね!)
んなわけあるか!お前こそ大丈夫かよ。
(お漏らし発言に間髪入れずに否定をすれば、相手だって嫌煙していた父親と話すのは勇気がいっただろうと冗談を返し。撃たれた「右腕」が話題に上ると動きが止まり、相手の方を見るも何も言い返せずに)
ぐ……、はいはい、何か取って欲しいものとかありますか?ご主人様。
(/気を付けます!(笑)
俺は…まぁ…そこそこ?
(相手にまさか聞き返されるとは思っていなかった為、少しギクッとし相手からそーっと目線をそらせば相手の顔を見ずに平気だと言って。「ん~、じゃぁ、飲み物にゲームに毛布がほしい」と引きこもる気満々の回答をニコニコしながら相手に言えば「お願い」と付け足して。
またまたー、強がっちゃってさ。
(相手の反応からやはり少しキツかったかと察しがつき、自分の割り切った対応がそんな思いをさせてしまうきっかけになったことに対し悪かったなと思えば、素直に立ち上がり)
おう、持ってきてやるから待ってろ。
え、あ、うん…
(まさか素直に持ってきてくれるとは思っていなかった為、少し驚きながら返事をすればリビングから出ていく相手を見送って。「碧もやっと俺を甘やかしてくれるようになったかぁ…」ふぅっと軽く息を吐くと全く違った捉え方をして
はい、どーぞ。
(部屋に戻って来たかと思えば相手の目の前にドサッと置き、そこにはお望みの毛布とゲームがあるが、どのゲームか分からずにとりあえず相手の部屋を適当に漁って目についたものを片っ端から持ってきて。飲み物も同じように冷蔵庫内のジュース系やらお茶系やらほぼ全て持ってきてテーブルに並べ、まるでドリンクバーのような品揃えになり)
飲み物をこんなに持っくる…?普通…
(テーブルに次々と並べられるジュースやらお茶やらの飲み物を見れば苦笑いしながら相手に尋ねて。まぁ、いいかと思えば相手が持ってきた毛布をソファーの上で被り、沢山あるゲームの中からガサゴソと気分にあったゲームを探し始め。「なんか…俺一生このままでいい…」とゲームを選べば上手いこと両手でゲーム機を持ち、カタカタと遊び始めて
だって……、そういえばお前の好みの飲み物とか何も知らないし…
(並べられた飲み物を眺め呆れ顔の相手に向かって少し拗ねたようにそう言えば、自分もグラスにコーヒーを注ぎ相手の正面に座り、毛布にくるまってゲームに没頭する相手を眺めながら、何の気なしに思ったことを口にして)
なんか、あれだな。引きこもりってきっとこういうことを言うんだろうな。
俺も碧の好きなも知らない
(相手の拗ねたような言葉を聞けば、そういえば未だにお互いの好きなものや苦手なものをよく知らないなと思い、自分も知らないと軽い対抗をして。「じゃぁ…碧、養って」ゲームをする手を止めて、チラッと相手を見ればさらに引きこもりが言いそうな事を言って、相手に養ってもらおうとし。「碧…髪延びた…?」相手を見た時にふと気づき、ゲームをいったんやめて立ち上がれば前屈みになって相手の横上を少し触りながら聞いて
はは、まあそうだよな。
(相手の答えを聞けば、護衛において好きなものを知る必要はなく、今までも仕事上護衛対象者の好みを知ることもなかったし知りたいと思ったこともなかったと、自分が先程相手の好きなものを知らないことに少し寂しさを覚えたことに自分でも戸惑いながら苦笑し。「今でも充分養って貰ってるだろ。引きこもりにはこれ以上ない環境だと思うけどな」と引きこもり発言に軽口で返せば、ゲームをやめて立ち上がる相手を何事かと見上げ、手が延びてきたことに一瞬ドキッとするも、セリフを聞いて納得し)
ああ、そろそろ切らないとな。仕事の邪魔になる。
これから、碧の好きなもの教えてもらおう…
(自分の護衛を外れるはずだった相手をなんとか自分の護衛役に引き留めたため、これから相手のことを少し知ろうと思い、小さく呟けばクスッと笑い。「そのまま伸ばしてポニーテールにするとか。碧、女顔だから似合うと思うよ」と相手の髪を触りながら相手の様々な髪型を想像し、ポニーテールもなかなか似合うんじゃないかと思えばそう提案して
ん?何か言ったか?
(相手が小さく呟いたこと聞き取れずにそう尋ね、クスリと笑った表情に一体何を呟いたのかと不思議そうな表情で眺め。「ポ……、女顔とか超失礼」まさか相手の口から女の髪型が出てくるとは思わずに一瞬唖然としてしまうも、不服そうな顔を浮かべれば文句を言ってふいっと横を向き)
だって碧、どう見ても女顔だし…
(失礼と言って横を向き、こちらから目線をそらしてた相手を見れば、相手の髪から手を離して相手の頬に向けて指を伸ばし、相手の頬をつつきはじめて。「あー、お腹減った…」一通り相手の頬をつつき終わるとソファーに戻り、軽くため息をつけばそう言って
いーや、男顔だ。
(頬をつつく指を手のひらで払っては、意味不明な意地を見せそう訂正すれば、ダメ押しとばかりに「なんなら角刈りにしたっていい」と付け加え。お腹が減ったという相手の言葉を聞けば、確かにもう夕飯を食べてもおかしくない時間で、「じいやさんに何か作ってもらうか?」と声を掛ければ、返答を待ち)
碧が角刈……いいね?面白そう
(相手の角刈りした姿を少し想像すればニヤッと笑って角刈りさせようとし。「いや…そろそろ出来るはずだから行こう…」と言えばゆっくり立ち上がり、ふらふらしながら食堂に向かって歩きだして。食堂につけばいつもの席に座り座り、しばらく待っているとタイミングよく料理が運ばれてきて
いや、それは言葉の文というやつで…
(角刈りが意外にも肯定されれば、さすがにあんなに厳ついのは嫌だと仕事仲間の先輩たちを数名思い浮かべては慌てて訂正し、相手のいう通りに素晴らしいタイミングで出てくる料理に感心しながら自分も相手の正面の椅子に座り)
さすがは菊池家の使用人……。
えー?遠慮しなくてもいいんだよ?
(声色や相手の顔を見ると明らか嫌そうなので、クスクス笑いながら角刈りすることを進めて。運ばれてきた料理を食べ始めると、使用人に感心した相手に冗談混じりで使用人を勧めて「碧も使用人になる?ボディーガード兼執事とか。あ、メイドかな?」相手の顔をみながらクスッと笑えば再び食べ始め。料理を食べ終わると立ち上がり、寝ようと自室に向かい歩きだして
まあ、全てが終わったら考えてもいいかもな。
(自分は叔父と叔母の仇を取らなければならないため、情報を得るためにもボディーガードをやめるわけにはいかないが、相手といるのは心地好く、もし全てが解決したら、なんて思わず本音を漏らし。自室に向かう相手に気付けば背中に声をかけて)
ちょっと待て、一応室内を確認する。
全てが終わったら…ね
(相手の敵は今、自分流を狙っている組織のボスであり、相手が全て終らせるということは自分も狙われなくなるため、相手と呑気に過ごせると思うと少し微笑み。「大丈夫だよ」と警戒する相手を見ると少しクスッと笑い、屋敷にまでは入ってこれないだろうと思い、いくらなんでも警戒しすぎだと思えば、相手の放って自室に入ろうとして
いや、最近やけに静かだからな。何かが起こってもおかしくない。
(無用心に室内に入ろうとする相手の手首を掴めば、後ろに引き寄せ、相手とすれ違うように自分が室内に入れば、棚の裏やベットの下などを確認した後、最後に窓の戸締まりを確認すれば相手に向き直り)
よし、入ってもいいぞ。
また、櫻井さんが襲ってきたり?
(確かにあれ以降教われてないと思えばクスクス笑いながら今のところ敵の仲間であることが分かっているクラスメイトの名前を冗談で言いながら中に入り。「いつ……」早速着替えようと自分の寝巻きを出し、服を脱ごうとするもまだ腕が痛いため上手く出来ず
そうだ。それに恐らくもう一人……
(櫻井は確かにそうだが、もう一人あの新藤というクラスメイトもカラオケの時の立ち回りからして櫻井の仲間なのではと少し疑っているためそう言って窓の外に視線を向けるも、相手の声で振り向けば、怪我をしたせいで難儀そうな相手の姿があり)
待ってろ、今じいやさん呼んでくる。
別にいいよ…一人でできる
(相手かじぃを呼んでこようとしたのに気がつけば、必要ないと断り、何とか自分だけの力で着替えようとして。「はぁ……」何とか上を脱ぐことができれば、鍛えているわけでも、痩せすぎているわけでもない体型が現れて。服を寝巻きを掴めば脱ぐときとは逆の要領で寝巻きをゆっくりであるが、着ていき
いや、なんか辛そうだし……っ。
(目の前で半裸になる相手から恥ずかしさで目線を反らし、助けが要らないと言う相手に「あ、そう。なら頑張れ」と今までの自分なら部屋を出ていくところだが、困っている相手を放っておくことが出来ず、相手に少しずつ近付けば寝巻きを持って着るのを手伝っていくが目線は外したままで)
…………
(着にくかったが、いきなり着やすくなったのに気がつけばチラッと相手の方を見て自分から目線をそらして少し俯いている相手が目に入れば、手を止めてしばらく相手を見つめて。「碧…なんで顔そらしてるの?もしかして…興奮した?」とニヤニヤした顔で相手に尋ねれば、前がはだけた状態で相手の視線の先に回り込んで
なっ!?
や、ちょっ、んなわけ……
(いきなり目の前に、前がはだけたままの相手の姿が現れては、相手の服から手を離し顔を凄い勢いで背ければ、そのまま距離を取るようにどんどん後退りしていき本棚に背が当たればその振動で上から本が数冊落ちてきて)
ぅわ!?……いっつ……
何してんの…?碧?
(顔を勢いよく背けた相手を見れば、やぱり興奮したのかと思い、ニヤニヤしながら後ずさっていく相手を追い詰めていくように相手についていき。「碧!?…いつつ」上から本が落ちてきたのを見れば、急いで相手に近づき、かばおうとするがいくつか防げず、相手にあててしまい
な……!?
(本が落ちてこなくなり目を開ければ目の前には自分に覆い被さるようにして本棚に手をついている相手の姿が。驚いた表情で相手の顔を見つめるも、ハッと我に帰れば、守る立場の自分が護衛対象者に身を呈して守られてしまったと気付けば相手の手首を掴んで)
おい、なにやってんだよ怪我人が。悪化でもしたらどうする!
新たに怪我人が出なくてよかったじゃん…?
(怒っている表情でこちらを見ている相手を見れば、何をそんなに怒っているのか分からず、相手に怪我がないことを見れば首をかしげながら言い。「それに、俺にも怪我はないんだし…」自分は大丈夫であることを言えば何怒ってるんだという顔で相手を見て
あのなぁ、俺が重傷を負うことがあっても、お前が擦り傷ひとつ作ることは許されないんだよ。
(思わず声を荒げてしまったことを悪く思いながらも、自分が言っている事を全く理解していないような様子の相手に、ふんぞり返って守られている今までの護衛対象者を少しは見習って欲しいと溜め息を吐けば、相手に言い聞かすように、ボディーガードの研修時から耳にタコができるほど聞いている大原則を伝えた後)
頼むから、これ以上心配させないでくれよ。
嫌だ
(心配させないでくれと言う相手の言葉を聞けば、相手を少し睨んだ顔で嫌だと即答し、相手に掴まれていた手を振り払えば立ち上がって相手から離れ。「だから、嫌いなんだ」と小さな声でボソッと言えば自分で寝間着のボタンを止め、ベッドに入れば布団を頭から被り
え……、柳?
(「嫌だ」と睨まれてしまえば、予想だにしない反応に固まってしまい、そのまま離れていく相手を呆然と眺めるも、小さく呟かれた「嫌い」という言葉をしっかりと聞き取れば、胸にチクッと引っ掛かりを感じながらも、布団に潜る相手の横にしゃがめば、何かそんなに怒らせるようなことを言ってしまったかと不安になりながら名前を読んでみて)
…………
(自分のすぐ近くから声がしたのに気がつけば、相手はしゃがんでいるのだろうと思い、布団を被ったまま腕を伸ばして相手の顔の目の前で止めると、相手の額にデコピンをして。「碧のバカ」と一言言えば腕を引っ込めて再び亀のようにじっと潜り続け
いてっ、……?
(腕が伸びてきて、「なんだろう?」何て思っていれば、額に受けた痛みに「ああ、デコピンか。懐かしいな」なんて悠長な事を考えながらも、なぜ相手が拗ねてしまったのかわからない様子で。暫く横にいるも、全く出てくる気配のない相手に、諦めたように立ち上がり声をかけ、部屋を後にしようと歩みを進め)
おやすみ、柳
…………
(相手の言葉に返答もせず、相手が部屋から出ていく音を聞けばチラッと布団から顔だして周りを見て居ないことを確認して。「はぁ………」かるく溜め息を付けば体を横に向けてそのまま目をつぶり、眠りはじめて。「ふぁ………」次の日、いつもより2時間早く起きれば、物音を立てないように歩き、部屋を出れば周りを確認して相手が居ないことを確認して
はい、はい、……すみません。
もちろんです。
(相手の部屋から自室に戻った途端、ポケットの携帯が震え、着信は上司からで。急いで出れば、柳の父親から聞いたのかはたまた他の情報網からなのか、クライアントの会社に乗り込み警備員を大勢伸して回った上にクライアントに直談判するという諸行に注意を受ければ、最後に「いつもそつなくこなすお前らしくない」などと言われてしまい、「そりゃ、こんなに感情移入した対象者は初めてだからな」と言えるわけもなくただ苦笑し。最後に「とにかく次はないぞ。傷ひとつつけるな」と厳しく言われれば、しっかと返答し。疲れたのかその日はぐっすりと眠りにつき、相手が2時間も早くに起きていることに気が付かず)
……………
(朝食もとらず、学校の制服に着替えれば外へと飛び出て。真っ直ぐ学校に行くわけもなく、街中を一人でぶらぶら歩きだして。「俺の自由にさせてくれないし、どこ行くのにもついてくるし、あげくには心配させないでくれ…って…俺は縛られることが嫌いだってのに…」と一人でぶつぶつ文句を言いながら街中を歩いていると見慣れた顔の人を見つけ。その人が真っ直ぐ此方に歩いきて、顔がはっきりと見えるところまで来ると、それはクラスメイトの櫻井さんで。「櫻井さん…久しぶり。元気だった…?」と何時もと変わらない口調で声をかけて
櫻井
……、元気だけど、アンタ馬鹿?
(早朝、学校に行く前に日課である繁華街の組織の支部に向かっていたところ、後ろから声をかけてきたのは標的である相手。確か自分は敵として認識されていた筈だと相手の危機感の全くない行動に驚けば言葉を続けて)
アンタ、もしかして自殺願望でも?
え、………
(朝起きて身支度を調え、相手が起きる時間よりも一時間も早い筈だが、何だ胸騒ぎが
して相手の部屋を覗いてみればもぬけの殻で。焦りから一瞬固まるも、「襲われたのか、それとも…」と思考を巡らせ、部屋が荒れてないことと昨日の一件から、相手が自主的に逃げ出したのだと分かれば、悔しそうな表情をして屋敷を飛び出し)
くそっ、何で気がつかなかった!!
自殺願望なんてないよ。ただ、櫻井さんを見つけたから
(自殺願望でもあるのかと思われているのか、そんな言葉を聞けばニコニコしながらないと言い。「それに、櫻井さんはクラスメイトだし…?」といまだに敵という認識がないのかいつもの調子で気の抜けたことを言えば再び歩きだして
櫻井
ふーん、まあ好都合だけどね。
(誘拐を命じられている人物が目の前に現れたんだから丁度いいとばかりに相手の手首を掴めばそのまま引っ張って組織の支部まで連れていこうとし)
あー、ダメだよ。今日は学校に行かなきゃ…碧も怒ってるだろうし…
(手首を掴まれればそのままどこかに歩き出した相手を見て。自分のボディーガードである碧を置いてきており、チラッと時計を見れば今頃自分が部屋にいないことはバレてるだろうと思えば、碧の怒った顔が頭に浮かび。「櫻井さんも行こう」と言えば、逆にこちらが手首を掴み、相手とは逆の方向に歩きだして
櫻井
は?え、ちょ……
(誘拐されかかっている相手の口から「学校へ行こう」という言葉が聞こえれば、一瞬ポカンとしてしまうも、引っ張られる手首に驚きながら、今回の任務の前に相手の事を調べあげた資料を見たがその内容とはかけ離れた発言や行動のため、聞かずにはいられず)
……ボディーガードが怒ってるとか、学校に行かなきゃとか、アンタって縛られるのが嫌いで他人と群れずに一人で行動するのを好むタイプじゃなかったの?
あー…まぁ…ね。でも、やっぱり碧が心配するしさ…俺のことを思って心配してるんだろうし…
(あんまり心配するのもどうなのだろうと思いながら相手に聞かれたことを少し迷いながらではあるが、そう答えて。手首を離すことなく学校に向かって歩いているとふと立ち止まり、振り返り。「あ、でも、学校に行くのは、学校に碧が一番最初に探しに来ると思うからだよ。発信器とか全部置いてきたし…。それに、群れるの今でも嫌いだよ。」と群れるのは嫌いだの部分は自信満々な顔で言って。「碧は怒ると怖いんだ…」と学校に向かう理由をボソッとつけたし
櫻井
なんか……、仲いいんだな、アンタら。
(相手の口から色々と言葉は飛び出てくるも、その端々からボディーガードとの絆のようなものを感じればそう言って、今回は諦めたのか手を引かれるまま相手と共に学校へと向かえば、丁度登校時間の為クラスメイトもちらほらと姿が見える校門に差し掛かればクラスメイトの女子生徒に見つかり、まるで手を繋いで登校してるかの様子の自分たちに対し、何やら友人間でコソコソ話をしており)
……やっと見つけた。
(相手の予想通り学校の敷地内を探して回り、昇降口にたどり着いた時点でクラスメイトに話し掛けられ、「今日は菊池くんと別々に来たんだねー、珍しい。菊池くんが付き合い始めたの知ってたの?」などと聞けば嫌な予感がして校門へ走りだし、上記を呟くも、隣の人物が目に入れば、相手の手首を掴んで二人を引き剥がし自分が間に入って櫻井と対峙し、櫻井を睨み付け)
……暫く大人しいと思ったら。一体コイツに何を吹き込んだわけ?
………!?碧…?
(意地を張って相手よりも早くに慣れない早起きをしたために、頭の中は眠いや寝たいの睡眠欲しかなく、櫻井の手首を掴んだままのも忘れてぼーっとした状態のまま校門を通れば、いきなり手首を掴まれ引っ張られ。反応に一瞬遅れるも驚きの声をあげれば櫻井の手を離してしまい、そのまま引っ張られると、ようやく相手の姿を確認して名前を呼び。「あ、あー…俺が連れてきたんだ…たまたま会ったから」といけなかっただろうかややっぱり怒っているだろうかと思い、相手から顔をそらして頬を軽く指でかきながら櫻井と一緒にいる事情を話して
……柳から?
(相手が口を開いて発した言葉を聞いて少しの沈黙の後反芻すれば、チッと舌打ちをして、櫻井に「いいか、金輪際コイツには近付くな」と釘を刺しては、相手の手首を掴んだまま踵を返して。授業が始まるにも関わらずどんどん階段を登っていき、屋上を目指し)
え…ちょっ…碧…?
(櫻井を置いてきてしまい、ずんずん無言のまま歩く相手を見ればやっぱり怒ってる…と思い。このまま教室に行くのだろうと思っていたが、何故か教室に向かわず、授業が始まるにも関わらずさらに上に登っていく相手に驚きながら声をかけて。「………碧?」屋上のドアを開けると屋上に着き。やはり、もう直ぐ授業が始まるために屋上に居る者は誰も居らず。いまだに沈黙を貫いている相手にもう一度声をかけて
お前一体どういう神経してんだ!!
相手はついこの間お前に刃を向けてきた奴だぞ?姿を見て全力で逃げるならまだしも、自分から近付いていくなんて……っ……
(屋上へと着けば手首を離したとほぼ同時に相手と向き合う体制になれば相手の後ろのコンクリートの壁に手を突き、端から見れば所謂壁ドンの体勢で相手を怒鳴り付け、壁についている手は微かに震えており)
や、やっぱり怒ってた…
(手を離されると、やっと離したと思い、相手をチラッと見るといきなり壁際まで追いやられ、驚いている暇などなく壁ドン状態になると今の状況が理解できずに頭の中はハテナマークでいっぱいで。相手に怒られると顔を軽く背けながらぼそっと呟き。「あ、碧…ほら、今、はたから見たら壁ドン状態だからさ…」と苦笑いしながら言えばなんとか抜け出そうとそーっと動き
話をそらすな!
(壁についている手と逆方向にそーっと動き出す相手に更に怒鳴り付ければもう片方の手も壁について逃げられないようにし、「何でお前はいつもそう……」自分の危険を省みないんだと言葉を繋げようとしたものの言葉を止めて、項垂れたように相手の額に自分の額をくっつければ)
頼むから……、もっと自分の事を大事にしてくれ。俺の心臓がもたない……
うっ…
(空いている方から逃げようとしたが、すかさず空いてる手で退路をたたれるとビクッとしてしまい、オロオロし始めて。「碧……それは、碧を信じてるから。俺が逃げても逃げてもどこからか現れて、いつも俺を助けてくれるからだよ…」自分と相手の額がくっき、泣き出しそうな声で自分を大事にしてくれと言われると、相手の頭を優しく抱きしめながら囁くように言えば目を閉じて
……俺は、そんなに万能じゃない。叔父や叔母だって俺の目の前で…
(「助けたい」と心の底から思った相手を目の前で失った経験があるからか、どうしても自分の力不足で相手を失ってしまう事を考えずにはいられず、実はその度に夜うなされて起きていることもあり、そのまま力なく壁に付いた両手を下に垂らし)
でも、俺は助かってる…助けてくれる碧がいるから安心して外に出れる
(相手の過去のことをかつて聞いていたため、今も過去のことを引きずっているのだろうと思い。しかし、自分の今の心境を相手に言えば相手の頭を撫で始め。「大丈夫…俺は碧の前から居なくなったりしない」体重をこちらに預けるような形になった相手をはたから見れば抱きしめている形で。頭を撫でながら相手の叔父や叔母のようにはならないと言えば微笑み
………約束だからな。
(「叔父や叔母のようにはならない」という言葉を聞けば少し落ち着きを取り戻しそう言って。暫くすると頭の整理がつき落ち着きを取り戻せば、今の体勢がまるで相手に抱き締められているようだと気付き、急いで相手の肩口を両手で掴み離れれば、弱い自分を見せてしまった恥ずかしさと合間って顔が熱くなるのを感じながらうつ向いたまま)
もう大丈夫。ありがとう……
碧があんなことを言うなんて…ねぇ?
(クスクス笑いながら先程の相手の弱っている姿を思い出して、意地悪なもの言いをすれば、真っ赤な顔をした相手をじっと見て。「あーあ、碧が怒って屋上に来るから、授業が始まってる…」時計を見ればすでに授業は始まっており、やれやれと言いながらその場にしゃがみこんで
うるさい!見るなっ
(頬に感じる熱さから自分でも赤くなっているのがわかり、からかうようにこっちを見てくる相手にそう訴えればくるりと背を向けて。「悪かったよ。でもお前が軽率な行動をするのが悪いんだからな!」相手の隣に座れば、確かに自分がサボらせてしまったようなものだが、もとはといえば相手の言動だと意地を張り)
えー…碧、それは責任転嫁ってやつじゃ…
(隣に座った相手の顔をじーっと見ればすぐに疑問を相手に言って。はぁっと溜め息をつけば軽く欠伸をして、早く起きたせいかうとうとし始めて。「……眠い…」とボソッと呟けば、隣の相手の肩に頭を乗せて寝息をたてながら眠り始めて
そんなことはない。
(相手の発言は的を射ていたが、一度文句を言った手前覆せずに更に強がりを重ね、肩に少しの重さを感じて横を振り向けば、相手が気持ち良さそうに眠っているのが目に入り、苦笑すればそのまま自分はすぐ後ろにあるコンクリートの壁にもたれ掛かるように座り、起こすことのないようなるべく動かずに空を眺め)
ん……あ……
(暫く経ち、1時間目の終了を知らせるチャイムが学校に鳴り響けばそれで目が覚めて。いまだにぼんやりとした視界の中、相手の肩から頭を起こして座ったまま背伸びをすれば誰もいない屋上を眺めて。「あー…授業にいかなきゃ…」と現実世界に連れ戻されたような顔で言えば軽く溜め息をつき
よく寝てたな。寝不足か?
(教室へと向かおうとする相手の後ろを着いていきながら、夜ぐっすりと眠れていないのではと気になりそう尋ねれば、教室に帰れば櫻井ともう一人、怪しいやつがいると、気を引きしめなおし)
早起きしたから…眠い…
(教室に向かっている途中に、相手から話しかけられると、目を擦りながらそう言って。数分後、教室に帰りつけば、誰にも気づかれないようにスススと教室の中に入っていけばいつもの自分の席に座って、再び寝ようと机につっぷして
そうか。
(何か悩みごとがあっての寝不足でないならいいと軽く返事をすれば、相手の後ろの自分の席へと座り、机に顔を伏せていまだに眠たそうにする相手に少し微笑むも、教室内に視線を巡らせ、櫻井と新藤の位置を把握し)
…………
(何かを思い出したのか、ピクッと反応すれば机につっぷしていた顔をあげて教室内をキョロキョロし始めて。探しているものが見つかったのか、一点を見ると立ち上がってその人のもとへと行き。「櫻井さん、帰らなかったんだ。今朝は碧がごめん…」と今朝、学校に連れてきたのはいいが、碧に屋上に連れていかれてそれ以降会えていなかった為、あやまり
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