募集中! 2015-09-04 01:56:01 |
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………、まったく。
(言葉に反応しこちらを振り向いた相手に、少しは機嫌が直ったかと若干の期待を抱くも、それも虚しく相変わらずの対応にトイレへと入っていく相手の背中を残念そうに見送り、仕方ない奴だと苦笑して)
…………
(相手がトイレの中に入って来ないことを確認すれば、中でじぃに携帯で校門に車で来るように言い、数分後に携帯が鳴り。それを合図に相手を残したままトイレの窓から外に出れば運動慣れしていない体で校門まで走って車に乗り込み、父親の会社まで行くようにじぃに指示して
………っ、まさか!
(暫くしても戻ってくる気配のない相手に、まさか逃げたのではないかと急いでトイレへと入っていき確認すると、そこには誰もおらず、敵の気配などは感じなかったことから相手が逃げたのだろうと察すれば、トイレの窓から勢いよく飛び出して辺りを見回して相手の気配を探り)
くっそ、ここんとこ逃げようとしてなかったから油断した。こんなときに一人になって、また襲われでもしたらどうするんだあのバカ!
…………
(相手の追跡を避けるために携帯の電源を切れば車の窓から外を眺めて。暫く車が走り続けるとオフィス街へと到着し、その中で1、2を争う高さのビル前に到着すれば車から降りて。「はぁ……」軽く溜息をつけば中に入り社長室へと向かい、中に入り。するといつも海外にいる父親が自分の目の前のイスに座っており、父親を少し睨んだような目で見つめて
チッ……、変な知恵ばかり付けやがって。
(相手がじいやを呼んで車で移動していることなど露知らず、辺りを探しても相手の姿はなく、携帯のGPSを探ろうとするが電源が入っていないため分からずに悔しそうに舌打ちをすれば、再び探すために走りだし)
…なんで、碧をクビにするの(父親を数十秒間ジッと睨んでから今まで思っていた事を口を開いて真っ先に父親に聞き。しかし、父親はこちらを見たまま黙ったままで。「この怪我だって俺が勝手な事をしたからで…それに、まだ初めの頃、勝手に碧から逃げてもちゃんと見つけてくれたし…助けてくれたし…碧のおかげでクラスメイトとも少しは仲良くなれたし…最初、ウザかったけどずっと側に居てくれたし…」幼い頃から側に居なかったそんな父親を見ては今までの事を伝え
一体どこに……
(学校周辺をくまなく探したが相手の姿もなく、仕方なく屋敷に戻ってみればそこにじいやの姿はなく、更に黒塗りの車が一台減っていて、相手がどこにいるのか察しが付けば、踵を返し走り出し)
っ、そういうことか!
碧がいたから俺は少しずつだけど変わってきたのに…碧を俺の下から遠ざけたら…俺、また元に戻るよ
(碧が屋敷に来てから自分が変わってきたことを自分でも分かっており、幼い頃から自分の側に誰も居なかったが、今は碧が居るから変わったのだと自分にとって碧がどれ程必要かを拳を作りながら父親の顔を見て述べて
ここか……
(契約書に書いてある父親の会社の住所まで来てみれば、そこは一等地で立ち並ぶビル群の中でも一際高いビルを見上げては、予想はしていたがやはり圧倒されるな等と思いながら呟き)
(父親)
お前に怪我をさせたのは事実だ。それに、ボディーガードはクビも仕方なしと受け入れたぞ
(やっと口を開くが、出てきた言葉は碧をクビにするというもので。それを聞けばいっそう拳を作る手には力が入り、歯をギリッと音をたてれば父親を睨んで
あれは……
(正面から受付に行っても取り次いでもらえる筈がなく、さてどうしたものかと思いながら辺りを見回せばそこには見知った黒塗りの車があり、運転席にはじいやの姿が。窓をコンコンと叩くとじいやが窓を下ろし)
なんで柳を連れてきたんですか、まったく。
………
(ポケットに入れていた携帯を取りだし、電源を入れると碧の携帯にリダイアルし。数秒後、碧の携帯につながり「…碧…どうせ碧の事だから会社に居るよね。社長室まで来て…」と相手の文句も聞かずに一方的に事を述べれば携帯を閉じて再びポケットへと戻して
え?あ、ちょ、柳……?
(携帯が震えればポケットから取り出して、画面を見れば相手の名前が表示されており急いで出ると、元気そうな相手の声にホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、用件だけ言って切られてしまった電話を戸惑いながら眺め溜め息を吐き)
切りやがった。………まぁ、行くしかないか、社長室。最上階だろうなぁ…
…はぁ……
(携帯をしまった後、父親と暫く目を合わせるが直ぐに父親から目線をそらしてしまい、軽く溜め息をつけば碧が来るのを待ち。「碧のバカ…」碧が車で今日の朝のことや学校の事を思い出せば、少しイラッとしながらボソッと呟いて
……あー、やっぱ無理か。仕方ない。
(フロントで受け付け係に自分の身分や事情を説明するも全く取り合って貰えず、「アポイントのない方は通せない」の一点張りで、めんどくさそうに呟けば、次の瞬間にはヒラリと軽い身のこなしで社員ゲートを飛び越え中へと侵入者、最上階をめざし)
あーあ、こんなことしてタダじゃすまねーよなー……、まあアイツ家族の話するとき表情曇るもんなー…、放ってはおけねぇし……
…………
(碧を待っていること数分、物音のない社長室の電話がいきなり鳴り響けばビクッと身体を震わせて電話を見ればちょうど父親が取るところで。父親が話している内容を耳をたてながら聞けば、どうやら相手が無理矢理進入したらしく、苦笑いをすれば軽く溜め息をついて
はいはい、ごめんねーっと……
(追いかけてくる警備員を撒くように曲がり角を駆使して移動しながらも、通路にいる社員をひらりひらりと軽い身のこなしで避け、着々と社長室のある最上階に近づいており)
…………
(父親と二人という空間に耐えられなかったのか社長室を出れば、こちらに向かってきている碧を迎えに行こうと歩き出して。社内は騒がしく、不審者が入ってきたということで警備員達が厳重に警備をしており、その中をスースーと騒がしい方へと歩いていき
あ、柳!!
(社員たちの後ろに見知った姿を見つければそう声を掛け、自分と相手の間にいる人々を軽々と避けながら相手の前まで辿り着き、立ち止まると後ろから追いかけてきている警備員に捕まってしまうため、相手の手首を掴めばそのまま奥へと走り出して)
お前、また一人でどっか消えやがって。危ねぇだろ。
碧がちゃんと見てないだけだよ
(相手が目の前まで来れば迎えに来たと言おうとしたが、いきなり手首を掴まれて走りだしたため一瞬驚いて言葉を飲み込んでしまい。走っていると相手に文句を言われたため、少しニヤッとした顔でどや顔を含みつつそう言い。「社長室は一番奥だよ」と自分と碧を待っている父親の場所を指をさしながら言って
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