主 2015-08-30 22:06:01 |
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……!?
(本当に驚いた時は声が出なくなるとはよく言ったもので、言いようのない悪寒が身体に伝わり、耳元への声も相まってビクビクッと肩を震わせて)
…いちいち変な脅かし方するのやめてくれるかな…?
(一度大きく息を吐けば、正面を向いたまま自分に取り憑いている、というより貼り付いている彼女に言葉をかけ)
うん、初めは無意識だったんだが。…反応がいいと楽しいもんだなぁ?世の脅かしに出てくるお化けたちの気持ちが分かった。(背中に張り付いたまま足をばたつかせなにやら嬉しそうにクスクスと笑って
ま、そこは開けないことを勧める。乙女のタンスの下段はうっかり覗くもんじゃないだろ?(ニヤニヤと笑いながら少し遠回しな言い方で警告を発しておいて
取り憑かれるってこんな感じなのか、あまり気分の良いものではないな…。
(自分の反応で相手を調子付かせてしまうのは何と無く分かるものの、だからといって驚きを制御できるわけでもなく、どうしたものやらと小さく溜息)
はっ、そういうことか!ぐぬぬ、仕方ない…。
(相手のヒントで漸く意図を理解して、開けたい気持ちをぐっと抑えて立ち上がる。それにしても質量が無いというのにこの背中に感じる重量感や気怠さはどうにかならないものか)
開けたら中から生首が出てくるかもなー。…ほう、実際に影響はあるのか?思い込みのせいもあるのか。(冗談なのか自分でやろうと企んでいるのか曖昧な言葉を発し。ポルターガイスト以外で何かに干渉できる物があるのかと新たな疑問が生まれ、とりあえずぺったり張り付いていた肩から離れて様子を見てみる
うーん、両方かな。あ、でもでももしかしたら本当にここに遺体が隠されてたり…!開けてみる価値はあるかも?
(確かに思い込みの所為もあるだろうが、実際に影響があるのも事実だろう。その証拠に今はだいぶ肩が軽い。そんな彼女の言葉を良いように解釈して再度提案してみる)
なるほどなー…って待て待てんなわけあるかい。(思わず手をツッコミの形にしてブンブン振る。
あったとしてもそんなとこから腕とか足とか出てくるの想像したくないわー(出てきたとしたら犯人は相当なバカか鈍感か変態だろうと見知らぬ犯人に散々な言いようで。
…まぁ、確認だけしてみるか。(開けよう、と手を出したあたりでちらっと相手の方を伺い見て
おぉー…。
(物珍しい幽霊のノリツッコミに感嘆の声を漏らす。それにしても何故バラバラ死体を前提に考えているのだろうか。)
うん…!…ん、開けないの?
(相手の言葉に元気に同意、大きな期待と一抹の不安を抱えて、気持ち前傾姿勢で箪笥に目を凝らし。途中で動作を止める彼女に小首傾げて問いかけて)
…チッ。(舌打ちを一つ打つが思わずツッコミを入れてしまったことが今更恥ずかしくなっての照れ隠しであることは明白で
いや…そんな露骨にじっくり見られても、困る。(確認作業とはいえ一応自分のものであることに違いはなく、明らかに別の期待があると思われる様子に小さな引き出しを引くことが躊躇われ
あ、そうだ。……ん、何もなかった。(引き出しに近寄ると五センチほど開けて中を覗きすぐに閉め、落ち着いて異常は見られなかった旨を伝えて
えっ…?いや全然!そんなやましい気持ちなんて全然!
(どうやら無意識でがっつりと見る姿勢になっていたようで
、慌ててぶんぶんと手を振りながら前傾していた姿勢を戻し)
嘘つけ!そんなちょっとじゃ何も見えなかろう!
(明らかにその場凌ぎの行動、何もなかったと断定するには狭すぎる隙間での確認作業に、今度はこちらがつっこみを入れ)
うぐっ……だったら、まぁ、私の自尊心の保護のために後ろでも向いていてくれ。(見事に突っ込み返されてしまい苦い表情をする。しかし一応相手は男で、あったばかりであることを思えば人として譲れない部分もあり。しぶしぶ後ろを向いて欲しいと頼み
…仕方ない、今回だけだぞー。
(どうやら幽霊にも自尊心はあるらしい。ここから食い下がるのも男として情けなく感じ、表向きは潔く後ろを振り向くが、その上からの口調からは無意識の未練が上乗せされており)
わかったわかった。(一応は要求を受け入れられたことに安堵するが、生身の他の人間でも同じことをするのだろうかと一抹の疑惑と不安感を覚えつつタンスの引き出しを開ける
…うん?(がさりと音を立てながらタンスの中から何かを取り出した様子
うん…?
(腕を組みながらドアと向き合う。音だけでも相手が箪笥を開けたことが分かるものの振り返ることはせず。と思いきや相手のイレギュラーな反応に反応して普通に振り返り)
うわぁぁぁ振り向くなよ!!!(思わずばしんっと引き出しを閉めて
あ、えー…これが、あった。(タンスを背にしどろもどろになりながら白い封筒を出して見せる。そして端の方をピリピリ破り、中の紙を取り出して広げると中には
…なんだこれ?(広げられた紙には翼の生えた黒いトカゲのような何かが描かれているだけで
あ、ごめん。
(他意はなかったため相手に対してやけに冷静に謝罪の言葉を述べ)
…なんだそれ?
(相手の持つ封筒に興味を抱きながら封が切られるのを待つ。そして紙に描かれた何かを見て相手とほぼ同時に同じような反応を示し)
君面白い趣味してるな。
(出てきた場所が場所なためまずは相手の私物を疑い始め)
あ、いや。こっちこそ。(日本人の性か、なんとなくこちらも会釈しながら謝り
全く分からん…って私じゃないぞ。(心外だ、というように眉を寄せて相手を睨むと、ふとなにかに気がついたように他の引き出しを開けだして。すると他の引き出しからも封筒が見つかり
なんだなんだ?やっぱり君のじゃないのか。
(まるで思い出したかのように引き出しを開け始めるのを見て、そこから同じような封筒が発見されるとますます相手のものである可能性が感じられる。一つだけ気がかりな点を除いては)
いや、単にここだけじゃなくてほかの所にもあるんじゃないかと思ってな?(正直全く見覚えのない封筒が入っていることには不気味さを感じずにはいられないが、まるでヒントのように置かれた封筒について考える方に意識が向いていて
翼の生えたトカゲに角の生えた馬に燃えてる鳥に…なんなんだこれは。(お世辞にも上手いとはいえない絵に苦戦している様子
にしても、ここまでぴたりと封筒の在り処を当てるとは…。
(見る所々に用意されていたかのように置かれている封筒を見て、相手の能力に感心し)
さっぱり分からん。事件とは関係無いんじゃねーの?
(もはや考えることすら放棄している状態で、こんな絵から何かが分かるとは到底考えられず)
勘だ、勘。(すべての引き出しを開けてから五枚ほど揃えられた封筒とその中の妙な絵を床に並べて首をかしげる
かもなー。もしかしたらただのイタズラかもしれ…(そうなると普通に引き出しを開けられたりしていたことになると気が付き固まって
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