主 2015-08-30 22:06:01 |
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君可愛いからね。でも単なる強盗だとしたらわざわざ眠っている人を殺さないと思うんだけどなぁ、起きていたのなら別だけど。(腕を組んで考える素振りを見せながらうーむと唸り声を漏らし)
おっ?(何か閃いたようにも感じられる声に反応して顔を上げ)
はぁ!?何言って…あ、あぁ。そうだな。うん。(一瞬とんでもない発言が聞こえた気がしてびっくりしたように振り向くも、考え事をしている様子を見てグッと飲み込み頷いて
いや、私の未練って。まだ見つかってないことなんじゃないかと。(身体 を表すように ぱ、と両手を広げて見せ
当時大掛かりな捜索を行っても見つからなかったんだ、残念だけど10年も経っている今じゃ…。
(見つけてあげたいのは山々だが、これから探してもまるで可能性が感じられず眉を下げ)
そうか…そうだよな。(若干落ち込んだような素振りを見せたものの、すぐにふっと短く息を吐いて取り直し
まぁ、仕方が無い。犯人の事も、身体のことも…今更言っても詮無いことだ。(自らを納得させるように頷いて
で、でもさ!こういうホラーゲ…こういう時って結構近くに手掛かりがあったりするかもじゃん!諦めるのはまだ早いって!
(根拠も何もなく、励ましの意を込めてそう述べながら相手の肩に手を置こうとするも実体がない為すり抜けて)
…そうだな、ダメでもともと。やるだけやってみるか。(少し俯いて考えこみ。長い間、無意識に探すのを拒んでいた自分を探すことを決め、丁度自分の肩をすり抜けていった相手の後頭部に柔らかな笑みを向けて
よし、早速行くか。(しゅるんと壁をすり抜けて別の部屋へ移動していった様子
うん、早速…ってちょ待っ!
(やる気を取り戻した相手の言葉に頷き、後を追おうとするも生身の自分では壁に衝突し)
もー、そういうとこ気使えよなぁ…。
(ぶつぶつ文句言いながら何処に繋がっているかわからない部屋を目指して歩き始め)
とりあえずどこ探すー……って、あ。(パッと振り向いた所で誰もいないことに気がついて苦笑する。しかし先に来てしまった手前戻っていくのも決まりが悪く、そのまま部屋をちょこちょこと探索しだして
お、これ、懐かしいなー。(1人でぶつぶつ呟きながら本をめくっている
っ…!
(とある部屋の扉を開けば相手の姿が視界に入る。打ち解けたとはいえいきなり幽霊が目に映ればビクッと肩を跳ね上げて。)
ちょっと壁抜けはチートだよ!
(八つ当たりのごとく上記述べながらずけずけと歩み寄って行き)
あ、あぁ。ごめん。(荒っぽい足音を立てながら近づいてくる相手に驚きつつ、床にぺったり座った状態で見上げて
久し振りに見てみると身体がある方がやっぱいいけどたまに不便だな。(薄らと透ける自分と違いしっかりとした質量を持つ相手をじっと見つめて感慨深げに呟いて
その能力…色々と便利そうだなぁ。しかも姿も消せるとなると…。
(相手の言葉にこくりと頷く。何が、とは言わないが邪なことを考えているのはその表情から明確であり)
それはどうしたの?
(座り込む相手を見下ろしたまま手に持っている?本を指差して)
…なぁ、なんか妙なこと考えてないか?(ぼかした言い方ではあるものの思うところがあるようで、じとりと相手を睨め上げ
ん、これか?いつだったか、兄さんがくれたんだ。(本にふっと視線を落とすと懐かしそうに表紙を撫でるような素振りを見せて
夏目漱石の「こころ」生前何度も読んだもんだ。(ひょいと本を浮かせて相手に渡すと立ち上がり ぐっ と伸びをして
いや、ただ便利だなぁと思っただけだ、よ…?
(まるで自分の考えを見透かされているかのような視線に苦笑して誤魔化し)
へぇ、意外と文学少女だったのか。俺には縁のない読み物だな。(手に取ったそれをぺらぺらとめくりながらそういうと、すぐに本を閉じて)
…なら、いいんだ。(視線を流しまだ疑わしげな様子を残しつつも深く突っ込んで聞き出そうとはせずに
まぁな、面白いから読んでみるといい。私は主人公と友人「K」そして「お嬢さん」の三角関係部分が特に好きだな。(夕焼け色の目を少し見開き輝かせながら相手の持っている本について語る
また機会があればね。
(相手の表情からも本が好きだということがひしひしと伝わり、こくりと頷くと本をそっと傍に置いて)
ていうかお兄さんいたんだ。
(本の内容よりもそちらに気がいき、さりげなく話題をすり替えて)
ん?あぁ…兄弟じゃないんだけどな、よくバス停で会う人でさ、気がついたら仲良くなってた。(一瞬怪訝そうな表情をしたがすぐに納得したように頷いて、本を棚に戻しながら口元に笑みを浮かべてそう話し
如月さん だったかな、一人っ子の私にとっては本当の兄さんのようだった。(窓の外を見やり、遠い面影を追うように目を細めて
おやおや、もしかして恋してたのかな?
(どうやら自分にも幽霊をからかえるくらいには余裕が出てきたようで、透け透けの脇腹に肘を打ちながらにやにやと笑みを浮かべ)
ばか、そんなんじゃないって(にやつく相手をバシバシと叩いてみるものの当然透けてしまって互いにこんがらがったような状態に
ふざけてないで探すぞ、とりあえず天井裏とか……下は任せた!(誤魔化すように早足で屋根裏に登っていったかと思えば天井から にゅ、と頭だけ出して
ふぁーい。
(おふざけも程々に間の抜けた返事をすれば彼女が天井に消えていったのを見送って捜索開始。まずは棚の近くの箪笥でも開けてみようか。)
へぇー、ここはあの子の部屋なのか。
(どうやら部屋の中は当時のままらしく、箪笥から彼女の私服だと思われるものを手に取れば、上から見られているとも知らずにそれを広げながら独り言を口にして。それを戻せば一つ下の段に手を掛けて開けようとし)
おっと、そこは有料だなぁ。(何か怪しい行動がないか少し見張っていれば、着られることも捨てられることもなく埃を被っていた服を眺められなんともいえない気分になり。すると別の段を開けようとしていることが分かり、ふわりと背中に張り付くと背後からわざと驚かすようにして囁く
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