主 2015-08-30 22:06:01 |
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…お化けがお化け怖がってどうするんだよ(取り付くような姿勢になっていた背後からようやく出てきてもそりと呟く。
逆に私がキャーキャー言ってたら気持ち悪いだろ。(物言いたげな様子を察知するも、じとりとした視線で見上げるだけで
気持ち悪いなんてことは無いけど…。
(確かに少しギャップを感じるかもしれないがそれはそれで良いかもしれないなどと思案しつつ)
でも齧るったってどこぞのロボットみたいに物理的に齧られるわけじゃないから別に良いんじゃないの?
(アニメか漫画のネズミが嫌いなキャラクターを引き合いに出しながら)
え?齧られるだろ、手とか足とか。(逆に訝しげな顔で至極当然のように言ってのけて、手や足をひょこひょこ動かしてみせる
って…そんな訳ないな。(はたと動きを止めると、さっきとまるで真逆の事を言って首を振る。それからそっと箱タワーの方へ浮いていき、ねずみがいないかどうかを確かめている
ふむ…。あ、瑠衣ちゃん足元にねずみが!
(恐る恐るといった相手の様子を見ていると良からぬことを企んで。自分も箱の方を見に行く振りをして相手に近付くと、突然少し大袈裟に声を上げながら相手の足元を指差して)
っいやあぁぁぁぁ!!!(相手の言葉が耳に届くやいなや、足元を確認する事もせずに、ねずみを耳から殺すような悲鳴を上げて逃げ去っていく。あまりに慌てたからか、紙切れを一枚落としてゆき
あはは、嘘々…って瑠衣ちゃん!?
(ドッキリ大成功とばかりにネタばらしをしようとするも先程とはまた違った叫び声にかき消され)
おーい瑠衣ちゃーん、一人にしないでー。
(急いで後を追おうとするが、相手の落とした紙切れに気付き。それを拾い上げると相手の去って行った方向に向けて歩き出し)
『2/20最近なぜか体調が良くありません。趣味の裁縫もお菓子作りもする気にならず、ひたすらに体が重く感じます。明日お医者様に来て頂くそうなので、今日は早く休むことにしましょう、おやすみなさい。』
―――――――――――――――――――――
…。(大して遠くに行く元気もなかったのか、隣の忘れられたような小部屋に隠れており。自分を呼ぶ声にすぐに我にかえって、出てこなくてはと立ち上がる
うーむこれは…。
(あの勢いだとまぁまぁ遠くまで行ってるだろうと錯覚し、さらりと相手のいる部屋を通り過ぎて。中々見当たらないためふと立ち止まっては手に握られている紙に目を通し、案の定首を傾げ)
突然逃げてごめんな、どうにもねずみは苦手で……って、ん?(壁を通り抜けて元の部屋に戻るものの返事は無く。誰もいない部屋をキョロキョロと見回し、おそらく自分を探しに出てしまったのだろうと見当をつけてため息をつく。
とりあえず…ここで待つか。(ある程度探索したら戻るだろうと考え、すれ違いを防ぐためにもここで待つことに
あ、瑠衣ちゃん戻ってたんだ。
(結局その後も見当たらず、諦めて元の場所に戻ってみると相手の姿を見つけ。何となく右手の紙を隠すようにポケットに入れると相手の方へ寄っていき)
おお、ごめんな。(戻ってきたところを見ればやはり待っていて正解だったようだと一安心し、少し疲れたような相手に片手をあげて応える
とりあえずさぁ…別の部屋行かないか?(ドタバタしていたせいか恐怖も薄れているもののあまりこの部屋に留まっていたい訳もなく。ちょっと困ったような顔をしながら提案して
うん、分かった。まだ気になる場所はあるの?
(それほどまでにネズミが嫌いなのだと再確認できる提案に、ほんのりと笑みを浮かべながら頷いて。今いる部屋を出ながら次の行き先を問い)
いや…これといって思いつかなくてな。(まだ気になっているのか、しきりに後ろを気にしながら相手の問いに眉を下げて答え
これまでの所で気になったところはないか?(自分では思いつかなくとも、他の人間ならばあるいは別の答えが得られないかとぎゃくに問いを返して
今夜の12時でリセだ。
もしここに来るのが難しくなってしまったんなら、辞めてくれて一向に構わない。リアルの方が当然優先すべきだからな。
でも、せっかくこうして毎日毎日飽きもしないで話してきたんだ。一言挨拶してくれても罰は当たらんと思うぞ?
最後まで待ってる。
…あれ、あいつは?(周りを見回してもさっきまでそこにいたはずの人は見当たらず。しばらく名前を呼びながら探し回るもののどこにもいないと分かり、足を止める。
また、10年後だな。(寂しげにそう呟くと、窓から差し込む朝日の中に消えていく。彼女がいた所には薄汚れた日記帳だけが残されていた。
Bad end ?
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