フランシス・ボヌフォワ 2015-08-26 01:08:10 |
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あー、疲れた。久々にあんなに、あいつとゆっくりした気がするな…。…ん、?ピクシー!お前いたのか。話、え、聞いてたのか…?あのさ、その事だけど、ブラウニー達には内緒な。別に、あいつの為じゃなくて俺の為だからな勘違いするなよ!…まあ、中は入れよ。夕飯まで時間あるしさ。(先程迄この部屋にいた相手を思い出せばふと思い出し笑いを浮かべては窓を叩く小さな音が聞こえればそちらの方に身体を向ければ先程話していた妖精が一匹そこにいれば窓を開けて話し掛けてはまるで内緒話をするかのように指を口元に当てて眉を下げていつもの様に。部屋へ招き入れれば妖精を掌へ乗せてから思い出した様に首元に触れれば僅かに残るあとに何度も夢じゃないんだなと思うなりふとした疑問が浮かび上がってくれば「あいつ、狩りに行ってなかった、のか?」と呟いて)
……さあって、坊っちゃんの為に美味しい晩餐の支度をさせて頂くとしますか!(キッチンへとたどり着けば台車の上の皿や物を片付け、先についていたコックに訳を話せば多少なりからかわれはしたもののいつも作る菓子の出来映えから反対されることはなく了承してもらえたためにぐいと腕捲りをして髪を結い、黒いサロンエプロンを身に纏うと何をばかなことを考えているんだ、自分は今これから彼に笑ってもらうために最高の晩餐の支度をするんだからとぱちんと両頬を両手のひらで叩いて煩悩を払うとそれでも実に楽しそうな笑みを浮かべながら厨房へと向かい巨大な冷蔵庫の中から材料をあれこれと漁りながらこれまた楽しげに鼻唄を歌いながら下拵えを始めて)
なぁ、あいつ…フランシスの事お前達怖いか?―…いや、別に怖いなら怖いでいいんだけどさ。お前達に会わせてやりてえなって思って、あいつもお前達に会いたいとか言ってたしさ。あいつの正体解ってるだろう、さっき見たしさ、(ピクシーを指先で撫で乍ふと思った事を首を傾げて問い掛けるように聞けば言いにくそうな表情を浮かべては眉を下げたままで確かそう言っていたよな、と記憶を遡りつつぽつぽつと呟いて「はは、本当か?お前達にお礼がしたいとかなんだとか言ってたんだ。俺がお世話になってるからとかなんとかでさ」と先程の表情とは違い明るい表情を浮かべて見つめてあいつ見た目はチャラいけど中々イイヤツだからさ、仲良くなれるといいな。とつぶやいては内緒な。と口元へ指を宛て)
…メインは肉にする津守だからオードヴルはさっぱりとスモークサーモンでマリネにでもして、ポタージュもクリーム系の物にしてー…肉は…レアめにステーキ焼いてヴァンルージュのソースでも作ろうかな、でも…あんま多いと苦しいだろうしフルコースじゃ可哀想か?……デザートは高さある奴作ってやろう。(広めの調理台の上に材料たちを並べてはやはりキッチンでは生き生きとするのだろう、腕がなるとばかりに目を輝かせてさっと今晩の献立を思い描いて見せてはまず時間掛かるものを用意しつつ同時進行ですぐ出来るものを作るかとポタージュの準備に掛かろうと鍋を戸棚から取り出しながら相手の事やたぶん一番楽しみにしてくれているだろうデザートのことを浮かべながら幸せそうにくす、と笑みを漏らすと「…アーサーのために、って思うとつい作りすぎちまうんだよなあ」なんて呟いて)
そういえば、あいつらはどうしてるんだ?最近見掛けねえけど…え、今いねえのか…そっか。嗚呼、その日に帰ってくるんだな。なら迎えてやんねえとな。…それより、お前達今度お茶会しないか。お茶会と言っても、のんびり過ごすだけなんだけどさ。お、おう。そうだが?ほかの奴も誘ってくれて構わないし、ああ、ユニコーンとかさ。(のんびり椅子に腰掛けては目の前のピクシーに首を傾げて以前見かけていた見掛けないと不思議に思っていた事を問い掛ければ出掛けていると返答され机に頬杖を付きながら嗚呼、と納得して話題を変えて誘えば首を傾げて今度は問い掛けられた事にこくこく頷き答えては口元緩めて)
…よし、ポタージュの下拵えも良い感じ…ここからクレソンのにしていこう……ソースも中々順調だし。……。アーサーは今頃なにしてっかな、大喜びする顔が待ちきれないくらいだ。うまいって絶対に……、………。……いや、なに考えてるんだ。(蒸らし炒めにしておいたじゃがいもやたまねぎをブイヨンといっしょに煮ていけばあたりには白い湯気を漂わせており、手際よくその片手間で別のコンロに置いてある鍋でエシャロットと砕かれた胡椒やタイムが入っており、入念に選んだ赤ワインのボトルを持ち上げてはなんとも小気味良い音をたてながら鍋へとそれを注いでは流石に一から煮詰めるわけにもいかないために先日に残りを取っておいたとみられるフォンドボーを加え火に掛けては鍋の中身を焦がさぬよう木べらで混ぜ合わせて煮詰めては相手のことをぽつりと漏らしてはその口から向けられたいろいろな言葉が頭のなかで反響させては嬉しかったなとひとりキッチンにて呟くとふと目に入った真っ赤なワインのソースの色に相手に襲いかかった時のその表情や、声や、体温、そして血の味を思い出してしまいそしてそれを嫌だと思えず自分の思考回路に焦って首を横に振り)
んー、今日は色々騒がしい日だったなピクシー。お前達に泣き顔見せちまったし、恥ずかしいけどさ。ははっ、そう思うか?紳士は泣かないもんなんだけどな、情けないな。ああ、Thanks.…え、いや、……ちょっと、そこは分からねえかな…別に、そうは思わなかったし…。?それは、ってお前らみんな来たのかよ!(足を投げ出してクスクスと肩を揺らし乍笑っては問われた言葉に視線を泳がせてぽつぽつと答えていきつつふと増えた気配に泳がせていた視線を前にやれば先程迄居なかったはずの妖精たちがそこにはいて。驚いた様な顔をしては直ぐ嬉しそうな顔になってそういえば窓を開けたままだったな、と思い出せば髪を風が撫でるように吹いて目を細めてはふわふわと浮いている妖精に手を伸ばして「居たなら声かけてくれれば良かったのに」と零してだって、と口を尖らせる妖精にくすくす笑って)
………、………あー……。………。……、……何だよ頭っから離れていってくんないんだけど!(がしゃがしゃとミキサーでポタージュ用のクレソンをかき混ぜて用意する間、その機械のスイッチを無言のまま偉く思い詰めたような表情をして押し続けるも不意にばん、と反対側の手のひらで軽く調理台の上を叩くと相手に受け入れて貰えた事や笑ってくれた事が何よりも嬉しくて堪らなかった筈なのにも関わらず相手を苦しめてしまった襲いかかった事やキスをしたときの感覚やらばかりが勝手に脳内をぐるぐると巡るらしく困り果てたように上記をのたまうと調理台叩いた手で今度は額押さえながらふうと仕方なさげにため息こぼし「何考えてんだ……」と自己嫌悪を孕んだ声色で呟くとかけっぱなしのソースの火に気付き慌てて消せばなんとか焦げたり質が落ちたりしなかったもののまたひとつこんなふうにまで大得意の料理さえ危うい手つきになりかけてることに重症だ、と実感してはあーあ、と肩竦め)
んー、何もやることがなくなっちまったな。お前達、帰らなくても大丈夫なのか?…ふふ、そっか。ありがとな。じゃあ、あいつが来るまで何かするか。何がやりたいんだ?…トランプ?お前達出来るのか?ははっ、悪い悪い、からかっただけだって!ババ抜きか、いいぞ。ええと、カードは…ああ、Thanks.良くそこにあるって分かったな。わ、くすぐったいって、ははっ(一通り話題が無くなってしまえば腕を上へ伸ばしてリラックスすれば首を傾げながら目の前の妖精たちに問い掛けて“あの使用人が来るまでいる、”と言われたのだろう肩を揺らしてくすくす笑えば目を細め乍トランプを探そうと席を立つも直ぐピクシーが持ってくれば驚いた表情で頭を撫でてからふと先程迄いた使用人を思い出して)
……よいしょ、っと…あとは、坊っちゃんが食べるのに合わせて焼いたり温めたりするだけかな。……はあ。ちょっと落ち着こう。(スープが乳白色がかった中にうっすらと鮮やかな緑色に染まり、あとはソースも完成したしマリネも盛り付けるだけのところまで進めては最後にとクリームやアイスなど溶けたり崩れたりするものを除いたマスカルポーネのクリームやベリーソースなどをパルフェ用の器にできるところまでプレップを終えれば作る感ずっともやもやとしていたようで気晴れしない気持ちのまま小休止のつもりでキッチンの壁に軽くもたれ掛かればまたふっと極限状態だった故に最初の辺りはおぼろ気ではあるが血をむさぼった時の相手の確かに混ざっていた怯えと困惑、それでも嫌悪の無い瞳が浮かびまたばっと自分の額を押さえては何でだろう。何で、と思考巡らせては…ある意味での独占欲なのだろうか、というあるひとつの答えにたどり着くもそんなにもエゴを振り撒くのが愛なんかなわけないと切り捨てては相手を呼びにいこうかな、なんてため息をまたひとつ増やし)
―…何考えてんだ俺。あいつはただ腹が減ってて…近くにいた俺の血飲んだだけだ。男より女の方がいいに決まってる…。って、悪い、トランプするか。適当に配っていくからな。覗き見とかずるい事すんなよ?(半ば独り言の様にぽつぽつと呟いては眉間にしわを無意識のうちに寄せて妖精に肩をとん、と叩かれれば我に返ったように謝りトランプを配っていき。配り終われば揃ったカードはないかと探して捨てていけば手持ちは少なくなりこれは勝てるかもしれねえな。なんて妖精相手に大人気ない考えをしながら妖精の手持ちカードから一枚引けば合うものはなく肩を落として)
……あいつのこと、誰よりも大切で宝物で…ずっと昔からあいつさえ無事なら良かった筈なのに。それが矛盾すること自分がしたって言うのに……俺、どうしてこんなに…嫌じゃないんだ?後悔してるのに……。(忘れられない。そう言葉を続けようとしたところでなんてことを言うんだと首を左右に振るもその言葉に嘘はなくて吸血鬼としての本能が覚醒したのか?違う、ならあいつのことだけを思い返したりなんかしない。あいつのことを愛していなかったのか?違う、ならあいつのことだけを想って無我夢中になって笑わせようなんかしない、と自問自答繰り返すも何度繰り返したところで答えだけは出ず、気をしっかり持ってないとあの体温や瞳や血の温もりに、あの唇のやわらかな感触の記憶に飲み込まれてしまいそうでぱちんと自分頬を叩けば「ばぁか、」と相手の声を真似するように自分をあざけ笑えばそのまましっかりしろ、と自分を叱咤しながら廊下へと出て)
―……っし、あと一枚、…一上がりだ!ははは、わかったわかった。もう一回な?次は勝てるといいな、俺トランプは強いからな言ってなかったけど。悪かったって、怒んなよ、ははっ(一人先に上がれば妖精にぽかぽか殴られるも痛くはないためくすくす笑って思い出す様に告げてるも頭の中は使用人の事を考えていて。女の方がいい筈なのに何故相手は己にキスしたのだろうか、その理由がわからないなんて、理由を探しながら無意識の内に唇に手をやればハッと手を降ろすも何故何だ、と、謎は深まるばかりで。それを嫌だと思わない自分にも首をかしげては終わったらしいトランプを再び混ぜ合わし配ればくすくす笑って)
……誰か、いる…?………坊っちゃん、お夕食の準備が整いましたよ。開けて頂ける?(自己嫌悪や自問自答で頭の中をパンパンにさせながら相手の部屋のドアのすぐ真ん前までたどり着くもののたくさんの事が絡まっている脳内では上手く話しかけることが出来ずこのまま中途半端な感情のまま相手と変に関わってまた自分が考えなしに相手の嫌がるようなことを突発的にしてしまったらと危惧しノックをしようとする手を一旦止めるもドアの向こうから聞こえてきた声に眉を潜めては件の妖精たちだろうかと思うももし違う誰かだったら、いや、そんなの俺に関係ないし言う権利無いしいやでも、なんて妙な感情に目を回してはいや確認しにきたわけじゃないけど確認したらいいし別に俺は約束果たしにきただけだしと訳のわからない納得をしてはノックを鳴らし)
……!フランシス、もう出来たのか。今開けるから待ってくれ、(ドア越しに聞こえた声にハッとすればトランプを机に置いては妖精たちに目線だけを寄越しそのままで、と唇で形だけを作ればドアへと近付いて鍵は開けてるはずなんだが、と思い乍もドアを開ければ声の主を見つめては「早いな。まだそんなに経ってないと思ったんだが」なんて頬を指でぽりぽり掻きながら部屋の中にある時計へと視線を移してはなんてタイミングなんだ、と先程迄考えていた事を思い出してはとても逃げ出したい気分になるなりこの気持ちは一体何なんだ、と自分自身混乱しつつも「トランプ片付けるから待ってくれ、」とドアを開けたまま机の方へ戻ろうと向きを変え)
うん、と言ってもメインの肉とかは出来立てを食べてもらいたいからソースの準備だとかあくまで支度や下拵え程度だけどな。まだ早いようならもう少しここに居るし……って言うか誰か居るの?(相手が出てくれた事で開かれた扉に思わず誰が中に居るのだろう、と使用人としての疑問にしてはいささか個人的過ぎる感情ではあるが気になって仕方ないのかぐるぐると頭の中で思案しつつも相手により隙間から僅かしか見えない部屋の様子にもはらはらしつつまさかこいつに限って…いやないとは言えまいが実は女の子が、とか居たらどうしよう。いやもしくは男だったらもっとどうしよう。なんて複雑げに瞳を泳がせながら晩餐の支度についてはさっとそう説明してから「それか食前酒でも一杯やってから食べます?」なんて柔らかく笑みを溢しながら言うと部屋へと体を向ける相手にさりげなく部屋を覗こうとしながら訊ねてみて)
今日のメインは肉か。楽しみだな。いや、早いことはないから大丈夫だ。誰って、妖精さんしかいないだろ?…誰も呼ばねえし、(メニューを聞けばふむ、と腕を組む仕草をしつつ口元を緩ませてはきっと美味いのだろう、と想像するなりトランプを全て綺麗に並べた後元にあった場所へ返し自分が妖精たちと話しているのが聞こえたのだろう、部屋に誰かいるの等問われればきょとんと首傾げ乍当たり前のようにこの部屋にいる妖精だと答えては「一緒にトランプしてたんだ。一応、まだ居るんだが見えるか?」と己の机の周りに視線をやりながら肩を竦めつつ相手の方へ改めて視線を向けて。妖精はじっと相手の方を見るだけで。)
それは良かった、お前に満足頂けるよう頑張ったからさ。そうか?なら良いんだけど……そっか、まあ普通に来客が有るなら俺にも話が伝わるもんな。(楽しみと言う言葉を聞けば心底から嬉しそうに表情を綻ばせては相手の部屋にいる人物が先程まで話していた妖精たちと知ればほっと胸を撫で下ろしつつもいやいやなんで俺今安心してるんだと内心で声にはしないもののそっと己の勝手な感情に突っ込みを入れておけば相手の向けた視線からどうやら机の周りに居るらしいと悟りそちらに視線を向けては一瞬のみふわっと相手以外の存在を視界に確認するもうん?と思ったときには消えていてこしこしと目を擦りながら不思議そうに目をまるくさせながら「…今一瞬だけ……見えた?…かな…いや…幻覚…?」なんて首を幾度も傾げていて)
そんなに、俺に喜んでもらいたいんだな。お前の料理上手いからいいけどさ。そうそう、お前に全部話伝わるようになってんだから疑う必要も無いだろ?(相手の料理の美味さは認めているし己も好きだから、という意味で後者を述べては妖精の方へ手を伸ばし乍どうやら疑っている様子だった相手を見つめれば肩を竦めて目を擦る相手に「見えたか?多分、慣れればもう少しはっきり見える」と机に寄りかかりながらふと相手の様子が先程よりも違うような気がして探るかのような眼差しで見ては「何かあったのか?」なんて問い掛けては自分の気のせいだろうかと内心首傾げ)
そりゃそうだ。それが生き甲斐だって言ってるだろ?お前からその言葉を貰えるのが堪らなく嬉しいんだよ。…ああ、そうだ……いや別に疑ってるとかってアレじゃないんだけど何か気になっただけっていうかさ。うん。(喜んでもらいたいと言う気持ちに嘘はなくむしろそれが一番にあるためにすぐさま肯定しては続く言葉にも嬉しそうににっ、とはにかめば何故か他の誰かが相手の部屋にいて一緒に二人で話してるんじゃないかと思えば妙な焦りを感じた、のが本音ではあるがそんなことを言えるはずもなくしどろもどろとして誤魔化そうとそんなことをのたまえば先程一瞬ではあるが見えた不思議な光景は嘘ではないと思えばまたぱちぱちと目を瞬かせながら「…凄いな、俺妖精見たのか…、……聞こえてるかわかんないけど今日は。いつも坊っちゃんといてくれてありがとうね」なんて机の方を向きながら軽く挨拶を述べてみれば掛けられた言葉にえっ!?とどきりとすれば妙な嫉妬じみた事かそれかキッチンで考えていた事かが表情に漏れていただろうかと焦ると首を左右に振りながら「な、何にも。」なんて早口に答えて)
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