フランシス・ボヌフォワ 2015-08-26 01:08:10 |
通報 |
うわ、間抜けな顔、(自分の前で気持ち良さそうに寝ている相手を見つめればくすくす笑って相手の手が何かを探して動くのを見ればベットへと戻って座ればその手をそっと握ってやれば「なんでおまえ項とかにキスすんだよ」なんて聴こえていないであろう相手に問い掛けながら目を細めて起こそうかとも思ったが流石に可哀想かと思えばそのまま座るだけにして相手の寝顔を見つめて)
んんうー…、……う?……ん、……はれ、坊っちゃん…?ぼっちゃ、なんで、あれ、あ、さき起きてた…?(相手のこぼした問いへの返答はもちろんせずに府抜けた寝顔を晒しながらすやすやと寝息を立てているも追ったまま力尽きた手に暖かい感覚を得ればぴくりと睫毛を揺らしながら嬉しそうに寝言でふふ、なんて笑みのようなものを浮かべてぎゅうと握り返すも意識が少しだけ覚醒したのか重たそうにまぶたを僅かに開いてはぼーっと相手見つめ顔だけをゆらりと上げるもののそのまま不思議そうに首をかしげて)
おい、このバカ吸血鬼。俺は最初から起きてたぞばかぁ!(ぼんやりとこちらを見つめて首を傾げる相手に最初、を強調をし乍握った手は離さずに片方の空いた手で相手の頬をつねり上げながら「俺が寝ていると思って随分好き勝手してくれたじゃねえか」なんてにっこりと笑いつつ相手を見下ろしては説明しろと言わんばかりの威圧感を与えるも頭の片隅では嫌ではなかったという気持ちがある事には気付いていないふりをして)
へ…?さい、しょって…いだだだだだだだ!やめっ…蚊みたいに扱わないで!蚊みたいに扱わないで!(本来ならばいまだにむにゃむにゃと朧気な意識に頭を任せて微睡んでいたいところ、相手の怒気を孕んだ声で放たれた台詞に嫌な予感がして段々に意識が覚醒していくもつねられたことに瞬時に目を覚まし混乱する頭のなかで最初から起きてたとはどういうことだ、と動転しつつ「ちょっ、待っ、じゃあおまえ寝たふりしてたの!?なんで!?最初からっていつ!?俺あれもってきたのは知ってる!?そもそもなんで殴ってこないんだよ俺いろいろしたよね!」と親指でテーブル上のクグロフ指しながら喚き)
ふん、馬鹿吸血鬼(つねり上げていた頬から手を離し解放してやれば繋いでいた手も序に離せば腕組し徐々に意識が覚醒していく相手を横目で見ればその慌て様に可笑しくなりケラケラと笑い出せば相手の指さした物を見て「勿論知ってる。―…あー。なんつーか、寝たふりしたのは悪かった、けどちとこっちも色々あったんだよ。色々。」と所々はぐらかす様な言い方をし乍頬を掻いては「それよりも、だ、なんで項とかにキスすんだよ」と先程つぶやいた内容と同じ質問を相手に投げ掛け)
うう…害虫の気分……。(解放されてもなおじんじんと痛むのか情けなく前のめりになって頬を手で押さえながら繋がっていた手が離れるのにあれ、そういやこれいつ繋いだっけか?なんて聞きながら首を傾げると相手の質問にそれは、と答えようとするもよくよく思えばいや色々あるのは、むしろありまくるのはこっちもだと冷静になると「そりゃしたくなったからしたんだよ。…俺ばっか答えんのもずるい、お前も答えろよ。なんで殴らなかった?」なんてしたくなった理由を答えない言い回しをしておきながら尋ねて)
はっ、ざまぁみろ(相手の頬を前のめりになるぐらい迄痛くしたつもりだった為その様子を見れば鼻で笑いいつ繋いだと聞かれればさぁな、とはぐらかしつつしたくなったからした、と答える相手に理由になってないぞクソ髭、なんて心のなかで悪態を付きながら求めている回答では無かった為眉間に皺を寄せて見つめて「なんで殴らなかったかって、なんでって………」次はコチラが答える番で質問に答えようとするも言葉に詰まればなんで殴らなかったのだろうかと殴ろうと思えば殴れた筈なのに、と頭の中をぐるぐるさせ乍答えようと口を開けるも答えが見つからず口を噤んでは視線を下へ落とし)
…うう…随分な扱いだけどさ、俺が思うに坊っちゃんがこれ俺が寝てる時に繋いだんじゃなくって?俺確かにぎゅーやらちゅーはやらかしたけど記憶にねえもん。(少しずつ時間の経過につれて痛みが微々たるものではありつつも引いていくのに対し押さえていた手のひらを今度は頬を擦るようにしては黙っておけば良いものをそんなことを相手に問えばはぐらかしはしたが嘘は言っていないと相手の目付きを無視するように目線を反らしつつもそのまま一向に殴らなかった理由を考えたまま口にする様子のない相手を眺めてからふっと口元緩めては「おまえは俺が相手なら寝たフリをしていようが嫌なことされたらぶん殴る筈だからさ、」なんて続けてみせ、前のめりの体をゆっくりと戻しながら相手の目をじっと見据えたまま手を伸ばして相手の髪から頬にかけてを撫でれば「…もう一回してみたら解るかもしんねぇよ?」なんて宣い)
……、…チッ、そうだよお前が寝てる間に繋いだんだよ悪いか!(相手の言葉に図星をさされ数分間黙った後舌打ちと共にヤケクソになり乍認めるような口調で荒々しく言えばお前が手で何か探してたから、と小さく呟くも己の視線を無視するように反らす相手にむ、と唇尖らせては相手の言葉に普段の俺ならな、なんて心のなかで訂正しつつ殴らなかったんじゃなくてもしかして、殴れなかったんじゃないのかと自分に問うもわかる訳がなく目を見据えられてしまえば視線を相手から外せず大人しく撫で受け乍「な、に言ってんだよ、冗談だろ」なんて相手から距離を開けようとして)
あっ、やっぱり?……いいや?寧ろ嬉しいねぇ、おまえっからこうしてくれたなんてさ。(照れ隠しのためか躍起になってか否か荒々しく答える相手を最初こそからかうようにによによと笑み浮かべながら聞き返すもそのまま柔らかな笑みに表情変えて繋いだって事は探してるその何かはお前だったって訳ね、なんて自分の寝ている様子想像しつつ可笑しそうに笑うと相手の言葉を待ちながらもやっぱりそれだけされて起きていたのに拒む様子を見せなかった訳はどうしても知りたくてこっちは行動に移してしまったことを知られている以上後には引けないしな、と内心でそう思うと大胆な手段でも構わないらしくまた殴りかかったりしない様子にくすりと笑みを漏らしては「イヤなら殴ってよ、驚きすぎてさっきは手が出せなかったって事ならな」なんて距離を開けようとする相手を逃がさないとばかりにもう片方の手で頬を押さえながら呟いて)
覚えがないなら俺しかいねえだろ、繋ぐなんて(ふん、と照れ隠しで顔を逸らすも恥ずかしげに頬は赤く染まっていて自分以外の誰が繋ぐんだよなんていい乍殴らなかった理由を必死に探すも思い付かず距離を取ろうとしたのに捕まってしまえば小さくあ、と呟いてどうしよう、と視線をうろつかせつつ相手の手から伝わる暖かな体温に身を委ねそうになるのを堪えれば色々な感情がぐるぐると駆け巡っては混乱するばかりで)
はは、違いねえけどさ。…お前から繋いで来た、なんてな。(相手の手が繋がれてる以上第三者が介入する訳もないしそもそも第三者など居ないことも理解していて相手の言葉にくすと笑うとそのまま嬉しげに呟いて、狼狽えるような様子ばかりを見せつつも全く嫌がったり払い除けたりをする気配の無い相手に単に初なだけ?それか本当に嫌じゃなかった?なんて心臓をどくりと跳ねさせてからぐいと顔を寄せて相手の碧色の瞳を見つめては「…嫌がらないなら、嫌じゃないって解釈するからな。嫌がらない理由が解るまで、ずっと。」と囁くとゆっくりとその唇を奪うように重ね合わせ)
んだよ、気持ち悪い顔すんな(先程の言葉を理解して嬉しげに呟く相手になんでこんな嬉しそうなんだコイツなんて思いながら横目で訝しげに見れば小さく息を吐いて、戸惑いの色を浮かべ乍抵抗しようにも体が動かずにどうしよう、これはやばいんじゃねえのと考えを巡らせつつ「な、なん―…ッ!!」顔を近付けられ顔を逸らす隙も無く口付けをされてしまえば目を見開き顔をカッと赤く染めあげれば目をギュッ、と閉じて力任せに相手の身体を思い切りドン、と押して抵抗すれば開いた目元に涙の膜を張り眉を吊り上げて頭の中は混乱していて)
気持ち悪くないし!俺これ普通だし!…まあ嬉しい時くらいそりゃ笑うだろ…。(相手に表情を指摘されればえぇっ、ひどい坊っちゃん寧ろ美しいから!なんてふざけたことを宣いつつも感情が表情に率直に出たまでだと仕方なさげにそんな酷かったかと自分の表情想像してみては相手の唇の柔らかな感触を得た直後に力強く押された衝撃を感じ跳ねた心臓が今度は凍りついて固まるような感覚覚え軽く仰け反るような形で相手から離れては何だよ、ちゃんと嫌がれるじゃないか――なんて心中で吐き良からぬ誤解されるからちゃんと嫌がれよと言おうと思って相手の顔を見ると涙の溜まっている目にぎょっとしてそこまで嫌だったのか、でも泣くほど嫌なのに何で今ごろ嫌がった、と混乱し「な、なんで泣いてんの、そこまで嫌だった……それか冗談やからかいでやってるって思った、のか?」なんて狼狽えてはそのまま相手の表情伺いながら哀しげに「…なあ、」と首を傾げて)
美しい?何言ってんだよばぁか(そんなことをぬかす相手にけらけらと笑えば軽く悪態を付いては肩を震わせながら笑い、目の前の相手に涙で濡れる目を見られたくないと口元を手の甲で隠すように顔を俯かせれば「う、るせ、お、おまえなんて、っ」嗚咽を漏らしながら途切れ途切れに言葉を紡いでは最後まで言えずその場にいたくないのかばっと勢いよくベットから降りればそのまま部屋から走って出て廊下を走り乍どうしてあんな事、とぽろぽろ零れる涙を拭う事すらせずに着いたのは自分が良く妖精たちと遊ぶ庭の片隅で。そこに座り込めば膝に顔を埋めて)
……アーサー!………なんで、…あんなに……。(悪態を付く相手にいつものようにいやおまえちょっとよく見ろよ滅茶苦茶美しいだろ、なんて返そうとするもひょっとしたら小さい頃を除けばはじめて見たのでは、と言えるほどの溜まった涙の量に思考が働かなくなってどうしてやればいいかも解らぬまま拭ってやりたいと思うも触れることさえ出来ずに部屋から駆け出してしまう相手に動揺を隠せずにそう呟くも早く探してやらないとと廊下に出て追い掛けるも途中で見失いそれでも諦められる訳もなく片っ端から付近の部屋の扉を開けていって相手を探し始め)
…っく、ひっ、…(しゃくりあげながら必死に涙を拭うも次から次へと溢れ出てくる涙に拭うことも止めて鼻を啜り落ち着こうと息を吸えば歪む視線の先によく知る妖精の顔がある事に気付けば「ぴくしー…はは、どうしたんだよ…ああ、あのさ、」なんて手のひらに乗せながら眉を下げては先程まであった話をぽつりぽつりと話し始めて。話している間にも気になるのは部屋へ置いてきた相手のことであんなキスをされても嫌だと感じなかった自分に驚いて相手を突っぱねてしまった事に罪悪感を感じて手にピクシーがいるにも関わらず再び顔を膝へ)
アーサー!…駄目だ、地下にも居なかったしな……あと居るとしたら…庭か、でも庭ったって広いしどこに……あっ!居た…しかたねえ、……アーサー!(広い屋敷にはとても似つかわしくないけたたましい音を立てて廊下を駆け、三階の書庫まで来ては一向に居る気配はなくこんなことをしている間にも落ちる涙の量は増えるだけだ、泣かしてしまった理由は解らないけど止めてやらなくちゃと最後に思い当たる場を探ろうと窓から庭を覗くと多少手の辺りに何か持っているのだろうか、と不自然な様子だったが間違いなく踞っている姿の相手が見えこのまま律儀に玄関から出たら入れ違いになるかもしれないし時間を経過させてしまうと高さも気にせずに窓から飛び降りて)
はっ…、ふらんしす…?(名前を呼ばれた気がすればびくりと肩を揺らし聞こえた方へ顔を向ければ高い所から飛び降りる相手に目を見開いてどうしてここがバレたのかと考えて相手が飛び降りた階を見れば納得しては目元に溜まった涙を腕で乱暴に拭えば手のひらにいたピクシーに「あいつが来ちまうから、ほら」と逃げる様に言えば大きく息を吸って気持ちを落ち着かせ相手が来ても悪態が付けれるようにと深呼吸を繰り返して)
――っ、あだっ!…痛ぇ……久し振りすぎて下手くそになったな……じゃなくて。アーサー!お前大丈夫か!(人間が飛び降りるにはいささか高過ぎるそこから落ちる浮遊感に体を持っていかれそうになりながら窓から他の使用人たちが見ていないことを祈りつつ無事に着地するためにばさりと背から黒い翼を広げその空気抵抗を利用するようにして難なく着地――まではいかずかなり久し振りに飛んだためか庭の木に寄ってしまいあ、と思ったときには遅く木の枝に掛かりながらどしゃりと腰から地面に落ちるも種族ゆえか性格ゆえか案外タフに立ち上がり頭に乗せた葉を払いながら腰を擦って立ち上がると相手のそばまで駆け寄って)
トピック検索 |