フランシス・ボヌフォワ 2015-08-26 01:08:10 |
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…ま、言いたくなかったなら仕方がねえな(笑う声にふと笑みを浮かべ乍てことは、度々此処にいないと思ったら狩りに行ってたのか、なんて謎だった事と相手が吸血鬼であることを結びつければ成程と納得しまたいきなり襲われたらビビっちまうなと内心苦笑しながら「ふうん、吸血鬼も大変なんだな」と相手の呟きにそう答え目を細めるなり撫で受ければ絶対だかんな?と視線だけ相手に寄越しながら笑って。ああ、プチフールも食べねえとなんて頭の片隅で考えながらも今はまだこのままでいいか、とゆるゆると考えれば目を伏せて)
言ったらどうなるだろうって思って怖がってたよ。(くっくと笑みを引きずらせながら最初から自分も吸血鬼だと紹介してから相手と腐れ縁の幼なじみを始めていてもいまと変わりなかったのだろうと想像してはひどく暖かさを感じ、それでももう怖い思いはさせないように相手を襲うような真似はしないようにしようと思うと撫でられることをいやがるそぶりのない相手に微笑みながらうん、と返すと髪を優しく撫でたままねむい?と聞き)
わかんねえけど、変わってないんじゃねえ?(うーんと首を傾げ乍上記を呟けば現に今もそんなに大して変わっていないんだしと思いながら仮にもし最初から分かっていたとしてもそのまま受け入れていただろうななんて考えながら。相手の撫でる手が心地良いのか聞かれればこくんと頷き小さく欠伸を零しながら「俺が寝るまで撫でてろよ」なんて言いながら最もお前に拒否権なんてねえけど、と笑ってみせればごろんと相手の方へ寝返りを打ちながら軽く丸くなって自分の腕を枕にして)
昨日までずっと違うって思ってたけど、今のお前見てるとなんかそんな気がする。(考えるように出された相手の言葉に頷きながら微笑むと自分は自分が思っていたよりもずっと幸せだったみたいだと実感し、まるで猫のように身を丸めながら欠伸を溢す相手の申し出がなんだか甘えられているみたいだと可愛らしく思うと「はいよ、ゆっくりお休み」なんて穏やかに答えながらぽふぽふと髪を撫で続ければ相手の眺めるように様子を見つめていて)
だろ、そんなに悩むことじゃなかったんだよ(相手の言葉に満足気に目を細め笑みを浮かべながら頷いてはまぁ、言うにも勇気は必要だろうしななんて内心で呟いてきっと俺が同じ立場なら黙っていたかもしれねえと苦笑を浮かべ。少し位は甘えても平気だろうなんて思いながら、「ん、おやすみ」暖かな手で撫でられる感覚に意識がだんだんとふわふわしてくれば相手の言葉を最後に夢へと意識を手放してそのまま眠りについて)
はは、そうだな。お前にだけ秘密にするっつっても俺がどうあれ腐れ縁をやれるのはお前だけだったの忘れてたさ。(自分はそんな当たり前のようなことを頭からすっぽぬかして隠し続けていたのかと可笑しそうに呟くと自分も「はいよ、おやすみ」なんて返してやれば暫く撫で続けて相手の首に残る痕と寝顔を見つめては怖い思いをさせたことを確かに悔やんでいるのに何故か嬉しさのような、相手を手にいれたような不思議な感覚を覚えなんだこれは、と首をかしげるもさして気にせずに子供にするように相手の髪に口づけ落としてからベッドから降りてはそのまま部屋に残る台車に床に散らばったクグロフの残骸達を片付けては新しいのを焼くついでと布巾を持ちにキッチンへと向かい)
そうそう、お前と腐れ縁をやれるのは俺しかいねえんだよ(くつくつと喉で笑って。すやすやと眠れば夢で彼は花畑の様な場所で己の友達の妖精さんと遊んでいる夢を見ながら気持ち良さげに表情を和らげ、夢の場面が変わると共に先程迄喋っていた相手が出てくると夢の中の自分は驚き乍も普段ならしない笑顔を相手に向けていて第三者視線で夢を見ていると何処かむず痒い気持ちになり乍何故夢に相手が出てくるのだろうなんて夢で考えたりして)
――…よいしょ、っと……焼き上がったら持ってってやりますか。それにしても……何か違和感が残るんだよな…。(相手が笑いながら呟いた言葉に違いねぇと思い出し笑いを溢しつつ再度一から用意し直してクグロフの型に流し込んだ生地を熱したオーブンへと入れてから額をぬぐうような素振りをしながら一息付くと床を掃除しようと布巾を手にキッチンの壁に腰を預けながらこんなにも大事で愛して止まぬ相手を襲い血を吸ったと言うに何故喜びのような不思議な感覚を抱いたのだろうと思案しては認めて受け入れて貰えた事は泣きたいくらい嬉しい。でもそれとは別にもうひとつあるような、なんて思考巡らせるも答えが出ずふとなんとなく相手の血が自分の体内にあるからか?なんて思うもいやそりゃ幾らなんでも怖すぎる通り越して変質者だろと自問自答繰り返しながら焼き上がったそれをまた皿に乗せ)
(夢の中の自分は相手と楽しげに笑ったり話したりしていて、それを自分は只々見つめるだけで何か心にもやもやするものがふつふつと湧き上がってくれば一体なんだろうかと首を傾げて。相手に吸われた首筋がジン、と熱を帯びてくればそれにもまた首をかしげ。夢の中の相手は現実と同じように吸血鬼で己を現実と同じように食らうのか、なんて考えたりしてみ乍その部分は夢では出てこず。不意に相手が引き寄せる時に触った背中や顔が熱くなるのを察すればハッとしたように頬を手で覆うと同時にバッと起き上がって夢と同じように手で覆いながら「一体、なんなんだ…」と熱くなった顔を冷やそうとベッドから降りれば窓へ近付き開けて)
……アーサー?まだ眠ってるかな…?(あれほどまでに楽しみにしていたクグロフを駄目にしてしまったんだ、いきなり襲い掛かった事への詫びも兼ねて、そして半ばこれは自分のためだが相手の喜ぶ顔が見たいからとその上にさらにイチゴやラズベリーなどのベリー類とホイップクリームでデコレーションしたものと真新しい布巾を数枚台車に乗せて相手の部屋へと戻ると起こしちゃったら悪いなと控えめに聞こえるかどうかくらいのノックをして)
――…!、あ、
(ノックが聞こえればこれはベットに戻って寝たふりをするべきなのかそれとも普通に開けたらいいのか頭の中でぐるぐる考え出た結論はベットに戻って寝たふりをするに決まり我ながら幼稚だと苦笑すれば窓を静かに締めベットに戻れば先ほどの体勢になり目を伏せて。仮に起こされたとして相手とどう顔を合わせたらいいのだろうかと頭を抱えながら考えれば何を意識する必要があるんだ、と首を振って気持ちを落ち着かせようと多く息を吸えば狸寝入りに専念して)
……返事がないな、寝てるか。(相手がまさか狸寝入りをしているとも知らずに返ってこない返答にまだ眠っているのだろうとそう理解してなるべく音を立てないように部屋のドアを開きそっと入室して辺りを見回してはそこには予想通りベッドの上で横たわったままの相手の姿に猫らしく匂いで起きたりして、なんて思いながらクグロフをプチフールの隣へと置き台車に乗せていた布巾を手にしてしゃがむと床を拭き汚したものを始末してから布巾を再び台車に乗せて端に寄せてははふと一息つくも同時にさしてやるべきことを失ったらしく相手の様子でも眺めていようかななんてその真横へと戻るようにベッドにぽふと腰掛け)
(クグロフの匂いにぴく、と反応しながら狸寝入りを続けようと平然とし相手が落としたものの片付けする音が聞こえればやけにそれだけが響いていて気配とシーツの沈む感覚が真横から伝われば隣に来たのかなんて思いながら起きている事がバレないようにと反対向きへ寝返りを打ち。静かな部屋に居心地悪そうに僅かに動きながらなにか一人で喋れよ、なんて内心で相手に毒づき乍これならまだ普通に起きていた方が良かったんじゃないのかなんて自分自身に、内心でいいながら)
あら、…寝てるんだしまあいっか…。(もぞもぞとシーツと相手の服の擦れる音や振動に気付くとそっぽ向かれちゃったか、なんて苦笑いするも退屈は消えないらしく暫し考えるように間を置いてからぽすん、と自分もベッドに寝転んでしまえば相手が起きているとも知らずに普段なら引っ掻かれてる所だな、起きたときの反応が面白そうだ。なんてひとりくつくつ悪戯でも仕掛けているかのように笑いながら相手の後ろからぎゅうと抱き寄せる形で密着して)
――…!?
(寝たふりを続相手が横になったのを察すれば相手は自分が起きている事に気づく事もなく後ろから抱き寄せられてしまえば危うく声を出し掛けそれを堪えるなり頭の中は混乱していて。何故相手が自分を抱き寄せているのかも理解出来ず、こいつは俺をからかっているのかと眉間に皺を寄せてどうにか離れようにも起きているとバレれば気まずくなる、寝返りと言って誤魔化したいがそれも難しいななんて考え乍相手が寝てから腕から離れよう、なんて考えてみるも相手が寝るのか分からない今どうすることも出来ず)
…はあ…、落ち着く…。(相手が実は起きていて混乱しているとも全く知らずに寝ていると思っていることを良いことにしっかりと相手を抱き締めたまま起こさない程度にと思いほんの僅かにその後頭部に頬を擦り寄せたりしながら至極幸せそうにそう息をつきながら呟くと相手が眠っているとばかり思っているだけでなく自分が吸血鬼の身と知られてもこうして抱き締めて寝姿を見詰められるのが嬉しくて堪らないと上機嫌だったせいもあってか、するりと大切そうにその髪を撫でてからそのうなじへと唇を落とせばそのまま顔を埋めたまま起きたら起きたで殴って起こしてくれるだろうし俺も寝ちゃおうかな、なんて欠伸漏らし)
―…っ、(人が起きているにも関わらずそれにすら気付かない相手にそんなのでいいのかよ、と内心呆れ乍頬やら項に好き勝手されれば顔を真っ赤にしていき乍バレないように必死に耐えつつ心臓がドキドキするのは緊張か何かの気のせいだという事にして起きたら絶対殴ってやる、と心に決めながら相手が寝るのを待てば不意に眠気が襲ってくるも欠伸を噛み殺して耐えれば少しぐらい動いてもバレないだろ、と軽く相手から距離を取ろうと動いて)
……ん、……坊っちゃん?(相手が動いたのに反応しては埋めていた頭を軽く上げて相手の様子を伺えば離れようと動く仕草に急に抱き付かれて重たくて寝にくかったのかな、なんてまるで検討違いなことを予想しては血も吸われてるし体力消耗してるかもしれないし寝かせてやろうと抱き付いていた腕をすると解いてやるもののじゃあこれでおしまいと僅かに体を起こして相手のこめかみへとちゅ、と軽くキス残してからそのまま雪崩れ込むように反対方向へとぼすりと体をベッドに落とせば気だるげな声でおやすみぃ、とだらしなく呟いてから瞳閉じ)
―……、(名前を呼ばれれば起きているのがバレたか、なんて思うも相手は相変わらず気付かず暢気に人のこめかみに口付けをする相手に何故主人である自分にこんな事をするのだろうかと小首をかしげながらもしかしたら他のところもするのかもしれない、と特に気に求めずに只々嫌ではなかったと思うだけで。暫くして聞こえてくる寝息に目を開けのそりと身体を起こせば相手が触ったところが仄かに暖かくなっていて寝ている相手に一発目入れてやろうかと思うも、相手が起きてからでいいか、とベットから抜ければはぁとため息を吐いて)
…んー…ぅ…、……(使用人ともあろうにまさか主人が起きていて自分だけ寝ているという事実も知らぬままに寝顔を晒し気持ち良さそうに眠っていれば眠る前からずっと相手の反応を楽しみにしていたのかもにょもにょとした様子で「…うま、…いか……そっか…ふふ、」なんて寝言を溢しながら寝息を立てるも寝ながらもなんだかんだうっすらと意識はあるらしく相手を探しているのか片手をシーツの上を行ったり来たりさせるように僅かに動かしたりしてはそのまま力尽きたようにさ迷わせた腕を伸ばしたままで眠り出して)
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