フランシス・ボヌフォワ 2015-08-26 01:08:10 |
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もうどっぷり浸かっちゃってる感じする?でも一筋なのも仕方無いさ、生まれて初めて本気でした恋だからな。……は、あははっ。なーに坊っちゃん?お兄さんに一途に想って欲しくなっちゃった?……う、……細かく説明するのに困るな……いつもの態度事態そうだけど……俺、思いっきり…体現したよな……あー…お、お前が読み取れてないってことは大丈夫だったのかな!あはは!いやいやいや、そりゃ気まずいな。そうじゃなくて隠し通せる気がしなかったんだよ。お前に。はは、違いないねぇ。しかも大事な幼馴染みと来たら余計裏切れない。うん、はっきり解ったからな。引いてる場合じゃないって。(予想すらしていなかった相手の漏らした言葉をわずかに一瞬だけ相手が自分を求めているのだと解釈し目を見開かせ頬を染めかけるもふっと軽く目を反らしてそんなことあるわけ無いじゃないか、現に俺の恋を応援してくれてるんだしとすぐに否定して誤魔化しながら茶化してみれば普段から人一倍甘やかしたり心配したりいきなりキスしたりボロどころじゃないと不思議と罪悪感すら覚えながらぽそぽそと呟いてから告白することは単に恋を叶えるだけの手段ではないのだと知れたと頷くと長年抱き続けた感情を隠さず飾らず伝えることに決め、相手の笑い声にどこか心地よく耳を傾けながら「っはは!だろうと思ったよ、やっぱお前は俺から本気で落としに行かなきゃ手に入りそうにねーな。」なんて冗談混じりにやれやれと肩を竦めては「うん。待ちわびただろー?お楽しみの食後のデザートだもんなぁ。」なんて普段通りのおちゃらけた声を出しながらも純粋にもパルフェに目を輝かせる相手にはああ、やっぱり可愛い。なんて愛おしむ感情とその反面で喉に食らいついてやりたいと無意識に沸いて出る感情に挟まれながら隠すように銀食器と共にパルフェをテーブルに配膳して)
そんな気がする。どっぷり肩まで浸かってるって感じだな。本気の恋ってのはそんなに一途にもなれたりするんだな。ばっ…そ、んなわけねえだろ!う、らやましいって思った、だけ、なんだからな!……?体現、してたか?細かく説明出来ない程にぼろ出してんだったら、その、汲み取れなくて悪い、なんて言わねえぞ。隠し通せる気がしねえって…流石にそこまで俺も鋭いわけじゃねえし、…まぁ、いずれ妖精さん達にはバレててもおかしくはねえけど。そんな幼馴染に仮に裏切られたとして、こっちの気分は糞最悪になるに違いねえな。……ふうん、そうか(己が呟いた言葉を拾われた事に関して何拾ってんだこいつ、なんて思いつつも口から出るのはしどろもどろになった言葉達で視線もおろおろと相手をまともに見れることが出来ず恥ずかしさで頬を赤く染めつつどうにかして言葉を紡いでは己は鋭いわけでも鈍いわけでもないのだが相手がそこまで説明もできないほどにしていたのだとしたらなんて鈍いのだろうかと後悔してみるも時はすでに遅し、今更どうこう言ってもどうにもならないことは分かっていて相手の正体を自身が知らなくてもきっと何処かしらで妖精にはバレてしまうだろうなんて思いつつやはり相手が告白をすると知れば胸の複雑さは増すばかりで未だ眉間に皺を寄せたままで、冗談交じりの言葉に「っは、だろ?俺を手に入れようなんて数年早いんじゃねえの?」なんてこちらもからかうように告げては相手がそんな事を思っているなど知らず置かれたパルフェに目を輝かせたまま銀食器を手に取れば「いただきます」と小さく呟き早速スプーンをそれへと伸ばして)
っはは、反論も自重できそうになくて困るな。……ああ。片想いで本気の恋なんて傷付くことばかりの筈なのにそいつしか気にならないし、ちょっと役に立てたり笑顔見れたりしただけで舞い上がったりばっかりだ。なんで俺に想われてそんなうらやましいんだよ、っはは!かーわいいなあお前も。安心しろって、ちゃんとお前のことも大事に甘やかしてやっから。……しまくってた…って言うかし過ぎた。なんでお前から汲み取らなきゃいけないんだって、まあ隠してたし隠したかった以上結果良しだ。……あ。…そう…か、居ても俺自身気付けなかったり…な…なあそれ…現に妖精さんには俺の好きな相手とかバレてると思うんだけど……。でもって俺は幼馴染みも、旦那様もそんな気分には絶対にさせたく無い…ある意味お前が付いてれば最強なんだ。……うん。だから、お兄さんちょっとかっこいいところ見せてみる、そいつに。(もちろん相手が漏らした言葉の意味は大方恋愛としての意味ではなく、純粋にに人から大切に想われることを指したのだろうと解釈し直していながらもだからこそなのか茶化すような口調はやめないまま当たり障りないように答えるとふと相手の口から妖精といった単語を耳にすれば相手には気づかれてなかったとはいえもしかしたら、と言うよりほぼ高確率で色々ばれてるんじゃないかと頭に過っては思わず苦笑い浮かべてはそのままなにか胸や肩の重たいものを取り去ったようにくすくすと笑ったまま決意を呟きながら再度頷けば次がれたやり取りに「数百年、数千年じゃないだけほっとしたよ。大丈夫、そんなに待たせないよ」なんて穏やかに答えてみせれば相手がスプーンを手に食べようとするところを瞳を細めて眺めながら「どうぞ」と微笑んで)
お前が自重する奴だとは思えないな。……例え傷ついたとしてもお前はそう簡単に諦めそうなたまじゃなさそうなことぐらい、知ってるし…舞い上がるほど、そいつのことが好きなんだろ。は、べ、別に深い意味なんてねえよばかぁ!かわいくねえし!だぁーっ甘やかさなくてもいい!お前はそいつの事だけに夢中になってりゃいい!…まぁ、気づいてなかったし、いいんじゃねえの?どうせ最後にゃバレる結果が早まったってだけだろ。……妖精さんにバレてそうなのか?それは聞いてみねえとな…、呼んでみるか?妖精さん、多分其処ら辺にいると思うんだが…。呼んでもいいよな?…なんだそれ、じゃあそんな気分にさせないようにしてくれよ、フランシス?俺が付いてたら最強って大袈裟すぎるだろうが。そのカッコいいところに惚れてもらえるといいな?(腕を組んで翠の双眸を細め乍相手を見つめれば先ほどの言葉を未だ茶化した口調で言ってくる相手へ頬を赤く染め眉間に皺をぐぐ、と寄せ乍否定の言葉を口にしつつなんで言葉に出したんだ俺のバカ、と内心で自分を咎めつつも今更後悔しても遅いということは自分自身分かっていて、勿論その言葉の意味は己でも理解は出来ていないもので戸惑うように視線を彷徨かせ、きょとんと首を傾げ乍己の友達基妖精にはバレているのではないかという言葉にそうなのだろうかと不思議に思えばやはりどんな相手なのか気になるようで部屋の窓を見た後相手の方を見れば問いかけ相手の言葉に呆れたりしながらも決して見放したりするような言葉は紡がず首を小さく傾げ乍無意識なのか己の胸元をそっと擦り穏やかに返された言葉に「ふぅん、そんなに待たせないつっても、少しは待たせるんだろう?主人を待たせるなんてな」とからかい半分にくつくつと喉で笑いそれをスプーンで掬って一口食べれば頬を緩ませ「…うまい」なんて小さく呟いてはもぐもぐと咀嚼して)
ま、まるでお兄さんが堪え性ないみたいに言うのやめてよ坊っちゃん……。……アーサー……、……ああ。うん、そうだ。片想いなんだ、苦しくて当然かもしれないけど…そいつがくれる幸せとかって言うのが、その苦しさより大きい。そう感じるくらい好きだ、……諦めて堪るもんか。深いもなにも単純でも羨ましかったんだろ?寂しい?おにいさんがだれかのとこ行っちゃったらさみしい?可愛いよお前はほんとにもぉー!はいはいどこにもいかないから安心しなさーい。……まあ…結果オーライ……なのかな、はは。まあ良しとしますか。…え…っ!ちょ!ちょ!聞かないで!聞かないでって!絶対バレてる!バレてるから!何…っ、ちょ、だめだって!早まるな考え直して…!…当然。むしろそれを心配するのは時間の無駄ってやつだよ、俺はこの屋敷で一番の使用人なんだから。最強だよ、お前の事は裏切れない。先に予告しちゃえば嘘は付けないからな。……ああ。そうさせるさ、きっとな。(自分が勘違いした意味では決してないのだと自分でそう納得しては慣れたようにはいはいといつも通り相手が怒ったり照れ隠ししたりの反応を遊ぶかのように茶化しながら子供にするそれと同じく相手の頭をぽふぽふとふざけて撫でてやっては間違いなく十中八九妖精たちには気付かれている自覚があったためにここまで決意しておきながらバラされるのは困ると顔を青くして相手の肩を掴みそれだけはやめてくれと言わんばかりに必死に首を左右にふりながら止めようと試みては相手から溢された言葉がひどく暖かく感じてふっと表情ゆるめながら頷くと喉で笑う相手に対し「おっと、それはつまり落とされることを貴方自らお待ちなんですかご主人?」と自分も普段決して使わない妙な使用人口調でおどけてみせたりなんかすればパルフェを口に含み顔を絆ばせる様子に愛おしさ感じたのか自分も瞳緩めて「ほんと?何点?お兄さんのパルフェ今日は何点?」と続けながらもまだ消えやまぬ本能からか相手の瞳をじっと見てしまい)
んだよ、違うのかよ。堪え性ないだろ、お前さ。………な、んだよ、俺、別に間違ったこと言ってねえだろ。苦しかった分、報われればその幸せが大きくなる、お前がそいつを思う事でそいつもきっとその分お前に返してくれるだろうよ。簡単に諦めるんじゃねえぞ、髭。だぁあっ、お前もううるせぇ!羨ましくも寂しくもねえよ!勘違いすんな!て、テメェがいなくなったらその分静かになるだろうがっ…可愛くねえし!お前のそのうるせえ口塞ぐぞ!結果オーライって事にしとけよ、面倒くせぇ。そんなに気になることでもねえだろ。…そんなこと言われたら、更に聞きたくなってくるのが人間だぜ?糞髭?妖精さんにはわかって、俺にはわからないって言うのがムカつくからいいだろう?さて、妖精さんを呼ぶか…。ふん、自分で言うかそれを。…まぁ、違っちゃいねえからいいけどよ。…大袈裟だってーの、ばぁか。嘘付いたらどうなるか分かるよな?せいぜい頑張れよ。(からかわれていると分かりつつも頬を赤く染め上げ悔しそうに唇を噛みつつ己の頭をふざけて撫でる相手の脛を思い切り蹴り乍否定し続け相手がこの屋敷から仮に出て行ったとしたら静かになるのは恐らく本当で何処かでそれは嫌と思う自分がいれば双眸をそっと細めては止められればニヨりと人の悪い顔を浮かべ全く聞く耳を持たず相手の両手を肩から離せば窓の方へと近寄り後ろの相手の反応をちらりと見つつ手をかけようと手を伸ばしておどけた口調の相手を見るなりはん、と鼻で笑っては「ばぁか、絶対落とされない自信があるから言ってるだけだ勘違いすんな」なんてニヨニヨ笑いながらみやり己の視線と相手の視線が合えばどことなく恥ずかしくなったのか視線をそっとそらしつつ「…まぁ、90点くらいだな」とパルフェを口に含みつつ告げ)
なっ、そ、そんなこと無いもん!ちゃんと堪え性くらい兼ね揃えてる大人ですぅー。…間違ってるとか正しいとかじゃなくって、何て言うかな。お兄さんちょっと嬉しくなくもなかったよ今の。見返りを求めてる訳じゃないけれどそうすることで俺の抱いている愛情を受け入れて貰えるなら…やっぱり、何だろうな、…嬉しいし。こんだけ想ってきたんだ、言われなくとも諦めたりなんかしないよ。うるさくないし!当然のこと言ったまでだし!坊っちゃんから可愛いことゆってきたんじゃんもうさ。てか坊っちゃんお兄さんのいないお屋敷とか大丈夫?干からびない?不便だと思うよ絶対!俺が可愛いって思ったんだから良いじゃないの口にしたって。っはは、そうする。…の筈なのに前までずっとそれにびくびくして隠し遠そうとしてたからなあ。えっちょっいやいやいやいやいや!違うよ!それはあれだよ坊っちゃんにちょっぴり探求心があるんだと思うな!ダメだよ!ダメだってなんでそんなこと知りたいんだよどうだって良いじゃん忘れろ忘れろ。っはは、ご主人様からもお墨付きみたいだしな。俺の生き甲斐だし誰にも抜かさせはしないさ。俺にとってはこれぐらいがちょうどいーんだよ、…ああ。もちろん。絶対にイエスと言わせてみせるよ。(妙に照れたり喜んでも馬鹿馬鹿しいだけだと寧ろ安心したようでからかう口調はやめぬままいるも久し振りに来た急所への攻撃に避けられる筈もなく呆気なく崩れ落ちてはだらしなくいってぇ!なんて声を上げ相手が出ていけば静かだとのたまう台詞が勿論本気ではないと解った上で仮にそうなるとしてこの可愛い幼なじみは無事生活などやっていけるのだろうか、なんて割りと本気で心配しつつ本気なのかそれとも自分の反応が面白いのか依然として妖精を呼ばんとする相手に窓を開かれては終わりだと察したのか慌てながら相手の肩を掴んだままの手を考え直せとぽんぽんと叩きながら喚くと鼻で笑う様子の相手を眺めるなり「相変わらず手厳しいなうちの旦那様は。他の誰かに惚れ込まれないうちさっさと落とさなきゃまずそうだ」なんてやれやれとかぶりを振りながら苦笑い溢すと気恥ずかしいのだろうか、視線が合わされぬままに続けられた感想にぷっと吹き出しながら「っはは、なぁんだよそれ。残り十点がものすごい気になるんだけど。」といつものおどけた口調で笑ってみせ)
どこにそんな証拠があるってんだよ。ねえだろ?俺からすりゃ、そんなもん持ってるように見えねえよばぁか。…あっそ。嬉しいなら別に、お前の為に言ったわけじゃねえけど。見返りとかじゃなくて、その分愛してもらえばいいじゃねえか。あれ、これが見返りっつーのか…?わかんねえ。ま、諦めねえのなら心配はいらねえな?うるせぇよ!お、俺がそれ言ったからって…っ…!はぁ?別に、お前がいなくても俺は干からびたりしねえよ!…そりゃ、少しは不便かもしれねえけどさ…、ちゃんと生活ぐらいは出来る。俺を誰だと思ってんだよ?うるせぇだから黙れって!可愛いとかいうな!…ま、いいじゃねえか。はぁ?じゃあ逆に聞くが何でそんなに隠したがるんだよ。もしかしたら妖精さんだって分かってねえかもしれねえじゃねえかよ、別に聞いたって何かが減るってわけでもねえんだったら聞いてもいいじゃねえか。ってことで、この肩掴む手、離せよ。気になるような言い方したの、てめえだからな!あんな言い方されちゃ、否定しようにもできねえだろーが。お前、ほんとそればっかだよな、生き甲斐生き甲斐って…。…ったく、この使用人は困ったものだな。自信満々だな。(脛を蹴ったことにより相手が崩れ落ちる様子を見ればハッと鼻で馬鹿にしたように笑えば先程まで頬を赤く染めていたせいか暑いのか両手でその熱を冷ますようにパタパタと仰いでは相手との会話の度に相手がその相手と付き合えばこういう会話も無くなってしまうのだろうかとマイナス面で考えながらそれは口には出さず己の心の中に秘めれば相手に気づかれないように小さく溜息を吐き無事に生活出来ると言いつつも確実に今と同じ生活が出来るのかと言われればそれは否だが、と腕を組み偉そうな態度で相手へ問いかけ眉を釣り上げ乍一旦窓を開けることは置きながら首を傾げどうして此処まで隠す必要があるのかも分からずいいだろ、と目だけで問いかけ己の肩にある手を指差しては視線を窓の方へやり妖精はいるだろうかと視線だけ動かしつつ手で頭を撫でる相手の手をぺしりと叩いて苦笑を溢す相手に「俺を落とそうなんてするやつはてめぇしかいないだろうし、その心配はいらねえんじゃねえの」なんて頬杖を付きながら見遣りおどけた口調にどこかほっと息を吐きつつ「うるせ、気にすんな。つうか、点数なんて必要ねえだろ」と依然視線はそらしたままでそう呟き乍も口へと運び)
そんなこと無いって!いつも余裕綽々だし十分大人なお兄さんに堪え性が無いなんてご冗談すぎるよ。はいはい、…ツンツンされるのは慣れっこだけど感謝くらい素直に浮けとったってバチ当たんないぜ?はは、どうだろな。でもやっぱりそうなれるならそれに越したことは無いし。片想いの身には愛されるのって想像するの難しいけど、心配はご無用だよ。気になるもんさ!嬉しかったし!ほんとかぁー?お菓子切れとか寂しくて乾いちゃうとかざらに在りそうでお兄さんは心配です。…不便かもなら俺ずっとここいたって構わねぇだろ?だって本音なんだから仕方無いだろ、可愛がらせろって。…結果オーライだ、そうしよう。……そ、そしたらせめて誰かまで聞かず知ってるかどうかだけでいいんじゃ………そ、それはその…あれだ、ほら……お兄さんの大事ななにかが減るって言うか…。うう、仕方がない…。つれないな、それでも俺が自信げに言わずとも他の誰かに一番隣や背中を任せたいと思える?間違いじゃないんだから仕方無いだろ、他の何よりも一番誠心誠意込めて頑張ってきた事なんだから。(吸血鬼としての強さの威厳はどこへやら、完全に情けなく蹴り上げられた箇所を擦りながら可愛いことを言ってきたのは自分の方だったくせにと恨めしげに相手見てはすっかり真っ赤になっていたじゃないかと顔を冷まそうとする手の動きに思わず笑みが噴き出しそうになるのを堪えては大丈夫だと強く断言する割にはそのあとにぽつりと溢される不安げな一言にどこかいじらしさのようなものを感じずにはいられずに元より何があっても出ていくようなつもりこそ無いが穏やかな声で出ていかないから心配そうにすんなよ、なんて続けると此方の制止も聞かずに一向に妖精に自分の恋の相手を聞こうとする相手に何をいっても止められないと悟りつつなんとか譲歩してもら得ないものかとずるずると食い下がろうとするも自信が無いのかどこか青ざめた顔のままで軽くはたかれた手のひらになぁんだよ、なんてけらけらと笑めば「そんなんわかんねえだろ、落とそうとされずともお前側が誰かにころっと落ちちゃうかもしれないだろ?うかうかしてらんないさ」なんて肩をすくませては「えー、だあって自信持ってやってる仕事なんだから満点取りたいじゃないの!……じゃあ総合評価は?今日の晩餐のさ。」なんてわざと不満げに唸りながらもそう訊ねて)
本当にあるのか?堪え性…の割には、すぐ手出しそうだよな。お前ってさ。昔から思ってたけど。…そ、そこまで言うなら、その感謝は受け取っといてやるよ。仕方なくだからな!つーか、ツンツンってなんだよ。難しいかもしれねえけど、…心配無用ならいいか。ばっ…!そ、そんなことねえって!お菓子切れだったらシェフに作らせりゃいいだけの話だし…さ、寂しくなんかねえし…!お前いなくたって、俺だってもう一人前なんだからなばかぁっ!本音って…お前なぁ…!可愛がらせたくもねえよ!……、じゃあ、誰とまでは聞かないでやるから、聞いてもいいよな…?そもそも、お前が言わなかったら俺だって妖精さんに聞こうと考えつかなかったぞ…っと、妖精さん。……お前以外に隣や背中を任せたい…、…任せたい、とは思わねえな。お前が傍にいると少し落ち着くっていうかなんていうか…っ!べ、別に変な意味じゃねえけどっ!…ふん、なら、これからも誠心誠意込めて頑張れよ。ばぁか。(手で仰ぎ乍はぁと息を吐いて落ち着かせれば恨めしそうに見られればもう一度蹴り上げようかと相手の脛へ狙いを定めるもふん、と顔をそらしてはこいつ吸血鬼なくせに脛とか蹴られると痛いんだなと今更な事を考えて次からはそこを狙うかなんて思考しては大丈夫だと言われるなり相手へ視線を向け本当に大丈夫なのだろうかと見つめるもそれは分からず仕方がないと肩を竦めれば妖精に聞くのは知ってるかだけを聞くことにしてやるかと譲歩すればよいしょっと窓を開けて妖精を探し見つけた妖精へ手招きをすれば手のひらへ乗せて見つめつつ青ざめた相手へ視線を移し、信用されていないのかと思えるような言葉に眉間に皺を寄せつつ「ばぁか、んなことありえねえっての。それはねえよ」とやれやれと首を振れば不満げな相手に小さく笑みをこぼしては「総合点は100ぐらいか。うまかったし、」と見上げながら告げ)
なっ、どっから来たんだよその推測…本気で好きな相手にそんな手荒な真似っ……、……しかけ…た事あったけどさあ…。はーいはい、…ふは。ありがと。え?そりゃ坊っちゃんの事よ、素直になりゃ可愛いものをつんつんツンツンして。…ん。長年の幼馴染みに心配されるような恋なんかしてらんないしな。えーほんとにー?とかなんとか言って坊っちゃんシェフでもの足りる?俺がいつも作っちゃうから菓子専門じゃないっしょ。…ぷっ、…な、なにその今までは俺が居てやっと一人前だったみたいな言い方…っおも…いや、かわ…面白かわいいんだけど。いやいやいや落ち着いて考えてみ坊っちゃん、俺は坊っちゃんを可愛がれる。坊っちゃんは大事にされる。winwinじゃn?……ま、まあそんくらいは……あー……うわ、墓穴掘ったか……。反対に俺も他の奴の背中や隣に付き従える自信ない……し、……っそっか。…ふふ。うん。うれしい。ありがとう、坊っちゃん。もっちろん。これからも粉骨砕身、誠心誠意頑張らせていただきますよ。(再度狙われた弁慶にやめてくれと言わんばかりにぶんぶんと首を左右に揺り動かしながら吸血鬼だろうが人間だろうが急所を蹴られれば痛いものは痛いのだと両腕でそこを庇うように覆うと相手の思考を読み取ってか否か妙な嫌な予感を感じるも気のせいだろうなんて置き捨てると窓を開けなにかを乗せるような手の動きをする様子にああ近くにいるんだろうなあなんてもし知ってたらどうしようと、そして話している言葉のあやとかで察したりなんかされたらどうしようと心臓をばくばくさせながら相手が妖精と対話しようとしているのを見守ると「そうか?……俺には数年早ぇってぐらいなのにさ。」なんてまさか自分にだけその可能性がゼロだと言い切られないわけがないだろうと考え込むように呟くとなんだかんだと笑顔を見せてくれながら満点を告げられては口元を緩めながら「良かった、坊っちゃんに褒められんのは最高だ。」と言うと相手の髪に触れてみて)
ほら、言い切れねえじゃねえかばぁか。言い切れるようになってから出直してこいよクソ髭。うるせぇ、誰もお前に可愛いだなんて思ってもらおうなんて思ってねえから安心しろ。俺はこのままでいい。まぁそうだな、心配させてるようじゃお前にはそんなのまだ早すぎるんじゃねえのか?ぷすす。ほんとだって…っ!し、シェフので足りるし…べ、別に、お菓子専門じゃなくたって一応シェフなんだから作れるに決まってんだろばかぁっ!ばっ、ち、ちげえよ!笑うんじゃねえ!お前がいなくても俺は一人前で…っああもう訳分かんねえ!……、大事にされたいとか思ってねえし…お前だけじゃないのか、それ思ってるの。俺が主人だからお前が俺を敬うのも当たり前だろ?…妖精さん、彼奴の好きな人って知ってるのか…?え、知ってる?そうか…誰かなんてすごく気になるんだが、…うん?…ま、そんなんじゃお前はここから出て行く事もないんだろうな。別に、お礼なんていらねえんだからなっ!ふん、当たり前だろ。俺の召使なんだから(脛を隠されてしまえばちっと小さく舌打ちをしつつ相手が気を抜いているうちに蹴ることなんて容易い手前今隠されたってそのチャンスはいくらでもあると企んでは手のひらに乗せている可愛らしい妖精に問いかけては応の言葉が返ってくれば目を瞬かせ気になるのか相手の方へ視線を一瞬持っていった後妖精の方へ視線を戻せば耳元へ寄ってくる妖精に首を傾げてみせれば相手が心臓をばくばくさせていることなど知らぬままに妖精の声に耳を傾けると「ま、俺を落とそうなんてするモノ好きはお前だけだし」と双眸を細め乍見遣り髪に触れられるとくすぐったそうにしながら「あっそ、」と素っ気なく返して)
う…っ、…い、今はそんな手出ししたりしてないよ!むしろへたれなくらい……いや誇れねーか……。えーちょっとなんだよそれー、そうじゃなくってさあ。損だって事よ、誤解されやすいぞ?恋愛がまだ早いとかどこぞの坊っちゃんにだけは絶対に言われたくないっての…まぁた変な笑い方してもう。作れたって完成度も俺のが上だろうと思うけどなあ……っはは!もういい加減諦めてそばにずっとお兄さん置いたら?甘やかされることによって楽もできるし中々悪くないと思うけどなー、敬う…って言うのとはまた甘やかしたいってのはニュアンスが微妙に違うような気もしないでもないんだけどさ。えっやっぱ知ってんの!!?まじで!?…ちょっ、ちょ……。お前こそ、簡単には俺をここから解雇させようなんて思わないくせに。っふふ、はいはい。世界で一番お前にとって最高の使用人でいれるよう努力しますよ。(餓えで頭の中がそれを満たすことだけで埋め尽くされない限り普通の人間、それも殴り合いを然程得手じゃないと自負までしている自分には相手が再度隙を見て蹴ろうとまでしているとも思わずにひとしきりとりあえず痛みも引いたのか脛を隠すことも忘れてぶんぶんと頭を横に振りながらへたれだと苦笑い漏らしながら呟けば相手が妖精と僅か会話して聞こえた単語とこちらへと一瞬だけ視線を移したことにどきりとすればいてもたってもいられないような様子で相手が話の中で察したりしないことを深く祈りつつ見守れば「…そうであることを祈りたいよ」なんてはふりと遠くを見つめるようにしながら深くため息を溢せば素っ気なく返す相手らしい態度にふっと安心しつつも心のどこかで不思議な高揚感に駆られては何を思ってか「そうそう。……なあ、腹一杯なったか?」と問い)
今はって…、てめぇがヘタレ?てめぇがヘタレならどっかのヘタレ野郎に謝ってこいよ。んなのが誇れるわけねぇだろーが、ばぁか。は…?損…?誤解、って、されるわけがないだろ。う、うるせぇな!別に俺には恋愛云々するつもりもねえからな!てめぇにゃ、まだ早いっつーの、ふん。完成度云々そんなのはいいんだよ、食えたら同じだろ。お前はこだわるかも知んねえけど…そりゃ、菓子なんて殆どお前が作ってたんだしシェフの方が下なのは当たり前だろ…は、な、そばにって…それだったらお前俺のこと一人前って認めねえじゃねえか。…甘やかされて楽ばっか、って訳もいかねえだろ、俺だって一応成人してんだし…。ち、違うのか…。…なんだ、その好きな人の事知ってるのかと思ったのに…、ったく…ん、ありがとう妖精さん。っは、それはどうだろうな?俺の気が変わって解雇させるかもしれねえだろ?毎日ヒヤヒヤして過ごしてろよ、くく。ふん、それでいいんだよ。くだんねーこと考えずそれに励めよ(ヘタレ、その文字に片眉を釣り上げては馬鹿にするかのように鼻で笑いながら腕を組んでは今は脛を蹴るのを止しといてやるかと相手には悟られない己の思いやりで今はそれをやめておくなり堪え性が仮に相手へあったとしてもそれが何時までもつかなんて分からず双眸を細めるだけで耳元へ寄せられた可愛らしい唇から紡がれた言葉は違う言葉で期待していたのかがっくり肩を落としつつ苦笑を浮かべ乍妖精の頭を優しく撫でれば相手の方へ視線をやり、己の気付かぬところで妖精が相手へ秘密にしておいたわなんて笑っているなど知らずに相手を見つめては「んだよ、やけに自信がなさげだな」なんて首を緩く傾げ乍どこか遠くを見つめるような相手を訝しげに見遣りつつ問われた言葉にきょとんと瞳を丸くしては「ああ、お腹いっぱいになったが…なんだ?」と行儀悪く肘を机の上へ立てながら問いかけ)
そのヘタレちゃんが仮に居たとしてその次くらいにはヘタレてそうで不安だわ…あ、やっぱ?下手に手出ししそうで引き下がってばっかだな俺……。全然そんなつもりないのに不機嫌に見られたり嫌われてるって誤解されたりさ、皆が皆お兄さんみたくおまえの事熟知して手に取るようにわかるわけじゃないし…。いやいやいや一生独身ってどーよ、この屋敷も跡継ぎ無くなっちゃうよ?俺に早かったら坊っちゃんなんてまだべべちゃんレベルじゃんか…。変わるって!変わるよ!ってかあれだけ幸せそうに食べてくれちゃってるくせに今更なんでもいいとか言わせないよお兄さん、…世界一おまえの好みに添っておやつ用意できんのは俺だけでしょー…。それは別にあと数十年もすれば変わるかもしんないし、ってか…一人前として見てもらいたがる辺りなんかかわいい。…そうだけど、長年隣同士に居まくった訳じゃん。俺のまえでくらいは甘ったれてたっていいじゃんか。えっ、やっぱ知らないの!?えっ、えっ!?うわあああもう気になる!もどかしい!ぼ、ぼっちゃん…ど、どうだって…?うーわあー、そこでわかってんじゃねーか、これからも励めよとかにっこり笑いかけてくれないあたり。くれないあたり。……まあ、ここには居たいからがんばるけどさあ…。はぁーいー、…手厳しい旦那様だなこりゃ。ふふ。(相手の思うヘタレの度合いやどんな人物か想像するとなぜか不思議なくらい掴みやすくそれでもその次ぐらいにはやばい気がすると率直に嫌な予感からこくこくと頷きながら答えては相手が脛への攻撃をやめた優しさも知らずにそこから手を離しもう痛みも大丈夫になったのかその場でとんとんと地を足で軽く叩くと堪え性がなかったからキスもしたし泣かせもしたし後悔も反省もしてるけどだからといってこのままへたれなまま終われはしないと複雑そうに難しそうな顔をすれば妖精が自分に向かってそんな優しい行動をしてくれたことに声も姿も見えないために気付かずに相手の言葉の一つ一つから読み取れる状況に一喜一憂するような形で大きくリアクションを溢せばああもし仮に解られていて秘密にしてくれただけだったらと思うとありがたいけどしにたいくらいこっ恥ずかしいなんてその通りであることを葛藤しながら視線を自分へと戻す相手の反応うかがうように見つめれば「いーや、自分に自信は有るけどさ?お前が他の誰かには決して気に入られないっていう可能性には自信がないね。」なんてゆるゆるとため息漏らしながら首を左右に振ればじっと無機質にも見える瞳で相手に視線向け続ければ「………甘そう、」なんてぽつりと呟きながら髪に触れた手のひらで相手の頬撫でて)
その次にはヘタレだろうな、お前。引くことも大事だがたまには押してみろよ。なんか変わるかもしれねえだろ。……べ、別に、そう思われたらそう思われたでどうも、しねえし…、その、この屋敷にいるやつだけがわかってくれてたらいい。後継って……そ、そうだよな…後継…俺で終わらせるわけには行かねえし…後継か…。べ、べべちゃんレベル…。う、うるせえな!変わんねえっつってんだろばぁか!た、確かに、俺好みに添って用意してくれんのはお前だけだけどよ…。ばっ…可愛くねえっつーの!…、なんか、お前の前で甘ったれるのって俺のプライドが許さねえから却下。どうせ俺が甘ったれなくてもてめぇが好き勝手に甘やかしてくんだろ。あ?あー、なんか、お前に好きな人がいることは知ってるみたいだが、その人物はわかんねえって…なんか隠してる気がすんだけどなー…妖精さんが俺に嘘なんてつくなんて思いたくねえし…。にっこり?誰がてめえなんかに笑うかよ。鼻でなら笑ってやっけどよ。うっせ、ばぁか(鼻で笑い乍ヘタレて好きな相手へ手を出せないということをわかっていながら相手が己にしたことは忘れたわけではなく、思い出すと複雑なのか記憶の奥にしまいこんではふう、と息を吐いて。相手がヘタレならきっと相手が好いている相手は大変だろうな、なんて思いつつやはり相手の好きな人には気づいていない様子で相手の言葉に表情をコロコロ変えたり青筋を立てたりと色々忙しくしつつも相手と話すのは嫌ではないようで、妖精が誤魔化していることには違和感を覚えつつ首を傾げ乍うーんと眉間に皺を寄せ唯一の友達を疑うのも嫌なのか肩を竦めては諦めるかと溜息を吐いて「さぁ、それはどうだろうな。」その時はその時だろ、なんて他人事のように呟けば相手の発言に眉間に皺を寄せ触れてくる手にぴくりと肩を揺らし見上げては「お、おい、フランシス…?」なんて困った様に名前を呼んで)
…まあ……解っちゃいるはいるんだけど、さあ……いっぺん押して失敗してるからな…今回はちょっと、押してみるけど。告白、したいしさ。…もーう。そんなんだからお兄さんお前のことが心配で心配で離れたくなくなっちゃうんじゃないの、…離れる気なんかさらさらないけどもさあ。……まあお前が結婚して子供がいないと廃れちゃうかもだもんな……なんか俺としても超複雑な話だけど……。お兄さんのがどう考えたって恋愛なんて上の上ですっての。えー、なにそれおにーさんものっそい寂し……くないですなんなのおまえ本当にありがとうございます……てなわけでずっと置いといていいんじゃない?おにーさんのこと。可愛いって、いい加減慣れろよう。ま…まあそりゃあ……否定はできないけども、さ。坊っちゃんからあまったれてくれたって全然おかしくもないし可愛いからいいのに。……そ、そっ、か。ま、まあまあいいんじゃない?どうせもうすぐおにいさん直々に結果報告するし、わ、解ることだし。…たまあにによりとも笑うよねお前……嬉しいとき照れ隠しするからなあお前……見る目があると言うほめ言葉ですー。(へたれている自覚もあれば以前の失敗に関しての反省も両方とも勿論あるのだがこのまま引きっぱなしは男が廃るし、なにより相手との約束もお流れにしてしまうとそれだけは流石に許せないらしくこのままへたれでは終わらないと首を左右に振り否定してはでもこれだけやり過ぎた自覚があるくらいにもかかわらず気づかない様子の相手見つめれば気付いてくれとも勿論思わないが天然で鈍感で可愛いこの幼馴染みには押しすぎも考えものだがへたれは必要ないのかも。なんて内心でやれやれと笑みを浮かべつつ好きな人がいるということを妖精たちが知っている、と聞けばいやもうそれ俺が妖精たちに自ら言ってないってことはやっぱり隠してくれただけでばれてるんじゃ――なんて察し心の中で土下座でもするような勢いで妖精たちに礼を叫びつつそれを表に出さないように苦笑い作りながら言うと「……はあ、ならせいぜい大事な可愛い可愛いご主人様を誰かに取られないよういいとこ見せねぇとなあ」なんて肩竦めてため息はふり。困惑した瞳で自分を見つめる仕草もなんだかいまは餓えに困っていないはずにも関わらずどこか陶酔さを含んだ感情に呑まれた頭はそれすらも可愛らしく思えるようですっと薄く笑み浮かべては椅子に座る相手に寄る形で自分もしゃがむようにしながら瞳覗き込むと低く「――食後のデザートって、どれくらい甘いんだろうね……」なんて呟くと頬を撫でた手で相手の顎をくいと掴み)
(/明けましておめでとうございます。お返事が遅くなってしまい申し訳ございません…!仕事の関係上、遅れてしまった上あと少しでお返事が返せると思うのでもうしばらくお待ち下さいませ…!ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございません。
今回は要件のみで失礼します…!/ お返事不要 )
【あけましておめでとうございます!いえいえ、こちらこそ常日頃お世話になっているというに度々お返事お待たせしてばかりで申し訳ありません、多々長くなっている箇所もありますしもし大変でしたら蹴ってしまっても構いませんのでどうかご無理の内容にお願いします。
反応申し訳ありません、今年もよろしくお願いいたします。/蹴推奨】
(/大変お待たせしました…!やっとお返事が書けました。多少、削らせていただきました、すみません…。これからは出来るだけなるべく早くお返事出来るよう努めさせていただきます…! )
だからそんなにヘタレになっちまったのかよ、フランシス?んな失敗したぐらいでな…、押してダメなら引いてみろだとかそんなのあるだろ。せいぜい頑張れよ。…な、だから俺は一言も心配してくれなんて言ってねえし…!お前が一人勝手に離れる気がないだけだろ。お前が複雑って何でだよ、その後継云々は俺の話だろ?あー、あれか?この屋敷にここの使用人と俺以外が出入りするのが複雑なんだろ?…そ、そりゃ、俺はどうせ恋愛とかしたことねえよ…。し、仕方ねえな、そんなに言うなら置いといてやっても、いいぞ。別に。…直々に報告くるなら、…仕方ないから待っといてやる。誰が相手なのか、気になるところだが。いいだろ、別に俺がどう笑おうが…野郎にサービスする笑顔なんて持ち合わせちゃいないからな。褒め言葉かよ(もとより相手はヘタレだったのかもしれないが最近になってから余計にヘタレな部分が目立っているような気がする為にゆるく首をかしげながら相手を見つめては小さな親友から聞いた諺を述べながら小さく息を吐いて。恋愛経験など皆無な自分からすればそうやって好きな人ができ、それを報告してくる相手が羨ましくもあり複雑な気持ちなのは変わりなくその相手が己だったらいいのに、と思っている自分に驚き首を振っては相手から直々に報告が来るのをドキドキしながら待たなくてはいけないのかと額を抑え、「…誰も俺なんか興味ねえって…、まぁ、頑張れよ」なんて己は滅多に外へ出ないし知り合いの顔も少ないためそんな確率は低いのだが苦笑して、顎を掴まれれば困惑は深まるばかりで一体どうしたのだろうかと思いながらこれはマズイと脳が警告を出すものの動けずに「…さぁ、な…とびきり甘いんじゃねえのか」視線を逸らし顎を掴む相手の腕を掴み乍そう呟いて)
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