ふりーたー 2015-08-25 14:27:28 |
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あ、あぁ。そうだったよな、うん。
(此方の質問への相手の返事は己の額から冷や汗を流させるもので、思わず上擦った声で返事を返せば自分しか使っていないからか減らない紅茶のパックを棚へと戻し珈琲パックを二人分準備して。お揃いの珈琲カップへとお湯を注ぎ彼の注文する物を作りながら、聞こえてきた彼の言葉に顔を上げて。「また行くのか?大変だな…。無理、しないでね」彼の睡眠時間を奪ってまで俺達に有意義な時間を過ごす事が出来るのだろうか、そう思っては遠慮がちに心配の言葉を掛ければ珈琲カップを二つ手に持ちリビングへと運び自分と相手の分の珈琲をテーブルへと置いて。ソファに座る彼の対面に座る勇気はない、相手の斜め横、地べたに座れば淹れたての珈琲に口を付けて。)
遅れてごめんな、待っててくれてありがとう。
ああや、違くて、暫く朝だけ……、
(勘違いを招く言い方をしてしまったと己の言葉の足りなさに苦笑を漏らす。明確に何が原因だったとか、そんなのは覚えていないけれど。きっと自分たちがこんなふうになってしまった一つの要因として、自分の口の悪さや素っ気なさは、あるかも、しれないな、なんて、思わなくもない。けど。何かを振り落すように少し頭を振り、彼を目で追いながら答える。彼好みのと、俺好みの二種類の珈琲を持ってきた彼は誤魔化しきれない距離の取り方で斜めに座って、此方からは少々見下ろす形になる。すぐにカップに口をつける彼を目線だけで見ながら、そんな態度を取られてこっちだって落ち着かない、と無意識に片方の尻を浮かしてジーンズの後ろポケットを探っている右手に気づけば小さく舌打ち。煙草なら寝室だ。吸うにしてもベランダか換気扇の下、なのだけれども。尻と右手を元の位置に戻して、未だ珈琲にもケーキにも手をつけず、「無理してんの比奈だべ。俺に気遣いすぎ。てか隣来ないの」と抑揚のあまり無い何でもないようなトーンで、いつもの仏頂面でそう言えば二人掛けソファの余ったスペースと床に座る彼を交互に見遣り)
俺もいっつも遅いから。
今回も進展なくてごめん。あと勝手に呼び方決めたけど嫌じゃない? 要望とかあったら言ってなー
そっか。じゃあ久々に夕飯、一緒に食べられるな。
(彼の訂正を聞き思わず自然に緩まる頬。手に持つカップを置けば、夕飯何にしようかなーと落ちつかない様子でそわそわと一人口を動かしていれば、聞こえてきた彼の声にピクリと肩を弾ませゆっくりと彼へと視線を合わせて。「そんなんじゃないよ、うん。じゃあ隣行こうかな。」いつものすっかり染み付いてしまった気を遣う様な作った笑顔で早口に言葉を返せば彼の隣、結局距離は空いたままなのだが、腰を下せば元いた位置から珈琲とケーキを引き寄せ落ちつかないように再び珈琲を啜り。カップを戻せば一つ溜息を吐き、やっと決心した様に俯いたままゆっくりと口を開く。「士郎はさ、俺と一緒にいて楽しい?…俺の事、好き?」普段なら間違いなく口にする事のない相手の気持ちを確認する様な問い。しかし今の様なすれ違いの生活が続き自信が無くなっている様で。)
いや、可愛い呼び方ありがとう。久々にロル書いたから分かりにくい所もあるかも、ごめんな。
……その顔かわいくねえよ?(久しぶりに嬉しそうな顔をさせてあげられたと思ったのに。怯えているようにも見える彼の態度が気に入らなくて、彼にそうさせている自分が嫌で、ずり落ちるように大きく背凭れに体重を預け、頬杖をついて、自嘲と呆れのため息と共にそう言ってやる。作り笑いなんてしたって、どこまでが本当でどこからが偽りだとか、探る気もないし。決して広くないソファなのに、目いっぱい距離を取って端に座るから、茶化して距離を詰める気にもならなくて、舌打ちは寸でで飲み込んで、不機嫌に顔ごと逸らす。と。隣からぽつり問いかけられて、頬杖を外して彼のほうを向く。行き場を無くした手は肘置きに落ち着かせて。「うん、好き。でも今は楽しくねえな」と、俯いた彼の形の良い高等部の丸みを見つめながら、きっぱりと答える。たぶん、もっと良い答え方とか、正解とか、知ってるけど、言わない。嘘をつくのは外側だけでいい。もういい。だから。直後、正面に向き直って、もうきっとぬるくなり始めている珈琲牛乳の淡い色にぼうっと焦点を合わせて、「離れたほうがいいんじゃない、俺ら。そーゆうこと言わせんのダルいし。……今日友達と飲むから」半ば一方的に切り捨てた言い方だけど、これでいい。結局一度も珈琲にもケーキにも手をつけないままで、彼の返答を待たずに立ち上がり寝室へと向かい)
待ってた。大丈夫、いつも通りきれいなロルだから。
やっと進展……させてみたけどまた返しづらいレスだなーごめん。好きなように返したって。
何、急に…俺は元々可愛くないし。
(隣から溜息と共に放たれる言葉に緩みきった頬が固まる。また何か、気に触る様な事をしてしまったのだろうか。隣で背凭れに体重を掛ける彼と共にソファがギシっと音を立てる。先程までの笑顔は消え小さな反抗心から不満気に唇を尖らせる様に呟くも、その声量は今にも消え入りそうに小さくて。ついに言った。言ってしまった。すれ違いの日々をこれ以上送るのはやめたいと珍しく己から行動を起こしての事だ。後悔はしてない、けど。俯き彼の答えを待つ。聞こえてきた久しぶりの好きという言葉に胸がギュッと締め付けられる。少しだけ光が見えた気がしたが、次に放たれた言葉に俯いたまま顔を上げる事が出来なかった。そして続けられる絶望的な言葉に、広くなったソファ。「ごめん!…俺が悪かった。ごめん。嫌なとことか駄目なとことか全部直すからっ。離れるなんて、言うな、言わないで。」寝室へと向かう彼の背中。思わず後を追い掛け後ろから相手の腕を掴む。つらつらと思いを縋るように言葉を一方的に投げかける。泣いたらまたさらに面倒くさいって思われる。彼の顔を見るのが怖くて俯いたまま無意識に腕を掴む力は強まっていて。)
ありがとう。俺も本当に面倒臭い奴だな、うん。進展ありがと。お言葉に甘えて好きなように掻き回させてもらったから後は…よろしく。
(予想はしていた。背後から慌てて立ち上がった気配と、ばたばた言う足音。廊下に出る前に強く腕を引かれる。反射的に何か言おうと開いた口は音を発さないまま、肩越しに振り返って彼が己を引き留めるために発する言葉を聞く。折角買ってきたケーキも、注文通りに淹れた珈琲も無下にされて、怒らないんだなあ。なんて、妙なことを思う。彼に捕まれた腕が痛い。彼が俯いていても、此方からはほんの少し見上げる格好になる。ただ、表情までは見えないけれど。何が悪いとか、誰が悪いとか、そういうことじゃない。そんなふうに言われたって罪悪感を感じるどころかお互い様でした、ってすぐ和解できるものでもない。好きな気持ちだけじゃどうにもならないことってある)
や、……そういうこと言われんのダルいって。痛いから手、放してくれる?
(意図したよりもはるかに相手を容易くあしらうような、冷静な、声。正直なところ、半ば意識的に冷たい態度を取っていたけれど、本当に面倒臭く感じてきている。そもそもこういう人間関係の縺れとか拗れとかが面倒臭くって、だから友人の輪は狭いし。彼のことは好きだ、俗にいう倦怠期とかいうのも自分にとってはたぶんごく普通の日常と変わりなくて、相手側の心境の問題だからそれが自分にも影響するっていう、それだけ。言い様によれば責任転嫁、だけど。とりあえず今夜は外で飲もう、実は既に約束があったわけではないけど有言実行、そう決めて気だるげに少し首を傾いで彼のリアクションを待ち)
シナリオを決めないでやり取りするのも楽しいね、これからどうなることやら……。
ごめん、嫌だ。離したくないし、離れたくない。士朗が面倒臭いの嫌いなのも知ってる。でもごめん。俺士朗がいないと…。
(掴んだ腕の先から聞こえるのは極めて冷静な、冷たくとも取れる声。怠そうな態度に一瞬掴んだ手の力が緩むもまたギュッと握り直す。俯いたままなのは彼の冷めた表情を見るのが怖いから。俯いたまま、しっかりとした強い口調で彼の言葉を突っ返す。視線は手の先、彼の腕。今ここで手を離せば彼は直ぐにでも家を出るだろう。そしたらきっと、もう元には戻れない気がして。自分にしては珍しく強情に、我儘言ってるなと頭の片隅で感じつつも掴んだ手の力は緩まる事はなく。しかしこの状況も、己の我儘も彼にとってはウザイ、ダルい、面倒くさいだけなのだろう。俗にいう倦怠期を迎えていたのは否定出来ない。己の気持ちも付き合い始めより小さくなってたのは事実なのだから。でも今互いの気持ちの大きさは明らかに違っているのを嫌でも感じてしまう。鼻の奥がツンとする。でもここで泣いたらきっと彼は今度こそ本当に呆れかえってしまうだろう。絶対涙を零すまいと誓ったのは良いものの、所詮は生理現象。とりあえず相手に見られぬよう深く深く俯向くも声は震えていて。結果的にはヘタリとしゃがみ込み先程まで腕を掴んでいた手は彼の掌を両手で握り込んでいて。)
士朗、本当に遅れてごめん。何ヶ月経っただろう。もう俺の事なんか忘れてるかも。ごめんな。もし、また続けてくれるならレス返してください。もうこんな奴とはおさらばしたいなら放置してくれてていいから。本当、ごめんな。
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