そらいろまふらー　【非募集】

俺が払ったのに..、ほら。行くよ。(自分と相手の分と纏めて払うつもりでいたため、後から会計をしに来た相手を見れば出しかけていたお金を一度財布に戻し。隣からの視線を感じつつ会計を済ませれば出口を出てすぐ後ろへ振り向き手を差し出しながら相手が来るのを待って)

(食堂の扉を閉めて顔を上げると同時に視界に入ってきた手に一瞬戸惑うように相手の顔と差し出された手とを交互に見たものの、すぐに嬉しそうな笑みを浮かべると手を差し出して相手の手を握り。「行きましょう、そらるさん！」とテンション高めに声を掛けると同時に歩き始め)

ん..。どうしよ、少し下りて海の方とか行ってみるか。
（繋いだ手を嬉しそうに見詰めその手を優しく握り返し此方に引き寄せる様に引っ張ってはゆっくりと足を進め。旅館を出て辺りを見渡すと少し下った辺りに浜辺があるのを見つけ横に視線を向けては首をかしげて問うてみて）

良いですね！人居なさそうですし！(抵抗なく相手の傍に寄り添うようにして隣を歩きながらその提案に目を輝かせ。一度頷いてから周囲を見渡し、浜辺のある場所を確認すると早速そちらの方向へと歩き始め)

..(繋いだ手が人目に触れぬよう此方からも一気に距離をつめれば海から吹いてくる風に気持ち良さそうに目を細め。綺麗な夕焼け空をじっと見詰めながら足を進めていると暫くして目的地に到着し。｢海岸沿いら辺歩いてくか、｣と相手に尋ねるように呟いてみては行き先の方向へ手を軽く引っ張り)

うわぁ…夕陽反射してて綺麗ですね。(手を引かれる方向へと足を進めながらも視線は陽の沈みかけた輝く海へと魅入っており。人の居ないことを確認すると繋いでいた手の力を緩めてそっと恋人繋ぎに変え、相手の表情を伺いながらも幸せそうにはにかみ)

そうだね、綺麗..。(繋ぎ変わった手と手に視線を向け、その後相手の表情を確かめるべく恐る恐る顔を覗き込めば相手方も此方の表情を伺っており急いで視線を正面に戻し。ゆっくりと足を進めつつ少しあるいたところで｢海、足だけでも入ってみたいかも｣なんてぽつりと呟き程度に口にすれば繋いでいない手で海の方を指差し)

良いですね！ちょっと冷たそうですけど。(すぐに視線を逸らした相手の姿にくすりと笑みを浮かべてからその手の指し示す方向へ視線を以降させ。繋いだ手に軽く力を入れながら頷くと早速海の方へと歩き出し)

冷た、(先程の自分の動作に笑みを浮かべる相手にむっとした表情を向ければ空いている手で頬を軽くつついたりして。暫く歩いているうちに目的の場所へつけば靴を脱いで子供の様に海に向かい走りだし、ゆっくりと足の先を水面につけては冷たさにすぐそれを引っ込めて)

あ、なんか…(未だ靴を脱いでいる途中だったものの、先に海へ走って行った相手の無邪気な姿に思わずその手が止まり。柔和な笑みで相手に目を奪われながらポツリと零れかけた言葉に口に手を軽く当てることで阻止し)

ほら、お前も早く来いよ(足首辺りまで海につければ指先で砂を掴んだりして遊んでおり。軽く水面を蹴ったりと水飛沫を上げれば思い出した様に後ろに振り返り何故か笑みを浮かべる相手を見て首を傾げれば手招きして)

(その言葉に微笑を浮かべたまま一度頷き、途中にしていた靴を手早く脱いで相手の元へと駆け寄り。そのままの勢いで海水に足を浸したせいか大袈裟に水飛沫を上げて「うわ、冷たいですねこれ」と笑いながら悪戯心に椀型にした掌に掬い上げたごく少量の水を相手の方へと投げ掛け)

お、おい(足裏に感じる砂の心地好い感触と冷たい水の流れに口許を緩めながら自身の元へやって来た相手の水飛沫に身を屈め。手で自分を庇うように水飛沫を避けるも何故か掛かる量が多く感じ良く見てみればそれは故意的に相手がかけているもので。その様子に小さく笑みを浮かべればこれでもかという量を両手で救い上げ勢い良く相手にかけ)

うわっ、ちょっと量がえげつないんですけど…。(海水に侵食された部分が冷たくなるのを感じながらも表情は楽しげな微笑を浮かべており。仕返しに掌いっぱいに入れた海水を掬いあげると再び相手目掛けて掛け返してはクスクスと笑い)

そっちからやって来たんだし、まふまふだから手加減しないよ。(思った以上の水が相手に浴びせられ勝ち誇った表情で満足げにその様子を見ていたのも束の間、反撃の水飛沫に身を縮め手で掛からないようにと姿勢をとるも自身に掛かったその量に低く小さな唸り声を上げ)

どんな特別扱いですか、それ…。(両手に残った水気を取るべく軽く払う仕草をしながら思わず苦笑を浮かべ。足首まで浸かった海水の水面を一瞥してから相手の方へと歩み寄り、「なら僕もそらるさんには手加減しないですよ」と冗談めいた口調と共に悪戯っぽく笑い)

でも特別扱い、嫌ではないでしょ..?(顔や髪についた水滴をとるべく首を横にふるふると振り、濡れた前髪を掻き上げると、此方へと寄る相手に自身の方からも近づき両頬を軽く引っ張っては「まふまふ変な顔ー、」と小さく笑みをもらして)

やめてくだはい。(喋り難そうに眉を下げて困ったように笑いながらも本気で嫌がる素振りはなく。両頬を引っ張る相手の手首に自分の手を軽く添えて相手をまっすぐに見つめ、「…手離してくれないとできないんですけど」と曲力発音が正しくなるようゆっくりと告げ)

えー、気持ちいいのに。(暫くふにふにと柔らかい相手の頬を触っているも真っ直ぐと見つめるその瞳を見ては思わず息を呑み。触る手の力を緩めゆっくりと下に下ろしては「また掛けられるの、俺。やだなー..。」と口を少し尖らせ目を伏せて)

え。いや、水は掛けないですよ。(相手の勘違いを訂正しながらも目を閉じた相手の顔に思わず目を奪われ。しばらくそうしていたものの、素早く周囲に人が居ないかを確認してから相手の頬に両手を添えると軽く相手の唇に口付け)