譫言

退屈と寂しさとは紙一重。
暇だとのたまう方を見ていると、
寂しいと叫んでいるように見えてしまいます。
素直にそう言えないだけなのか、
自分でも気付いておられないのか―…。
　

眠りは、身分や人種を問わず全ての人に許された安息の場所。
それを誰かから奪ってはなりません。
眠れないのならば、ただ柔らかな闇に身体を預けましょう。
―…私が枕元で、お話の一つでもできれば良いのですが。
　

手錠や足枷、檻で身体の自由は奪えるかもしれません。
ですが、言葉の鎖ほど人を縛るものはないと思うのです。
たった一言で人を世界一の幸せ者にすることができる、
たった一言で人を恐怖の底に突き落とすことができる、
…言葉こそまじないであり、魔法であり、呪いだと。
　

人を傷付けるものにせよ、好意を伝えるものにせよ
言葉を発すときは慎重にならなければなりませんね。
何かに影響を与えるということを、忘れてはいけない。
　

上記では呪いだと吐きましたが、
愛しい御方を言葉で縛る事が出来るなら本望ですね。
離れられないように私の身体ごと赤い紐で。
それに、身体を拘束される事も好みです。
身体の自由を奪われる代わりに、心の自由を奪いたい。
―…少し、貪欲なのかもしれません。
　

花は好きです。花言葉を一心に調べていた時期もありました。
今よく見かける向日葵は眩しくて、見ていられませんが。
竜胆や夕顔は見ていてとても穏やかな気持ちになります。
菫などの慎ましい佇まいは、見習いたいものです。
　

自分と一緒だね .

＞緋さん
今晩は、美しい色の御方。
同じとは如何ようなことでしょう。
あなたの事を、教えてください。
　

幸福とは必ずしも甘いものではないと思うのです。
味がするとすれば―…豆腐のような淡泊な薄い味。
それだけでは物足りなくなってしまうでしょう。
あれやこれや、と調味料や薬味を求めてしまう。
幸せとは、決して満たされる事のないものだと。
…やさしい表現が出来ず、至らぬ部分はお許しください。
　

美しい色、ね .
それはどうも ..


自分はさ、自分の吐いた言葉でも他人が吐いた言葉でも" 言葉 " という形のない概念に囚われて、身動きが取れなくなるからさ、同じというよりも共感、関心に近いのかな .

それと、花 好きなんだ .

＞緋さん
赤色は好きな色の一つなのです。
血と薔薇の色。美しいものの色ですな。

なるほど、そうだったのですね。
他人が吐いたものだけでなく、
自分の言葉で雁字搦めになってしまう。
｢君は何をやってもだめだ。｣
これだけでも、人を変えてしまいますからね。

そうでしたか。それはとても嬉しい共通点です。
どんな花がお好きですか？
　

目の前に転がっていたからといって
安易に手にとってはなりませんよ。
必ずしもよいものだとは限りません。
貴方を深淵に引きずり込むものだって
泣き顔を被っているのですから。

手を出すならば、その後の事を考えて。
人を助けるという事はその方の重さを少し譲り受ける事。
自分や現状に手いっぱいならば、目を瞑る事も大切です。
　

そうか .. 自分も赤色好きだから、そういう言葉嬉しいよ .

単純な人間だから馬鹿正直にその言葉を受け取って態度では反論して見せても頭の中では受け入れてるような奴だから、きっと仕方ないんだろうけど .


ネモフィラ .. って花が好きなんだ..

＞緋さん
喜んでもらえたようで、何よりです。

負の意味を持った言葉というものは
人の心に強く残りますからね…。
言った方は覚えていなくても言われた方は、
何十年もその呪縛に苦しむ事だってあります。
屹度あなたも辛い思いをされているのでしょう。

ネモフィラ。…和名では瑠璃唐草というのですね。
少し調べさせていただいましたが、とても可憐な花ですね。
赤の色を持つあなたは、不思議と青が似合うように感じます。
　

ん、そう .. そうなんだ .
悪い意味のある言葉ほど耳にこびりついて離れないというか、なにかをするたびに昔、他人に失敗したときに言われた言葉や笑い声が消えなくて ..って感じかな .


すごく綺麗な花なんだ .. ずっと見てても飽きないくらいには .
そんなこと言われたことなかったな ..

時間とはとても残酷で優しい。
遅効性の薬のようで、毒にもなり得る。

愛を囁き合った仲でも、時間はそれを風化させてしまいます。
身を引き裂くような辛い出来事を、思い出にできます。

時間とは、とてもおそろしい。
　

＞緋さん
過去のまやかしが幻聴を囁くとなっては
自分でもどうしようも出来ず、貴方の行動や気持ちを
制限してしまっているのでしょうね…。
気にするな、などと惨い事は言えません。
それを相殺できるほどの言葉があれば良いのですが。

はい、私もそう思います。絨毯のように咲き乱れた
ネモフィラの画像が出てきて、とても美しいと思いました。
あなたの儚い雰囲気が青の色を思わせるのかもしれませんね。
例に違わず、ネモフィラの奥ゆかしさはあなたによくお似合いです。
　

選ぶということは、捨てるということ。
だからといって、それを気に病むことはありませんよ。
その方にとって、離れていこうとする人との縁を
無理矢理繋ぎとめる事の何と不毛なことか。

離れていったものに、情けをかける必要はないのです。
笑顔で見送って差し上げるのが筋というものでしょうな。
　

しょうがないのかもしれないって思ってる .
自分は多分、弱いから誰かの言葉に寄りかかってないと不安で、でもその言葉に傷つけられて .. っていうのを繰り返してるんだ .


儚い、かな .
ん - .. 葵ｻﾝ はどんな花が似合うだろう ..

＞緋さん
しょうがない、と諦めてしまうのは
まだ少し早いような気もします。
自分の弱さを認める事が出来るなんて
あなたはとても素直で、賢い方なのでしょう。
弱さを情けないと思う必要はありません。
自分ではない誰かの言葉に縋ってしまうのは
あなただけでなく、私とて同じですから。
耳ざわりの良い言葉を取り込まないといけませんね。

何処か儚げで、哀しそうにも見えました。
…私、ですか？ふふ、考えていただけるだけで嬉しいです。
楽しみにしていますね。