お菓子中毒のおかしな悪魔

散歩って…すごい特別な散歩だね
(ふふっと楽しそうに笑い、相手は悪魔で皆から怖がられてる人物だと思うが私にはそうは思わないなーと思い何気に軽く頬にキスをして)

…えっ…、なっ、遥っ
(途端に顔赤くすれば動揺したのかぐらっと大きく傾くもすぐに態勢立て直し)

わわっ…なんか、したくなりました
(傾き驚いてぎゅっと抱きしめ、急に相手にキスがしたくなりえへへと笑って、ごめんなさいと謝って)

…別に、何、キスしたくなっちゃったんだね
(クスッと笑って「俺もしちゃうよ、そんな可愛いこと言われたらさ」と呟いて)

ん、ダメです…魁亜さんはちゃんと飛んでてください落ちたら怖いです
(呟きに顔を赤くし数回横に振ればダメッと頭を優しく撫で)

…そうだね、俺は頬なんてもんじゃすまされないしね
(嬉しそうに笑って、「ね？」と首傾げ)

ば、ば、ばか…
(相手の言葉を聞けば顔を真っ赤にしてぎゅっと抱きつくと顔を見せないようにして)

…照れちゃったの？
(茶化すようにそう笑い、人間の女の子ってこうも可愛いのかと思いつつ飛んでいけば「ほら、月」と
相手の肩たたき)

うっ…は、はい…
(茶化すように言ってくる相手に素直に頷き、肩を叩かれれば顔を上げると｢綺麗…｣見たこともない高いところで見れば目をキラキラさせて)

綺麗でしょ
(「俺、こうしてみるのが昔から好きなんだ」そう言って同じように目を輝かせれば付きの逆行を浴びていて)

うん、すごく綺麗…
(静かに頷いて｢ふふっ、私も好きです｣こうやってみるのが好きで薄く微笑み、月の光を浴びる相手をみてかっこいいなと思い)

……悪魔ってさ、人間より寿命が長いんだ
(ぽつりと呟けば「これ、誰かと一緒に見れるなんて思ってなかった」と言えばありがとうと感謝の意味を込めて首筋に痕つけて)

そうなんですか？
(本などで見る悪魔は寿命が長いというのはあるが相手もそうなんだと思い。｢ふふ、私で良かったんですか…？｣と微笑みながら見ていると首筋に痕をつけられピクッとすると顔を赤くし)

……逃がさないからね
(にっと悪戯っぽく笑えば「もう少し近づいてみようか」と少しだけ近づいて)

うん、離れないです…
(頬を赤くしながら頷き｢ちょ…ここではダメです｣近づかれるとううっと真っ赤になり)

…俺だってこんなとこではしないよ
(余程反応が面白かったのかクスクスと笑えばしばらくした後「まだ見てる？」と問いかけ)

よかった…
(ほっとして、くすくす笑う相手を見てむうっと唇を尖らせ｢見てたいけど…早く帰らないと、明日も早いから｣と少し寂しそうに)

そっか…、うん、分かった
(こくこくっと頷けば「じゃあ、帰ろう」ともと来た道を戻り)

あ、あの…家にお願いします
(来た道を戻ってると分かれば自分の家にお願いしますと相手の顔を見て)

…案内よろしくね
(一瞬困惑したように眉顰めるも、そう言えばそうだったという風に納得して)