お菓子中毒のおかしな悪魔

わわっ、魁亜さん…翼出てますよ
(あわあわと慌てていて、しまってくださいと相手の手を取って)

あ、ごめん、嬉しくて…つい
(相手に手を取られてはっとし、ゆっくり翼仕舞って)

ふふっ、嬉しかったんですか？
(相手の言葉に嬉しそうに微笑み、羽を仕舞うのを見てほっとすると食べ終わってたお皿を片付け始めて)

誰かに作ってもらうのなんて初めて…だから
(頬緩んだまま「お風呂入ろうかな、俺」と相手に言い)

そうなんですか？
(お母さんとかには作ってもらわなかったのかなと思いながらお皿を洗っていて、「お風呂ですか？あ、準備しますよ」とお皿を洗うのをやめて濡れたてを服で拭き)

…何の準備?
(きょとんとした顔で首傾げれば浴室に行き「お湯なら溜まってるけど」と指差して)

あ、本当ですね…すいません
(いつもは自分でやっているのでつい癖が出てしまい、恥ずかしそうに笑えばごゆっくりと頭を下げて)

ありがとう、遥
(そのやさしさが嬉しかったのか相手の頭撫で)

い、いえ…
(頭を撫でられると嬉しそうに微笑み、しかし今お風呂に入ったら湯冷めするんじゃないかと思い「あの、お風呂に入る前に近くまで送っていただけるとありがたいんですが…」と遠慮気味に聞いて)

……どうして？
(拒否しないあたりいいということなのだが、疑問が先に来て素直に問いかけ)

あ、お風呂に入った後だと風邪ひいちゃう可能性もあるのでその前に帰ろうかと…
(家に帰るので送ってもらおうとしたのだが大丈夫かなと思い、ダメなら歩いてでも帰ろうかと思っていて)

分かった
(こくっと頷けば「…俺、ちょっと外行ってくるね」とドアに手をかけ)

ありがとうございます
(ニコッと笑いお礼を言って、腕時計を見て遅くなっちゃったなーと思いながら、相手の言葉を聞いて首をかしげて)

うん…、月が出てる
(一人で夜空見上げてそう呟けば特に何をするわけでもなくそこで立っていて)

あ、本当ですね…綺麗
(夜空を見上げてる相手を見て隣に立ちみるとわぁっと声を上げて、綺麗だなーと思っていて)

…近くで見る？
(隣に来た相手が空を飛んだ時の顔を思い出して)

はい！見たいです！
(こんなに綺麗なら近くで見たいと思っていて楽しそうに笑い)

…よし、行こうか
(ゆっくり翼生やせば相手を抱きかかえて)

わっ…
(ぎゅっと相手にしがみついて、近くで見れるんだと思えば嬉しそうにして)

…折角だし、散歩しようか
(嬉しそうな相手に微笑めば夜景が上から見渡せるようにと街の方へ方向転換して)