お菓子中毒のおかしな悪魔

うん、これくらいでいいかな
(目を伏せる相手を見て悲しませてしまったかなと不安そうに見て、焼き加減を聞かれると頷いて)

えーと、皿……
(一旦フライパンから離れてこれまたかわいらしい食器棚から皿取り出して）

(この家のものって全部が可愛いのかなと思いフライパンからは危ないので離れず部屋の中を見渡していて)

はい、皿
（男子が使っているとは思えないような苺を模した皿をフライパンの隣に置き）

ありがとうございます
(お皿可愛いなーと思いながら盛り付けしちゃおうとフライパンを持って)

…結局、俺なんもしてないね
（一言ごめんと誤れば少しの間黙り込んで）

へ？大丈夫ですよ？
(お皿に盛りつけしながら謝られると相手の方を見てくすっと笑い、初めて空が飛べて楽しかったのでそれで満足していて)

…遥って、綺麗だよね
（こちらを見て笑う相手を見つめて唐突にそう呟き）

はい？
(急に何を言い出すんだろうと相手を見て首をかしげて盛り付けが終わればよしっと頷いて)

だから、遥が綺麗だねって
(綺麗なモノにひきつけられるのが悪魔の性なのか「こっち、向いて」と首傾げ)

もー何言ってるんですか…
(相手の言葉にクスクスと笑っていて向いてと言われると「なんですか？」と相手の方に向き)

ねえ、俺は悪魔って言ったでしょ
（ずい、と相手に近づいて「それは本当なんだけどさ」と付けたし）

（/折角ですしちょっと攻めようかなと）

え？あ、それはわかりましたよ…
(近づく相手を見てどうしたんだろうと首をかしげて逃げることはせず甘いもの食べたいのかなと思い)


(/じゃあ、遥ちゃんは盛大に攻められ恥ずかしがりますね)

その前に、普通の男でもあるんだ
(じりじりと壁際まで追い詰めてそのまま逃がさないように壁に手をついて)


(/わ―!かわいいですねーっ)

っ…で、でも…私と魁亜さんはその…初めて会ったわけで
(壁にてをつかれて逃げられなくなり相手の言葉に顔を赤くしながら下を向いていて)


(/魁亜くんはかっこいいですよっ！)

……俺を見てよ
（下を向いた相手の顎をやさしく掴んで自分のほうに向け）

（/あ、魁亜はいわゆるアレです、ロールキャベツ男子ってやつです）

っ、か、魁亜さん…
(顎をつかまれると自然と相手に顔を向け、顔を真っ赤にしながら見ていて)


(/え、やばいです。めっちゃ萌えます…)

かわいい、遥
(妖艶な笑みを浮かべればぼそっと呟いて耳元で「…ねぇ」と囁いて)

(/だって普段ぬぼーっとしてんのにスイッチ入るとこれですよ
あ、嫌なら言ってくださいね！)

かわいいって…そんなことないですよ
(相手の笑みを見ると何も考えられなくて、耳元で囁かれるとびくっとして「は、はい」と声が裏返り)

(/そのギャップがいいですよー！
全然嫌ではないです！)

俺を夢中にさせたんだ…、しっかり責任取ってよね?
（息がかかるほどの距離でいつもより声が低く、そう呟いてはにこっと笑い）

（/魁亜がありがとうって言ってました!）