主 2015-08-16 23:03:34 |
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・・・なら、これからは俺が共に居よう。この旅が終わるまで。
(握った相手の手を上から包む様に握り、自分の尾を出して相手を包み込み。「見てた・・・と、先程も聞いたが、一体何時から見ていたんだ?」笑みを浮かべる相手に、不思議そうに首を傾げて。
ほんと? 嬉しい……。
(共にいると言われれば嬉しげに頬染め笑むも、本当はずっと一緒にいたくて少し残念に思い。相手の問いに「ん…何百年か前から、かな……よく覚えてない」とこちらも首傾げ、)
嗚呼、だから望む事は何でも言うといい。
(「今だけはお前の相棒だ、」と囁いて耳に軽く口付けを。相手の答えに「そんなにも前からか。・・・何故俺を。」相手の肩に顎を乗せ、吐息を相手の耳に掛けつつ述べ。
ひゃぅ…っ! みみ…っだめ……っ!
(相手が耳に口づければビクンと肩跳ねさせ声あげ、おかげで相手の言葉には嬉しいのに返せなくて。相手の吐息が耳だけでなく微かに角にもかかっていて、「ふあぁ…っそれ……っやぁ…っ」と身を捩り、相手の問いに答える余裕など無く、)
(/遅くなりましてすみません・・・!いらっしゃいますでしょうか、一応レスをば!
んん?・・・駄目なのか?ならば止めよう。
(クツクツと愉しそうに笑いながら相手の言葉に答え、パッと相手を離し。「ほら、止めてやっただろう?これで答えられるな?」にこにこと親しみを感じさせる様な、何処か胡散臭い笑顔でにっこり。意地悪をする様に相手を膝から降ろして。
(/いえいえっ!お待ちしておりましたよーっ)
はぁ…っも、っ黎我の……いじわる…っ。
(膝から下ろされれば畳に両手ついて荒い呼吸整え。耳と角への刺激で腰が抜けてしまい、小刻みに震えつつ、涙目で相手を睨みつけ、)
・・・?何故だ?下ろせと言ったのは、庵だろう?
(首をゆったりと傾げ、くすくすと妖艶に笑いつつ立ち上がり、相手の頭をポン、と撫でてから「お前は少し休憩していろ。俺はこの辺を見てくる。」と告げては着物を優雅に翻して。
下ろせとまでは言ってない……っ!
(相手の言葉に、相手の方に身体向けて抗議し。相手に撫でられれば少し機嫌直して目細めるも、相手が立ち上がれば置いていかれると思い、「や…っ待って!」と相手の着物の裾掴み、)
っと。何だ?・・・立てないだろう?無理をするな。
(着物を掴まれれば相手へと首を向けて、やんわりと相手の手の上に自分の手重ね、離すように力を少し込めて。「寂しいのなら誰か寄越そう。・・・嗚呼、お前は人見知りの様だから気を遣うか。」ふむ、と顎に手を当て、暫し考えて相手を横抱きし。
でも……っ離したら行っちゃう……っ。
(相手に手を放されそうになれば、俯きより強く相手の着物握りしめ。人見知りだと言われれば内心疑問に思うも、相手に横抱きされ「え…っちょ、黎我…っ!」と顔真っ赤にして慌て、)
そう、甘えたことばかり言うな。
(厳しい口調でそう述べたかと思えば、ふっと笑みを緩めて「・・・甘やかしたくなるだろう?」と相手の額に口付けを落とし。「立てないのだろう?そして、離れたくないと言うなら、連れて行くしかないな。」くすくす笑いながら相手を抱いたまま下駄を履き、廊下を歩けば美しい庭園が目に入り、其方へ歩みを進めて。
ごめんなさ……っぇ…?
(相手の言葉に叱られたと思い、しゅんとして反射的に謝ろうとするも、口づけられればきょとんと相手見上げ、しばらくしてぼっと顔赤らめ、庭園に向かおうとする相手に「待って…っこんな…っ恥ずかしい……っ!」と言いつつ相手の着物の袷握りしめていて、)
甘えたければ甘えてもいい。受け止めてやろうぞ。
(ふっ、と余裕気味に、且つ凛々しく微笑んで、“今だけは、な。”と呟きつつも。相手の反応に何を慌てているのかと首を傾げるが、あぁ、と悪戯っぽくにやり笑い、「幻術でそこらの下等な妖怪なぞには見えなくしてある。安心しろ。」と声を掛け、庭園の奥の東屋に着き、腰掛けに腰を下ろして。
ほんと…?
(甘えていいと言われれば赤い顔上げ、続いた相手の呟きには意図的に聞こえなかったふりをして首傾げ。相手が幻術を使っている事がわかれば、ほっとして相手の肩に頭預け、)
あぁ。お前の事は気に入った。・・・飼ってやろう。
(くすりと笑うもその笑みは隠される事は無く、美しい笑みを相手に見せて。声に術を使ったのか、少し言い聞かせる様な言葉で。「・・・可愛いな。従順な狗は好きだぞ?」くっくっ、と面白そうに笑って相手の頬に口付けを落とし、目の前に広がる池をぼんやり眺めて。
ふぁ……っ嬉し…っ黎我、好きぃ…っ!
(自分は声を使う能力を持つ為声や音には敏感で、しかも相手の声には特に大袈裟に反応してしまい、ぞくぞくと恍惚覚えながら呟き、相手の着物をぎゅっと握りしめて、)
……全く可愛い反応をしてくれる。
(ふっと頬を緩めて笑うが、ひらりと落ちてきた桜の花弁にふと顔を上げれば視線をそちらに向け、周囲にあった桜の木をじっと、愛しそうに見詰め。
……っ黎我…?
(落ちてきた花弁に気づき、次いで相手の視線が桜に向かっているのを見れば、途端にスッと熱が冷め、代わりに暗い嫉妬心と独占欲が沸き起こり、常よりいくらか低い声で相手に呼びかけ、)
・・・ん?・・・どうした?
(先程よりも僅かに優しい声に成り、“どうした?”と答えはしているものの視線は桜の木を見詰めていて、愛しそうにフッ、と儚げな笑みを浮かべ、相手を抱き締める腕も緩み。
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