トクメイ 2015-08-16 14:45:42 |
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ハジマリはあの日___。
飽きた、飽きた飽きた飽きた。
遊びも勉強も、恋愛も全て。つまらない。
何か新しい刺激が欲しい。自分を楽しませてくれる何かが。
そう考えた時に思い浮かべたのは、"あの男"
彼なら、俺を楽しませてくれるかもしれない。何ていったって、顔も良くてモテる癖に全然気付いてない。それなのに焦ると行動が変な上に噛みまくり。あんなに愉快な奴は居ない。
__最初は遊びで近付いた。
__退屈しなければ良いと思って。
「 君と、ちょっと話してみたい。」
何時も通りの笑みを貼り付けて声を掛ける。
驚いては視線を泳がせる彼は最高だ。可笑しくてしょうがない。
『 な、なんだひょっ、』
お前こそ、なんだひょってなんだよ。
笑いそうになるのを微笑に隠しては手首を掴む。俺はそのまま、強制的に屋上に連れていった。
___案の定面白い。退屈もしない。
___それで終われば良かった。
___俺は、彼奴を..
__________
ハジマリはあの日___。
俺はダチと話してただけなのに、彼奴が話し掛けてきた。可愛い女の子達やダチを掻き分けて。
いや、掻き分けてっていうと何か必死な感じだな。何か、さーっと、そりゃあもう軽快に。
ホント、何してもカッコいいんだよなコイツ。何処の王子様だよって感じ。
てかなんで急に話し掛けてきたんだよ。俺お前と話したことねーんだけど。誰ですかキミ状態だよ。
「 君と、ちょっと話してみたい。」
意味が分かんねぇ。俺はお前と話す事なんかねぇし。
とりあえず返事しなくてはいけない。気圧されるなんて御免だ。
『 な、なんだひょっ。』
ああ、なんて俺は格好悪いんだろうか。こんな場面で噛むだなんて。おまけに超爽やかな微笑浮かべられちゃってさ、恥ずかしい恥ずかしい。
さぁ、このまま逃げ出してしまおうか。そう思った時、彼奴が俺の手首を掴んだ。周りの奴等になんか目もくれずそのまま屋上へ連れて行かれた。
___コイツは思った以上にヤバい奴だ。怖過ぎる。
___このまま、何もなく終わってくれれば良かった。
___だけど、なんだろうな。この胸が痛い感じは..。
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