主 2015-08-14 22:50:33 |
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(静かな暗闇の中、クッションを抱きしめて、今日を思い出す。「チノのことは嫌いじゃない」、頭の中をその言葉がグルグル回って、だけど、ふわふわのクッションのおかげか、すぐにいつもより深い眠りについて)
(/問題ないです!いきなり立ち去った後のロルしちゃってますが、もし此方の返答が必要な樹くんの反応があれば、補完いれますので!)
(ありがとうございます!今日は塾があり、19時以降は返せません!
これ以上とどまっていても話が進展しない気がするので、次の日に進めますね。レス蹴りしたわけではないのでお気になさらず!)
(同僚たちに会いたくないので、かなり早起きをして身支度を済ませて、
チノの朝ごはんを持って早足でチノのいる檻へと向かって)
……さすがにまだ起きてねぇよな。
(クッションを抱きかかえ丸まっているチノを見て、いくらなんでも早く来すぎてしまったかと思いながら、誰かに会いたくないのは本心なので後悔はしておらず)
(ロルが雑ですみません)
……ぅ、ん…?
(人間の気配とご飯の匂いに、鼻をすんすんしてから、目を開いて、体を起こす。まだ、ぼー、としながら、昨日の『人間』を見つけ、目をパチパチして)
(/了解しました!チノも、突っ込まれると黙っちゃうと思うので、ありがたいです。全然、雑じゃないですよ!)
起きたか?まだ眠いなら、寝ててもいいぞ。
(相手の声を聞きつけ、目を擦り眠そうな相手を見てそう告げて。
ご飯はさすがに隙間から入れるわけにはいかないので、檻のカギを開けて)
(遅れてすみません、そして落ちます。大変申し訳ありません!)
…すぅ……
(寝てていいという言葉に体操座りしたまま、うたた寝しそうになるが、カギが開けられる音に、びくっとして、クッションを抱えながら、檻の端に寄り)
(/わかりました!)
あっ、と……
悪ぃ、驚かせちまったか?
(カギを開け、器の乗ったお盆を中に入れると、チノがビクリと震えたのを見て、
驚かせてしまったかと思い、檻のドアを開けたまま謝り)
(来るのが遅くなり、すみませんでした!)
……チノのご飯?
(檻のドアが開くと、外の世界が近くなった気がして怖くなるが、ご飯の匂いと眠気のせいか、興味が勝って、少しだけお盆に近づいて眠気まなこで相手を見つめ)
(/こちらも遅くなってごめんなさい!)
ああ。食べるか?
(少しお盆に近づいてきたあいてに、一応食欲はあるかどうか聞いて。そのあと思い出したようにペットボトルに入った水も取り出してお盆に乗せて)
うん、食べる
(肯定の言葉を聞いて、一度勝った好奇心は止まらずに、ちょうど檻越しでない相手が見えるお盆の前までゆく。ペットボトルを乗せる相手の白い手に視線を移し、純粋に綺麗だと感じて、暫し動きをとめてじっとみつめ)
どうした、オレの手に何かついてるか?
(お盆の前まできたチノの動きが止まったので、なんだろうと視線を追えばその先には
自身の手があったので、何か気になることがあるのか聞いて)
……「人間」の手、嫌いじゃない
(自分の言葉では、「本当に言いたいこと」が上手く伝わらないような気がして、もどかしく思うが、
どうしようもなく、誤魔化すように、ご飯を口にいれ)
そ、そうか……ありがとな。
旨いか?―――なわけないか。ここの配給飯はまずいもんな。
(相手の言葉に一瞬ぽかんとするが、自分の手がほめられていることに気づいてなんだか嬉しく思い。
ご飯を食べているチノをみて苦笑いしたあと、そういえば自分も朝食はまだだったなと何かないかとポケットを探り)
いっつも、同じ味だもん、アメよりは……まずい
(礼をいう相手をちらりと見てから、耳をぺたんと倒して、無言でまたご飯を食べ始め。
ご飯のことを聞かれれば、まずいかどうかは判断がつかないが、昨日もらったアメと比べれば、明らかにまずいということを伝えて)
ハハッ、だよな。
おっ、これでいいか。ついでに……ほいっ。
(相手の言葉に、そりゃそうだといいながら声だけで笑って。
ポケットを探っていた手が何かを見つければ、カ○リーメ○トを出して、
ついでに袋に入れてもってきたアメを一つ出し、お盆に乗せて)
……! チノ、食べてもいい?
(まずいとはいいながらも、ご飯を全部食べ終わった後に、お盆に乗せられたアメに気づいて、尻尾を立てて、目を輝かせ、相手を見て)
昨日約束したからな、お代わりはここに置いておく。
(目を輝かせる相手に無言で頷いてから言って。
色々な種類のアメが入っている袋をチノの近くに置き、お盆を檻から出して
自分はカ○リーメ○トを無造作にガツガツ食べ始め)
約束……
(はっとして、アメ自体もだけれど、約束が守られたことがどうも嬉しくて、置かれた袋を抱きしめてから、アメ一つ口に入れて)
ん、おいしい…… 「人間」も、おいしい?
(先ほどのご飯の不味さはどこかへいってしまうぐらいの甘さに、自然と頬が緩んで。ふと、相手も何か食べてることに気づいて、何の気なしに問い)
(闇オチすみませんでした!)
なくなったら、また持ってきてやるからな。
(アメの袋を抱きしめる相手に、そんなにアメが好きだったのかと意外な一面を見たような気がして。
なくなれば、今度はフルーツアメだけじゃなく塩アメやハッカも持ってこようかなと思索して)
甘くはないが……まぁ、旨いかな。
もっとしっとりしてたら、もっとたくさん食べるけどな。
(アメのような甘さはないことを伝え、忙しい時や朝ごはんなどは幼いころからたいていこれなので、
美味しいのは合ってるのだろうと、なぜか疑問形でいい)
(また持ってくると言われれば、嬉しそうに頷いて、先ほどのアメはもう溶けてしまったので、口の中にもう一粒入れて)
…?しっとりが好きなの?
(おいしいという割には疑問系で言う相手の様子に、きょとん、として。しっとりという言葉は知っているのだが、具体的な食べ物は思い出せず、でも、そんなモノ、そもそも食べたことなかったはずだ、と疑問はうやむやにし、小さく欠伸をして)
(/お気になさらず!チノの昔の記憶はあいまいな感じです)
う~ん、好きっつーか……
パサパサだと、飲み込みにくいからな。
(きょとん、とする相手に、食べ物がのどにつかえる感じが嫌いだと説明して。
水が欲しいところだが、近くに自販機などはなく檻のそばを離れるのもどうかと思い諦め
小さくため息をついて)
眠いのか?昼寝してもいいぞ
小さく欠伸をする相手に、眠いのかどうか聞いて。
自分も、一応自身の研究があるので部屋に一度研究資料を取りに行きたいと思い)
(勝手に、樹くんは研究の仕事をしている設定をつけちゃいましたが、
やはりチノの世話係専門の方がいいですかね?もしそうなら、下のレスは蹴っちゃって大丈夫です!)
パサパサ… チノもきらい
(相手の説明に想像すると、まずそうな感じがして、そう言い
ため息をついたのを見ると、尻尾を揺らしながら首を傾げつつ、また欠伸をして)
…んー
(いつの間にか目はとろんとしていて、相手の言う通りにしようかと、ふらふらとアメの袋を抱え、
クッションの置いてある檻の隅に戻り、ごろんと横になってから体を丸くして)
(/もちろん構いませんよ!樹くんの設定はご自由にどうぞ!)
(チノが横になったのを確認すると、檻の鍵を閉めてから、
いったん部屋に戻りついでに水も取ってこようと思って、檻のそばを離れ)
(落ちます。返しが明日の午後からになりますが、一日進めますか?
それとも、続けてその日にしますか?)
(/いえいえ!私も間違えたことあります笑
どっちでも、大丈夫ですよ。樹くん的にはどっちがいいですか?あと、ちょっとやりたいことがあるので、私からロルしてよろしいでしょうか?)
……? ふ…う……
(どれだけ寝ていたのかわからないが、ふと目が覚め、
重いまぶたを開ければ、顔が火照り、頭がボーっとするのを感じ。
寝転がったまま、怠さに手をおでこに置いて)
(/どちらでも大丈夫にしました。樹くんに決めてもらって大丈夫です。
展開に不都合があれば、レス蹴りでも構いません!)
(遅れてすみません!
一日進める方にしましたが、よろしかったでしょうか?
ロルの件、了解しました!)
チノー。
・・・・・・どうした、元気ねぇぞ?
(自分の研究だけをまとめて、
小走りで檻に近づくと、なんだかぼうっとして寝ころんでいるチノを見て声をかけ)
…あつ…、チノ、頭ふわふわする…
(おでこに触れば、自分でもいつもより高い体温を感じ。声が聞こえた方に顔を向け、怠そうな声で返答をして)
(/こちらこそ、遅れました…問題ないです!)
ふわふわ?それって……ちょっとこっち来い。
(自分のおでこを触って怠そうな声をあげるチノに、
若干心配そうな顔で、こちら側へ手招きをして)
……?
(熱さにどうにかなりそうな頭を押さえて、相手に言われるままに体を起こし。ふらふらと手招きした相手の方、鉄格子の近くまできて、ゆらりと尻尾を揺らしながら、若干心配そうな相手を見つめ)
じっとしてろよ?すぐ終わるから。
(チノが近くまで来ると、鉄格子の間から手を伸ばして、チノのおでこに自分の手のひらを当てて。
もう一方の手を自分の額に当て、熱を測り)
―――…っ
(近づいてきた手に一瞬だけ目を閉じて、おでこに触れた瞬間のひんやりとした感触に、まばたき。
手の方が冷たいはずなのに、こみ上げてくるような懐かしい あたたかさを感じ、
自分でも気づかないうちに、ぽろぽろと溢れた大粒の涙が、自らの手に落ちて)
うぇっ!な、なんだどうした!
あぁ、わ、悪かった、急に触ったりして!!
(突然泣き出したチノにかなり驚いたようで変な声を出して。
触られた事が嫌だったのかと思ったのか、クールさを失い舌をもつれさせながら手をひっこめ)
(樹君の伽羅がぁー!すいません!)
…チノ…あったかい手が、とっても懐かしくて……
だから、嫌じゃなくて…
(相手の勘違いに気づいて、ふるふると首を振って。
なんて言ったら伝わるかわからなくて、ひとつひとつ言葉を選んで)
―――嬉しい
(涙の粒がまたひとつ落ち、だけど今度は笑顔と一緒に)
あ、ったかい?
そんなに温かいか?オレの手。
(首を振る相手の言葉に、自分の手を見つめながらつぶやき。
そんなことは気にしたこともなかったので、初めて言われた言葉に少し戸惑い)
嬉しい……
―――そうか、良かった。
(かなり予想外の言葉に目を見開くが、それ以上に自分の行為が
拒まれていなかったことにホッとして、もう一度手を伸ばし、今度はチノの頭に手を乗せて)
チノ…好き、
あったかい ――樹の手が好き
(こくりと頷いて、今度はごまかした言葉じゃない本心をありのままに伝えて。
自然と初めて呼べた相手の名前に違和感は抱かずに
少しだけ耳を動かすぐらいの恥ずかしさはあったけれど)
…え、へへ ……
(いつのまにか、涙は消えてしまって、瞳にだけキラキラと雫が残り。
ホッとした様子の相手がまた頭に手を載せてくれたことが、うれしくて耳をたたんで
だけど、カゼの眩暈にクラクラとして、ばたんとクッションに倒れこみ)
(/私のロル遅くてごめんなさい!了解です!)
そうか、ありがとな。
……い、つ……き?
(自分の手を好きだといってくれた相手に、今度は素直にお礼を述べて。
自然に名前を言われたので気付くのが遅れたが、思い返すと驚いたように思わず名前を復唱してしまい)
あっ!そうか、風邪だったな。
大丈夫か?熱以外に、どっか悪いとこあるか?
(いきなりクッションに倒れ込んだチノにびっくりしたが、
相手が風邪ひきなのを思い出し、冷静に熱以外の症状を聞いて)
(いえいえ、全然大丈夫です!私も遅いので!
質問ですが、チノの体の構造などは人間と同じですか?
もし違っていれば、風邪薬はチノ専用のものがあるとい設定を考えましたが…どうでしょうか?)
うん…樹! チノ間違ってる…?
(お礼に嬉しそうにまた頷き、
復唱する相手には、ちょっと不安そうに問いかけ)
頭ぐるぐるで……ぼーとする……あつい
(クッションを枕にして、寝転べば少し眩暈は収まって
冷静な質問には、自分の感じてる症状をそのまま言葉にして伝えて)
(/樹くんの読み方って「いつき」、であってますか?
pfには、たつきって書いてあったので…!
ほとんど構造同じなので、人間の薬も効くと思われますが、
薬の種類は樹くんの判断に任せます)
(のおぉぉー!!間違えました、すみません!
いつも「いつき」と打って変換しているため、間違えてしまいました。
そこの部分、無視してください、ホント申し訳ありません)
いや、間違ってない。大丈夫だ。
(不安そうに聞く相手に、小さくほほ笑みを向けて言って。
名前で呼ばれた事が相当うれしいのか、本人でも気付かないうちに笑みがこぼれ)
あぁ……本格的な風邪だな、こりゃ。
ちょっと待ってろ、必要なもんとってくるから。
(相手の症状を聞き、思ってる以上にひどいなと思ってから、
薬やら氷のうやらを取りにいったん自分の部屋に戻ろうとし)
(相手の微笑みに、こちらも自然と笑みが浮かび
名前を呼べたことで、樹と自分との壁が薄くなった気がして、それがまた嬉しくなって)
……うん…
(待ってろと言われれば、こくこくと頷いて
熱を帯びたおでこや、ほっぺを触りながら、
必要なモノを取りに行った相手を見送り)
(/そうでしたか…!了解しました)
(遅くなり、すみませんでした!部活が始まるので、出現率が減ります)
チノー、大丈夫か?
(自室から、普段自分が風邪のときに使っている氷のうやら薬やらを袋に詰めて持ってきて。
檻の前にゆっくりとおけば、ダウン状態のチノを心配するような口調で尋ね)
(/了解です。私も若干減ると思いますので、のんびりいきましょう!)
うん、だいじょうぶ………ありがと
(熱で赤くなった顔で、相手の方を向き
持ってきてもらった袋を見れば、弱々しく笑い、
今度はちゃんと聞こえるようにお礼を言って)
そうか……いや、風邪はこじらせると厄介だからな。
ちょっと入るぞ。
(弱々しいが笑ってくれた事が嬉しくて、お礼を言われた事がくすぐったかったのか
フイッと横を向きながら、それでも嬉しさを含んだように言って。
檻に入らなければ看病が出来ないので、怖がらせない様に予告してから檻のドアを開けて中に入り)
(闇落ちするかもしれません、すみません)
(相手が檻の中に入るのは初めてだったと、ふと気づき。
恐ろしい外の世界から自分を守るためにあったはずの檻。
誰も入って欲しくないと思っていたのに)
……樹とこんなに近いの初めて
(入ってきた相手を寝ながら、ぼうと見上げ。
檻越しに見ていた相手が目の前にいることに恐怖より驚きを感じて)
(/わかりました!)
……そういえば、そうだな。看病するのに、さすがに鉄格子越しはやりにくいし。
嫌だったか?
(自身を見上げてくる相手の言葉に反応し、檻の外から看病するのは
チノ的にも自分的にも辛いので入ったのだが、もしかしたら嫌だったか、と思いながら聞いて)
チノ…びっくりしてる
クッションも、アメも……樹も、近くにいても怖くない
(嫌だったかと問われれば、すぐに首を振って、違うという意思を示し
外の世界のモノが自分の世界に入っても怖くない不思議を相手に伝えて)
(闇オチすみませんでした!)
―――それは、良かったな。
(怖くないと相手に告げられれば、自分が否定されていないことに安堵して、
チノと自分の距離がだんだんと近くなっていることに気付いて、なんとなく嬉しく感じて)
―――……熱は出てても、体は温めないとダメだ。これ、着てろ。
(まるでてれ隠しの様に話題を変えて、袋から白いパーカーを出してチノに渡して。
自分がいつも食べている、温まったレトルトのおかゆを皿に出して)
(相手の言葉に小さく頷いて
でも、樹は、クッションやアメとは少し違う気がする、とぼんやり思い)
―――…あついのに…?
(手渡されたパーカーをじっと見つめてから、相手を見上げて不思議そうにそう言って
皿に出されたおかゆが目に入れば、食べるために起き上がろうとし)
(/いえ!私のロルで時間とってしまってたので…ごめんなさい)
(いえいえ!私も、大分これる時間が少なくなってしまって、申し訳ないです!)
あついけど、氷のうするからさすがにその服じゃ冷える。羽織るだけでもいいから。
(不思議そうに見上げてくる相手に、ビニール袋に入っていた氷のうを取り出し、タオルに巻いて
チノの頭に乗せて。チノが来てる服は肩が出てるので、汗で冷えても駄目だと言って)
ここにもたれてろ、一人で食べれるか?
(置きあがってくるチノに、いつものクッションに加え大きめのクッションを2つほど取り出し
縦に重ねて、チノと鉄格子の間に挟んで。
だるさで参っているように見えるチノに、一応声をかけて)
ん…わかった…樹の言う通りにする
……気持ちいい
(氷のうを見て、確かに冷たそうだと思ったのか、白のパーカを羽織り
頭に載せられた氷のうの冷たさに、すーっとした気持ちよさを感じて)
うん チノ、食べれる
…よっい…しょ
(新しいクッションが置かれ、もたれれば、ほっと安心したような顔になり
熱を帯びた顔で、ふぅと深い息を吐いてから弱く微笑み、そう言いながら
ぎりぎり届きそうな皿に一生懸命手を伸ばして)
……無理そうだな、ほら。
(一生懸命手を伸ばすチノを見て、いつもなら声援を送るだけで澄ますのだが、
相手は病人であるため、皿を取ってスプーンでチノの口の前にもっていき)
…? チノ、自分で食べれるのに
…やっぱり食べる
(皿に手が届く前に、相手が取り、
口の前にスプーンが差し出されるのを見て、きょとんとするが、
拒否するのは嫌だったので、ぱくっとスプーンを咥え、おかゆを食べて)
(遅くなり、すみません!)
旨いか?熱くないか?
(拒否されることなく素直に食べてくれたので、思わず2つも立て続けに質問してしまい。
こんな風に食べさせるのは初めてだな、と思って)
―――おいしい
…けど、ちょっとあつい
(はふはふしながら、喉におかゆを通して
相手の問いには、頬をゆるめて答え。
ただ、猫舌のせいか、少し熱さを感じたことを、
目を細め、舌をちょっと出して伝えて)
(/大丈夫ですよ!むしろ、忙しい中でもきてくださってありがとうございます)
良かった。
そうか、なら―――
(美味しいと頬を緩めるチノに、いつも同じような食事なため温かいおかゆは初めてなんだと痛感し。
あついと訴えるチノに小さく頷くと、次にすくったおかゆをふーっとして冷ましてから食べさせ)
(いえいえ!こちらこそ、不定期でごめんなさい。9月からは、さらにこれなくなる可能性超大なので、
今のうちに・・・)
…あつくない、おいしい
(まだ熱でぼうとしながらも、息をかけて冷ましてくれる相手の優しさを見て、心の奥が暖かくなって。
口の中に含んだおかゆの温度はちょうど適温で、えへへと嬉しそうに微笑んで)
(/いえ、リアル大事にしてくださって大丈夫ですよ!
私は冬はかなり来れる回数減ると思われます、ごめんなさい)
――全部食べられそうか、無理なら残してもいいぞ?
(チノに微笑まれ、無意識のうちにこちらからも微笑みを返して。
言葉をいいながらも手は止めずにチノに食べさせていて、この後の事を考えながら聞いて)
(問題ありません!私も冬はバタバタすると思いますんで)
――― だいじょうぶ、チノ、食べれるよ
(相手の微笑みに、口には出さないけれど、なんだか、また嬉しくなって。
食欲はあるようで、運ばれるスプーンの上のおかゆを次々に口にし、ついにはおかゆをすべて食べきり。
ふぅ、と一息をついて、お腹がいっぱいになったせいなのか、うとうとし出して)
良く食べたな。
……眠いか?なら、これ飲んでからにしてくれ。
(おかゆを完食したチノを見て、食欲はあることに安心して。
目をとろんとさせるチノを見て、薬を飲ませなければと思い、袋を漁って小さな巾着袋を取り出し)
…それ、なに?
(うとうとしながらも、相手の言葉に意識を保ち。
取り出したものを見れば、ゴシゴシ目を擦りながら、なんだろうと覗いて)
俺のばあちゃんお手製の風邪薬だ。
苦いが、よく効くぞ。
(巾着袋を少し持ち上げて質問に答えれば、ニッと笑って言って。
研究所の支給薬はどうも体に会わないため、田舎の祖母に送ってもらっている事を教えて)
ばあーちゃん…にがい……
――― …チノ、苦いのいや
(笑う相手と対照的に、「苦い」という言葉に顔をしかめて。
実験のために薬は何度も飲まされてきたが、苦いのには未だなれずに。「ばあちゃん」の方も気になったが、それより「苦い」で頭がいっぱいになり、ぶんぶん首を振って)
あぁ……大丈夫だ、これをこうして―――と。
ほら、これなら飲めると思うぞ。
(相手が顔をしかめたのを見て、『苦い』は失言だったかと思い。
もはや何が入っているのかすら想像のつかない袋から、今度はアイスクリームを出して
巾着から取り出した丸薬を包むようにアイスで覆ってチノに見せ)
あいす…?苦くない?
(見たことのある形、匂いにすぐにアイスだと気づいて、
鼻をすんすんしながら、じっと薬が包まれたアイスを見て、必死に質問し)
アイスは甘いから、苦味が相殺……ええと、無くなると思う。
溶ける前に、飲み込め。で、水飲め。
(チノの質問に、言葉を選びながら少し早口で答えて。
口を開けろと言ってから、スプーンでアイスごとチノの口に放り込んで。
すかさず、水の入った水筒を渡して)
ほんと?大丈夫?
(不安そうに問い続けながらも、急かされればしぶしぶ口を開け。
放り込まれたアイスと薬を水筒の水で一気に流し込んで)
…苦くなかった
(アイスと水のおかげで、薬の苦味は打ち消されたようで、ほっと胸を撫で下ろし。
もう一度水を飲めば、また眠くなってきたのか、尻尾をふわふわと揺らして、ぼんやりとした目で相手を見つめ)
もう寝てもいいぞ。起きたら、きっと治ってるから。
(ぼんやりとした相手の目を見て、寝るのが一番の治療法だと微笑みかければ、
クッションを敷布団の様にならべてその上に寝かせて)
…うん、もう寝る
(寝てて言いと言われると、ますます目をとろんとさせて。
柔らかいクッションに、ごろんと体を横にすれば、
すぐに、すぅすぅと寝息を立て出して)
(/わかりました!)
……寝たか。
(チノの寝息が聞こえれば、寝たのを確認してタオルケットをそっとかけて。
横に水の入った水筒とアメの袋を置いておき、研究資料を取りに研究所内へ戻って)
(絡みづらい文失礼します!樹君が檻から離れましたが、一日進めますか?
主様が決めてくださって結構ですよ)
――― …樹、ありがと
(タオルケットをかけられて、少し目が覚めたのか、そっと相手の白衣を掴み、寝言のようにそう呟いて。
言い終われば手を離して、また小さく寝息をたて、眠りに落ち)
(絡みづらくないですよ…!進めてくださって大丈夫です)
―――え……っ!
……それはこっちのセリフだ。
(急に白衣をつかまれれば何事かと思い振り返ろうとすると、チノにありがとうと言われ目を丸くし。
寝言だったのか、と思えば、チノの頭を触れるか触れないかくらいのところで撫でてそう呟き。
起こさない様に檻から出て)
(闇落ちするかもです。申し訳ないです)
…! チノ、治ってる!
(檻の中からではわからないが、どうやら次の日の朝らしく。
んーと体を伸ばせば、昨日より体が軽くなり、熱が引いたのを感じて。
治ったことをひとり嬉しそうに呟き、タオルケットからもぞもぞと出れば
横に水筒とアメの袋があるのに気付いたので、一粒口に放り込み)
おーい、チノ。起きて……るか。
(昨日の袋を持って檻へ行けば、チノが起きているかどうか確認するために声をかけようとしたが、
すでに起きていることに気づいて)
(遅くなりました!)
…樹!チノ、元気になったよ!
(檻のそばに樹がいることに気がついて、
にこにこして嬉しそうに、鉄格子の前で、自らの回復を伝えて)
――そっか、薬が効いたみたいでよかったな。
でも、一応安静にしとけよ?病み上がりなんだから。
(ニコニコと笑うチノを見て、ほほえましい気持ちになって笑みを返し。
治ったのは良いことだが、風邪は治りかけが肝心だとチノに伝えて)
(今日は6時過ぎから返信できません、すみません)
だいじょうぶ…だけど、わかった
(元気いっぱいになった今では、カゼの症状は嘘のようになくなっていたが、
相手の言葉には、素直に、真剣な表情で頷いて)
あ…そうだ、これ、ありがと
(昨日、貸してもらった白のパーカーを持ちながらそう言って)
(了解いたしました!)
(大変遅くなりすみませんでした!なるべく一日数レスを心がけます)
あぁ、えっと……いや、いい。それはチノにやるよ。
(差し出されたパーカーを受け取ろうとするが、その手を途中で止めて
パーカーをチノの方へ押し返す。
あげる、といって拒絶の行動ではないことを示して)
ほんと?チノ、もらっていいの?
――服、初めてもらった
(押し返されたので、なんだろう、と思うが、相手の言葉を聞いて、ぎゅっとパーカーを抱きしめて喜び。早速着てみては、檻の中でくるくる回りはしゃいで)
(/いえいえ!大丈夫ですよ、私も頑張ってきます!)
ここ、冬になると暖房もヒーターもねぇし、寒いだろ?
……気にいったか?
(喜ぶ相手に、防寒対策だとそっけなく短く伝え。しかしその顔には嬉しさの混じった微笑みが浮かび。
はしゃぐ相手に感想を聞いて)
冬は、大変だよ。寒いから尻尾凍っちゃいそう
…うん!きにいった!
(極寒の日を想像するだけで、顔をしかめ、少し大きめのパーカーの袖を握っては、身震いし。
感想を問われれば、微笑み返し、元気よく答えて)
えと――…樹、あのね。
チノ、お願いがあって…
(貰ったばかりのパーカーのこともあり、
少しわがままかもしれないと遠慮気味に相手に呟き)
―――そうか、ありがとな。
(元気よく微笑むチノを見て少し恥ずかしくなり、目をそらしながらも
自分のパーカーを気に行ってくれたことにお礼を言って)
ん、どうした?言ってみろ。
(チノの呟きに極めて冷静に促すが、チノがこんな風にねだってくるのは初めてなので
正直驚き、同時に内容がとても気になり)
(/寝てしまった…遅くなりました!)
―――チノの方がありがと、だよ
(目をそらしたのには、こちらをみて欲しくて、鉄格子の前で小さく手を振り。
感謝の言葉が相手からくると思っていなかったので、驚きつつ、にこっとして)
チノ――……外のことがもっと知りたいの
だから…紙をぺらぺらして…絵が描いてある…えっと
(促されて、真剣な表情で自分の願いを言い。
しかし、何が欲しいのか、うまい単語が出てこなくて、
遠い記憶を思い出すように言葉を続け)
(/分かりにくくてごめんなさい。えほん、とか、ほん、のことです!)
(遅くなりました!)
えっ!―――紙をぺらぺら……絵が描いてある……
それって、こういう感じのやつか?
(チノの「外の事が知りたい」という言葉に心底驚き。
気持ちを整えてから、思考を巡らせ考えながらチノの言葉を復唱して。
もしやと思いたち、スマホの画面に本の画像を出してチノに見せ)
(分かりました!樹くんの頭の良さをフル活用してしまいましたが、よろしかったですかね)
えっと―――…うん、それ!
(見慣れないスマホの光に、目を細めて、
出てきた画像をじっと見つめれば、
伝えたかったものと一致することに気がついて、こくこく頷き)
(/スマホが出てくると思いませんでした笑 科学の力すごい
もちろん大丈夫ですよ!)
本か……
分かった。明日持ってくる。
(チノの反応を見て、当たっていたことに心の中で小さくガッツポーズをすれば、
素知らぬ顔で呟き、自分の部屋の本…外の世界についての本をいくつか持ってくると言って)
(研究員という位置づけですので、どうせならと思いまして…私は持ってないですが。
ありがとうございます!そして、今日も闇オチの予感が……)
いいの?ほんと? ……やった!
(相手の了承に、キラキラした瞳を相手に向けて。
ぺたっと、床に座って、クッションを抱きしめ、機嫌よさげに尻尾を揺らして)
(/樹くん、頭いいし、機械系とか強そうですもんね。了解しました!)
(/少し相談なのですが、この後の展開で、シリアス風味になるのは嫌ですか?主は大好物なのですが、苦手でしたら、ならないように気をつけます!あ、一応ずっとシリアスではなく、乗り越えてから、ほのぼのという流れを主としては考えてます)
本なら部屋に腐るほどあるからな。
絵がいっぱいついてるやつの方がいいか?
(目をキラキラと輝かせる相手を見て、こうしてみると子どもだよな、と思いクスッと笑い。
文字よりも、最初は絵を見て説明する方がいいかと思い一応要望を聞いて)
(シリアス、大好物です!実は私も、そろそろ樹君を立ち聞きさせようかな、とか考えておりました!
もちろんそれは主様にタイミングを聞くつもりでしたが……
ただ、シリアス話は話の振り方がよくわからないので、主様からからみ文?を投下していただけると助かります。)
うん、絵いっぱいの方がいい
難しい言葉は…わかんない
(相手が笑った気がしたのには、少し首を傾げ。
懐かしい本は、字が多いのもあった気がするが、
今は読む気にはなれずに、挿絵の多いものを想像して)
(/おお!嬉しいです!シリアスはお察しの通り、「チノの忘れてること」に関することになります。チノも樹くんも、シリアスに飲み込まれたら楽しいです。からみ文は、私が所長をやれば大丈夫でしょうか…?)
そうだよな。
じゃあ、そういうのを持ってくる。
(チノの言葉を肯定するようにゆっくりと頷き、
挿絵のきれいな本がいくつかあったなと思い浮かべればそういって)
(所長の件、お嫌でなければお願いしたいです!
いつ頃からにしますか?すぐ始めるのなら、樹君をいったん檻から離します(一日進めることも)が・・・)
うん、チノ楽しみにしてる!
(相手の頷きに、えへへと笑って、喜びを表し、
本が自分の手にあることを想像して、夢を膨らませれば自然と微笑み)
(もちろん大丈夫ですよ!
樹くん的にはいつがよろしいですか?
樹くんには本をチノにもってきて貰いたいので、その後でもいいですし、同時平行でも!)
あぁ、楽しみに待っとけ。
もうそろそろ寝ろ。疲れたろ。
(喜びを示すチノの頭に、自然と手を乗せて軽く撫でて。
風邪の治りかけと言うこともあり、ゆっくり休めと言って檻を立ち去り)
(本を持ってくる&シリアス突入のフラグを立てておきました。
一つ考えたのですが、樹くんが本を持って檻に行く途中で話を立ち聞きしてしまう・・・というのはどうでしょう?
これは同時並行の場合です。私はどちらでもいいですよ!樹くんの葛藤もいいかなと思いまして。
主様はどうですか?)
―――…うん、チノ、明日も待ってるよ
(撫でられれば、へにゃっとした笑みになり、相手を見上げ
少し寂しそうに、クッションを抱きしめると、
檻から離れる相手を見送ってから、檻の奥で丸くなって)
(/ありがとうございます!
おお、葛藤いいですね、主得です!それでお願いします!
次で、所長室の前を通りかかるロルをやってもらえるとありがたいです)
(分かりました!ではさっそくロルを回します!)
これくらいで良かったか…ちょっと重かったか?
―――――……ん?ここは……所長室?
(本を詰めた髪袋を持って研究所の廊下を歩いて。少し重かったかなと苦笑しながら歩いていると、
一室から話し声が聞こえ。そこは所長室で、何やら不穏な空気を感じたため息をひそめてドアに耳をつけて)
あぁ…あいつか、確か――――「野々宮 智乃」だったな。
(扉の外に聞き耳をたてる者がいるとはまったく気付かずに、大きな声で、どうやら電話中らしく)
…あれは、失敗作だからな。元々は、人間なんだが。ウチの研究員に反抗的なヤツがいて、そいつの娘を利用したんだが、まったく親子揃って使えない。
親?あぁ、母親は他界してるし、父親はとっくの昔に処分させたからな、問題ない。
…なんだ、欲しいのか?
それ相当の金を払えばくれてやらんこともない。
失敗作とはいえ、タダではやらん。
まぁ、今はデータを集めてるから渡せんが、考えておけよ。
(所長が電話を切れば、辺りは静けさを取り戻し、カタカタとキーボードを叩く音だけが響き)
(/かなり所長ゲスくなりましたが…!すぐに売られちゃうとかはないので、安心してくださいませ!)
あいつ?誰のこt―――えっ……
野々宮…智乃?野々宮……
(所長の言葉に耳をすませば、聞き覚えのある名前を耳にし。
確か知り合いにそんな苗字の人物がいたような気がするが、思い出せず復唱し)
……クソ所長め……
(失敗作の下りを聞くと、怒りのせいか拳を強く握り顔をゆがめて)
―――!?売ら……れる?チノが?
(誰と話しているかは分からなかったが、所長の発言で茫然とし。
話が終わってもしばらくその場に立ち尽くしていたが、見つかるのはまずいと思い
何くわぬ顔で檻へ行けばチノに話かけ)
……! 樹、おはよ!
―――それ、本?
(檻に来る前の相手に何があったかは知るよしもなく、
紙袋に視線を移せば、耳をぴくりと動かし、
きらきらと期待の眼差しで相手を見て)
(/了解いたしました!
今日は夜遅くまでお付き合い、ありがとうございました!)
―――――……っああ、そうだ。今開ける。
(考え事をしていたせいで、チノへの返答が一瞬遅れて。
その間をごまかすかのようにさっさと檻のカギを開けて紙袋を中へ入れて)
――…?樹、?
(相手の一瞬の遅れに、気が付いて、きょとんとして、不思議そうに見つめるが
カギが開けられ紙袋が中に入れられれば、注意はそちらに移り。
ドアの方にとたとたと歩けば、懐かしい本の匂いに思わず、紙袋に抱き付いて、中をあさり)
(めっちゃ遅れてすみませんでした!)
……ほら、本持って来たぞ。
絵がいっぱいのやつだ。
(チノの問いかけに何も答えず、チノの興味が本へ映ったのをいいことに話を逸らして。
袋から本を数冊出せば、チノの前に重ねておいて)
…すごい、いっぱい!
(本への喜びのせいで、答えてもらえなかったことには気がつかず、
重ねられた本を、愛おしそうになでて、ここにたくさんの「外の世界のこと」があるのだと思うと、笑みがこぼれ)
(/大丈夫ですよー!)
好きな本読んでいいからな。
何か分かんないことがあったら、遠慮なく言え。
(本を愛おしそうに撫でながら笑みをこぼすチノを見て、無意識のうちのこちらも微笑み。
チノが静かになれば、さっきの事について考える時間も出来るだろうと予想し)
ん、わかった!
(元気よく返事をして、たくさんの本の中から『世界の絶景』という本の表紙が気に入ったので引き抜き。
ペラペラとページをめくって、手をとめたページには、夕焼けをバックにした山の写真があり)
…きれい!チノ、これ好き。
(本を相手に向けて、写真を見せれば、へらっと笑って)
夕焼けか……フッ、そうだな。
こんなとこじゃ、夕日も見れないしな。
(写真を開いて見せてくる相手のしぐさがなんとも子供らしい、と笑みをこぼせば、
チノの言葉に自分の感想を述べて。
一方で、やはり「野々宮」と言う苗字に心当たりがあり記憶を探っていて)
うん、いつか樹とみてみたい!
……あれ、チノ見たことあったっけ
(相手が笑顔になったのを見て、また嬉しくなり。
また樹に喜んでもらおうと、次のページをめくり、
ふと疑問が浮かぶが、深くは気にしないで、好きな写真を探す手はとめず)
……――っ、そうか。ありがとな。
(チノが見てみたいと思うのは不思議なことではないが、
「自分」と見てみたいと言ってくれたことが妙に気恥ずかしく。それでも大人の余裕と言うやつで微笑んで)
……ありがと?
(何かありがとうと言われることをしたかと自らの行動を辿るが思い当たるものはなく。
微笑む相手に、んーと考えながら、また本に目を移し
「これも好き!」と言って、次に見つけたのは、エメラルドグリーンの海と白い砂浜の写真で)
おっ、海か……海はオレも好きだぞ。
透き通ってて、夏は冷たくて気持ちいい。
(相手が笑顔で見せてくる写真を見て、それが海や砂浜だと分かると、
自分も好きだと言うことを言って微笑み)
…海いいなあ。ここも一緒にいこ!
(相手の言葉に海や砂浜を想像するだけでますます楽しくなり。
自分は檻の中でどこにもいけないというのに想像だけが膨らんで)
外って、とってもきれい。
――…樹は、外の世界好き?
(ぺらぺらと本をめくる手を突然ぴたりと止めて、思いついたように檻の向こう側の相手を見つめ、
綺麗なものばかり映る写真だけではなく、樹の言葉で外のことが知りたくて)
あぁ、いつか行こうな。
(チノの笑顔にふわりと笑ってそう返し。チノの頭を撫でてから、
さきほどの所長の言葉が脳裏に浮かんでは顔を少しゆがめて)
えっ……あっ、と……
―――風景は、好きだ。
(相手の動きが止まりこちらを見つめてくることに気付いて、何事かと思ったが
チノの質問に一瞬硬直すれば、外についてはあまりいい思い出がなく上手い答えが見つからずに
とりあえず好きな自然の風景の事をいって)
うん、楽しみにしてる
……大丈夫?
(頭を撫でられれば、くすぐったそうに目を細めて
相手の顔が少し歪んだ気がして、心配そうに見つめ)
―――…そっか
チノも、風景好きだよ
(相手の戸惑った様子に、少し寂しそうに微笑むと風景のことに同意して)
―――っ……あぁ、何でもない。
(大丈夫、という相手の言葉に、自分の顔が歪んでいることに初めて気が付き。
さすがにまずいと思って、なんとか平常時の笑みに戻して)
……なんで、そんな寂しそうなんだ?
(大方自分の動揺が原因だとは思ったが、そんなチノの表情は初めてみたため、
なんとなく聞いてしまい)
ほんと…?
(笑みを取り戻す様子にも、どこか陰りが見え
けれど、自分では何もすることもできずに、ただもどかしさを感じて)
――…チノは、樹に笑っていてほしくて
だから、樹が、外の世界を好きでいてほしくて…
(相手の問いに、少し考えてから、
思っていることをどうにか拙い言葉で伝えようとゆっくりと呟き)
あぁ、大丈夫だから。心配すんな、ちょっと寝不足なだけだ。
(心配そうに聞き返してくる相手に念を押し、取ってつけたような嘘をさらりと言っては
もう一度相手の頭を軽く撫でて)
―――……オレに…笑ってほしいのか……?
(相手の言葉に目を見開けば、自分の脳に理解させるように復唱して。
そんなことを言われたのは随分と久しぶりなので、とても懐かしいような感じを覚えて)
(いつ樹くんに思い出させましょうか…?タイミングがつかめないです・・・)
…っ…うん
(寝不足と説明されても、まだもやもやが残っていたが、
これ以上聞かれたくない様子に頭を撫でられれば、こくりと頷いて)
…チノ、おかしい、かな?
(目を見開く相手に、確かに感じる自分の気持ちが、
本当は変なのかもしれないと不安げな瞳で尋ねて)
(/どうしましょ…チノの仕草に父親と似てるとこがあった、とか…?もしくは、樹くんの持ってるペンダントですかね。何がご希望ございますか?)
い、いや……変じゃない。
チノがそういうなら、笑ってやるよ。
(不安げに自身を見つめてくるチノを見て、ちょっと失敗したかと思えば、
チノの言葉を訂正してから、精いっぱいの笑顔を見せて)
(方法ですか、頭にありませんでした!
希望は特にありませんが…出来ればチノの仕草希望です!本をめくる時の仕草とかいかがですか?)
(追伸で、今日は落ちます。またこれるかもしれません)
―――…えへへ、樹、変なの
(自分が言うから笑うなんて少しくすぐったくて、
悪気なく口に手を当てて、笑ってしまい。
本当は嬉しくて、言い終わっても、にこにことして
先ほどまでの寂しげな雰囲気はさっぱりなくなってしまい)
(本の山に『世界の絶景』を戻し、他の本のタイトルを追えば、『グリム童話集』を見つけ
可愛らしい表紙に惹かれたので、手に取り)
…シンデレラ
(何となく開いたページには、そう題名が記されていて。
暫く真剣な表情で、すっと目を細めて、丁寧に一枚ずつページをめくり、読み進めて)
(/了解しました。では、チノの本めくる仕草にしましょう!
タイミングはいつでも大丈夫ですよ)
(闇オチ&遅れてごめんなさい!タイミングの件、了解しました!)
……アハハ、確かに変かもな。
(相手から寂しげな雰囲気がなくなったと思え安心し、ずっとニコニコしているあいてに、本当に自分はどうしたんだろうと自分に言い聞かせるような形で返して)
ん、童話か?
――あ……
(相手が手に取った本の表紙とチノの呟きで、それが童話だと分かれば、分からないところがあれば助太刀してやろうと心構えをし。
チノがページをめくる動作が目に入れば、なぜかそれが引っかかり思わず声に出してしまい)
(いきなりぶっこんでしまいましたが、良かったでしょうか?)
…えと、樹、ありがと!
(変だと言ったのは、少し相手に悪いことをしたかもしれないと思い、お礼を言って)
――…?
(本に集中していたが、相手の声に手を止めて、不思議そうに顔をあげて)
(/問題なしです!)
―――……んっ、あ、なんでもない。続き、読んでていいぞ。
(ありがとうと言われた事に微笑みで返して。相手が顔をあげたことに対し、何も言われていないのにも関わらず自分の不自然さを隠そうとして続きを促し)
(遅れました)
――…チノ……
(誤魔化すようにみえた様子に、
何にか聞こうと言いかけたが、結局は言葉が出ず
相手の言う通り、視線をそっと本に戻して)
…シンデレラ、面白かったよ
チノも、かぼちゃの馬車乗りたいな
(挿絵の多さに、そこまで苦労もなく『シンデレラ』を読み切って。相手の方に顔を向ければ、樹を元気にするために、明るい話題にしようと、物語に出てくるものに憧れる夢を口にし)
そうか、他にも童話あるぞ。「白雪姫」や「かぐや姫」や……
(チノの口から憧れや夢といったようなものを聞くのは初めてで、これも本の影響なのだと思うと嬉しくなり、様々な童話を紹介して。
一方で、先ほど感じた違和感の正体を探るため自然にチノを観察して)
んー、お姫さまばっかり
(紹介されたものが、姫とつくものが多いのを
なぜかおかしくて、自然と微笑んで。
紹介された『白雪姫』の本を山から取り、膝に置いて読み出し。
尻尾をゆらゆら揺らしながら、静かに集中し、また目を細めて)
あー、なんとなくだ。チノ、女の子だしな。
(相手に指摘され、自分でも無意識のうちに選んでいたのが分かって、
適当に理由をつけて納得して。
ジッとチノの指の動きを観察していて。細い指が、ページの端を摘まんでゆっくりめくる。
紙を捲る時の仕草、抑える時の手つき。それらを見て、何か脳裏に思い出すものがあり思わず声をあげて)
チノはお姫さまより、魔法使いがいい!
…でも『白雪姫』のはだめ
(相手のつけた理由に、そう返して。
ただ、シンデレラの魔法使いはよかったのだが、
まだ途中だが白雪姫の継母は悪い魔法使いだとわかって、
しょんぼりとして)
――…樹、どうしたの?
(また声をあげる相手に今度は我慢できなくなり、
不安そうな目で耳を動かしながら、質問して)
そ、そうか。悪かったな……えーと、じゃあこれなんかどうだ?
(チノの思いもよらない食い気味な返しに少し驚いて。理由を聞けば白雪姫の本をしまって、代わりに『オズの魔法使い』を差し出して。内容は断片的にしか覚えていないが、これなら良い魔法使いが出てきたはずだと思い)
―――……あ、うん。いや、本当になんでもない。ちょっと気分が悪いだけだ。気にするな。
(数秒の放心状態から、チノの声で現実へと引き戻され。不安そうに見つけてくる相手の目を見て、
なだめるような口調で安心させるように言って。
その裏では、樹の思考が真実へとたどり着いていて)
(思いましたが、チノのお父さんの名前は決まっていますか?)
ん、ありがと!…オズの魔法使い
(驚いた様子をぺたっと耳を閉じて、ぼんやり見つめ
『オズの魔法使い』の本をお礼を言って受け取れば、
興味深そうに表紙を見てから、ページを開き)
…ほんと?だいじょうぶ?
(なだめるような口調にも、気分が悪いと言われれば、
本を読む手を止めて、相手を心配するそぶりをみせて)
(/決めてなかった!すっかり忘れてました。
野々宮 旭(ののみや あさひ)でお願いします)
(/聞きそびれていたのですが、「ペンダントの形見」というのはもしかして、樹くんのご両親の。ということでしょうか?でしたら、勘違いしておりました、ごめんなさい…)
魔法使いが好きなのか、意外だな。
(受け取ってすぐに本に熱中するチノを見れば、
魔法や魔法使いなどといったものに興味を示すのは予想外だったらしくそう呟けば)
ほんとほんと。安心しろ、大丈夫だから。
(心配するような口調や素振りを見せられれば、
ちょっとは悪いと思いながらも悟られるわけにはいかないので、
手を振って大丈夫だと言えば本に向かわせて。
一方で、脳裏に浮かんできた『野々宮 旭』という名前について考えていて)
(了解しました!)
――…チノ、魔法使いになったら、樹に魔法をかけてあげたいの
どんな魔法がいい?
(意外だと言われれば、本から相手に顔を向けて、にこっとし。
魔法は本の中だけの話だと理解しているが、
そんな空想に夢を膨らませて)
…うん、わかった……
(手を振って大丈夫だと言う相手に、
まだ不安そうな声色でそう言って、本に意識を戻し)
え―――……
そうだな、空が飛べる魔法……とか?
(チノの質問に、そんな事を考えたことは一度もなかったため一瞬回答につまり。
相手の笑顔を見て、自分がやりたいことを素直に言うとなぜか疑問形になってしまい)
……
(本に意識を戻してくれたことにホッとして、チノが本に没頭している間に考えをまとめようとし、
気付かれない様にそっとシャツの上からペンダントを触れば、自身の師匠について思い出し)
チノも空飛びたい!
んー…チノ、鳥さんだったらよかったね
(相手の願いに元気よく同意し、少し考えて、
自分の尻尾をちらりと見ながら、そう返し)
………
(時々、相手の方をちらちら見ながらも、
『オズの魔法使い』に熱中して、またページを一枚めくり)
空を飛ぶのはちょっと違うが、外の世界には飛行機ってのがあるぞ。
(元気よく答えるチノを見て、乗り物関連の本を引っ張り出して飛行機の絵を見せれば、
その中に乗る感じなので少し違うか、と思い。
「……たとえ鳥になったとしても、飛べなかったと思うけどな」と、
自分の尻尾を見て言う相手に、苦笑して)
―――……ん?どうした、オレの顔になにかついてるか?
(頭の中で考えを組み立てながらも、チノがこちらをちらちら見てくることに気付き、
もしや気付かれたか、とやや不安になりながらもそれを表に出さない様に聞いて)
(だんだんロルが長くなってしまっていて、ごめんなさい)
!、チノ乗りたい!
(飛行機の絵を見せられれば、目を輝かせて、
飛行機に乗っていることを想像すればきっと楽しいだろうとわくわくして。
羽だったらいらないなんて言われなかったかもしれないと思い
尻尾をぺたんと地面につけて、「…でも、羽の方が綺麗だよ」と呟き)
ついてない…けど――…樹、何か、チノにひみつにしてる?
(問いかけられれば、またちらりと相手の方をみて
だんだん、樹の焦る様子にもやもやして、
どうしていいかわからずに率直に聞いて)
(いえいえ!むしろ頑張って書いてくださり嬉しい限りです!)
そうかそうか。じゃあ、いつか乗ろうな!
(チノが目を輝かせる様子に、うんうんと頷けば
なぜか自分もテンションが若干上がって笑顔で言って。
「……オレは、猫耳も可愛いと思うな。別にチノがなんであってもいい」
相手の呟きになんとなく心情が読みとれて、チノの頭をなでながら素直に自分の意見を言って)
え、……してない。ホントになんでもないから。
(率直に突っ込まれればなんとか隠し通したいと思ってそう切り返し。
本当の事を言うべきなのか、と迷いながらもチノを傷つけるような事はしたくないと
いつの間にか思っており)
(チノに言うタイミングはどうしましょうか?主様のお好きなタイミングでよろしいですよ!)
うん!樹と乗る!
(樹の笑顔にますます嬉しくなり、笑みをこぼしながら、こくこく頷き)
……!、―――…嬉しい
(相手の言葉に、一瞬だけ少し顔を赤らめて
頭を撫でられれば、いつも通りえへへと無邪気に笑って)
樹、うそつきはダメだよ…?
(相手の自分を思いやる心情はまったく知らずに、
何か隠していることには敏感に反応して、
困った顔でそう問いただし)
(/樹くんのタイミングで大丈夫ですよ!
樹くん的にはいいたくない感じですか?
一応、言わないというのもありですが!)
(/追記です。完全に丸投げしてて申し訳ない。主的にはいつかは樹くんに言ってもらいたいのですが…貴方さまと樹くんの感情を優先していただきたいな、と。チノは少しだけ疑っておりますが、やり過ごしていただければ時期はいつでも大丈夫なので、樹くんの気持ち次第で言っていただければ!説明わかりにくくてごめんなさい)
(ごめんなさい、ちゃんと返せません。
ペンダントについてですが、当方が確認を怠っていました、チノのお父さんの形見(師匠の形見)というこです。説明不足ですみませんでした)
(学校が始まり&塾で遅くなり、誠に申し訳ありませんでした!
一日一レスが困難になると思いますが、よろしくお願いします!!)
ん?風邪が再発したか?顔赤いぞ。
(顔を一瞬赤らめる相手を見て、病み上がりだったのでまた風邪をひいてしまったのかと勘違いし)
―――――ッ……俺は……その……
……実は、オレの師匠が亡くなったんだ。それで、少し落ち込んでた。
あんまり、チノには関係ない話だけどな。
(チノの困った顔を見れば、自身を心配してくれているのは明白で。
しかし、真実を言うにはまだ早いと勝手に思ったため、自分の師匠の事だけを言って)
(言わない方向に持っていっちゃいました、良かったでしょうか?
もしかしたら、近いうちに言うかもしれません)
(/私もこれから夜しか返せないと思われます。
リアル大切にしながら、楽しんでいただければ幸いです!)
…赤い?チノは元気だよ
(言われてから、ぺたぺたと自分の顔を触って確かめて。
いたって体は元気なのできょとんとして、そう返し。
たださっき顔が熱くなった気がしたのを思い出して、なんだったんだろうと思い)
―――! ……ごめん、なさい
チノ…樹につらいこと、きいた……
(大切な人の死を自分が無理に聞いて、
相手をつらくさせてしまったと思い、ひどく落ち込んだ様子で、謝って。
同時に、目の前でも、鉄格子越しの樹には、ここではない自分の世界があると思い出して
少し寂しくなり、尻尾を揺らしてから、だらんと下げて)
(/もちろん大丈夫ですよ。チノにとっても、樹くんにとっても大切なことなので、じっくりタイミングを見計らってください!)
なら、いいけど……
(チノの言葉に、以上はないと判断し、さっきのはなんだったんだろうかと
少しだけ考えながら、呟いて)
いいんだ。チノにこんなこと、言うべきじゃなかったな。
(ひどく落ち込んだ様子で謝ってくる相手を見て、
チノに辛い思いをさせまいとついた嘘が、チノを寂しい気持ちにさせていると感じ、
罪悪感が湧きあがってきて)
(ありがとうございます!)
(相手の言葉に小さく頷いて、
さっきのことはまた今度本で調べておこうとひとり考えて)
…でも、チノ、どんなことでも樹のこと知りたい
樹が、嫌じゃないなら…
(話すべきじゃなかったという相手に、
知りたいという、自分の気持ちをはっきり言って。
ただ、相手を傷つけてしまうのは嫌だからと、そう後に付け足して)
(ごめんなさい、今日も置きレスになります!)
―――……オレの事なんか、知ってどうする?
(キッパリと告げる相手に、自分の事を知ろうとしてくれるのは嬉しかったが、
その優しさが何故か自身の師匠とだぶり、ぶっきらぼうになりながら聞いて)
(/大丈夫ですよ、わかりました!)
…っ…チノ、は 樹しか知らないから…
外のこともっとしりたいの…
(思いがけない質問に、少し俯いて、考えても納得のいく答えは出ずに、
外のことを知るために相手のことを知るのだと、なんとか絞り出した答えを呟いて。
けれど、何かがもやもやする違和感を感じ、不安そうな瞳を一度相手に向けてから、逸らして)
(/ううう、すいません、駄ロルで見返すとかなりわかりにくくなってると気づいたので、訂正して、次ログでわかりやすく書き直したのを出します!)
(/先ほどのログですが、
【人間(外)のことが知りたいから→自分が知っているただ一人の人間である樹のことを知りたい】
という意味であって、
【樹しか知らないから→他の人間のことを知りたい】
という意味ではないです!
見返して、非常にわかりにくいと気づいたので、いっそ書き直しました。本当に申し訳ないです)
……チノ、は 樹に会ってから、とっても楽しい
こんなに人間が、楽しいなんて知らなかった
外が綺麗だって、知らなかった ――…
樹のこと、もっと知ったら、
もっと人間と外のことを……好きになれるって思うから
―――だから、チノは樹のことが知りたい
(思いがけない質問に、少し俯き、真剣に考えて
ぽつりぽつり、と自分が外に興味があり、
だからこそ、樹のことをもっと知りたいのだという意思を伝えて。
けれど、少しの違和感を感じて、
その理由だけ、ではないような気がしたが、今の自分では説明できず 曖昧に微笑んで)
(大丈夫ですよ!わざわざ訂正、ありがとうございます!)
―――――……そうか、ありがとな。
(うつむき加減ながらも、必死に伝えようとしてくれるチノを嬉しく思い、
自分の事を知りたいなどという言葉に、反射的にそう言えば。
「オレのこと、外の世界の事、知りたいって思ってくれて」何に対してのありがとうなのかが
抜けている事に気づき、表情はあまり崩さないものの優しい口調でそう付け足して)
(返せるか分かりません、ごめんなさい)
(/お優しい言葉ありがとうございます…!)
―――…ありがとう、チノに教えてくれて
(拙い言葉が伝わったか不安もあったので、
お礼を言われたことに少し驚いたが、それ以上に嬉しくて笑顔になり
自分も相手に伝えたかった感謝を口にして)
…ふ、わぁ
(優しい口調の相手に安心したせいか、
うとうとし、目をこすりながら、欠伸をして)
ん、眠いのか?……もうこんな時間か……
(うとうとしながら欠伸をする相手に、眠そうなのは明白なのだが一応聞いて。
腕憧憬をちらと見れば、随分遅い時間になっており、寮に戻ろうと立ち上がり)
…うん、ねむい
(相手の言葉にこくこく頷いて
もう本当に眠いのか、立ち上がる相手を横目にごろんとして。
また明日もきてほしい、と言いたくて、口をパクパクするが
眠気には勝てず、すぐに目を閉じ、寝息をたてて)
(遅くなってごめんなさい)
そっか、じゃあ―――――……寝ろっていう前に寝たな。
(頷く相手に、そろそろ寝ても良いぞと言おうとしたのだが、その前に撃沈してしまったチノを見て
クスッと笑い。鉄格子の間から手を伸ばして、相手の頭をなでてから、寮へと戻って)
(一日進めますね!)
(/大丈夫です!私も進めますね)
(頭を撫でられれば、寝ながらも、少し頰をゆるめ
また深い眠りについて)
――――――
…んー、朝?
(次の日は早朝から目が覚めてしまい、ぐっと背伸びしてから、側の本を開き。
少し時間が経ち、気づけば簡単な本ではあるが何十冊と読み終えて。
開いた本を膝に置いたまま、ふぅと一息つき
鉄格子の向こう側の灰色の壁をぼーと眺めて)
(遅くなってごめんなさい、そして置きレスすみません)
おはようチノ。―――なんだ、本ほとんど読み終えちまってるな。
持ってきてよかった。
(速足で檻に駆け寄り、すでに起きている相手に声をかけ。
後ろを見ると、読んだ形跡のある本が無造作に積まれているのを見て殆ど読んでしまったと思い、
こういうことを想定して持ってきた本が無駄にならなくてよかったと、新しい紙袋を掲げて)
(/問題ないですよ!明日は8時以降ぐらいしか返せないかもです!ごめんなさい)
……樹、おはよ!
―――えへへ、すごいでしょ?
(駆けよってきた樹の姿にはっと意識を戻して、今日も来てくれたことを嬉しく思い、挨拶をし。
相手の言葉に本を抱えながら、そう自慢げに言って。
掲げられた紙袋に気付いたので、喜びに目を輝かせて、立ち上がっては、檻の扉の前に行き)
(約二日も返せず本当に申し訳ありませんでした!火、木は返せない事がありその他の日も置きレス程度になってしまいます。ごめんなさい!)
ああ、すごいな!ほら、新しい本だ。
(目を輝かせる相手に同意するようにニッコリとした笑顔を浮かべれば、褒めてと言わんばかりの表情につい頭をなでて。相手が檻の前まで来たので、鍵を開けて紙袋を中に入れ)
それと……ほら、差し入れだ。
(最初から用意していたようで、ポケットの中から手のひら大の袋を出せば、どうやら中身は飴のようで色々な種類のアメが入っていて)
(/大丈夫ですよ!ご自愛くださいませ!)
…すごい、いっぱいある、……樹、ありがとう!
(褒められ頭を撫でられれば、またへにゃと嬉しそうに笑って。
真剣な表情で檻の中に入れられた紙袋の中の本を探り
お礼を忘れていたのに気づいたので、相手の方を向いて、感謝を伝え)
……! …アメ! チノにくれるの?
(差し入れ、と聞いてなんだろうと、視線を本から樹に戻し。
相手の手に載るものを見ればすぐに大好きなアメとわかり。
丁度なくなってしまっていたので、ますます目は輝き、
尻尾を立てて、もう受け取ってしまいそうな勢いで)
別に、いい。外の世界の事、勉強したいんだろ?
(不意に自分の方へ向けられた感謝にドキッとし少しぶっきらぼうになるも、
気づかれていないと思ってホッとし、まるで確かめるような言い方をして)
チノの事だから、もうなくなってたろ?―――ほら、あわてなくともアメは逃げない。
(チノの嬉しそうな声を聞けば自分も微笑み、
その反応からどうやら自分の読みは当たっていたようで。
すごい勢いで近づいてくる相手を優しく制しながら、袋を手渡しして)
うん、そうだよ!
チノ、もっと勉強して、もっと外のこと好きになって、えっとそれで―――
(ぶっきらぼうな様子には気づかず、元気に相手の質問に答え。
だが、ふと何のために、外のことを知り、好きになりたいんだろうと考えて、
言葉が続かずに困った顔で、うーんと唸り)
樹、すごい!チノのアメのこと知ってたの!
(慌てるな、と言われて、一瞬ぴたっと止まるがすぐに受け取って。
袋を抱きしめてから、開けつつ、
相手が自分のことを知っていたことに驚き、
同時に気遣ってくれた相手の行動が嬉しくて自然と微笑み、一粒を口に入れて)
ん……どうした?
(元気に答えてきた相手にほほえんでから、
急に困った顔になってうなり始めたため、不思議になって質問をして)
え、あぁ……チノのことは、分かる。
(驚く素振りを見せながら言ってくる相手に圧倒されながらも、
自分の言いたいことだけを言って。
嬉しそうにアメを食べているチノを見て自分も嬉しくなり、ほほえんで)
(遅れてすみませんでした!)
(/大丈夫ですよ!寝起きで文が変かもです、ごめんなさい
都合上、上下反対にしました)
…チノのこと、知っててくれて、嬉しい
(アメを食べれば、ひとまず元気さは落ち着き。
ぺたんと地べたに座って、相手の笑みに安心したような表情でそう言い)
樹は―――…もし、チノがここから出たいって言ったら、出してくれる…?
(相手の質問に暫し考えて、鉄格子をそっと右手の人差し指でなぞり。
冷たい感覚にぶるりと一瞬の身震いをして。
はっと何か違和感みたいものに触れたような気がして、
戸惑いの表情に耳を仕切りに動かしながら、
思わず質問に質問を返し、相手を見上げて)
えっ――――――えっと……それは……
(相手の思いがけない質問に言葉が詰まり、同じような言葉を反復することしか出来ず。
チノが望めば、出来れば出してあげたいのだが、他の研究員や所長に見つかればチノに危険な結果となってしまうと考え、恐怖や不安と、チノを自由にしてあげたい気持ちが綱引きしており)
……チノ、わかんないの…
樹といられて楽しくて、嬉しくて―――
でも、外にはチノの知らないことがいっぱいあって…
前は怖かった、けど、今は本物を見てみたい
(言葉に詰まる相手の様子に、きっと困らせてしまったのだろうと思い。
自分の気持ちをなんとか伝えようと、たどたどしい言葉を必死になって伝えて)
―――…ここからでたら、樹ともう会えないかな
(二つの気持ちに挟まれて、苦しくなり。
どうすればよいのか、自分でもわからなくて、
尻尾を地につけて、ぽつりとそう呟き)
(遅くなってすみません。二日に一レスとか、申し訳ないです)
オレといて……楽しいか?オレは、チノの嫌いな「人間」だぞ?
それに、外はチノが思ってるほど……綺麗じゃない。
(チノの楽しいや嬉しいと言った発言に対し、
なんだかもやもやした気持ちになるが、それがなんなのか分からず
あえて突き放す様な口調になってしまい、自然を目を伏せるような形になって)
分からない。会えなくなる保証はないけど……―――
(チノの呟きに、首を振りながらそう答えて。
他の研究員や、まして所長に見つかれば引き離される程度では済まされないかもしれないと
この間の所長の密談を思い出し、言葉に詰まって)
…「人間」でも、そうじゃなくても、どっちでもいい
―――チノは、樹がいいの、樹じゃなきゃやだ
(前に樹が自分のことを『何であってもいい』と言ってくれたのを思い出して。
少し涙目になりながら、同じ気持ちで同じ言葉を口にして)
…っ…綺麗、じゃなくても、チノは外がみたい
知らないままじゃ、綺麗かどうかもわからないもん…
(綺麗だけではないことは、分かっていたことだが、
実際に樹の口から言われれば、少しショックを受けて。
それでも、想いは変わらずに自分の意思を言って)
……でも、樹と会えなくなるなら、いやだよ
樹といっしょにみたいの、しりたいの
いっしょじゃないなら、…ここにいる
もう、チノをひとりぼっちにしないで…―――
(しかし、外をみたいという想いは、その後の相手の言葉にぐらついて。
いつのまにか、涙はぽたぽたと冷たい檻の床におち。
樹がいなくなることを想像すれば、胸が苦しくなり、しゃがみこみながら泣いて)
(/事前に知らせていただいてましたし、全然大丈夫ですよ!
どんどんロル長くなっていき申し訳ないです)
……ありがとう、チノ。
(樹じゃなきゃイヤだなどという言葉を聞けば少しむずがゆくも嬉しく思い、
自然に感謝の言葉が出てきて)
……だよな、本だけじゃ、分かんないよな。
(ショックを受ける相手を見て、少し冷たかったかと後悔するも、
チノのためだと自分に言い聞かせ。
チノがこんな風に意思を告げてくるのは珍しい事だが、それに対してどう返答すればいいか分からず)
っ!――――……悪ぃ、ごめん……
――――チノ……
(相手が泣いていると分かれば、言い過ぎたかと思い申し訳ない気持ちでいっぱいになり。
自分自身もひとりぼっちの怖さを知っているため、チノの言葉にどう返せばいいか分からなくなって、
だんだんと頭が混乱してきたため、檻を開けて中へと入り)
…チノは本好きだけど、本物もみたい……
(感謝の言葉にはこくりと頷いて、感情がいっぱいいっぱいでそれ以上言葉が出ず。
本だけじゃわからないという相手に、本をくれたことはとても嬉しかったと伝えたいのだが、
うまく言えず、それだけ口にして)
…ひっ、く……う…ぇ…
――――…樹……?
(謝る様子に樹を困らせてしまっているということはわかっるのに
溢れた涙は自分の意思でも止めることはできず、ますます大きい粒が零れ落ち。
そのままうずくまっていたが、檻の扉が開く音が聞こえれば顔を上げて、
入ってきた相手の姿を潤んだ目を丸くして見上げ)
(/了解しました!ご無理はせずに!)
ハハッ、だよな。やっぱり自分の目で見たいよな?
(チノの言葉に、小さく笑いを零せば一言一言を肯定するように頷いていて。
相手の発言に、疑問形ではあるのだがほぼ肯定の意を含めていって)
――――……チノ…オレは……どこにもいかない。そばにいるから……
(相手を泣きやませる方法など知らないのが、
チノを落ち着かせようと檻の中へ入ったのだが、涙をためて自分を見上げてくる相手を見て、
チノを守りたいと心のどこかで思えば、チノをギュッと優しく抱きしめて小さく言って)
―――…ほんと?…チノ、いっしょにいてもいい?
(まさか抱きしめられると思っていなくて少しびくりと肩を揺らしたが、優しい腕のぬくもりに安心感を感じて。涙はぽろぽろとまだおさまらないが、表情は穏やかになり、ぎゅっと自分の手を樹の背中に手を回して。相手の胸に顔をうずめながら、確かめるように、弱々しい声でそう言って)
(/スマホから打ったのでロル見にくいかもです、ごめんなさい!そういえば、ですが、チノの身長を140cmに、年齢を10歳に変更しても大丈夫でしょうか?あまりに幼く描写してしまっているので…)
あぁ……いっしょにいる。チノは……オレが守るから……
(涙が収まらない様子のチノを見て、少しだけ腕に力を入れて依然優しい手つきで抱きしめて。
チノが自分の背中に手をまわしてきたことには驚いたが、それを受け入れるように微笑んで頭をなでながらそう呟いて)
(大丈夫です!私も見にくいかもです。設定変更の件、了解しました!ロリですN((殴)
―――…嬉しい、ありがと、樹。…チノも樹のこと、まもる
(抱きしめる手に力を込められれば、ひどく安心して。
頭にぬくもりを感じ、顔をあげて、優しい微笑みを見、
いつのまにか涙はとまっており、ふわりと笑い、目にはキラキラと雫だけが残って。
守るという言葉にこくりと頷き、自分も同じ気持ちだと背のびした言葉を伝えて)
(ありがとうございます!ロリです…笑)
オレの方こそ……ありがとう……
(相手が顔をあげてきて、涙は止まったらしいがまだ痕が残っており、
それを消すように優しく頬を撫でて。
自分と同じ言葉を繰り返すように言ってくる相手の姿が、自分の師匠と重なり、
悲しみが押し寄せてきて、つい唇をかみしめて)
えへへ…くすぐったい
―――……樹、どうしたの?
(頰を撫でられれば目を細めて笑って。
悲しみを堪える相手の表情に気づき、
心配そうな表情で見上げながら、そう言って)
―――……いや、なんでもねぇ……ちょっと、思い出しちまっただけだ……
(微笑む相手に心配をかけないように弁明するが、その口調はなんとなく震えていて。
震えを悟られまいとチノから離れるが、温もりが無くなった途端自分で気付かないうちに涙が頬を伝って)
(震える相手の様子にますます心配そうな顔になり。
離れてしまったぬくもりに顔を上げれば、伝う涙に気づいてはっとして)
…チノは、何にもできないけど……樹のこと、ひとりぼっちにしない
樹のつらいこともチノ、聞く…!
(ぐっと目を閉じてから、すぐに相手の胸に抱きついて。
相手が悲しくなくなるにはどうすればいいのか、
頭の中がぐちゃぐちゃで考えがまとまらず、
思っていることを全部言葉にして)
えっ……オレ、泣いてんのか……
(相手のハッとした様子に何かと頬を触れば手が濡れたので、泣いていることに初めて気づき。)
――――……ありがとう……
チノが……オレの師匠に見えた……から……
(抱きついてくる相手に目を見開きながらも、自身の事をそれほど考えてくれているチノに感謝の言葉を告げて。言葉を紡ぎながらも、涙は止まらず)
(相手が涙に触れる様子に、なぜか自分も涙目になり。
師匠に見えたという樹の言葉に少し考えて
相手の顔に手を伸ばし、そっと触れて)
……樹、チノにもね、大切なひとがいたの…
どうしてかわからないけど、ずっと忘れてた……
でも、樹といっしょにいたらね、思い出したの
…その人は言ってたよ
―――「泣きたいときは泣いていいよ」って
チノ…なんで、かな、今、とっても泣きたくて…
(止まらない樹の涙を指で掬って、
小さな笑みを浮かべながら、自らの瞳からもポタポタと雫が落ちて)
(了解しました!補足ですが、チノが思い出したのは、お父さんのことですが、ぼんやりと思い出しただけで、大切なひとがお父さんだということと、既に亡くなってることは知らないです)
(三日も来れなくてすみませんでした。)
そ、っか……思い出したんなら、大丈夫だ。
(思い出したと言う相手に、記憶が戻ったのかと思ったが、
チノの様子を見て、全てというわけではないことが分かり、
相手を安心させるようにゆっくりと、弱々しいがちゃんとした微笑みを浮かべて言って)
……泣きたいなら、泣いてもいいんだろ?泣けば、いい。
(チノの言葉は、紛れもない自身の師匠の言葉で。それを今聞くとは思わず驚いたが、
次のチノの言葉を聞き、さっきの一文を反復するようにチノに言って)
(補足の件、了解です。カメレスですみません)
………っ、―――…え、へへ
……ありがとう、樹。チノはもう、大丈夫!
(相手に同じことを言われて、少し微笑みながらまた出てきた涙はどこか温かく。相手の優しさにたくさんの涙が溢れ、出し切れば、すっきりとした笑顔でそう言って)
……大切な人のこと、チノもっとしりたい
(安心感にほっと息をついて残りの涙を拭えば、遠くを見るような目でぽつりとそう呟き)
(/大丈夫ですよ!ゆっくりいきましょう)
(/もう随分時間が経ってしまいました…残念ですが、再募集したいと思います、樹くんは今までありがとうございました。
もし研究員をやってくださる方いらっしゃれば、お待ちしてます!)
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