【穂乃果×創作】夢なき夢は夢じゃない【ラブライブ！NL】

（/絡み文ありがとうございます、ロル数など問題はありませんでしたので早速絡ませていただきますね。よろしくお願いします）


…！
（学校からの帰り道、いつもの通学路でストリートダンスをしている自分と同じ年ぐらいの青年の姿を見つけ、ジャンルこそ違えどライブにて歌を歌って踊る自分に近しい何かを感じて興味が惹かれ、ついつい最後まで見届けてしまい、よほど感動したのか他の客が帰っていく中でもその場から動くことなく相手からは少しだけ離れた位置で顔の前でパチパチと拍手をし瞳輝かせていて

（では本体はこれにて失礼します）

……？お、君も見てくれたのか。ありがとな
（お客さんも殆ど帰っていたと思っていたのに拍手の音は止まずどうしたものかと振り返ってみるとそこにはその拍手の主である一人の女子高生らしき人物が立っていたのでそこまでの拍手を送ってくれたことへの照れくさそうに頬をかきながらも笑顔を浮かべてお礼を言い）

えへへ、すごく格好良くてついつい足がとまっちゃったよー
（声をかけられれば拍手する手を止めて相手のそばまで歩み寄っていって緩い笑顔を浮かべ、さっきのダンスについて純粋に思ったまま率直な感想を口にして｢穂乃果もね、ダンスするんだけどやっぱり男の子のするそれとは結構違うなってビックリしちゃった｣聞かれてもいないことを自ら語り出しては羨望のこもった眼差しを送っていて

そ、そんな煽てって何も出ねえよ
（拍手喝采はもらうことはあっても態々残ってしかも直接の賞賛の言葉をもらったことはないのでうれしさの反面恥ずかしさも出てしまい顔をそむけるも直後に彼女が口にしたダンスするというすぐに彼女の方へと視線を移すが「あれ……どっかで見たことあるような」と呟き近づくと思わずまじまじと見つめてしまい）

えっと…穂乃果の顔に何かついてる…？
（ふと顔を寄せられ、更にはそのまま自身の顔をまじまじと見つめられれば異性とここまで接近をしたことがなく流石に戸惑ってしまい、相手の呟いた言葉はどうやら聞こえなかったようで意図がわからないままに陥ったこの状況に、無意識にやや引き気味になってしまいながらも困惑したような表情は浮かべたままでそう相手へと問いかけて

……あ、い、いやそうじゃなくて！えっと…どこかで見たことあるようなそうでもないようなーなんて
（彼女が何者であるか考えるあまり顔を近づけすぎてしまったことに気づくのにしばらく時間がかかってしまい気づくと同時に顔をひっこめるとどう弁明しようか色々と考えるも結局は何も思いつかず正直に話すことにし）

どこかで…？あっ、なるほどねー、穂乃果わかっちゃったぁ。あなたお客さんとしてうちに来たことあるでしょ！？ちなみに穂むらっていう和菓子屋さんなんだけど…どうかな？
（自身の顔に見覚えがあると言われて小考の後、普段から家の手伝いとして店先に立つことも少なくない己はそこで相手と会っているのではないかという考えに至り、これは思い当たる可能性としては中々高い方ではないだろうかなんて自負しながらも含みのある笑顔を浮かべ、どこか自信ありげな様子で胸を張り問いかけて

穂むら…………あーあの美味しい饅頭の！
（聞き覚える名前に思い出そうとしばしの沈黙の後大きな声がそれを破ったかと思うと余程気に入っていたのか目を輝かせては彼女の両手を握ってぶんぶんと強く上下に振り「そこほんっと美味しくてさもう感動しちゃってさ！また買いに行こうと思ってたんだよそれにしてもその店の看板娘だったなんてさ！」と一人ではしゃぎはじめ）

わっ！？も、もうっ、看板娘なんて大げさだよー…
（妙にハシャいでいるように見える相手のテンションに引っ張られ、握られた上で上下に振られる手にされるがままになってしまい、実家である穂むらが褒められることは自分のことのように嬉しいのだがとりあえず看板娘などという表現は自分にはあまり似合わないなと照れくさく思う気持ちもあって、僅かに頬を染めながらもとりあえずそれについては否定的な態度を見せて｢えへへ、それにしてもやっぱりお店で会ってたんだね。良かったらまた来てね、その時にはちゃんとあなたのこと覚えてるようにするから｣相手の反応を見るにやはり自分が店番をしている時に来ていた客だったんだろうと内心そう確信を抱きつつ、満面の笑顔を浮かべてちゃっかりと宣伝をしておき

そうか？こんな可愛かったら看板娘と名乗るには十分だと思うけどな！
（何とか落ち着いてくるのだが次に彼は恥ずかしげもなく可愛いと口にする。元々考えずに行動したり口にすることが多かったのでこういったことも躊躇いもなくしかも笑顔で口にすることができるのだ。そしてちょうどその時動いたためお腹を満たしたくなってきた彼は足りるか分からないがちょうど話題に出たので「じゃあこれから行く！ちょうど甘いものが食べたくなってきたから」と言い出し彼女の手を離すと荷物の整理を始め）

ほ、本当！？それじゃあちょうど穂乃果も帰るところだし一緒に行こうっ
（完全に不意打ちの可愛いという言葉に面食らい、その後で恥ずかしげに赤面しながら少しばかり気まずそうに視線さまよわせていたが、どうやら早速今から店に来てくれるつもりらしい相手の言葉を聞けばテンションが俄然上がり、ぱあっと表情を明るくしては待ちきれないといった様子でそわそわしながら荷物を纏める相手を待っていて

よーし片付けおーわり！
（マイクやら替えのシャツやらと色々な道具などをカバンに詰め込み全部片付け終えたことを確認するとこれから甘いものを食べれることへの興奮から両手を伸ばし思いっきり背伸びをして彼女の方へと視線を移すとニッと笑って「行こうぜ」と言い）

うんっ、しゅっぱーつ！
（片付けも済み家へと向かう準備も整ったらしい相手の様子を尻目に、お客さんを連れて帰ったらきっと家族も喜んでくれることだろうなと、そんなことを考えながらすっかり上機嫌な様子で拳をぐぐっと力強く握ってそのままその手を上に元気良く突き上げては軽い足取りで相手よりも少しだけ先立って斜め前を歩き出して｢今日はダンス見せてもらって感動したからちょっとだけサービスしてあげるね！｣家まで歩く道中、よほど先ほどの彼のダンスに感動をしたのか相手を振り返りそんなことを口にして

本当か！？いやーそれはラッキーだな！
（サービスしてもらえると聞くとよほど気に入っていたのか目を輝かせそうと決まれば荷物を軽々と持ち上げ彼女に続いて歩みを進めていくのだが彼女を後ろから見ていくうちに「間違ってはないような気はするんだが……別のところでも見たような気がするんだよなぁ……」とポツリと呟きながらも歩き）

どうしたの？何か悩み事？
（自分よりも少しだけ遅れる形でゆっくりと歩みを進め、何やら考え事をしているようにも見える相手の様子に気がつけばどうしたのだろうと単純に疑問を抱きつつ歩みを緩めてそのまま隣に並び、軽く身を前方へと屈め顔を覗き込むようにして悩み事か何かあるのだろうかと問いかけ、もしも自分に何か力になれることがあればと心からそう感じていて

……ん？あ、いや……何でも。ただちっと疲れたなーってさ
（もう一度彼女の方を見ようかと思ったがその先に彼女はおらず変わりに自分の隣にいたことに驚くのだが彼女のことを考えていましたなど口にできるはずもなく誤魔化そうと先ほどのダンスで疲れたと苦笑いを浮かべつつも内心では誤魔化せたかどうか伺っていて）

ふーん？じゃあうちのお饅頭食べて疲れなんて吹き飛ばしちゃおうよ。疲れには甘いものがいいんだって海未ちゃんも言ってたし…あっ、海未ちゃんっていうのは穂乃果の幼なじみなんだけどね
（相手の言葉を疑う素振りは全く見せず、むしろあれだけのダンスをすれば疲れるのも至極当然かと思えて納得したような反応を見せ、ならばせめて自慢の饅頭を食べて元気を出して貰いたいとそんな風に考えながら饒舌に、相変わらず聞かれてもいない情報を交えながら語り

そうなんだよ。だから俺は疲れた時の癒しに甘いものを……あ、そういやお互い名前を知らないよな
(疲れた時には甘いものをという理論は自分も知っているのでこくりと頷き彼女が口にした彼女の幼馴染の名前を聞くとどんな人物か気になりながらもそれと同時に前に訪れることがあってもお互いに初対面ということもあって名前を知らないことを思い出しまずはそっちの方が優先なのではないかと思い)

そう言えば自己紹介がまだだったねー。えっと、穂乃果は高坂穂乃果っていうんだぁ。音乃木坂学院って言ってわかるかな…？そこの2年生だよ！
（当たり前のように会話をしながら同じ目的地を目指して歩いている訳だが、言われてみればお互いにまだ名前すら知らないような間柄であったことを思い出してはとりあえず自己紹介をすることにして、自身の通っている学校と学年を一つ一つ挙げて簡潔な自己紹介を済ませて

あー……意外と近くの学校なんだな
（学校の名前を聞くとそこが近場であることと彼女の着ている制服から納得をすると同時にやはりどこか引っかかるような気分になるのだが「俺の名前は園崎怜音。あそこではよく歌ってたり踊ってたりしてるんだけどただ趣味でやってる普通の男子高校生だ。よろしくな穂乃果！」と相手も名乗ったことだから自分も名前と活動はしているもののプロでも何でもなく踊りは趣味であることを説明して）