『不良と不良/非募』

じゃあ…俺のことこれからいろいろ知って欲しいなーとか言ったりしてね
(確かに学校にいる時、登下校時、休みの日でさえ誰かと必ずいるので相手には最悪の印象でしかないかなと思い、これからは知って欲しいなんて思うが最後は冗談のようにはぐらかし。｢ハンバーグ…お願いします！｣目をキラキラさせてそれがいいと何度も頷き。｢じゃあ…イチャイチャする？罰ゲームだけど、告白は好きなやつ以外禁止って言われたし…女装のことはまぁ、気にしないで｣確かに罰ゲームではあったが告白だけは本気でと言われたので、自分が本当に好きな人に告白したと伝え。｢はーい｣もっと見ていたかったが見るなと言われれば素直にやめ)

……
（黙り込めば相手の肩に手を置いて、顔を近づけて触れるだけのキスを頬にしてそれが了承の意味を込めてということを伝え。「空きなのか？」とそこまできらきらしなくて良いだろうと、星が飛んできたりしそうなので目をそらし。「イチャイチャってお前がすんのか？それとも俺か？どんな勝負してたんだよお前ら……」果たして相手とイチャイチャできるのだろうかと小首を傾げ、内容こそしらないが罰ゲームの内容もえらいもんだなと改めてよくやるよなと思い。気にしている事はなかったので、女装のことはすぐ忘れ。素直にすぐにやめるものだから調子が狂うよなと思いつつ「……着いたぞ」と、教室の付近まで来れば手を離そうとしていて）

っ！
(頬にキスをされると一瞬きょとんとして相手を見るがそれが何の意味なのかわかると顔を赤くして嬉しそうに微笑み。｢うん！好き！｣目をそらす相手には気にせずハンバーグは小さい頃から好きで最近手作りを食べてないなーと思っていて。｢樟葉のしてるとこも見たいけど…我慢できるか分からないし２人で！ゲームで負けたやつが罰ゲームをするってやつで、罰ゲームは一位のやつが考えるみたいな？｣遊んでる時はしたことなかったが今なら出来るかなと思い、自分がした罰ゲームはまだ軽いものだったと思い出しアハハと笑っていて。｢あ…｣そろそろ離されそうと思えば相手の手を引き、人の目には死角になってるところに来て軽く触れるぐらいのキスを唇にして)

今はそれしかしないからな
（良く赤くなるなと実行犯は自分なのに他人事のように思っており、「ハンバーグで良いなら……食ってけよ」と、ハンバーグの中でも何が好みなのかは分からないので誤魔化すようにそう述べ。「欲張りかお前は。王様ゲームみたいだな、っで、お前ゲームに負けたんだな。じゃぁ、俺とも同じゲームするか、榛」我慢できるか分からんとはどういう事なんだよ、と心中で呟き。小さく息を吐いては考えることを放棄し。ゲームの内容を聞けば口角を上げ相手の名前は一応知っていたので名前をわざと呼び。急に引かれて何かあったのだろうかと思っているうちにキスをされたので、「あんがと」と短く例を述べて）

う、うん…
(顔を赤くしながら頷いて、同じ頬なのになんでキスする人が違うとこうも恥ずかしいのかと悩んでいて、｢うん！食べてく！｣手料理が食べられると思うと幸せそうに笑っていて、早く放課後になれと思っていて。｢欲張りでもいいしー。あーなんかそれと同じだよ！棒じゃなくてトランプで勝負するんだけどね！へ？な、名前…ってか２人だけだったらすぐ終わるじゃん！｣小さく息を吐く相手を見てどうしたんだろうと思い、名前を呼ばられると顔を赤くしながら口を震わせていて。お礼を言われるとニコッと笑い｢どういたしまして｣と言うと相手から離れて)

（やっぱり結構赤くなるよなと思いつつ、なんとなく照れている恥ずかしいのだろうと予測はできるのだけれど、それをそのまま聞くのはあまりよくない気がするので何も言わず。「その前に授業か…」と絶望的に呟くもののどうせ寝てるだけなのだから関係はなく。「欲張り榛ちゃん。良いだろ早く終わって」とわざと名前で呼ぶも、長い時間したいわけでもないからすぐに終わっていいだろうと提案し。口を震わせて何か居るのかなんて全く違うことを思いつつ、「じゃぁな」と片手を挙げて教室に入っていくなり自分の席まで誰とも話さずに腰掛けて）

な、なんだよ…
(何も言わなくなった相手を見て首をかしげて、俺なんか変なことしてるかと思い自分の行動を考えて。｢授業？あーそんなのもあったねー｣最近は授業に出ないのでケラケラと笑っていて、今日はどこでサボろうかと思い。｢ちゃんで呼ぶなよ…よ、央。まぁ…そうだけど、なんか全敗しそうで…｣名前を呼ばれると恥ずかしそうにするが負けじと自分も相手の名前を呼んでみて、ゲームは短くてもいいが負けそうだなと思い頑張らないとと気合を入れ。｢ん、じゃあね｣と手を振り、少しして教室に入り席につくとすぐに女子がきて『今日は私が髪やるー』と後ろに立ち)

いや、別に
（フイッと顔を背けてなんでもないと告げ。そういえば教室に相手が授業中居る事を見たことがなく、今日もサボるのだろうと勝手に決め付けておいて。「サボって何してんだよ？」と、教室に居なくても授業時間は結構暇なものじゃないかと尋ね。「はいはい、分かったよ。俺も大して強くねぇよ」適当に聞き流して適当に返事し、ゲームはよくするけどそこまで上手いわけじゃなく、何となく操作したらある程度の動きが分かるぐらいで、トランプも強くないなと改めて思い。「…ちっ」窓の外を見ていたのだけれど、すぐに女子が来て髪の毛を触った途端なんとも言えないムカついた感情がこみ上げて、舌打ちを零して）

そう？
(なんでもないと言われるとそうかと思うが顔を背けられると何故か気になってしまい。｢んー寝てるか本読んでるかバスケとかしてるか？｣なにしてると言われると特に何をしてるということもなく、自分が授業をサボってしてることを挙げて相手もサボりたいのかなと思いながら見ていて。｢まじ！？よしっ…｣相手が強くないと分かるとこれならいけると自信が出てきて今の内にどんな罰ゲームをさせようかと考えていて。女の子の声を聞きながらふぅっとため息をつき、なにげに相手のいる方に視線がいっていて)

なんでもねぇよ
（手で払うような仕草をすれば、隠している必要がないので小さくため息をつき。「青春してんな、お前」と友人も居ないに等しいし作る気もなかったので、体育の時ペアを組むのが面倒でよく抜けてた事を今思い出し。それに比べると楽しそうだよな、なんて思い。「その代わり多少イカサマ使えるけどな」と、初歩の初歩だが、何て心の中で言い。どんな反応するのだろうと観察しており。見られているような気がしてゆっくりと相手の方に向くと、丁度目が合ってしまい、どうしたら良いのか分からずに頬杖を付きながらガン見して）

わかった
(本当に何でもないんだと思い頷いては気にすることもなく。｢青春…してんのかな？｣青春と言われると首をかしげて、そういえば体育の時相手を見たことがなくこれからは相手と一緒にやろうかなと思っていて。｢い、いかさま…｣相手が使えるとわかると一気に顔を青くしこれは絶対負けたなと思い泣きそうな顔をしていて。目が合いそらすことも出来ずガン見されていると顔を赤くして、髪をいじっていた女子がそれに気づき『どうしたの？なんで顔赤いのー？』と頬をつつかれて｢なんでもねぇよ｣と手を払い)

（分かったで済んだので自分からは言わず。言っておきながら「わりぃ、してねぇな」と否定し。今日の一時間目が体育な事に気が付くもどうせ寝てるだけなのでどうでもいいのか、と思い。「体育とかなんでできんだ、アイツら。つか今日一時間目からかよ」と呟いて。青くした途端完全に信じたと思い、「初歩の初歩だ。……お前が買ったら何でもいう事聞いてやる」と一応伝えておき。泣きそうになってるので何か良い方法はないのだろうかと考えたけれどもあまり良い案が浮かばず。使いたくなかった最終手段を使って。顔が赤いのを見た途端、頭を押さえたくなるがそうするとすぐにばれるだろうなと思ったので立ち上がり、相手の横を通り過ぎて行ってドアを開けて）

え、どっちなの？青春してないの？
(さっきはしてるって言ったり次はしてないって言ったり本当はどっちなんだろうと思っていて、一時間目が体育だと分かり体育だけは出ようと決めれば相手を見て、｢ねぇ、一緒に体育やろ？｣と首をかしげて聞いてみて嫌でも連れてくからいいけどと思っていて。｢ほ、本当に勝ったら何でも聞いてくれるんだな？｣と相手を見てイカサマでも初歩なら俺でも見破れるかなと思い、そう思うと泣きそうになっていた顔が笑顔になり手段が分かればこっちのもんだと思っていて。立ち上がる相手を見てやばかったかなと思い目で追うことはしないで黙って髪をいじらせていて)

どっちでも良いだろ
（肩を竦めながら軽く笑みを浮かべ。相手のそんな姿が少し可愛いなと思ってしまい、付き合ってはいるものの、自分から告白したわけではかったので気まずそうに視線を下げ。体育を一緒にやらないかと誘われるのだけど「……良い。やんねぇ」と否定し。何だか嘘でも簡単に引っかかりそうだよな、何て思いつつ「聞いてやるって」と別に逃げることもしないし、そんな無理難題はこないだろうと予測しているけど宛てにあるのかは分からないが暫く保留で。髪の毛を弄っている女子の姿を振り返って捉えるとすぐに視線を戻して教室から出て行って）

まぁ、どっちでもいいかー。してないんだったらこれからすればいいんだしね
(相手の笑みを見れると嬉しそうに笑顔になって、これから青春すればいい訳だしいつかは青春してるぞーって言えるなと考えてれば頷いて。相手の様子を見て首をかしげ何かあったのかなと思い。｢楽しいよー？｣否定されるとまさか運動ができないのかと思いやれば楽しいと伝え。｢じゃあ、頑張る｣なんでも聞いてくれるなら相手にしかできないことでも頼もうかなんて考えていて。教室を出ていく姿を横目で見てすぐにスマホを取り出し、今まで遊んできた子に一人一人遊べないことを伝え始めて)

これからってお前誰とすんだよ
（女子や友人が結構いただろうに、そう思いながら上記をつぶやき。付き合っているのだからかわいいと思っても問題などないはずなんて意味の分からないことを一人で悩んでおり。「やんねぇ」楽しいと伝えてきても楽しくないものは楽しくなく、それにそこまで運動が得意でもないためそんな姿を見られるのが少しばかりイヤなのか首を振り、何がなんでも行かないつもりで。「くだらねぇこと考えんなよ」と、罰ゲームの内容にもよるが内容がしょうもなかったら一発叩いてやろうと決め。追ってくるかと思ったが姿は見えず教室から出たのでついでにとお手洗いに向かっている最中スマホが震えたので確認してて）

え？誰って、樟葉とだけど？
(誰と聞かれるときょとんとした顔で当たり前だろというような感じで相手の名前を言い。なんか悩んでるのかなと思うもそっとしておこうと決めて頷き。｢じゃあ、見ててよ｣これは絶対にやらないなと思えば見てるだけでもと思い、やらなくてもいいので見てて欲しく、多分今日は中でやるので相手も見やすいだろうと思っていて。｢うん！くだらなくはないから大丈夫だと思う！｣と何を思ってなのかくだらなくはないと自分の中で思っていて、自分がしたのでもいいが絶対やらないだろうと思ったのでいろいろ考えていて。女子に送る前に相手に[なんかごめん]とだけ打ったのを送り、女子には[今日から遊ぶのやめるから、大事な人もできたし]と送れば近くにいた女子がクラスに来ることはわかっていて)

…あ、そう
（何となくそう言うとは思っていたけれどまさか予想的中とは思わず気の抜けた返事をし。結局悩んでもしかたないのでまぁいっかで終わらせ。「…………わーたよ」とやる気のない返事を返すが自分にしては珍しく、中でするのだろうが内容までは覚えておらず。「お前と同じやつとかまっぴらごめんだからな」出来ないことはないだろうが極力したくはないので低い声で釘を刺して。親から旅行中の写真を送られスマホを投げ飛ばしてやろうかと思っていたら、また振動したので確認したら相手からで『気にしてねぇよ』と返し。お手洗いで用を済ませるが教室には帰りたくないのもあって、空き教室にでも行くかと方向転換して）

なんだよその、返事ー…
(気の抜けた返事をする相手を見て頬を膨らましてじーっと相手を見ていて。「んじゃ、いいとこ見せなくちゃな！」見てくれるのだと分かれば気合を入れて頑張るかと楽しそうニコニコしていて。今日の体育なんだったかなーと前の授業の時に言われたはずだと思い出そうとしていて。「うっ…わ、わかってるよ」考えてたことを言われると言葉が詰まるが頷いて、相手の女装も見たかったが今は我慢しようと思い。相手からの返信に嬉しそうに微笑んで、髪をやり終わった女子も混ざりながらどうして遊べなくなったの、大事な人って誰と矢継ぎ早に問いただされて。｢大事な人については答える気は無いから、それに一日だけって言ったよね？｣と笑顔で言い相手の席を見て帰ってこねーなーと思っていて)

俺にどんなリアクション求めてんだよ
（子供みたいにはしゃいで喜んだりしねぇよ、と付け足せば膨れてる頬をつつき。「頑張ったがドジってしまって、恥ずかしそうにしてる方が面白いけどな」と嫌みにしかならないような事を述べるも、怪我だけはして欲しくないのか表情には出さない代わりに頭を撫で。「分かってなかったろ」と思い切り詰まってるのは何故なんだと問いたくなったのだけれど抑え。今ごろ教室の中はうるさそうだとぼんやり考えながら勝手に作ったスペアキーで空き教室のドアを開け、机の中に入れてあったノートパソコンを取り出してネトゲやチャットなど暇潰しをしていて）