死神娘 2015-08-08 13:36:53 |
通報 |
次の日
「あっ快人君。」
「摩耶……おはよ、後快人って読んで。」
「あっうん……快人、おはよ。」
「うん、おはよ。」
どうも朝からラブラブの摩耶です!
昨日、片思いが実り付き合うことになったんです!
「朝霧さん……、付き合うことになったんですか。」
「うん快人が告白してくれたんだ。」
「そう……ですか。僕の……負け……ですね。」
「? なんで?」
「片思いは相手が付き合ったらそこで終わりです。でも朝霧さん、それでいいですか?」
「何で?」
「確かに片思いは実りました。でも朝霧さんからの告白からじゃないんでしょう。それに両思いなら朝霧さんが告白した時に付き合ってると思います。」
「…………何なのよ。もしかしたら気が変わったからかもしれないじゃん! 本当に何のよ! 馬鹿七瀬!」
グチグチ言う七瀬に怒鳴りつけてその場から立ち去った。
「片思いの成功は……そんな簡単じゃないです。自分からのが片思いの成功です!」
「快人っ。」
「摩耶……どうした!?」
知らぬ間に泣いていた私に快人が驚いていた。
「あっ……ちょっとね。」
涙を拭き笑顔で大丈夫と言う。
七瀬の言葉に少し傷ついただけ。
だから、私のこの不思議な気持ちはただの気のせいだよね。
「……摩耶。俺がお前を幸せにする。」
嬉しい言葉、安心する快人の腕の中。だから泣いてるんだよね……。私は快人の腕の中で泣き崩れた。
摩耶家
「はぁぁぁぁ……。」
ベッドの上で大きな溜め息をつく。七瀬の言葉
"自分からのが片思いの成功です!"
が引っかかっていた。
「別に自分からじゃなくてもいいじゃん。」
多分私はそんなことに引っかかってるんじゃない。私はあの時振られて喪失感と嫌な気持ちになった。
嫌な気持ち……嫉妬、悲しみ。そして……
振られて全てを諦めた自分。
トピック検索 |