死神娘 2015-08-08 13:36:53 |
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「あ……えっと……大丈夫だよ。私の方が片思い失格だよ。だって諦めちゃったんだもん。でも七瀬は私に振られてもガンガン来るし失格じゃない、かっこいいよ。」
「朝霧さん…………あーなんで朝霧さんがかっこいいことを言うのかなー!」
先ほどの泣きっ面からムスッとした表情になりまた髪をぐしゃぐしゃとなでる。
「うわっ! やめろー七瀬ぇ!」
「あはは……はー。ありがとう朝霧さん。僕元気でたよ。」
「良かったな、元気になって。」
ぐしゃぐしゃの髪を整えながら七瀬を見るとキラキラ笑顔で笑っていた。
その後、家に帰ったがまぁ次の日から大変でした。
「朝霧さーん大好きです!」
「私は大嫌い。」
「朝霧さん、愛してます!」
「私は愛してない。」
「朝霧、好きだ。」
「七瀬、無理だ。」
この調子で1ヶ月間続きました。流石に1ヶ月連続はとても辛すぎるので、今日1日ガン無視しましたが……。
「朝霧さーん大好き!」
「……。」
「朝霧さん?」
「……。」
反応の無い私にシュンとうなだれる七瀬に勝った!と思ったが……。
「朝霧さん! 好きです! 愛してます! 付き合って下さい!」
とてつもなくウザいです。しかも気付いてくれるまでずーっと話し掛けてくる鬱陶しさ。
あの時の泣き顔と片思い失格は何だったんだ?
今私が思うことです。
放課後、教室
「おい、朝霧。」
「快人君……どうしたの?」
「俺と付き合え。」
「え……えあ……ん? でも快人君彼女いるっていってたけど?」
「別れた。もう好きじゃないから。」
「嘘……。」
「本当だ。ところで返事は……。」
「よっ宜しくお願いします!」
まさか快人君と付き合えるなんて……今私幸せです。
片思い、実りましたぁ!
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