死神娘 2015-08-08 13:36:53 |
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次の日
「摩耶さん! 愛してます!」
「私は愛していません。」
「……うーん壁は分厚く高いなぁ。」
ぶつぶつと何か呟いている。告白を何回もしたって無理なのになんでこんなに言ってくるのか……理解不能だ。
「あ……。」
「よぅ、朝霧。」
「快人君……どうしたの?」
「いや……大丈夫かなって、七瀬の告白に迷惑してるって聞いたから。」
優しいなぁ……快人君。ちなみに快人君の本名は矢崎快人ヤザキカイトと言うんだ。
「うーん、ちょっと迷惑してるけど頑張るよ。」
「そっか、頑張れよ。」
「うん、ありがとう。」
あーやっぱり快人君は優しいですよ。七瀬なんかより断然快人君!
放課後
「摩耶さんは矢崎さんのことが好きなんですか?」
「えっ!」
「とても楽しそうにお話してるので……うらやましいです。私のただの嫉妬ですが……。」
「………………好きだった。」
「だった? ってことはえっと……」
「告白したけど振られたの。」
「諦めたんですか?」
「うん……だってあんな……キラキラ笑顔……ヒック…ヒック……私じゃっなくで……ぐすっ……違う…女の子……ヒック」
わしゃわしゃ、泣いている私の髪を七瀬が撫でてくれた。
「諦めては駄目なんです。だから僕矢崎さんにバスケ勝負を仕掛けます!」
「……は?」
今あいつなんと言った?勝負?あいつが?
快人君はバスケ部のエースでスッゴく上手なのにあいつは勝負を仕掛けると。
「見てて下さい! 絶対惚れさせてみせます!」
「嘘だろ。」
涙もすっかり吹っ飛び今日も濃い1日となりそうです。
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