死神娘 2015-08-06 20:36:31 |
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「はぁっ……はぁっ」
なんで教えてくれなかったンだよ……。それより病院、多分だけど○×病院だ。
8歳の時あいつが倒れたから親と一緒にお見舞いに行ったあの病院。
まさかあの時からあいつは病気と戦ってたんだな。気付かなかった。情けねぇぜ俺、好きな奴の助けに慣れなかった……なんて。
そうぼんやり考えながら走る事10分。○×病院についたが、あいつの病室わかんねーや。
「やっべー、わかんねーし。っか病院とか懐かしっ、7年振りだわ。」
「あれ? 雷斗君…だよね? 何で此処に?」
「桜……。」
突然聞き慣れた声に見慣れた姿にいつもと変わらない"桜"に俺は……。
「うえっ!?」
「桜……。」
抱きしめた。
「…………。」
「良かった、元気そうで……。ん? どうしたさく……」
「雷斗の………バカァァァァアアアア!!!!」
バシッ。高らかな音が鳴る。叩かれた。
「っえ!?」
それもそのはずだ。何せ病院入ってすぐの所で抱きしめた。周りには沢山の人、そりゃあ叩かれてもしょうがない。
そんなことにも分からない俺は走って逃げていく桜を追い掛けた。
幼い彼は彼女を追う
周りの花を振り切って
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