死神娘 2015-08-06 20:36:31 |
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翌日
「今日は天島桜は休みだなー、他に休んでる奴はいるかー?」
桜、昨日も休んでたよな……。まぁ明日になったら来るだろ。
2日後
「天島桜は今日も休みだー。」
……やっぱ風邪かな。
3日後
「休みは天島桜のみだなー。」
……大丈夫か? あいつ。
4日後
「休みは天島以外はいるかー?週末だから皆気合い入れろー!」
……また休みか。
6日後
「天島以外はいないか……。週末明けだからって気を抜くなよー。」
……ずる休みか? いや、あいつに限ってそんな事は無いな。優等生で学年一位の天才だしな。
7日後
「今日も休みだな。よし皆、授業を始めるぞー!」
………………おかしい。
7日前のあいつは無駄にピンピンしてたから、ノロウイルスやインフルエンザではないはず……。
見えない所に怪我でもしたのだろうか?
とにかく先生に聞いてみるか。
昼休み、職員室
「お? 雷斗じゃないか、どうした?」
「さく……天島休み過ぎじゃねぇか? あいつ、仮にも優等生だろ? ずる休みするはずねぇし7日前は元気だったし……何かあったンすか?」
睨み付けながら聞くと、俺の睨みにひるんだのか怯えたのか担任が突然目を泳がせた。
「…………会ったのか? 天島に……。」
「あぁ。元気に走ってたぞ。」
目を泳がせてた担任が何か決心したのかゆっくりと俺だけに伝えた。
「…………誰にも言うな、聞かれても答えるな。わかったか? それが守れるなら伝える。……まぁ天島からのお願いで伝えるつもりだったが……まあいい、それより守れるか?」
「あっあぁ、守れる!」
あまりの真剣な表情にひるむも頷いた。
「天島は風邪やインフルエンザなどでも無い。実は
病気が再発して入院しているんだ。」
「え」
「まぁ……まだ病状は悪く無いしまだ大じょっ……雷斗!?」
嘘だろ、病気が再発したってか?なんであいつ教えてくれなかったンだよ。
幼い彼の苦い味
初めて知った彼女の道
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