死神娘 2015-08-06 20:36:31 |
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2月の冬、雪がちらちらと降る朝。一人の不良が鼻を赤らめて登校していた。
「さっみ~……2月とか寒過ぎンだろ。」
「雷斗くん!」
「うわぁっ!」
突然後ろからガバッと抱きついてきた、俺の幼なじみの天島 桜アメジマサクラ。ちなみに俺は楯島 雷斗タテジマライト。
高一の16歳だ。
「あっごめん!」
「はぁ…ったく何だよ、朝っぱらから。」
「あーちょうど見かけたから話し掛けてこうかなぁって思って。」
「そっか……ん? お前今日学校行かねぇのか?」
「あぁー……えっと……うん、今日はお休みする。あっそろそろバスが来る時間だからじゃあねー」
「おぅ。…………なんだ? あいつ、学校休むことを言うぐらい対したことねぇのに。」
トコトコと小走りに走る桜。風邪というほど弱ってないし、怪我というほど苦しんでいる様子も無い。
……まさか病気か!
んなワケないか。ていうか今何時……。
「……8時30分。」
やっば……遅刻だ!
俺は急いで学校へ向かったが遅刻はやっぱり遅刻だった。
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