落ちこぼれ魔術師と捻くれ使い魔は喧嘩が絶えない【ＮＬ】

だから勝手に行くなと言ってんですよ！全く…、休憩も無しとか。女の子の扱いをもっと心得るべきじゃないですか？こんなんだから年齢＝彼女居ない歴になっちまうんですよ
（話しの途中で歩き出した相手を慌てて追いながら別に疲れた訳ではないのだが後方から言いたい放題言い

むっ……へぇ、どこに女の子がいるって？
(言われたい放題は我慢ならなかったのか、嫌みに嫌みで返して)

…あー、本当に可哀想なやつですね。落ちこぼれで目まで節穴なんて救いようがねぇです
（口元をヒクつかせながらどうにか表向きは冷静な口調で言い返し

くっ……うるさい！使い魔のくせに、口答えするなよ！
(煽り耐性が低いのか更にヒートアップしてしまい、ついカッとなって最低の発言を。口にした後、言い過ぎたと自覚して)

(/いろいろ酷い発言が目立ってすみません！)

そんなに葉月が気に入らないなら契約でも何でも使って黙らせればいいじゃねぇですか、認めたくねぇですが今のマスターは仮にもお前なんですからその気になれば葉月を従順な人形にすることも出来るはずです
（使い魔のくせにというのは割とグサッときたのか少しばかり投げやりに言い捨てて

（/お気になさらず。むしろこちらの発言もキツすぎたらいつでも遠慮なく言ってくださいね）

──しねぇよ、そんなこと！するわけないだろ……。
(使い魔自身に[従順な人形]と言わせたことに強い罪悪感を感じ。「悪かった……ごめん」と素直に頭を下げて謝り)

(/いえ大丈夫です。むしろこんな口喧嘩を望んでおりますので！ありがとうございます)

(/すみません、そろそろ当方は落ちますね。また後で返事は返させてもらいます！お疲れ様でした！)

はぁ…素直に謝られるとそれはそれで気色悪いんですよ。全く…謝るぐらいなら最初から喧嘩売らねぇで貰えますか？
（喧嘩腰だった相手が意外にもあっさり引き下がると拍子抜けしてしまい


（/寝落ちすみません！）

流石に言い過ぎたから、それについては謝罪をするがお前を認めたわけじゃねぇから勘違いするなよ。──ほら、休むんだろ？
(適当なベンチを指差して座るよう促し)

(/大丈夫ですよー！お気になさらず)

まだお前は立場を弁えてねぇようですね。認めるだの認めないだのそういうことは上の立場、ないしは同等の立場で使うものなんですよ。つまり葉月とお前の間ではそもそも成立しねぇってことです
（相変わらず尊大な物言いでドカッとベンチに腰降ろし

ああ、そうかよ。やっぱり俺はお前が嫌いだ。
(己が力不足だということは知っているが、素直になれず憎まれ口を。その表情は少しだけ曇っていて)

安心していいですよ、葉月もお前が嫌いですから
（表情を曇らせる相手の変化に気づくことなく追い討ちをかけ

そこだけは気が合うな。──ほら、もう休んだろ。行くぞ。
(自虐的な笑みを浮かべた後、相手の返答待たずに歩き出して)

はいはい、道中でお前と野宿なんてごめんですからね
（遅くなりすぎれば宿にたどり着く前に野宿確定となってしまうためそれだけは避けたいと思い

そんなもん俺だって御免だっての。けど──。
(道中は魔物が出現するため、そう簡単に辿り着けるだろうか、と一抹の不安を覚え)

魔物にビビってんですか？情けない男ですね、お前は
（不安そうな反応を見ればそう確信をして、嘲笑うように言い

んなっ……！別に平気だっつの！俺の魔法で倒してやる！
(魔法と言っても指先から小さな炎を出すぐらいしか出来ないのに、勇ましく貴女の前を歩き)

下手すれば近所の子供にすら劣るお前の魔法で倒せる魔物がどこにいるってんですか？お前は大人しく葉月の後ろでブルブルと情けなく震えてればいいんですよ
（見栄を張って勇み足の相手を手で制しては溜め息混じりに言い、前に出て

馬鹿にすんな！俺だってこのぐらいは出来るんだよ！
(そう言っては手の平から小さな小さな火球を放ち。それがたまたま近くにいた魔物にヒットし、仲間を呼ばれた挙句、周囲を囲まれるというミラクルが)

…あーもうっ、何やってんですか！もういいから下がってください。お前に死なれたら葉月が困るんですよ！
（とんでもないトラブルを持ってきた相手に悪態つきながら狐面被り魔物の群れと対峙し