主 2015-08-05 23:19:49 |
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ま、俺も期待してねぇけどな。
(名前を呼んでもらうことに対し、半ば諦めたように呟き)
話を戻すけど──使い魔、じゃなかった。葉月って呼んでいいんだっけ?ええと、葉月。さっきは俺を庇ったりしたせいで傷を負わせちまって悪かったな。
(以外にも、先の件について本気で悪かったと考えているようで、謝罪の言葉も重みを感じ)
っ…別にお前の為じゃねぇです。葉月の魔力の供給源に死なれるのも蓮様に失望されるのも嫌だっただけです。だから謝ったりすんな。気持ち悪いです…
(真剣さを感じさせる相手の謝罪に対して気まずそうに慌てて顔を背けながらもぶつぶつ呟き)
俺なりのケジメだよ。お前には迷惑かけたからな。──っと。
(予想外の反応を見せる貴女だが、あまり気にした様子はなく。やっと宿に着いたのか、適当な部屋を借りてベッドに貴女を寝かせ)
傷の手当てをしたいが、この時間じゃどこもやってないか。
別にこれぐらい平気です。お前のちっぽけな魔力じゃ治りも遅ぇですが一晩もあれば塞がります
(まだ痛みはあるものの主の魔力を糧に回復を行う使い魔の性質上大して深刻な事態ではないと話し、布団にくるまって相手に背を向け)
……そうか。ならいいけど。じゃあ──おやすみ。
(このままもう寝るのかな、と考えれば自分は邪魔になるだろうと隣の部屋へ向かい)
おは──って、まだ寝てるのか。まあいい、今の内にメシの準備でもするか。
(朝になり、様子を見に来た凛だが未だ眠りこける貴女を見ては起こさないようにと口を閉じ。一旦部屋を出ては厨房を借りて、朝食の準備を)
…あぶりゃあげ…
(しばらく眠りほうけているとお腹が空腹を訴えるように小さく鳴り、思わず寝言で舌っ足らずな声で大好物の名前を呟いてしまい)
おーい、朝飯出来た──って、まだ寝てる。仕方ない、体調も万全ではないだろうし、もう少し寝かせてやるか。
(部屋へ戻るとまだ眠り続ける貴女の姿に小さく嘆息し。起こさないように近くの椅子に腰掛けると、突如聞こえた「あぶりゃあげ」に吹き出してしまい)
んん…はっ…!な、何見てやがんですか!?見せもんじゃねぇですよ!
(少しして軽く身じろぎして目を覚まし、ベッド脇の相手の姿に気がつけば口の端にだらしなく垂れたよだれを拭いながらキッと睨みつけ)
やっとお目覚めか。ほら、朝食できてんぞ。お前が食いたがってた「あぶりゃあげ」も用意してやったんだからな。
(起きざまに相変わらずの口の悪さだが、それら全ての言葉をスルーし。悪どい笑みを浮かべながら朝食と油揚げを指差し)
は、はぁ…?あぶりゃあげ…?意味がわかんねぇやつですね。まあ、せっかくの食材を無駄にするわけにはいかねぇのでいただいてやります
(寝言なんておぼえているはずもなく、恥ずかしがるよりも何より相手を可哀想なものを見るような目で見て、何だかんだいいながら朝食に手をつけようとし)
知らぬが仏ってやつだ。知ったらキレるだろうから、俺の記憶の中に留めておく。──そんなことより、飯だ飯。
(気持ちの悪い笑みを浮かべたまま、意味深なワードを言うだけ言って。言いたいこと全てを言い終えれば、「いただきます」と口にして箸を手に持ち)
そうやって葉月を誤魔化そうなんて、生意気…。おおっ、油揚げあるじゃねぇですか!たまにはお前も気が利きますね
(まるで己を煙に巻くような物言いを続ける相手を睨みつけるも、自身のお皿の上に油揚げが用意されているのを見ればすぐに表情は綻んで)
夢に見るぐらい食いたかったんだろ?ま、今回は特別にな。
(あからさまに喜んでいる貴女の姿を見れば苦笑して。本当に好きなんだなぁ、と普段見ることのない貴女の笑顔を見つつ)
夢に…!?って、お、お前は何を言ってやがるんですか!まるで葉月を食いしん坊の卑しん坊みたいにっ…心外です
(今朝の夢の内容をうっすらと覚えており、相手の言葉に動揺をして勢いよく立ち上がってしまい)
おやおやぁ?どうしたよ、いつもの余裕がなさそうじゃんか。
(貴女の寝言を聞いていたため、いつもより強気な姿勢で。ニヤニヤと悪どい笑みを浮かべつつ)
う、うるせぇですよ!それからその顔すげぇ腹が立ちます、不愉快ですっ
(顔真っ赤にしながら相手の勝ち誇ったような表情を見て思い切り取り乱しつつ言い返して)
まあまあ、俺のことは気になさんな。それより、ほら。早く飯食わないと冷めちまうぞ?
(どうどうと気持ちを落ち着かせれば、くいっと指を朝食の方へ向けて)
むむむ…納得いかねぇです…
(どうにも相手のペースに飲まれているような気がしてならず不満げに呟きつつも空腹には勝てず朝食へと視線落とし)
…いただきます
(もの言いたげな表情浮かべながらもようやく朝食に手をつけ)
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