依存する二人‘BL’

いってぇないいだろ別に
(そんなに痛いわけでもなかったのだがそう述べて「嫌ってねぇから」涙を拭うため、いつものように顔を近づけ舐めとろうとするが先程拒絶されたこともあり途中でやめて引き続き指で拭い

そんなに痛くないくせにーなんか企んでそうな顔してるんだもん
(強く引っ張ってるわけではないので痛くないはずだと思うが頬から手を離しじとーっと相手を見て。｢でも…椎名傷ついた顔してたし…｣泣きながら話しているため所々で詰まったり鼻をすすったりしていて、相手のことが好きなのになんでこうなっちゃうんだと思っては涙が止まらず)

してねぇよ
(確かになにかしてやろうかとは思っていたがぎりぎり変なことは企んでいないだろうと自己判断して「んなの気にすんなって。俺も調子乗ってたし」いくら拭っても泣き続ける相手に困り果て、どうすれば泣き止んでくれるのかと考え始め。手始めに、なんて思いながら相手の頭を撫でてみて)

本当？
(首をかしげて相手を見て怪しいなと思いながら見ていて。相手の言葉に頭を横に振り、頭を撫でられると涙が一瞬止まるが先程の悲しい涙から次は嬉しい涙がこぼれ始めて、泣きながら緩く笑って)

本当。(少しだけ目線が泳ぐがこくっと頷いて相手の言葉を反復して)「お前なにすれば泣き止むんだよ」一瞬泣き止んだと思えばまた泣き出す相手にもう本当にどうすればいいか分からなくなって問いかけ

(目線が泳ぐ相手を見てじーっとしながら顔を近づけて相手の顔を食い入るように見ていて。｢ギュッてしてくれたら…泣き止む｣と言いんっと手を広げてじっと相手を見つめて)

そんなに近づけるとキスすんぞ(近くなってきた相手の顔をこちらもまじまじと見ながら真顔でそんなことを言って。それだけでいいのか、と内心思いながらも片方の腕をぐいっと自分のほうに引きぎゅっと抱き締め。「泣き止んだ？」そう聞きながらも腕は離さずに)

あ、ぅ…
(キスすると言われると恥ずかしそうに頬を赤くしながら顔を離して湯気でも出るんじゃないかと言うほど真っ赤になってて。腕を引っ張られると驚くが抱きしめられると嬉しそうに微笑み、｢うん、泣き止んだ｣と言いぎゅっと相手の服を握って離れる気はなく)

反応が可愛い(相手の反応がいままでの恋人とは全然違っていて、そこがなんだか可愛く思えてきて。「ん。」ちいさく頷くと、そろそろ離してもいいかと考え背中に回していた腕を緩めて)

可愛くねーし…俺は男だぞ…
(可愛いと言われると恥ずかしそうに眉を下げて熱を冷ますように手で扇ぎ。腕が緩められると少し寂しそうにするがまぁいいかと相手から離れて)

男でも可愛い時は可愛い
(にっと笑って断言するようにそう述べて。「これからはなんでもお前がやってほしいって言ったときにしかやんねぇから」相手の頭をポンポンと撫でると、言い聞かせるような、安心させるよな声音でそう伝えて)

じゃあ、椎名も可愛い時あるの？
(きょとんとしながら相手を見ていて可愛い部分と探していて。｢うん…やって欲しいなんて言いにくいけどね…｣頭を撫でられると嬉しそうに微笑み相手の言葉に頷き最後の方は聞こえるか聞こえないかぐらいの声でつぶやき)

俺はない
(探したって無駄だと思ってはいたが、大人しくし相手のしたいようにさせ。相手の声はばっちり聞こえていたのか「言わないなら俺は触ることすらしない。」と相手を試すかのように言ってみて。

(無いと言われてもじーっと相手を見て探していて可愛いところーと思ってあっと声を出せば自分の髪をとめていたピンを取り相手の前髪を止めてよしと頷き。｢や、やだ…触って欲しい…｣相手の言葉に頭を振って触って欲しいと思ってしまうのは病気かなと思っていて)

俺には似合わないっつの
(頷く相手に苦笑して、自分にピンなんかつけても似合わないのに、なんて思って。「……どこ触ってほしい？」そんなことを聞かれるとは思ってもいないだろう相手に、真剣な顔でそんなことを聞いて。)

えー可愛いよ？
(クスクスと笑いながら相手を見ていて可愛い部分を見つけられたと嬉しそうにしていて。｢へ？えっと…｣思ってもみなかった質問に間抜けな声を出し真剣な顔をしている相手を見れば、自分も真剣に考えるがだんだん顔が赤くなってきて)

可愛くねぇ
(楽しげに笑いながら否定して。「答えろよ。なんでもしてやる」相手が赤くなっているのはわかっていたが、絶対に相手の口から言わせる気なのか引かずに)

可愛いよー！
(否定する相手をさらに否定しケラケラと笑っていて相手の頭をわしゃわしゃと撫で。｢ど、どことか…部分的なのはないけど…全部触って欲しい…｣体まで熱くなってきて小さく震えながら相手を見ていて)

お前がな。
やられっぱなしも癪に障る為、そろそろ反撃に出ようとして上記述べ。「はっきり言えよ。どこをどうしてほしい？」震える相手もお構いなしにもっと詳しく言うように要求して。

俺は可愛くないし
(頭を振って否定して俺のどこが可愛いんだと腕を組んでふんっとし。｢椎名意地悪っ…もうやだぁ…｣真っ赤になりながら恥ずかしすぎて瞳に涙をためながら相手を見つめていて)