スカイ 2015-08-01 20:11:57 ID:51ea287b4 |
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【夜の学校】
教室に明日出さなきゃいけない大切な提出物を置き忘れてしまったので、友達と一緒に夜の学校へ行った。
外から見ても分かる職員室以外の教室にはすべて灯りがないため、怖くなってしまうのは仕方がない。
すると、三階の廊下の窓に一人の女子生徒が肘をつきながら遠くを見つめているのに気づいた。暗いので顔はよく見えず、遠くから見るとのっぺらぼうのように見える。
A子「ねえ…あの子」
B子「え?」
A子「ほら、あそこにいる子だよ。あの子、こんな夜遅いのに校内で何してるんだろう」
私が三階の窓を指差すと、友人もそれに気がついたのか「本当だ…」と呟いた。私達のように忘れ物を取りに来たとかならまだしも、その子はずっと窓枠のところに肘をつきながら遠くを見つめているだけだった。
B子「そうだ、声掛けてみようよ!」
A子「ええっ、でも…」
B子「大丈夫大丈夫!悪い子じゃなさそうだし」
そう言った友人は躊躇うことなく声のボリュームを大きくして、「おーい!そんなところで何してるの?こっちに来なよー!」とその女子生徒に声を掛けた。
私も恐る恐る三階を見上げると、ずっと遠くを見つめていたその子はゆっくりと私達の方へ顔を向けた。
しかし、その子は私達を見つめたまま何も答えなかった。
B子「何だろう…」
A子「ねっ、ねぇ!何か気味が悪いよ…もう帰ろう?」
私は忘れ物など放っておくほど恐怖を感じていた。半泣き状態で友人の腕を引っ張ると、友人はつかまれていない方の手の人差し指を口元に当てて「しっ…!」と小さく言った。
B子「……何か言ってない?」
A子「え…?」
再び私は三階へと顔を向ける。声は聞こえなかったが、よく目をこらしてみると口パクでこう言っているように見えた。
「 い ま 行 く ね 」
するとその女の子は、窓枠についていた肘で校舎の壁を這いつくばるように下りてきたんだ。
その子には下半身がなかった。
徳明サン
怖い..笑
ぞわっとした..
フレア
あはは、笑
なるほど←
うん、うん←
想像しなければ..と思ったけど想像しちゃった、笑
ぞわぞわ←
この時期になると思い出す。
あの暑い日のことを。
それは近所にある和菓子屋の裏、林の向こう側へ抜けるとポツンと建っていた。
中に入ると自然の香りと砂糖の香り。
小鳥が窓際に止まり、楽しそうな歌をうたう。
僕らはそこを『お菓子の家』と呼んでいた。
夏にしか現れないその家は、あの頃の僕らにとって青春の全てだった。
僕らはいつも三人で一緒だった。
夏は小学校から帰るとすぐに近くの公園で虫捕り、疲れればあの和菓子屋へ行きお店のオバチャンに水羊羹を貰っていた。
夏休み中にはプールの帰りに。
和菓子屋のオバチャンがくれる水羊羹が一日の楽しみだったのを覚えてる。
その日も僕らはいつも通りプールの帰りに和菓子屋に寄ることになった。
しかし和菓子屋に近付いていくと共に、先程までの天気からは想像できない位の雲が空を覆っていった。
「暗くなってきたね…」
天気予報では今年の最高気温を更新すると言われていた様な気がする。
そんな話をしながら和菓子屋を通り過ぎたところで、とうとう雨が降ってきてしまった。
遂には雷まで。
雷がその瞬間、和菓子屋の前に人影が見えた気がしたのだがオバチャンだろうと特に気にすることもなく僕らは家まで走っていった。
次の日オバチャンが店の前で死んでいたことを知った。
来てみちゃった´ `*
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