暗い底でもがいて【非募】

…？ そうですね……。
(自分の表情には自覚がなかったのか、相手の反応に首傾げつつ言い。相手の問いに「えぇ、そうですよ」とオートロックの鍵を開けて、)

(/あけましておめでとうございます！
今年もよろしくお願いします)

ほ、ほら！今からでも楽しい思いで作れますよ！
(相手のことを見てへらりと笑い、兄弟ではないが友人との思い出なら作れるだろうと思い。珍しそうにキョロキョロしていて凄いなーと思い)

(/明けましておめでとうございます！よろしくお願いしますね！)

ふふっ…ありがとうございます。
叶さんは、優しいですね。
(相手に何か勘違いさせたな、と感じつつ笑んで言い。エントランスの時点で珍しそうにする相手を「こっちですよー」と促して、エレベーターへ向かい、)

別に…優しくはないですよ。
(頭と手を横に振って、照れてるのか頬を掻きながら笑い。「はーい」上を向きながら返事をして相手の方に少し急いで駆け寄り後をついて行って)

そんな事ないですよ。叶さんは優しいです。
(否定する相手にこちらも否定で返しつつ、エレベーターのボタン押し、)

えー…えっと、ありがとうございます
(否定されれば少し困った顔をするが嬉しそうに笑って、相手の隣で待ち)

……叶さんは顔に出やすいタイプですね。
(相手の様子にくすりと笑いながら、来たエレベーターに乗り込み、)

そ、そうですか？
(そんな事考えてなかったと自分の顔を触ってみて、相手について行き)

はい、会ってすぐですが、何となく何考えてるかわかりますよ？
(ボタン押して壁に凭れつつ言えば、首傾けて相手見て、)

えぇ…僕ってそんなに単純な顔でしょうか…まぁ、普通な顔ではありますが
(自分の顔を触りながら少し落ち込んだ顔をして、エレベーターに付いてある鏡を見てはガクッと項垂れ)

顔…というか、表情ですかね。
でも、いいと思いますよ。
(うなだれる相手眺めながら、なおクスクス笑いつつ、顎に指あて言い、)

表情…ですか？
そう言ってもらえるとありがたいです
(へらりと笑い相手を見て、少しだけ元気になり)

えぇ、自信持ってください。
(相手の笑顔にさらに元気づけるように言えば、エレベーターが止まり「あ、着きましたね」と開いた扉出て、)

はい、ありがとうございます
(嬉しそうに笑っては、エレベーターが止まり相手に続いて出ていき、またキョロキョロしていて)

こちらですよ。
(エレベーターから一番近い部屋の扉の前で相手を手招きすれば、鍵穴に鍵さし込み、)

あ、はい
(手招きされれば相手の方に行き、ここが谷原さんの家かと少しわくわくしていて)

散らかってるので、ちょっとお恥ずかしいんですが……どうぞ。
(扉開けて押さえ相手促し、言葉のわりに整頓された室内に目向ければ、その暗さにきゅっと唇咬み、)

お邪魔します…おー綺麗ですねー
(中に入ってはきょろきょろと物珍しそうに見ていて、電気電気とスイッチを探して見つけると勝手につけて)

…っあ、まぁ…ここはまだ……他の部屋はちょっと散らかってますが……。
(相手が電気をつけると部屋が明るくなり、知らず強張っていた身体が弛緩し、相手の言葉に苦笑返し、)

そんな事言って綺麗な感じがしますよー。谷原さん？
(くすくす笑いながら相手の方を見ると、そこから動いてない相手に気づき近づいて相手の手を取り、行きましょ？と笑顔を向け中に進み)