__僕らはまるで操り人形。
少年の両親は、鳴り響く借金取りの電話や激しい取り立てのノックの音に怯えていた。
最後の手段と闇金融に手を伸ばし、自らの首を絞める運びとなってしまった。
結果、訪れたのは解放ではなく喪失。
両親は一人息子をオークションにかけて国内人身売買に。
それでも賄えなかった分は、事故と見せかけた自殺で下りた保険金で埋め合わせた。
__自由と称した翼は操り糸の上に動いている。
そうして落札された少年がやって来たのは、世界的にも有名な、とあるIT企業の社長の住む大豪邸。
少年に与えられた役柄は、そんな社長の一人娘の話し相手という名の家臣。
高校生のくせに小さく、生意気なその少女に振り回される毎日を送る少年。
そうするうちにやがては互いに惹かれ合っていき、愛情を持つことを覚えていく。
__その糸を断ち切ることは難しい。
しかし、そんなときに少年はとんでもない事実を耳にしてしまう。
自分を落札した社長は、表はIT企業の社長。裏世界では、自分の両親を死に追いやったあの闇金融グループの頂点の人間だった__。
__操り人形に生まれた『愛』と『憎悪』。
人形には『愛』が、しかし糸先には『憎悪』が。
勝つのは、どちら?
【ルール】
・荒らしやなりすましは入室禁止
・不快な書き込みは通報
・セイチャルールは厳守
・ロルは必須、字数は20文字~
・長期トピ