変人教師と敬語生徒〝NL〟非ぼ

食べません、保健室での飲食はやめてください。
熱はありませんから…大丈夫です。
(お菓子を投げられてもベッドの上に綺麗に並べてはぁっとため息をつき、冷えピタなどを持ってこられても熱はないので頭を振り)

ったく…少しは懐けよ可愛くねーな。
お前俺の授業ほとんどいねーじゃねえか。
(ため息をつかれ少しさみしそうな顔で煙草に火をつけて)

可愛くなくていいです。
原田先生の授業は授業ではないです。
(ふんっと鼻を鳴らしてそっぽを向き、タバコに火をつける相手を横目で見てはむっとし)

楽しいだろうよ。
この間は怖い話大会したんだぜ？
九条もくればよかったのによ。
なんなら今ここでしてやろうか？
(授業ではないと言われ、確かにそうだと思いながらもにやりと口角を上げて)

楽しくないです。
い、いいです！しなくていいです！先生の授業はそういうのが多いから嫌なんです…。
(ブンブンと頭を振り聞かないようにと耳を塞いで)

え、なに、もしかして怖いの？
ダメなの？ホラー系。
(楽しそうに相手がいるベッドの淵へ移動し、｢可愛いとこもあるんだねー｣などと頭をぽんぽんとしてみて)

こ、怖くないです…。
っ…先生、セクハラですよ？
(頭を撫でられるとじとっとした目で見ていて逃げるようにベッドから降りて先程相手がいたほうのベッドに行き)

お前こそセクハラだろ。そこ俺の部屋だぞ。
自分から男の部屋に転がり込むとは大胆な…
(わざとらしく驚いて見せてそういう趣味？と首をかしげて)

っ！ち、ちがいます！何言ってるんですか！
(ここは皆の場所と分かっていても相手の言葉に顔を赤くしてバッと立ち上がり、セクハラという相手を軽く叩いて)

真っ赤な顔して叩かれてもちっとも痛くないもんねー。
最近の女子高生はほんとにまあ積極的だよな。
(にやにやしながら相手に叩かれた頬を触り、冗談めかしながらこの前もさー、と煙草をふかして)

本気で叩いてません。
私は違います！先生がおかしなことを言うから悪いんです！
(にやにやしてる相手を睨んでいて、この前と聞きこの人は生徒に手を出してるのかと引いてるような目で見ていて、タバコをふかすのを見て頬を膨らまし)

わかってるっつーの。
全く真面目すぎな、お前。
(くしゃくしゃと頭を撫で回し、冗談だよ引くなよと苦笑を向けて)

真面目じゃないと私じゃないです…。
んっ…
(頭を撫で回されぎゅっと目をつぶって冗談と聞けばふーんと頷くがまだ少し疑っていて)

たまには息抜きも必要だぞ？
先生心配だな。
あ、疑ってんだろ？もー信じてくれよー。お前だけなんだよ。
(先生ぶって心配し、かと思えば急に浮気のばれたようにすがりつき)

息抜きですか？
心配しなくてもいいです。
何言ってるんですか？先生とうとう馬鹿になりましたか？
(心配されるのは苦手なので頭を振り、すがりつく相手を見下しては？という顔をし)

ほんとか？見てる限りでは息抜きなんて程遠い生活ぶりだぞお前。
なっ、教師に向かって馬鹿とはなんだ。
(本当に心配そうな顔で言っては、馬鹿と言われむっとして)

大丈夫です。
ちゃんとしてますから…。
先生もそういう顔するんですね。
(心配そうな顔をされると眉を下げて、ムッとする相手を見てふふっと口に手を添えて微笑み)

そうか。ならいいんだがな。
俺だって人間だぞ？
(微笑を浮かべて頷き、やっと笑ってくれた相手を見て嬉しそうにしていて

はい。
でも先生はちょっと違います。変じ…じゃなくて、不思議な人です。
(すぐにいつもの表情がない顔に戻れば人間という相手の言葉に首をかしげ)

(あげますね〜)