りりり 2015-07-25 23:52:37 |
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遠い遠い昔、とある二人の男がおりました。
一人はひどく純粋で、他人を疑う事を知らないくらいに素直で善良な男でした。
もう一人はとても狡猾で、他人にそれを悟られないくらいに要領の良い男でした。
狡猾な男は、すぐ他人に騙され更にはそれに気付きもしない善良な男を内心では馬鹿にしていました。
そしてある時、狡猾な男は善良な男に真実を話すことにしました。何時もどんな時も、自身が損をした時でさえ笑っている善良な男の絶望した顔が見てみたいがためです。
しかし返ってきた言葉は
「うん、知っていたよ。」
…ただ、それだけでした。
なんと彼は自身が騙されている事を知りながら、わざと他人の求める行動をしていたと言うのです。
狡猾な男はあまりの訳の分からなさに、まくし立てるように理由を尋ねました。すると彼は「自分は君みたいに賢くないし身体能力もあるわけじゃないから、せめて彼らの望む行動をすることで、彼らが少しでも幸せになってくれたら、自分でも誰かの役に立てたんだと思ってとても幸福になる。」と言うのです。
狡猾な男はこれを聞き、更には騙されていることを教えた自身に対しお礼を言う彼を見て
「--ああ、コイツは心底馬鹿なんだな…。」
そう思ったそうです。
それから善良な男と狡猾な男は、前よりも少しだけよく話すようになったそうです…----。
それから数千年後。
そんな昔話ももうとっくに忘れ去られた頃…。
二人の物語は今また動き始めます。
(/長くなってしまったので、当初の予定とはズレて次レスに募集要項、ルールを書きます!
申し訳ありません><;)
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