主 2015-07-25 10:28:40 |
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良かった。…あ、でも逆方向だったわね。(道場の入り口で待ち、傘を持った相手が出てきたのを見て表情を輝かせるも、帰路が相手と別であったと気付いて。「このくらいなら濡れても平気かも。やっぱり滝城くんが使って」剣道部員の傘であるし、また送ってもらうのも何だか申し訳ない気持ちになり、改めて窓の外へ視線をやってから遠慮がちに微笑んで。)
何を言っているんだい?君のためにわざわざこんなことをしているんだよ。(相手の言葉に心底呆れたと言わんばかりに肩をすくめ。「僕なら大丈夫さ。君の家までの距離と比べたら、そう遠くないからね」と笑えば、相手に持っている傘を押し付け)
でも…。(傘を押し付けられては両手で受け取って。自分の為だと言われれば有り難いのだが、相手が雨のせいで体調を崩したりしてはきまりが悪いと躊躇って。「…だったら今回は私が滝城くんを送るわ。遠くないんでしょう?」と、思い立ったように提案し。前回は雨でもないのに送ってもらった身であるから、借りを返すという意味合いも込めて。)
大丈夫だよ、そんなことしてくれなくて。(『家まで送ってくれる』と云う相手の言葉に露骨に嫌そうにして。相手が送ってくれると云う気持ちは勿論有り難いのだが、自分の家が相手に知られるのは後々面倒だと思い、相手の厚意を断り)
そう。…じゃあ、有り難く借りるわ。(相手の表情を見て、出過ぎたことを言ったと自覚して。傘に視線を落とした後、通常の差し障りない笑顔を張り付けて礼を述べ。「明日返したので問題ないかしら」と確認をして。)
済まないね、そうしてくれると助かるよ。(相手の言葉に笑って頷き、「明日そちらの部室に取りに行くよ」と言い。「じゃあ、気をつけて」と相手に笑いかけ、自分はもう少し校内で雨の様子を見ていようと考え)
分かったわ、滝城くんも帰りは気を付けてね。(傘を借りた上に相手が取りに来てくれることになり、相手の気遣いに感謝し笑んで応え。「また明日」と小さく手を振って、相手に背を向けて歩き出し。)
ああ、ありがとう。(小さく手を振る相手にこちらも笑って手を振り返して相手の背中を見送り。
相手が去ったあとしばらく校舎で様子を見ていたが、少し小降りになってきたのを確認して自分も校舎を出て。)
(/次から場面変えますか?)
(/了解しました、ではこちらから始めさせていただきますね!)
…そろそろ来る頃かしら。(通常通り部活動をしていて、今日は相手が来るという事が分かっていたので自身は早めに作業を行っており。花を挿す手ががひと段落ついたところで時計を見遣れば、小さく呟いて。)
その様子だと昨日貸した傘は役立ったようだね。(放課後になり約束通り華道部の部室に向かい、華道部の部室に入るなり相手がいつも通り花を生けている様子を見てそう言い、風邪でも引いてもらっては困ると言いたげに笑い。)
大いに役だったわ、改めてありがとう。今返したのでいいかしら?(丁度相手がやって来たのでそちらに視線を向けて。お陰で濡れることなく無事帰ることが出来たと礼を述べて、机に掛けてある傘に手を掛け返すタイミングを尋ね。「結局止まなかったけど、滝城くんは大丈夫だった?」と別れた後の相手の動向を心配そうに訊き。)
ああ、そうしてくれると助かる。(相手が無事帰れたことに改めて安堵し、相手から傘を受け取り、『昨日は大丈夫だったか』と云う相手の問いに「大丈夫だよ」と当然だと言いたげに笑って言い。)
良かった。私が傘を使ったせいで体調を崩されたら申し訳ないもの。(傘を返してから、相手の気丈そうな笑顔を見てこちらもほっとした笑みを返して。毎回相手がやって来る度に尋ねることだが「今日の部活は休み?」と、相手に問いかけて。)
ああ、ここ最近ずっと練習ばかりだからね。大会は近いけど、少しは羽を伸ばさせてあげた方が良いと思ってね。(「大会の前に怪我されても困るし」と笑い。「華道部はどうなんだい?僕が見る限りほぼ毎日活動しているようだけど」と今日も花を生けている相手に尋ね)
根を詰めて練習するのも良くないものね。華道部は基本毎日活動しているけど、個人作業みたいなものだから緩くやってるわ。(相手の方針に納得したように頷いた後、自身の部活動について語って。「大会前になったら話は別になるかな。」と部室を見渡した後付け足して。)
なるほどね、今年こそは入賞したいって言っていたしね。(先日懇親会にて相手が言っていたことを思い出して、そう言い。「華道部は次の大会っていつなんだい?」とふと頭に浮かんだ疑問を投げかけ)
えぇ、折角部長にさせてもらったんだもの。頑張らなくちゃ。(片手で軽く拳を握るポーズを見せ、熱意が籠った返答をして。「えぇと、地区大会が再来月にあるわ。…お互い大変ね。」大会の日程を思い出して伝えては、剣道部も大会が近いという話であったので労いの言葉を掛けて。)
そうだね。だけどどうせやるのなら高みを目指すさ。(相手の熱意が籠もった拳に一瞬意外そうに目を見開くがすぐに小さな笑みを零しては自分の意志を述べ。「まぁ、君が率いるこの部なら大丈夫だよ」と笑いかけ)
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