主 2015-07-25 10:28:40 |
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そうじゃない。君が周りの目を気にしているから、人気のない場所へ行こうって行っているんだよ。(呆れながらそう吐き捨て、先に歩き始めると、「笑って誤魔化せるほど、君は嘘が上手じゃないよ」と前に歩き続けながら、先ほどの笑顔を思い出し、小さく舌打ちをして。)
だって…!(呆れたような相手の態度に思わず言い訳の言葉が口をついて出たものの、それ以上何を言っていいか戸惑ってしまい。その後は黙って、不安げな表情で相手の背中を追い。ここでもう気にしていない、大丈夫だと言ったら足を止めてくれるだろうか、と思い立って声を掛けようとして。)
『だって』、何だい?(そう聞き返すが、やはりその先の言葉が思いつかない様子の相手を見て、小さく溜め息を吐いて。歩いているうちに人気のない建物で影になっている小さな小道を見つけると、そちらの方に足を向け。ここで良いか、と不安げな面持ちな相手を見て、「それで?さっき言いかけた言葉の続きは?」と相手に向き直り、相手の目をしっかりと捉えて、校舎の前での話に戻し。)
……だって、(結局相手を止める言葉を掛けられず、小道に入ったところで相手が止まったので自身もそこで立ち止まり。振り返り真っ直ぐ尋ねてくる相手に、視線を足元の方へと逸らして再び言いかけた言葉を呟いて。「私が勘違いされるのが困るって言ったら、もう一緒に帰ってくれないのかと思って。困らないって言ったら、…やっぱり滝城くんに迷惑が掛かるかと思ったのよ」と、逃げ場がないと観念して静かにそう述べて。”迷惑”という言葉を言ったときには、懇親会での相手の隣の席の部長と楽しそうに話す様子が思い出されて、複雑そうに眉を下げ。)
……馬鹿だね、君は。(足元に視線を落とし、複雑そうな表情を浮かべている相手に素直に思ったことをそのまま口にし。「君が迷惑だと思っていたなら、僕だってもう君と下手に関わることはしないよ。だけど、君はそうは思っていないのだろう?なら、このまま今までのように一緒にいて何がいけないんだい?」と目線を落としている相手に論するように言い。)
(何を言われるか不安で視線を合わせられなかったが、相手が言い終えるとゆっくり視線を彼に戻して。自分らしくない弱気な話題で相手を振り回してしまったが、何より相手とこのままの関係を続けられることに安心した様子で。「ごめんなさい。私、どうかしてたみたい。…これからもよろしくね。」と気弱な発言をしたことに対しての謝罪をしてから、今後も今まで通りの関係でいてほしいとの言葉を添えて、今回は嘘偽りのない笑顔を浮かべ。)
勿論、これからも楽しませてもらうよ。(相手の笑顔を見て、こちらも安堵するかのように笑いを零すが、口から出たのはいつもと変わらない偉そうな言葉で。「さて、帰ろうか。送って行くよ」と先ほど来た道へ戻ろうと足を向け。)
勿論、これからも楽しませてもらうよ。(相手の笑顔を見て、こちらも安堵するかのように笑いを零すが、口から出たのはいつもと変わらない偉そうな言葉で。「さて、帰ろうか。送って行くよ」と先ほど来た道へ戻ろうと足を向け。)
今回こそ遅くなっちゃったわね。(来た道へと戻りながら、前回送ってもらった時よりも日が暮れてしまったことに、辺りの様子を見て気付いて。その原因を作ったのは自分なんだけれど、と苦笑を浮かべ。)
(/了解です、大丈夫ですよ~。)
だから君を送っているんだよ。(歩き続けながら、確かに日が暮れてしまい、暗くなってしまったなと思いながらそう言い。「たまには良いじゃないか、こんな時間に帰ることはそうそうないのだろう?」と笑い。)
滅多にないわね。たまにはこういう景色も悪くないかも。(薄暗くなった空をぼんやり見つつ、そう今の心境を伝えてみて。「今日は私を送った後は寄り道せず帰らなきゃ駄目よ」と、相手の方を向いてまるで保護者のような口振りでそう言って。)
分かっているさ、君が心配することじゃないよ。(相手の言葉に子ども扱いされているような気がして、少し不機嫌そうに返すが、流石は華道部の母と呼ばれるだけはあるか、と納得し、そっと笑みを浮かべ。)
あ、でも滝城くんなら部活で鍛えているから、何かあっても平気なのかも…?(不機嫌そうな返答を受けては、思いついたようにそう言って。「毎回竹刀を持って帰るわけにはいかないだろうけれど」と、至って真剣な表情で付け足して。)
君の頭の中の僕はどうなっているんだ。(至って真剣に話す相手に笑いそうになるが、笑えばまた怒られるかもしれない、なんて考え誤魔化すように言い。こんな冗談じみたことも真面目に考えるんだな、と何となく納得し。)
確かに部活動中の滝城くんを見たことはないから、想像とは違ってるかもしれないわ。(相手に指摘を受けて、口許に片手を添えて考える素振りで応え。機会があれば相手の部活動を見学するのも悪くないかなと内心思ってみたり。)
大分違っていると思うよ。(考えながら言う相手に「自分で言うのもあれだけど」と前置きした上で呆れた表情でそう言い、ふと相手が部活している姿はよく見ているのに自分が部活動をしている姿は見せたことがないのか、とぼんやり考え。)
都合が合えば、剣道部の部活風景も見てみたいわ。(本人が違っていると言うのでちょっと興味が湧いて、期待を込めた視線を相手に送り。お互いの部活の勝手が違うのでそう簡単には見に行けないかもしれないとも考えていて。そうこうしているうちに、以前別れた曲がり角に近づいてきた様子で。)
華道部の部長さんにはなかなか馴染めない空気だと思うけどね。(肩を竦めながらそう言うが、「まあ、来たいのなら来てもいいよ」と笑い。気がつけば、先日相手と別れた曲がり角に着き、「ここでよかったかい?」と相手に尋ね。)
運動部に馴染む文化部部長なんてそうそういないと思うわ。(華道部部長である自分に限った話じゃないだろうと苦笑いで返答して。許可らしき言葉を貰っては「機会があれば是非」と微笑んで。「…えぇ、大丈夫。気を付けて帰ってね」と、立ち止まって此処までとの言葉を伝え、折り返し帰る相手に心を配ってそう言い。)
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