Storm in Lover【非募集】

希の事ですから…何も言わないだけで本当は穂乃果達と少し似ていたりするかもしれません
（希の事だから前の様に皆には見せないで隠しているに違いないと話せば、相手の話もありえなくはないのだが、もしものためにと穂乃果達のように何か言ったりもするだろうから、自分も穂乃果達になんと言われるか想像してしまい）

そう言われると一理あるような気がしてくるわね…確かに希は言いたいことを言わずに我慢してしまうところがあるから
（言いたいことを自ら言い出すこともわがままを言うこともめったにせず、むしろ内々に溜め込んでしまうことも少なくない自身の親友のことを思い返せば相手の言葉にも少しばかり納得がいってしまい、仮に拗ねたりすることは無くても何らかのリアクションみたいなものは見せたりすることはあるのかもしれないなと考え込んでいて

ですから、希も拗ねてしまう可能性もあるわけです…以前に希の家に皆で来たときは見たことない希を目の当たりにしてましたし
（相手のことだからわかっているだろうから、以前希の家にみんなで来たことを思い出して、いつもの口調や態度も乙女っぽくなって自分だけではないと思うが、結構驚かされる部分もあったような気もして、相手はそういう希をよく知ってたりしているのだろうかと、仲の良い相手と希を少しばかり羨ましく思い）

そうね、あれには私も驚いたわ
（長い付き合いの己にもあんな彼女の姿は中々に衝撃的なもので、誰にもああいう想像も出来ないような意外な一面というものがあるものなのだろうなと改めて感じて｢…どこかの誰かさんにもそういう一面があったりするのかしら？｣相手に顔を寄せてクスッと悪戯な笑顔浮かべては、敢えて誰とは言わずに彼女に向けてそんな問いを投げかけつつ胸元を指でツンとつついて

ど、どういうことですか？そういう一面と言われましても…
（相手にも驚きの瞬間だったのならさらに驚いてしまい、何せ相手と希の関係なら結構詳しく知っていると思っていた為、知らなかったとなれば意外だなと思っているようで、不意に顔が近くなって胸元を突かれると、自分にも希のような意外な場面があるのかだなんてわかるわけもないし、そんなことよりも近くてたまらず、頬を染めてしまい焦るように視線をそらしながら、何か顔を隠すようなものはないかと考えてしまい）

ただ、他の誰かには見せない意外な一面とかあったりするのか気になっただけよ…そもそも、別に私は海未のことだと言った覚えはないのだけどね
（相変わらずというべきか明らかに緊張気味にウブな反応を見せる彼女へと向けて内心ほくそ笑みながらもそんな風に平然と言ってのけては片目を閉じて軽く肩を竦めて、あくまでもまるで意地悪をするように相手の反応を面白がっている風でいて

い、意地悪…しないでください…絵里
（幼馴染みの二人でさえ見せたことのない姿と言われても特にというわけでもなく、相手にしか見せてないとしたら、こんな状況で此処まで恥ずかしく相手の事しか考えられていない、この近さをこのまま出いたいという気持ちの強さだと思うので、相手の肩を優しく叩くと恥ずかしげに意地悪をしないでと声をかけると、こちらからもお返しとしてなのか顔を近づけていき）

意地悪なんてしていないわよ？海未が勝手に勘違いして恥ずかしがっているだけだと思うのだけど…違うかしら？
（何と言われようと相手のことを言っていたのだということは頑なに認めようとはせずに、相手を真っ直ぐに見つめながらそう口にしては緩く首を傾げ、なんだか積極的にも思えるぐらいに顔を寄せてきた彼女に、普段は恥ずかしがりなのにこんな大胆な一面もあるんだなと感心しながらも相手の唇に自身の指を当ててピタリとそこで止めて

違いません…んむっ！
（認めざる負えない相手のセリフに申し訳なさそうに俯きそうになったものの、唇に相手の人差し指が当たるとピクリと肩を震わせ、額をくっつけて相手を赤くして同じ状況にさせてやろうと思っていたようで、頬をふくらませながら余計に頬を染めながら「あの…絵里？絵里は時折意地悪の時が多いです」と思った事が多いのだが、相手の意地悪さには自分が思うに小悪魔以上のものだと感じ）

そうかしら？まるで人を悪者みたいに…海未にそんなことを言われて私は悲しいわ…
（相手の口から意地悪だとか、そういった言葉が改めて聞かれれば急にわざとらしく落ち込んだようなトーンでそんなことを言い出しては、はあ、と一つ大きなため息を零しては視線を相手から外して見せたが、ちゃっかりと横目で彼女の次のリアクションを窺っていて

なっ…すみません、絵里…そんなつもりは無かったんです…
（落ち込ませてしまったと勘違いして、焦りながら相手を落ち込ませるつもりはなかったようで、申し訳なさそうに相手を見つめながら相手の頭を優しくなでて、慰めようとしておると相手の思っている事を知らずに相手を見つめて、どうにか元気になって欲しいと、思い何をしたら良いのか分からなくなり、ただ相手の頭を撫でるだけで）

いいのよ、どうせ私なんて…いじけてやるわ
（どうやら此方の芝居には気付いていない様子で慌てる彼女を見ているとやはり正直だなと感じて可笑しくて仕方なく、頭を撫でられて内心ラッキーなんてそんなことを考えながらも、本心を表には出さずに今度はいじけたような拗ねたようなそんな様子で相変わらずそっぽを向いたままの状態で撫でを受けていて

い、いじける…どうせと言いますけど…私は絵里を大切な友人と思っています、先程独占したいというのも含めて
（そっぽまで向かれてしまったらもともこうもなくなってしまい、相手の頭を撫でながら拗ねてしまうのならなにか一言添えてみるべきかなんて、まるで子供みたいに思えてしまったが余計に相手を拗ねさせてしまうので、せめてお返しだけさせてもらおうと相手の耳元で、相手を友人として大切に思ってるし、相手が独占したいと言っていた通り自分も独占したいと話）

本当に…？
（相変わらず落ち込んだような演技を続けながらも耳元へと顔を寄せて囁く彼女の言葉に気を良くして口元に小さく笑みを一つ浮かべてから小さく呟くように問いかけ、普段は毅然としている彼女のいつもはあまり見られないアタフタとしている姿をもう少し見ていたいなと、しばらくこうしていようなんて邪な思考に至り

えぇ、絵里を思う気持ちなら誰にも負けるつもりはないと思ってるのですが…これでも意地を張りますか？
（気を良くなったように思える様子に演技だったのかなんて察しはついたものの、相手の好きにさせてやらないと可愛そうかと思ったのか、相手の耳元で囁き続けて相手を思う気持ちは誰にも負けないつもりなのだが、これも不服かと相手に問いかけると相手のお腹に腕を回し、優しく抱きしめてみると小さく首をかしげ）

う、海未！？ちょ、ちょっと…そんな…
（耳元で囁かれる彼女らしからぬ少々大胆で甘い言葉と、そんな台詞通りに大胆にも不意打ち気味に抱きついてきた彼女にドキッとさせられてしまい、思わず狼狽えてしまえばこちらから抱きしめ返すことも何も出来ずにただただされるがままになってしまっていて

こんなに拗ねられては困るんです…絵里の顔も見れないですし
（演技が裏目に出たのではないかと思いながら、相手の耳元で囁き続けると、そろそろ相手も迷惑になるだろうから、相手から一度離れ振り向くのを待つかのように腕を後ろに回して相手の様子を伺うと、相手はきっと動揺を隠しきれていないはずだしお返しはできたかなと、少しばかり満足そうにしていると小さく首をかしげ）

海未はズルいわ…そんな言い方…まるで私が海未に意地悪をしているみたいじゃない
（聞いているだけで胸が高鳴るような、そんな相手の言葉を素直に嬉しく思えてしまい、自分でも驚くほどに単純だなと思いながらも強がるのはやめて相手の方へと向き直ってはそれでもやはりやられっぱなしなのは癪なのか少しばかり悪態をついていて

意地悪をしてきたのは絵里ですからね、小さな意地悪をしてみました
（狡いだなんて相手も人の事言えないだろうと思いながら小さく苦笑いをしたあと、相手が意地悪してきたのだから仕方ないだろうと次第に笑みを浮かべながら相手と頭を撫でてみると、自分だって何時までもやられっぱなしというわけにも行かないし、上手く先輩禁止というルールがあって感謝している様子で、相手の反応を待ち）

ふぅん…海未にもそういう意地悪が出来るものなのね
（普段は真面目で冗談なんてめったに言うこともない彼女でもこうして意地悪をしたり出来るものなのかと新たな一面を知れたような気がして、気を取り直すように小さく咳払いをしては相手を見つめつつ口元にニヤッと余裕のある笑みを浮かべ、背中へと手を回したかと思えばグイッとこちらへと抱き寄せて