三日月宗近 2015-07-16 00:25:12 |
通報 |
此処の所、月がどんよりとした雲影に覆われて全く見えんな。
(深い闇夜に包まれた空模様を縁側から見上げ、月の輪や輪郭すらも覆い隠された紫色の厚い雲が地上を見下ろすばかり。雲間から一抹の月の光などそう易々と大地を照らす事はせず、気も滅入るような、星の輝きも何も見えない相変わらずの空は今にもあましずくが溢れ泣いてしまいそうなくらいに不安定。加えて湿気、肌に粘り付くような空気は聊か心地が良くない。縁側を歩いていると自室の前に辿り着き、障子の木目に手を掛けて開けると弱った微笑をくちびるへ柔らかに咲かせ。)
何とも、気落ちがするものよ。
トピック検索 |