鬼灯朱音 2015-07-01 22:17:30 |
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先ずはハイドに走り回ってもらいます
(ハイドに走り回るように言うとハイドは辺りを物凄いスピードで走りはじめれば「闇の束縛魔法はシャドウチェーンと言って標的の影から鎖から飛び出して捕まえる魔法よ、見ててね?・・・闇の鎖が汝を束縛する」と説明した後で呪文を唱えればハイドの影から鎖が飛び出して拘束してしまって)
お、おおっ!
(目の前の光景が信じられず目をぱちくりさせた後「やっぱり闇魔法ってかっこいいな!あ、やっぱり狙いとか定めないとだよね?」猛スピードで走る相手を目で追えるか不安になり)
いいえ、この魔法は対象の影から2m以上の高さなら束縛する事が出来るから狙いはつけなくて良いんだけど2m以上の高さに飛んだりされると束縛出来ないのよね
(相手に説明すると実際にやってもらう方が早いと思い、ハイドの束縛を解けばハイドに飛んだり跳ねたりさせれば「しのん、地面に足がついた瞬間を狙うのよ?」と助言して)
......ここっ!闇の鎖が汝を束縛する!
(足が地面につくタイミングをうかがっていると少し呪文の発動が遅れてしまったが、何とか足が地面についたタイミングを狙い魔法を発動させ)
やっぱりしのんは凄いね
(一発で成功した相手の頭を撫でて褒めてあげると「次に空中に浮かぶ相手を束縛する風の束縛魔法についてやるわね?」と次はローレンが「人魚の泡、空中に浮かぶ巨大な水槽」と言えば幅50mくらいの巨大な泡の中に大量の水が包み込まれていてその中でローレンは海流に乗って泳いでいて)
ハイドはあの状態にしてて良いわよ?今日は束縛魔法以外にもしのんに強力な魔法を教えるから・・・
(相手の問いに答えると「風属性の束縛魔法はエアースイーパー、要するに風の掃除機ね?西遊記とかで出てくる銀閣のひょうたんはこの魔法が元になって作られたのよ?」と相手にイメージしやすいように伝えて)
じゃあローレンって呼んで相手が返事をしたら束縛出来る魔法がいいでーす
(手を挙げてどこか間延びしたような声で母に言いその後「ハイドもうちょっと頑張ってね」ようやくハイドに意識を向けて)
ん〜名前を呼んだだけで束縛出来るのはお話だけだからね?エアースイーパーは何かの容器から凄まじい風が吹いて対象を束縛する魔法なの
(試しに2リットルのペットボトルを用意して「風の筒、汝を吸い込む」といえば2リットルのペットボトルいっぱいに水が溜まっていて「この魔法で吸い込まれた物は魔法の力で圧縮されて小さくなったように見えるけど実際は2リットル以上の水がここに入ってるわ」と相手に説明しているとハイドは「早く出すにゃ!!」と鎖に巻かれて暴れていて)
じゃあ本当に掃除機みたいなんだね!
(ペットボトルに入った水をじっと見てその後叫んでいるハイドに気付き「ハイド大丈夫?」と声をかけ)
しょうがないわね、エアースイーパーの前に対抗魔法でも教えようかな?
(ハイドの様子を見て呪文も唱えずに手をかざせば白い光がハイドを照らすとハイドを巻きついていた鎖が消え去って)
対抗魔法は通称打ち消しの呪文、黒魔法の属性を手から魔力の塊として放出してるだけだからね、呪文はいらない
(属性と属性の相性と魔力の量が同じだと魔法は相殺する、つまりじゃんけんと同じ原理だと説明して「ちなみに闇属性を打ち消す為には白魔法をイメージしないといけないのよね」と伝えて)
えっと、闇属性だけはちょっと特殊だよって事でいいのかな?
(魔力を放出する、呪文なしでそれをやるというイメージがあまり湧かず自分の手をじっと見つめて)
エアープレスをイメージすれば良いよ?ちなみにこの対抗魔法で闇属性を持つしのんなら白魔法以外消せるから魔法量だけ気を付けてね?
(闇属性は他の属性全てに有効なので大体の魔法は打ち消すことが出来るが相手より魔法の魔力が下回ると効かないので要注意だと説明して「ちなみに間違った使用方法すると・・・・ドゴォン!!」と魔力を右手に貯めてボーリングのように思いっきり振り切れば壁に大きな穴が空いていて)
魔法量?
(そういえば魔力の量が同じだと相殺されると母が言っていたのを思い出しそのことだろうと思い、その後聞こえてきた爆音に驚いて目を見開き、あまりの衝撃に口が聞けなくなってしまい)
この間違った方法は私は魔砲って呼んでるけど人に向けて放っちゃ駄目よ?あくまで完成された魔法に放つのよ?
(イメージ的に魔力の砲弾だと説明すれば相手の頭を撫でながら注意して「言葉で説明するより実際にやってみましょう?」と言って)
う、うん!人に向かって撃ったら大変だよね!
(こちらとしても出来たら使いたくないなと頭を撫でられながらも頷いて「さっきお母さんが使ってたみたいなのは使わなくていいんだよね?」と心配そうに尋ね)
あれは間違った方法だけどとても強力だからね、どうしようもない力の差を感じたら使えば良いんじゃない?
(相手の質問に答えれば切り札として頭の隅に置いておけばいいよと気楽そうに言って)
例えばお母さんとか?
(母と戦うことなど考えられないが、他に強い魔女と言われても思い付く人物がいなかったので、その後母から言われた切り札で少し落ち着いたのか「最終兵器、だね」笑顔も出てきて)
私?私と戦うのは最後の卒業試練の時だけよ?
(相手の話を聞いて成長した娘と戦えることを楽しみにした様子で答えると「それじゃあ、私がかける束縛魔法に向けて対抗魔法使ってね?」と言えば「水の蛇が汝を束縛する」と呪文を唱えて先程のローレンの水を束縛したペットボトルから水が飛び出せば蛇というよりウツボの形をした水が相手に巻きつけて)
うっ!
(縛られながらもどの属性の魔法を使えばいいのかを把握することは出来たがどのぐらいの魔法量で対抗魔法を放てばいいのかが分からず、とりあえず相手に言われた通り自分を縛り付けている水に向かって可能な限り手をかざし闇属性の魔法をエアープレスをイメージして放ってみて)
ん〜少し魔力が少ないみたいね、今朝瞑想していた時みたい魔力を身体で感じ取れるくらいまで集中してれば簡単に魔力の量が分かるわよ?
(相手の様子をみて助言して)
おお、凄い凄い!!
(対抗魔法が成功してウツボが消えると相手を褒めながら拍手して「最後はエアースイーパーを練習してお昼食べよう?」と次の練習を始めようとして)
でももうちょっと早く出来たらな...
(母には褒められたが、自分は少し不満の残る結果だったようで、しかしエアースイーパーの練習に移るとのことなので切り替えて母の方を見て)
泡の中で泳ぐローレンをエアースイーパーで束縛出来たら練習終了ね?ローレンはフルスピードで泳いでね
(相手とローレンに指示すると「分かりました!!」とローレンは嬉しそうに答えれば人魚であるローレンの遊泳速度は時速200kmというスピードで泳ぎ始めて)
え、これは...
(見えないんですけど、と言いたげに母を見たがもちろんどうにもならず、ここは勘でいくしかないと2リットルのペットボトルを準備し「風の筒、汝を吸い込む」とありったけの魔力を込め泡に向け)
ま、まさか、泡の水を全部吸い取っちゃうなんてね
(相手の魔法によって泡の水は全てなくなりローレンも小さくなってペットボトルの中に収まっていて「でも、それだけの魔力使ったらしのんの魔力はほぼ空になってるはずよ?」と相手の方をみて)
はあ、はあ...
(頭では分かっていたが実際出来るとは思わず、しかし成功させた直後立っていられなくなり膝から崩れ落ちて「だ、大丈夫」何とか笑って言ってみせ)
まぁ、こんなこともあろうかと昨日、多めに魔法薬を作らせといてよかったわ
(相手を抱きかかえて魔法薬を飲ませれば相手の魔力を回復させていって)
ん、んぐんぐ...
(母に渡された薬を飲むと疲れはたちまち消えて元気になり、その後改めてペットボトルの中身を確認し「ローレン大丈夫?」聞こえているかどうかは分からなかったがあまりいい気分ではないだろうなと声をかけ)
解除するときは解除って思いながら逆さまに三回振ればいいわよ?
(相手に解除のやり方を教えると「お昼が出来るまで魔法の自主練」と言ってお昼を作りに向かって)
ローレン出てきて!
(エアーシューターで撃ち落とすための泡を後で出してもらおうと、ペットボトルを逆さまに向け勢いよく振り)
うーん、小さくなるのもなかなか変な気分ですわね
(相手から出してもらうと相手の修行の為にたくさんの泡を出して「スピードも動きもランダムで割ってはいけない泡を割ると水がかかりますのでお気を付けて」と相手のことを思いこの前の修行より難易度を上げて)
え、ええっ!
(慌ててエアーシューターを準備し、発射させるが焦ってしまい上手く当てることが出来ず、それがますます焦りを生んで)
......うわっ!
(焦って小走りになっていたが足元を見ていなかったからか転んでしまい「い、イタタ...」擦りむいて血が少し滲んでいる肘や膝を押さえ)
た、大変です!?あぁ、どうしましょう!?・・・そうだわ!!人魚の涙、万の傷を癒やす薬なり
(相手が怪我したので大慌てで自分の頬をつねって涙を一滴傷口にこぼして呪文を唱えれば相手の傷は治っていて)
うわあ...
(みるみるうちに治っていく傷を見て思わず声を出し「ローレンってすごいんだね!ねえ知ってる?私が読んだことのあるお話の人魚さんは寿命がとっても長かったり、王子さまに恋をしたりするんだよ?」ここまで話してまだお礼を言っていなかったことに気付いて慌てて言って)
ええ、人魚姫の絵本などは魔界にもありますので知ってますわ
(相手の話を聞いて頷けば「さっ、頑張って練習しましょう?朱音様が言うには魔法大会の前にはとても大変な試練を用意してるとか?」と以前、相手が学校にいってる間に聞いた情報をこっそり相手に教えて)
魔界にも絵本があるの?
(人の手で作られた物があるのは意外だと思った後、相手の言葉を聞いて「ええっ、試練って何!?しかも大変なの?」と怖じ気づき)
ええ、私のように人間と契約し終えた人魚が人間界で見た物や話を伝えて後世へ残すんです
(相手に絵本が伝わった経緯を説明すると「はわい?やらオキナワ?やらぐあむ?などの資料を見て旅の支度をこそこそとしていたので試練の準備なのではないでしょうか?」と説明して)
あ、そうか!契約が終了したら故郷に帰るんだったね
(相手の話を聞いて何度か頷きその後に聞こえた言葉の意味を考え「え、その場所で試練とか絶対嫌!」と興奮しているのか声を大きくして叫ぶように言い)
うーん、でもお母さんなら分からないな
(顎に手を当て目を閉じて名探偵のように考え込んで、無理難題を突然吹っ掛けてくる母のことなので絶対ただの旅行のハズがないと疑い、嫌な予感がしてため息をつき)
はーい!
(母の声でいっぺんに意識が昼食に向き、そういえばお腹が減っていたのだと気付き「じゃあ私行くね!」ローレンに告げた後走って母のもとに向かい)
当然学校の...だよね?
(肩を落としてため息をつき、ドリルやら自由研究、作文のことを考えていて「せっかくのご飯が美味しくなくなってきちゃうな」箸を進める手が見るからにゆっくりになり)
ゆっくりでも良いけど早めにやらないと夏休みの後半地獄を見るわよ?
(相手の方を見てにっこりと笑うものの目は笑っておらずにいて)
あ、そうそう、しのん、今年の夏は南の島でキャンプにしようと思うんだけどどうかしら?
(相手に来週行く予定のキャンプの話をして)
キャンプ?...行く
(母のことなので恐らくただのキャンプではなさそうだが、夏休みの思い出作りにはいいと思い、さらに課題の日記には困らないだろうと思い了承し)
荷作りとかこっちがしとくからしのんは来週までに課題を終わらせちゃってね?
(綺麗な海、白い砂浜などを浮かべながら楽しそうな顔をしていて普通のキャンプのような素振りを見せて)
日記はいいよね?日記はしょうがないよね?
(そうでないと困るとすがるように問うた後南の島のキャンプ場ということは海が見えるということだろうかキャンプといえば山なのにと何だかんだでワクワクし始めて)
ええ、日記は良いわよ?
(相手の心配をよそに昼食を食べ終わると「私は洗濯物畳んでるから何かあったら言いなさい」と相手に伝えて)
はーい!
(こちらも昼食を食べ終わり、洗濯物をたたむと言って去った母を見送った後部屋に向かいその途中でとりあえずはドリルからでその次は、等と自分なりに計画をたてはじめ)
ハイド、私これから宿題するから邪魔しないでね
(本当は自分も遊びたかったが、あのときの母の表情が忘れられないのと、実際夏休みの宿題は早めに終わらせた方がいいに越したことはなく涙を飲んで宿題に取りかかり)
うーん、ありがと。でもそれは最後の切り札にするよ
(くわえて来てくれた呪文表を受け取った後そう言って、ふと一つだけ候補となる魔法を思い出したがひどく疲れたという思い出があるのでやはり最終手段にした方がいいと心に決め宿題を再開して)
「そうかにゃ?それなら静かにしてるにゃ」
(相手の話を聞いてボール遊びをやめるとスーパーのチラシを取り出して「マグロ美味しそうにゃ」と魚の写真を見ていて)
うん、ありがと...
(少し考え込みはしたものの何とか鉛筆を走らせて「け、計算と...漢字のドリルが終わった...」達成感に浸った後すぐに別の宿題に取りかかって)
ほら、溶ける前にどうぞ
(相手にアイスが付いた棒をを手渡すと「そういえばしのん、しのんの学校に1人、魔女いたわ」と相手に教えてあげて)
うわあ!
(目を輝かせアイスを受けとるとすぐにかじりつき、顔を緩たがその後の相手の言葉に「えっ、それ本当?そういうのってどうやったら分かるの!?」驚いたように母に問い)
いや、普通に魔法大会見習い魔女の部で登録されてるから
(相手にワールドビューで次の魔法大会の参加者の映像を見せると全35名の参加者のうち、しのんを含めて4人の日本人魔女が登録されていて、その中に確かに相手と同じ学年の生徒がいて)
えっ、その子も見習いなの?ねえ、その子と会えない?
(日本人のなかでも複数魔女はいると聞いていたが、やはりどこかで自分は一人だと思っていてどこか仲間を見つけたような気持ちになりアイスを持ちながら必死にお願いしてみて)
ん〜・・・ラジオ体操の時にでも会えるんじゃない?
(相手に同じ学区内だから会えるだろうと判断して「ほら、この子、氷室雪ちゃんと相手に学年写真の中から大人しそうな女の子を指差して)
あ、この子かー
(母に写真を見せられその子を見つけると、普段の休み時間も遊んだりお友だちと話してというよりは教室で一人本を読んでいるような子で勿論しゃべったこともほとんどなく、溶けかけたアイスを食べながらどうやって声をかけるか作戦を考え始め)
この子の前で魔法見せれば良いんじゃない?
(相手に助言すればそろそろ、夕方になってきて「まぁ、明日はその子と遊べば良いんじゃない?そろそろ出かける準備をするわよ?」と相手に伝えて)
え、でもお外で魔法使っちゃダメなんだよね?
(それでも弱い風魔法を使ってそよ風を起こすことが出来たら相手は気付いてくれるだろうかと考え直し「え、い、いきなり声かけるの!?」母のいきなりの提案に心の準備がと緊張してきて)
もうなんの為に白魔法の呪文表を渡したのよ?そういう魔法もちゃんとあるわよ?
(白魔法の呪文表にはステルスと呼ばれる自分と対象を小さな空間で囲んで見えなくするという白魔法があり、呪文はもういいかい?まだだよ?もういいかい?まだまだだよ?このやりとりが続くかぎり私は消え続ける・・・だとちゃんと書いてあって)
えっ、あ、ホントだ!
(呪文表をぺらぺら捲ってみると確かに該当する魔法を見つけこれは使えると思いしかし上手く行いくだろうかと不安は残りそれが顔にも現れて)
あうっ!
(突如額に痛みが走り何事かと思うとそろそろ出掛けるとのことだったので、慌てて支度をし「車ってことはちょっと遠いのね」と母に尋ね)
.......出そうだね
(下を向いて目をそらして、怖いものは決して嫌いではなくむしろ好きな方だが実際会いに行くとなると話は別だなと苦笑し)
ほら、着いたわよ?今日は私達しかいないみたいね
(到着したのは山奥にある秘湯と呼ばれる天然の温泉で「先ずは風呂入りますか!!」と用意していたバスタオルを相手に手渡して)
今日はって、いつもは人がいるの?
(霊がいるところなので肝試しに来る人間がいるのだろうかと考えていると「はあ、温泉!?」突然の母の発言に変な声が出てしまい)
ほら、さっさと服脱いで温泉入るわよ?
(相手が驚くのはスルーしてその場で服を脱ぎ捨てればバスタオルと精霊薬、それにペットボトルを持って温泉の真ん中で立っていて)
何で精霊薬とペットボトルがいるの?
(この時点でただ単に温泉に入るだけではないのだろうなと感じたがそれでも確認しないわけにはいかず精霊薬とペットボトルを指をさし疑いの目を母に向け)
ん?ここが心霊スポットで有名な温泉でもあるからよ?
(温泉に入浴剤を入れるかのように精霊薬を振り、「我、霊界の門を開き、幽霊を導く者なり」と呪文を唱えれば「ひゃっほー!!久しぶりの若い女だ!!」「ぐふふふ、幼女もいるぞ!!」と男の幽霊達が温泉の周りを騒ぎながら飛びまわっていて)
ひっ...!
(母の呪文と共に飛び出してきた幽霊たちに泣きそうになったがそのような状態でも幼女という言葉に対しては「幼女じゃないもん、10才だもん!」目に涙をためて反論し)
「てめぇら!!小さい女の子泣かしてんじゃねぇぞ!!コラァ!!・・・って、あれ?会話してた?」
(盛り上がる男性幽霊の中でいかにも不良ですと言わんばかりの金髪に赤ジャージを着た女子高生くらいの幽霊が男性幽霊達に怒声を放っていて)
お姉さん誰?
(穏やかではない怒号ではあったが、女の人の声がして少し安心したのか周りを見てみると金髪の怖そうなお姉さんがいて、それでも周りの男の人達よりはマシだと思い声をかけてみて)
「あぁ?なんだよ、本当に会話が出来んのか?私の名前はレンって言うんだ」
(相手に話しかけられると子どもが好きなのか相手の頭を撫でてやりながらにかっと笑って「しのん、幽霊のお友達が出来たのは良いけど先ずは邪魔な霊を除霊しましょう?」と二人のやりとりを見て男の幽霊達は全て倒して良いと伝えて)
え、でもお姉さんの知り合いなんじゃないの?
(お姉さんが命令していたので一応お姉さんの許可が必要なのではと思い心配そうにお姉さんを見て)
「はぁ?私があいつらの知り合いのわけねぇだろ?お前が泣いてたから助けてやろうとしただけさ」
(相手が勘違いしているので訂正すると「オッケーだってさ、しのん一緒に倒すわよ?・・・我、疾風のごとく火柱を走らせる者なり」と呪文を唱えれば母は右手を鉄砲のように構えると光線のように一直線に貫通する風と火の複合魔法を使って見せて)
え、えと...か、風の筒、汝を吸い込む!
(ペットボトルを準備して自分を幼女扱いしたことを後悔させてやる一心で魔力を込め魔法を発動させ)
「はぁ?おいっ!?何しやがる!!」
(相手の魔法が発動して一番近くにいたレンが人魂の形で吸い込まれてペットボトルの中で暴れていて「しのん、男の幽霊を守護霊にしたいの?あいつら悪霊だから倒さなきゃ駄目よ?」と相手に束縛ではなく普通に魔法で倒すように伝えて)
え、あ、あれ!?
(慌ててペットボトルを逆さまにして勢いよく振って「ごめんなさい!お姉さん出てきて!解除解除!」泣きそうになりながら)
「全く驚いたぜ、お前小さいのに陰陽師かなんかか?」
(ペットボトルからでてくると魔法を見たのは初めてだった為、驚いた表情で相手の顔を見て質問して)
陰陽師じゃないよ!魔女...見習い...だよ!
(魔女の部分を大声で、見習いの部分を目をそらして恥ずかしそうに目を伏せ小さめな声で言い)
「見習いだろうと何だろうとお前が凄いことには変わんないんだから自信持って胸を張れよな?」
(相手の様子を見てにかっと笑いながら相手の背中のあたりをバシバシと叩いて激励を送ろうとしたらしいが霊体なので相手の体をすり抜けてしまって)
うん、お姉さんありがとう
(お姉さんの言葉に少しだけ泣きそうになった後自分の体をすり抜ける相手の手を見ておかしくて笑ってしまい、落ち着いたのか「じゃああの男の幽霊達何とかするね。お姉さん下がってて」と魔法発動の準備をし)
しのん、あんまり遅いから一番強そうな奴以外倒しといたからあとは頑張って!!
(相手が女の幽霊とやりとりしてる間にほとんどの男の霊は倒されてしまっていて残っているのはかなり強そうな落ち武者の幽霊が残っていて)
何で強いヤツを残したの!?
(母の行いに思わずツッコんだ後ありったけの魔力を込め「我...息も....詰まるような...一瞬の...圧力を...生み出す者なり!」久しぶりに使う魔法だったので上手く使えるか不安だったが自分の事を幼女扱いした男の幽霊達の一味なので怒りと魔力をこれでもかというほど込めて放ち)
「拙者を先程の者たちと同類だと思うなよ、小娘がっ!!」
(落ち武者は肉体は霊体の為、刀など持ってるはずがないのに居合切りの構えをすればエアープレスに向けて気迫を込めて居合切りをして見せればポルターガイストの一種なのかエアープレスは切断されて失敗して)
うっさい、ハゲ!
(気迫で負けてはいけないとこちらも普段あまり使わないような言葉で言い返し「我、影を操り無数の手を作り出す者なり!」とりあえず動きを封じられないだろうかとこの魔法を使い)
しのん、幽霊に影はないわよ?
(相手にその呪文は使えないと言って助言しているとレンが「あー、もうじれったいな!!」と相手の様子を見て自ら人魂になるとしのんの身体に入ってしまって)
ええっ!自分の影しか無理な....の!?
(てっきり周りに他の物の影があったり暗闇ならば使える魔法だと思っていたので、しかし最後まで言い終わらないうちに意識が遠退いてしまい)
しのん?起きて〜?
(相手と湯に浸かりながらペチペチと相手の頬を叩いて「あんたの幽霊のお友達やるわねぇ、あのお侍を倒しちゃった」と相手に事後報告をして)
「いや〜魔法使うのも面白いもんだなぁ」
(どうやらレンはしのんの身体に入って先程の呪文を魔力全部込めて撃ったらしく、侍も受け切れずに飛ばされてしまって相手の目の前には木が何本も倒れてしまっていて)
もう動けない、動きたくない...
(自分で魔力を空にしたときの感覚と人の手によって魔力を空にされたときの感覚が少し違うように思え、今の方が疲労している気がして大きくため息をついて)
「・・・ったく、だらしねぇなぁ」
(相手の様子を見てレンが相手の身体に再び入れば、身体を操り風呂からあがって服を着替えさせてから助手席に座らせた後でまた相手の身体から抜けて)
ありがとう、お姉さ...ん
(次に気付いたときは助手席で座っている状態で、見知った景色い楽な姿勢だったからかそのまま寝入ってしまって)
しの~ん、起きて~?
(家に到着すればドントスリープで相手を起こしてしまえば「幽霊のお姉ちゃんがしのんにバイバイだって」と相手にレンの方を指差して)
....へっ?お姉さん何処か行くの?
(目を擦りながらお姉さんの近くまで行きあの場所に戻るのかそれとも成仏するのかは分からなかった「お姉さん大好き、本当にありがとう」触れられないのが残念だと笑顔で手を振り)
「こいつめ、可愛いこと言いやがって・・・・私は浮遊霊だから成仏するつもりはない。行く当てもなく彷徨ってるからまたどこかで会えたらいいなぁ?」
(相手の話を聞いて触れれない手で相手を撫でつつ笑っていれば「行く当てないならしのんの守護霊になればいいんじゃない?」と母が二人に声をかけて)
そうだよ、ここで一緒にす...わっ!
(母の提案に賛同し興奮して前に一歩踏み出すも相手に実態がないのですり抜けて転んでしまい)
「守護霊?・・・って、おいおい、しょうがねぇなぁ、私がお前のお姉ちゃんになってやるよ?」
(母の提案に首を傾げながらレンはしのんの心配をしつつ、しのんの姉代わりとしてここに住むと言って)
やったあお母さん!お姉ちゃんが出来たよ!
(母もいるので兄弟姉妹などいなくても思っていたが、実際年の近いお姉さんが出来ると嬉しくて両手を勢いよく上に突き出して)
良かったねぇ、しのん、でも守護霊になるにはやることやらなきゃね?
(相手にレンに人魂の状態になって貰い一気飲みしてしのんの身体に住みつかせる必要があると説明して)
え、お姉さんの事飲むの?
(お姉さんは嫌いではないがやはり飲み込むとなると躊躇してしまい、少し考え分かったと了承し「お母さんに守護霊はいないの?」と聞いてみて)
ん~10年前に成仏したわよ?本当の名前を探してあげたからね
(幽霊は本名を思い出すことで成仏したり、何かしらの条件で成仏できることが多いんだと相手に答えて)
え、じゃあお姉さんのレンって名前は本名じゃないの?
(素敵な名前だと思っていたのに少し残念だと思い、だったら本名を探した方がいいのだろうかと心配になり)
まぁ、それはおいおいで良いんじゃない?本人はまだ成仏する気ないみたいだし今夜は守護霊にしたら寝ましょう?
(相手の心配は特に問題視せずに服を脱ぎ捨て寝間着に着替えればベットに倒れ込んで)
じゃ、じゃあお姉さん人魂になって!
(どんな味がするのか、口に含んでも大丈夫なのか思うところはいろいろあるが今はお姉さんを守護霊にしないとと思い「こ、怖くないからね!」相手に言っているのか自分に言い聞かせているのか分からないような裏返った声で言い
(/今日はこれで失礼します。また明日、よろしくお願いいたします)
「ん〜お前の中に入れば良いんだろ?噛むなよ?」
(人魂になると相手の口からもごもごと入っていけば、それを見ていた母が「ほら、一気、一気!!」と手拍子しながら飲み込むのを応援して)
んんっ!ん....んふぅ...ゴクッ
(突然口の中に入ってきて何故か息苦しくて涙目になりながらも拒まずに相手を受け入れやがてごくりと音をたて飲み込み)
こ、これで本当にいいの?
(回復魔法をかけてもらったからか元気を取り戻し改めて自分の両の掌を眺め、頭の中でお姉さんの声がした以外特別な変化はないので拍子抜けし)
ん〜?お楽しみはこれからよ?ほら、しのん
(相手に属性チェックに使われる紙と魔力検査機を手渡して「今、レンちゃんは貴女の身体に憑依されてるんだけど憑依されてる間はレンちゃん自身が持つ身体能力、さらに魔力と属性が貴女に上乗せされるわよ?」と憑依状態のみ得られる特権を説明して)
属性チェックって口にくわえればよかったんだよね?
(チェックをしたのがかなり前の出来事のように思えて、使い方を忘れかけていたがとにかく口にくわえるのだろうと思い口へ属性チェックの髪を持っていって)
赤って火属性だよね!?お姉さんは火って感じがしてたんだ!
(お姉さんからはとてもアツい何かを感じてもちろんそれが属性には直接的に関係するわけではないだろうとは思ったが、お姉さんと火属性はとても合っていると思っていたのでその通りの結果になって嬉しくて思わず笑顔になり)
しのん、良かったねぇ・・・これで私の得意な火の魔法が全てしのんに叩き込めれるわね
(相手の様子を見てぼそりと小声で呟くものの、その表情は笑顔のままで、それを見ていたレンが「お前の母ちゃんなんか怖いぞ?」と思念体のまま話しかけて)
そっか、お母さんも火属性だったんだよね!
(憑依状態の時のみでも母と同じ属性になれたことが嬉しくてしかし相手の不穏な言葉が聞こえ「そうかなあ?」)と返し)
私は黒魔法は土属性以外は使えるわよ?最も得意なのが火属性なだけ、それより明日はラジオ体操いくなら早く寝なさいよ?
(相手の頭を撫でながらベットに横になると運転して疲れたのかそのまま眠ってしまって)
ラジオ体操第一・・・・
(翌朝、ラジオ体操の時間になれば公園で「・・・朝からラジオ体操なんて憂鬱だなぁ」と氷室雪ちゃんがラジオ体操に来ていて)
はあ、はあ...
(寝坊してしまって、曲は既にかかっていたが走って何とか公園にたどり着くことが出来て、目当ての相手もすぐに見つかったが声をかけるタイミングが掴めず、気付かれないようにチラチラ相手を観察し)
へ?あ、あー....友達になりたいっていうかちょっとお話したいっていうか...
(頭のなかに声が聞こえる感覚にはまだ慣れない部分もあったが何とかちゃんとお話することが出来て「あ、でもこの前のように勝手に体乗っ取らないでね。この前ほど非常事態じゃないから」ちゃんとルールを決めとかないと、と思い)
「いやいや、ここはお姉さんに任せとけって」
(元々自由人なのかラジオ体操を終えると相手の身体を乗っ取り、氷室雪の元へ駆けよれば「よっ!!ちょっとツラ貸せよ?」と相手の方に腕をかけて強引に人気のないベンチに連れて行ってからしのんの精神を元に戻して)
........へ?ええっ!
(ラジオ体操が終わるか終わらないかぐらいの記憶はあるがそこからしばらく記憶はなく、気が付くと場所を移動して更に目の前には目当ての相手がいて、頭の中が真っ白になり)
あ、う、うん!えっとね...
(明らかに相手が怖がっていることが分かり、このまま続けるのも躊躇われたがまた姉が体を乗っとるか分からないのでとりあえず「もういいかい?まだだよ?もういいかい?まだまだだよ?このやり取りが続くかぎり私は消え続ける」挨拶がわりに魔法を使い)
ん?ステルスの呪文?何で鬼灯さんが白魔法の高等魔法が使えるの?もしかして鬼灯さんも魔女見習いなの?
(相手の行動を見て戸惑った表情を見せて)
そ、そうなの!おか...私の魔法の先生が、同じ地区に同じ学年で魔女見習いの子がいるよって教えてくれて、お話したいなって思ったんだ!
(少しオーバーかなとも思えるぐらい手や体を動かして、ここまで捲し立て、怖がってはいないだろうかと相手のようすをうかがい)
・・・・いいよ、私でよければお話ししよう?
(相手の話を聞いてにっこりと微笑めば「私、魔女の友達できたの初めてだから嬉しい」と言って喜んで)
あ、ありがとう!私も魔女のお友達出来たの初めて!
(同じ秘密を共有するお友達が出来たのが嬉しくて少し興奮気味で「えっと、改めてよろしくね!」握手をしようと相手に右手を差し出して)
手、冷たいね。冷え症なの?
(言い終わってからひょっとして魔法の効果か何かだろかとも思ったが「それか雪女の末裔?」なんてねと軽く舌を出し笑って)
う〜ん、半分正解かな?私のお母さん、最上級魔女5人のうちの1人で氷魔法の開祖だし私の契約して魔物も得意なのが雪魔法だからそのせいだよ
(相手の冗談に頷くと右手を見せて「我、魔物契約により氷雪を司る魔物の右腕を融合する者なり」と呪文を唱えれば右手が白い体毛に覆われてまるでゴリラのように腕が太くなって)
魔法に氷魔法なんてあったっけ?
(首をかしげながら考えたが相手に勉強不足などと思われたくなくて「ちょ、ちょっと習ってないだけだよ!」慌てて言い訳をしその後相手の右手がゴリラに変わって目が点になってしまい)
水と風の属性を複合させると氷になることをお母さんが発見したから氷魔法の開祖って呼ばれたりしてる、あとこの腕はイエティの右腕なの
(相手が勉強不足だろうと関係なく顔色一つ変えずに優しく説明して)
そうか、そういう感じで新しい魔法って作ればいいんだね
(自分が少し興味を持ち始めた分野だったので思わぬところで勉強になったと頷き「イエティってよくテレビとかで幻の生き物でよく探されてるやつだよね?」本当にいたんだと少し感動し)
ちなみに今発見されてるのは火と水でお湯魔法か霧魔法に変わる事が発見されていて土と水では泥魔法、土と風では砂魔法、火と風では爆風魔法、土と土で岩魔法、火と岩で溶岩魔法になることがスカーレットという魔女によって判明されてるの
(氷室雪は魔法マニアなのかたんたんと流れるように説明していって)
へースカーレットとか言う人すごーい
(もうこれ以上新しい魔法なんて見つからないのではとも絶望的な気持ちになったがまだ自分が知らないだけで方法はあるだろうと希望を持ち「でもよく知ってるね!わ、私は習ってないだけだからね!」慌てて付け加え)
・・・魔女の魔法大会までもう少し時間あるけど、毎年、種目は3種目あるから覚えてて損はないと思うよ?私、魔法戦は自信ないから今度練習してくれると助かるかも
(相手のことを心配したあとで自分も弱いところがあると伝えれば「お互い頑張って5位以内になろうね?」と相手を応援して)
3種目って他に何があるの?
(魔法大会とは魔法戦の大会だけだと思っていてあと2種目は何があるのか気になり「わ、私も魔法戦苦手だな。だから練習相手になってほしい...5位以内って何かの目標なの?」5位という順位に何か意味があるのだろうかと思い)
5位以内に入ると同年代の見習い魔女の中で最上級魔女になれる可能性が高くなるから特別な特権がもらえるらしいよ?3種目については魔法戦が最後の競技だってことしか知らないなぁ
(相手に自分の知ってることを伝えて)
氷室さんはそういうのってお母さんから教わるの?
(そういえば自分は母からこういった魔法の世界に関することはあまり聞いたことがなく今度改めてじっくり聞いてみようかと思い始め)
うん、お母さんが氷魔法とか実践魔法を教えてくれてママが白魔法を教えてくれるの
(相手の質問に頷けば、少しおかしなことを言って)
お母さん二人いるんだね...
(早く宿題しちゃいなさいとか早くご飯食べちゃいなさいとか、そういう煩わしさも2倍になるのだろうかと少々的はずれなことを思いながら)
うん、魔女って魔法で何とでもなるから同性愛者が結構多いんだって
(ポケットから子どもケータイを取り出せば全身女性用のスーツを着こなすバリバリのキャリアウーマンみたいな女性と朗らそうににっこりとした白髪ベリーショートの女性の間に写る自分の写真を相手に見せて)
あ、お母さんもそんなこと言ってたよ。同性愛者の人多いって...
(そういえば母もどちらかと言えば女の人がいいって言ってたっけと思い出し「二人ともタイプはちょっと違うけど綺麗な人達だよね」写真を見て思った正直な感想を述べ)
うん、ありがとう、ママたちに言ったら喜ぶと思う
(相手に親を褒められるとにっこりと笑って見せると電話が鳴って「あ、ママ?うん、今、お友達とお話してたの、でも、そろそろ帰るね」と心配の連絡だったらしく相手を見て「ごめん、そろそろ帰るから今度、魔法戦の練習しようね?」と相手に手を振って)
あ、うん!ごめんね、引き止めちゃって
(慌てて魔法を解除して「また会おうね!」と同じく手を振って相手を見送った後、そういえば連絡先を聞いていなかったことに気付き、そして携帯電話も持っていなかったことに気付いて今度母におねだりしてみようかと考えながら家へと帰り)
しのん、おかえり、朝ごはん出来てるわよ?みんなと一緒に食べちゃいなさい?
(相手が帰ってくると机の上に置かれた朝食を指差して「スカーレット、岩おかわり」とゴドムたちが先に席について朝食を食べていて)
お母さん、聞いて聞いて!あのね、氷室さんとお話出来たの!それでね、それでねお友達になったの!初めての魔女友だよ!
(母の所へ駆け寄り、母の言葉が耳に入っていないのかかなり興奮して捲し立て「あ、それからお母さん、携帯買って!」相手と連絡を取り合うために)
嫌よ、カムバックホームの魔法使えば良いじゃない
(相手に2人一組で使える白魔法があることを教えて「今日はその呪文の練習してあげるわ」と言って)
魔法もいいけど...
(普通の女の子のように友達と携帯のアドレスや電話番号を交換したり、というのにも憧れていたので少しがっかりしたが「まあ、連絡がとれるなら...」と思い直すことにし)
それじゃあ、ハンデ付きの私と魔法戦して勝ったらスマホでもなんでも買ってあげるわよ?
(がっかりする相手に一つ提案すれば白いチョークを持って外に出て地下へ向かえば小さな円を足元に書いて「この中から一歩でも出したらしのんの勝ち」と言い出して)
ハンデって言うのは何?
(連れてこられた円の中で、本当は諦めかけていたのに思わぬ形でチャンスをもらい、だったら出来る限り戦ってみようと思い)
私がこの小さな円から一歩でも足が出たらしのんの勝ちでしかも、こっちからはしのんが仕掛けてこない限り動かないしゴドムの魔法も使わない
(相手にハンデを説明してから円の中で立つと「まぁ、頑張りなさい」と言って微笑んで)
我、火の盾を操る者なり
(相手が近付こうとすると手を指揮者のように振りあげれば大地から炎が立ち上がり相手の行く手を塞いでしまえば「そんな甘い考えを捨てて本気で来ないと怪我するわよ?」と凄まじい威圧感と魔力が身体から噴き出して)
何でよ、円の外に出す手段は指定がなかったじゃん!
(母に魔法で勝つのは至難の技だが要は外に出せばいいのなら別に魔法で張り合う必要はないと考え、それは魔法で勝つのは難しいと判断した自分なりの作戦だったのだが、それを甘い考えだと言われたのは心外で唇を尖らせ)
あのねぇ、格上の相手にただ突っ込むだけとかそれは無謀と言って作戦でもないわよ?相手が私だから良かったものの本気の魔法戦だったら大怪我どころじゃないわ
(唇を尖らせる相手を思いっきり叱りつけて)
むー...人魚の泡、星の数に匹敵する小さな宝玉なり!
(母の言うことはもっともだと思ったがどうしても謝る気になれずだったらと魔法を発動させ)
・・・・。
(相手が出した泡に向けて無言のまま対抗魔法の間違った使用方法である魔砲を泡に放てば泡は吸収しきれず割れてしまい、相手の横には大きな穴が空いてしまって)
ひっ!
(自分の横に空いた大きな穴を見て「うう、もう何もいらなぁぁぁあい!」大声で泣き出してそのまま地下から出ていってしまい)
この程度で泣いてるようじゃ魔法戦なんて到底無理ね・・・ゴドム、お願いするわ
(相手が上に行ってしまったのを見てとても残念そうな気持ちになりながらも後を追わず、相手が圧倒的な力の差を見て逃げずに立ち向かえるような強い精神力が持てるようになるまでこの白い円から出ないようにする為にゴドムに頼んであることをしてもらって)
はあ...
(机に突っ伏して、泣き止んではいたが放心状態でやることはいろいろあるが何かの糸が切れたように体が動かない状態になってしまい)
そうなんだよね、きっとそう...
(悪意があるわけでも意地悪をしているわけでもないことは分かっていたがただひたすら厳しいだけの母に、それだけではないハズなのに厳しさしか感じられなくなっている自分に心も体も疲れきってしまい「でも今は...ちょっとだけ休ませて」そのまま目を閉じて)
「しのん、早く起きるにゃ、腹減ったにゃ」
(相手が眠ってしばらくが経つと辺りはすっかり夕方になって、ハイドもお腹を空かせてしのんの頬をペチペチと叩いて)
......へ?あれ、お母さんは?
(ハイドが起こしに来ること自体は別におかしくはないが内容がおかしく「何にもないの?」辺りが夕方になっているのでそろそろ母が夕食の準備をしていると思ったのだが、相手の言葉からするとそうでもないようで)
「家にはしのん以外、誰も居ないにゃ〜お腹空いたから池の人魚食べて良いにゃ?」
(池にはローレンが普段通り泳いでるがしのんの部屋以外には明かりすら付いておらず、母の姿は家には居ない様子でいて)
食べないでね、私の大切なお友達なんだから...
(とりあえずハイドを連れて台所へ行き冷蔵庫を開けて何か食べられそうなものはないか探し「何があるかなー?」そんなに食欲があるわけでもないのでハイドの分だけでもと目をキョロキョロさせながら探し)
「しのんがごはん作るのかにゃ?美味しくなかったら怒るにゃ」
(相手の様子をじっと見ながらハイドはゴロゴロと相手の足元で転がっていて)
何言ってんの、あんたはこれ
(お皿にカラカラと音を立ててキャットフードを用意し相手の前へ置いて「そんな毎日毎日マグロやツナなんて体に悪いよ?さて私は...」自分の材料を探しだして)
「・・・マグロやツナじゃなくてもママさんはキャットフードに一工夫してくれたにゃ」
(相手に出されたキャットフードをしぶしぶ食べ終えると動物の本能は正直で玄関で母の帰りを待っていて)
お母さん帰ってこないねえ…
(料理をする気にもならなかったので結局その日は食事抜きにすることにし、母のことは気になったが自分よりもしっかりしている人なので大丈夫だろうと思いお風呂に入ることにして)
(/申し訳ないのですが、今日はこれで失礼します。またよろしくお願いいたします)
スカーレット、お前の娘は本当に来るのか?
(相手が風呂に入ってる頃、白線の中で仁王立ちしている母の姿があれば、ゴドムはそれを見守るようにそれに話しかけて、結局、母はその日の夜には帰って来ないでいて)
お母さん、帰ってこなかったなあ…
(ひょっとしたらあの場所にと、母の居場所に関しては見当がついていたが恐らく今の自分が行ってもまた同じようなことが起き、同じように母を怒らせ失望させてしまうだけなのでどうしても足が向かず)
「お腹減ったにゃあ・・・」
(朝起きればハイドは朝ごはんを求めて相手の足元にすり寄ってくれば「しのんちゃん、私もお腹空きました」とローレンも池からはいつくばってやってきて)
うわぁ!
(ハイドはともかく、池から這いずり出てきた相手は小さい頃見たホラー映画を思わせ悲鳴をあげてしまい「えっと、焼いたのとかよりもお刺身の方がいいのかな?」相手に質問し)
私はなんでも食べれますよ?
(相手の問いに頷けば「しのんちゃん、昨夜からお母様とゴドム様の姿も見えないのですがどこへ行ったのでしょうか?」と相手に心配そうに問いかけて)
じゃあ魚以外もいいってことかな?
(冷蔵庫を開けて中を確認しながら「ゴドムは知らないけど、お母さんなら場所多分分かるから後で行ってみるよ」もし自分の思った場所にいたとしたら随分と強情な人だと思い)
「おい、お前の母ちゃんが大変な事になってるぞ!?」
(冷蔵庫の前の相手の元へ朝からいなかったレンがひどく慌てた様子で戻ってきて)
えっ!っていうかお姉さんどこに行ってたの!?
(気にはなったが今はともかく母のことが一番なので乱暴に冷蔵庫を閉め慌てて地下へ駆け出して)
・・・・・・・・。
(地下に潜れば昨日の白丸を透明のガラスのような結界で覆われており、その中で母の身体が石になって立っていて)
なっ!
(唖然として言葉が出てこなくて「ゴドムがやったのかな?これ何とかしろって言いたいのかな?」頭を抱えながら座り込み)
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